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 世田谷ボランティアセンターのブログへようこそ!
このページではボランティアセンターで行われる講座・イベントの予定や、活動の様子などを紹介していきます。



セボネ4月号キラリ世田谷人「堀毛 成美さん」 [2017年04月06日(Thu)]

キラリ世田谷人は、世田谷を中心に活躍するキラリと光る素敵な方がたをご紹介します。

手づくりしてみようよ
堀毛 成美さん

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 千歳烏山駅前にある「箱店×小仕事カフェFavori」。ここで堀毛成美さんは「手づくりカフェ ぬいぬい」のスタッフとして働いています。カフェ運営のほか手作り市など活発に活動していますが、そのきっかけをうかがいました。

 堀毛さんは2003年に世田谷区に引っ越し、子育ての悩みを共有しようと2006年に子育てサロンを立ち上げました。が、初対面同士、いきなり子育ての悩みを話すのはなかなか難しい。そこで、みんなで手作りをする会にしたところ、手を動かしながらいろいろな話をするきっかけができて自然と仲良くなることができました。堀毛さん自身もがま口をつくり近隣の手作り市に出店しているうちに、つくったものを大事にしてもらう楽しさを知り、「烏山で手作り市がないなら自分でつくろう」と思い立ちました。

 「カラスヤマ手作り市」は2014年に第1回を開催、今では年2回開催しています。手作り市のテーマは「女性が子育てしながら社会に出て行けること」。最初は知り合いのママ友ネットワークで呼びかけましたが、今では地元の方からも出店希望があります。アクセサリー・雑貨・子ども服・布小物など、空き時間につくれるぐらいのものですが、自分の力で仕事ができるということが出店者の自信になっています。

 ちょうどこの頃、手作り雑貨のお店「Favori」がオープン。行ってみると、手作りに対して想いのあるオーナーで、「いっしょに何かできたらいいね」という話をしていました。この場所を借りながら活動をしていた頃、オーナーから「日中不在にするのでカフェをやらないか」と誘われたのです。子育てサロン時代からいっしょにやっていたママ友に相談すると、みんな面白がってくれ、「いいね、やろうよ」と話が進みました。

 実はカフェ運営は堀毛さんの夢で、ずっと言い続けていて、それをオーナーが覚えていてくれたのです。やりたいことを口にしたらそれを誰かが応援してくれる、そんな縁を体感しました。「自然に人と出会ったら広がって…という感じ。できることはやってみよう。みんなに想いを拾ってもらって今がある。次は誰かがやってみたい気持ちをキャッチしたい」と堀毛さんは言います。ひとりひとりがいきいきと活躍できる社会になればと考えて日々活動しています。
(取材/編集委員 市川 徹)

第6回カラスヤマ手作り市開催!
4/15(土)、16(日)10時〜16時(雨天中止)
https://karasuyama-tedukuriichi.jimdo.com/


Posted by setabora at 22:03
せたがや災害ボランティアセンターレポート 1月〜3月の動き   [2017年04月06日(Thu)]

■「せたがや災害ボランティアセンター活動の手引き」を発行しました
 世田谷区が被災した場合の災害ボランティアの受け入れとマッチング(活動調整)について、これまでに検討してきた内容を紹介しています。この冊子は今後、地域の関係の方がたに配布する予定です。
 今年度は支所ごとに「ボランティアマッチングコーディネーター養成講座」を開催する予定です。詳細が決まりましたらお知らせします。

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■瀬田小・中学校合同避難所運営訓練(2月)
 瀬田小・中学校と近隣住民の方が連携して行っている訓練に参加しました。世田谷区で想定されている被害や災害時に立ち上げられる災害ボランティアマッチングセンターの説明をしました。また、災害ボランティア活動で使われるグッズなどを展示し、中学生が安全長靴のつま先部分の硬さに驚いていました。

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■玉川区民企画講座(2月)
 「つながる」をテーマに、「社会や生活文化、地域社会の課題について理解と関心を深めるための講座」に講師として出席しました。世田谷区で想定されている被害や災害時に立ち上げられる災害ボランティアマッチングセンターの話、実際に災害ボランティアとして被災地へ行った話をしました。今後も様々な地域でお話させていただきたいと考えています。

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Posted by setabora at 21:58
セボネ4月号特集「発達障がいのある人とともに 〜「CoCo Cafe(ココ・カフェ)のいま~」  [2017年04月05日(Wed)]

発達障がいのある人とともに

〜「CoCo Cafe(ココ・カフェ)のいま」〜

 最近「大人の発達障がい」という言葉が聞かれるようになりました。少しずつ認識が広まりつつありますが、支援体制はまだ十分とはいえないのが現状です。
 障がい者を支援するボランティア養成講座に参加して、3年前から「CoCo Cafe(ココ・カフェ)」という、成人期の発達障がいのある人の居場所づくりに取り組んでいる小梶さんと守武さんにお話をうかがいました。

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CoCo Cafe(ココ・カフェ)の運営スタッフ


◆「ココ・カフェ」にようこそ

 「こんにちは、初めての方ですか?」「こちらにどうぞ」

 春の訪れを感じさせる穏やかな日差しがさす会議室。「ココ・カフェ」は玉川ボランティアビューローを会場に、毎月第2金曜日の午後、実施しています。"カフェ"といっても喫茶店ではなく、参加費100円でお茶を用意しているサロンです。室内にはコーヒーの香りが心地よく漂い、おやつをつまみながら個々におしゃべりをしたり、ひとりで過ごされる方もいます。特に決まったプログラムはなく、ゆったりとした空間には時折笑い声が響き、思い思いに時間をすごします。

 午後1時から4時までオープンしていて、予約不要で出入りは自由。遅れてやってくる人や一足先に帰る人もいます。この日もおなじみのメンバーの他に、初めて訪ねてくる人もいました。


◆安心して過ごせる場を

 世田谷ボランティア協会では各拠点で、障がい者支援にかかわるボランティア養成講座を開催してきました。玉川ボランティアビューローでは2013年から毎年、世田谷区と共催して「発達障がい者の社会参加を支援するボランティア養成講座」を開催し、発達障がいの特性を学んだり、居場所づくりの先進事例の見学や、ふれあい体験をしてきました。

 「ココ・カフェ」はその養成講座修了生のメンバーで結成され、運営スタッフ(サポーター)はすべてボランティアです。成人期の発達障がいの方も安心して過ごせる場所として、発達障がいのある方、そのご家族、関心のある方の居場所づくりをめざして活動をしてきました。

 2014年4月のオープン以来、この3年間の養成講座の修了生も加わって少しずつメンバーが入れ替わりながら、今はサポーター6人で、当事者やご家族などが平均して4〜5人来られ、毎回だいたい10人前後で和気あいあいとおしゃべりしています。年齢も幅広く、20代の方から70代の方までさまざま。

 サポーターの守武さんは、「平日の午後開催なので、お仕事している方よりも、さまざまな理由でいまはお仕事をしていない方、これから一歩踏み出そうとしている方がここに来られますね」といいます。
「最初はどんな場所なのか様子を見に、ご家族といっしょに来ていた方が、何度か足を運ぶうちにひとりで来られるようになったり、ひきこもっていた方がここに来ることがきっかけとなって、少しずつ外に出られるようになった方もいます」

 ここでは、発達障がい当事者の方のお話が聞けたり、「発達障がい」についてより詳しく知ることができ、「障がいについて知る意味でも参加してよかった」という人もいました。


◆大人の発達障がいの壁

 「『発達障がい』の方の生きづらさは、パッと見てわかりにくいところにある」と守武さんはいいます。「ここに来る方のお話を聴いていると、小さい時からの経験の積み重ねやこれまでの人生での失敗経験で、障がいがあることを理解されずに大変な苦労をしたり、けなされたり否定されて自信を無くしている人もいます」

 発達障がいのある方のなかには成績は優秀で学歴が高い人もいます。学校の授業はある程度決まったことを教えられ、教わった通りにやれば試験をクリアできます。しかし「仕事」となると、その場の状況に応じて自分で考えて組み立てなければならず、障がいの特性で応用や状況判断が苦手な方にとっては苦労することがあります。社会に出てみて初めて自分の特性に気づく人もいるといいます。1から5まで指示すれば10までわかる人もいる一方で、1から10までひとつずつ指示を必要とする人もいるのです。しかし、そのことをまわりが理解して接すれば、10までの仕事を言われたとおりに終わらせることができます。

 他にも発達障がいには「はっきり言わないと気付けない」「臨機応変な対応が苦手」「『適当に』が理解できない」などの特徴があります。そのため、仕事をしてもうまくいかずに「役立たず」と言われて傷ついてきた方も多く、中には「発達障がいだと診断されて、理由がわかってすっきりした」と語る方もいたそうです。とりかかりや飲み込みが遅いけれど一度身につけるとものすごく集中力を発揮する人もいて、個々の障がいの特性を理解して、接し方やかかわり方を変えたり、特性を生かした仕事に変えることで、社会での生きづらさが軽減されるのです。

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◆失敗から学んで、いまがある

 当初は講座を主催していた玉川ボランティアビューローのスタッフがフォローしながら運営していましたが、現在はボランティアグループが中心になって運営しています。最初からうまくいっていたわけではなく、立ち上げた頃はすべてが手探りで、「この3年間いろいろと失敗しながら学んできたよね」と笑いながら小梶さんは振り返ります。専門家ではないので、アドバイスしたりカウンセリングするのではなく、思いや悩みに耳を傾け、安心して過ごせる場をつくることを目的としています。

 発達障がいの方やご家族はさまざまなストレスを抱えて、だれかに話を聞いてほしくてここに来ています。けれどサポーターが一方的にしゃべりすぎてしまったこともあり、「サポーターは傾聴の姿勢が大事だよね」と反省したり、初対面で個人的に連絡先を交換してしまいトラブルになりかけたり、と、よかれと思ってしたことが失敗を招いたこともありました。月1回の活動を続けるなかで、そこで起きたことをその都度ミーティングで振り返ったり、学習会に参加して少しずつ経験を積み重ねてきました。

 この振り返りにはビューローのスタッフが参加することもあり、「何か困ったときには相談したり、親身になっていっしょに考えてくれる伴走が心強い」といいます。「ビューローのバックアップがなければ、私たちだけで運営を継続していくのは難しかったと思います」と守武さん。振り返りを重ね、お互いが安心して過ごせるためにルールをつくってきました。

《サポーターが心がけていること》
★穏やかにリラックスできる空間(場所)にする
★話をしたくない方が静かに過ごせる工夫を
★相手の話に耳を傾ける
★政治・宗教に関する話はしない
★初対面や慣れないうちからの連絡先の交換は控えるようにする
★守秘義務
★笑顔で接する

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その人のありのままを受けとめ、「いいところさがし」の意識でかかわっている。


◆思いを吐き出せる場

 「初めて来たときには暗い顔つきで表情が硬くこわばっていた人が、『ココ・カフェ』に来ることによって、今まで誰にも言えなかった思いを全部吐き出して、次の月に来たときにはパッと明るい笑顔に変わっていたのが印象的でした。そんなときにやっててよかったなと思います」と小梶さん。

 この日も、初めて来られて緊張気味だった方が、発達障がいの当事者同士で話が盛り上がり、帰り際には「おかげさまで新しい道が開けました。また来月も来たいと思います」と言ってにこやかに帰られました。

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手づくりの看板でお出迎え

 参加する方は、ここで思いを吐き出すことで肩の荷を下ろしていきますが、サポーターも同じです。ここで聞いたことは口外しないのが約束。受けとめた思いをサポーター自身が抱えすぎないのも大事なこと。情報を共有して、よりよい場づくりにつなげていくために振り返りをとても大切にしています。取材したこの日も、「ココ・カフェ」終了後に1時間ほどミーティングをしていました。


◆「ここ」からはじまる

 「ココ・カフェ」のネーミングは「ここから(始まる)」「今ここに」という意味と、「ありのままで過ごせる場にしたい」と願いをこめて名づけられました。他のスタッフにも「ココ・カフェ」の魅力を聞くと「ここは"素の自分"でいられるのがいいね」と一言。

 グループの代表は毎年交代していて、新年度は早川さんが代表を務めます。「僕はまだ来たばかりで1年しか経ってないから、コーヒーを淹れるお手伝いくらいしかできないけど」と控えめですが、そんな肩の力の抜け具合がリラックスできる空間をつくっているのかもしれません。

 世田谷区による発達障がい者への支援も充実してきて、相談機関や就労支援のサポートなども始まっていますが、成人期の居場所や活動はまだ数が少ないのが現状です。これからも安定した運営をしていくために「ココ・カフェ」ではサポーターを必要としています。発達障がいのことを理解して、傾聴する意欲がある方を募集しているとのこと。まずは、ちょっとのぞきにいってみませんか?          
(取材/事務局)


Coco Café(ココ・カフェ)サポーター募集

 「Coco Café(ココ・カフェ)」は、発達障がい者を支援するボランティアグループです。毎月第2金曜日、玉川ボランティアビューローで行っているCafeを支援するボランティアを募集しています。支援内容は、当日の会場設営、茶菓及び展示の準備、来訪者との傾聴的コミュニケーション、後片付け 等です。

●日時:毎月第2金曜日12:30〜17:00
●場所:玉川ボランティアビューロー
●交通:田園都市線二子玉川駅徒歩5分(玉川税務署となり)
●条件:成人期の発達障がいの特徴をもつ人への基本理解と傾聴意欲のある方

●問合せ・申込み:玉川ボランティアビューロー
電話 03-3707-3528
Posted by setabora at 11:16
ボランティア情報誌「セボネ4月号」を発行しました  [2017年04月05日(Wed)]

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★4月号表紙 イイダミカさん

【今月の掲載記事】
★特集「発達障がいのある人とともに 〜「CoCo Cafe(ココ・カフェ)のいま~」 
 障がい者を支援するボランティア養成講座に参加したメンバーで結成された「ココ・カフェ」。
この3年間の活動を振り返って、お話をうかがいました。

★「せたがや災害ボランティアセンター1月〜3月の動き」をまとめました。
 ※今月はまちの市民力はお休みです。

★キラリ世田谷人「堀毛 成美さん」
 「烏山で手作り市がないなら自分たちでつくろう」と、2014年に「カラスヤマ手作り市」を立ち上げた堀毛さん。4月15日、16日には第6回目の手作り市が開催されます。
  

世田谷ボランティア協会の情報誌「セボネ」は、
区内の図書館や区民センター、出張所・まちづくりセンターなどでも配布しています。

なお、情報誌「セボネ」はボランティアの編集委員が企画・取材して制作しています。
ボランティア募集、イベント告知など、みなさまからの情報を集めていますので、
ホームページの投稿フォームから情報をお寄せください。
http://www.otagaisama.or.jp/usp_form/toukou
Posted by setabora at 11:03
セボネ3月号キラリ世田谷人「安積 邦宏さん」 [2017年03月02日(Thu)]

キラリ世田谷人は、世田谷を中心に活躍するキラリと光る素敵な方がたをご紹介します。

「歌声サロン」でボランティア 
安積 邦宏さん

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 世田谷区内の8か所のデイホームや老人保健施設、小規模多機能ホームなどを訪れて「歌声サロン」のボランティアを行っている安積邦宏さん。司会、進行からマンドリンの伴奏までひとりで引き受け、参加者は思い出の歌やヒット曲に声を合わせます。

「毎月、童謡・唱歌≠ニ歌謡曲≠フ二本立てで曲を選びます。3月のテーマはさくら≠ニ連続ドラマの主題歌=Bすぐに歌える曲だけでなく、ふだん歌わない懐かしい曲も入れるようにしている。脳トレになるからね」と笑う安積さん。歌の合間の軽妙なトークにも、「童謡と唱歌の違いは?」など頭の体操が盛り込まれています。
 施設にはさまざまな症状の利用者さんがおいでですが、約1時間のサロンが終わるとみんないきいきとした表情に。最後には必ず、安積さんが全員と握手します。

 すっかり地域にとけこんでいる安積さんですが、世田谷区民になってまだ4年。福島県郡山市の生まれで音楽好きの一家に育ち、ギターからウインドシンセサイザーまで数多くの楽器を弾きこなし、楽団ひとり≠ニ名乗っています。

 サラリーマンだった安積さんは、50歳のころから退職後の暮らしを考えるようになりました。当時住んでいた仙台やその後転勤した練馬区でダンスやパソコン、バンドなどさまざまなサークルやボランティア活動に積極的に参加。その後奥様を難病で亡くし世田谷に転居したのは71歳の時でした。

 地縁も知り合いも少ない世田谷で安積さんは、近くの高齢者施設を訪ね、歌声サロンのボランティアを申し出ます。「練馬での経験で、受け入れてもらえることはわかっていたからね」と安積さん。雨の日に備えて、歩いて行ける施設を選び、病気で休んだことは一度もありません。

 施設の方からぜひにと頼まれることもある安積さんですが、男性の心をつかむのは難しいといいます。それだけに、「はじめはそっぽを向いていた人が、最後には握った手を離さないこともある。そんな嬉しさがサロンを続けている原点かな」。打ちこめる趣味を持ち、年を重ねてもスキルを磨いて人に喜ばれる活動を続け、地域に自分の居場所をつくりあげた安積さん。そのしなやかな生き方には、学ぶことがいっぱいです。
(取材/編集委員 家井雪子)
Posted by setabora at 19:53
セボネ3月号まちの市民力「街の木を活かすものづくりの会」 [2017年03月02日(Thu)]

「まちの市民力」は、街の中で地域やそこで暮らす人たちと一緒に活動している団体を紹介します。

街の木を活かすものづくりの会

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お話をうかがった湧口さん(写真左)と横山さん

 「街の木を活かすものづくりの会(略称マチモノ)」は、 街の木など身近な自然から得られる恵みを、様々なものづくりを通じて有効活用する活動をしている団体です。街路樹や公園木、庭木など、私たちが暮らす街には意外なほど多くの木がありますが、これらの木々は様々な理由で、日々やむを得ず伐採されています。そして伐られた木のほとんどがゴミ同然に処分されています。

 建築家で木工家の湧口善之さんは「これはもったいない、何とか活用できないか」と考えました。しかし、今の街の中で育った木は木材として活用するのは難しいため、木工を中心としたワークショップの開催や勉強会を通じて、多くの人々に街の木のことやものづくりの技術に関心を持ってもらおうと、2012年に「街の木を活かすものづくりの会」を立ち上げました。

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 今の街の木はいわば観葉植物。普段は関心を持たない人が多い一方で、伐採しようとすると「緑が減る」とクレームが出る。そこで、木と触れ合う機会を多くつくることでみんなの関心や知識を高め、木があることで楽しめることを感じてもらう。そして木が切られたら、地域の人たちがみんなでものづくりに取り組んで、暮らしの中で使う道具に生まれ変わらせて大切に使っていく。さらに、その木から苗木をつくり植樹をしてみんなで緑を増やしていく。今の街の木のあり方を変え、そうしたことがもっと一般的になるように、活動を充実させていきたいと湧口さんたちは考えています。

 そうしたことを実現するために、社団法人を立ち上げる準備をしていて、6月には法人設立パーティーを開催することが決まりました。最近、事務所の近くに区の空き家活用助成を受けた物件が誕生し、庭があるので、緑地の活用のためにノウハウやサービスを提供してその対価として収益を得るなど、事業を安定して運営していきたいと考えているそうです。

 これまで定期的にワークショップなどを開催してきましたが、街の木のあり方を変えていくためにこれからはより多くの方がたと一緒に活動をつくって取り組みを広げていきたいとのこと。素晴らしい活動ですので、関心ある方はぜひチェックしてみてください!
(取材/編集委員 市川 徹)

街の木を活かすものづくりの会 http://machimono.web.fc2.com/
 問合せ machimono@outlook.com



Posted by setabora at 19:44
セボネ3月号特集「『紙の建築 行動する』~建築家 坂茂さんの災害支援~」  [2017年03月02日(Thu)]

「紙の建築 行動する」~建築家 坂茂さんの災害支援~ 

 阪神大震災から22年経った今年1月、第30回目の「神戸をわすれない」では、建築家の坂茂さんの講演会を開催しました。リサイクルできる紙管を使った素晴らしい作品で世界的に有名な坂さんは、一方で、世界中の被災地に飛び、災害支援プロジェクトを展開しています。社会のために何ができるのかを考えるヒントをいただきましたので、ご紹介します。

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建築家 坂茂さん
(写真は坂茂建築設計ホームページより)

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避難所用 間仕切りシステム
紙管のフレームを組み立て、梁の部分に布をかける。



◆「都市型災害」の経験から学ぶ

 阪神大震災から1年後、神戸に赴いてボランティア活動を行っていた区内のグループや個人が集まって「神戸をわすれない・せたがや」が発足しました。都市型災害の経験に学び、まちづくりに活かしていこうと、神戸市長田区の復興の様子を記録したドキュメンタリー映画を上映するなど、毎年「神戸をわすれない」という会を続けています。今年は建築家の坂茂さんをお迎えして「作品づくりと社会貢献の両立を目指して」と題して講演していただきました。

 
◆「紙の教会」を建てる

 震災時、神戸市長田区にあるカトリック鷹取教会は礼拝堂を含めほとんどの建物が失われましたが、全国から集まった大勢のボランティアの基地となっていました。前年に、国連難民高等弁務官事務所の仕事でルアンダの難民のためにシェルターをつくっていた坂さんは、ベトナムの元難民の人たちが鷹取の教会に集まっているという新聞記事をたまたま読み、建物が焼失して「キリスト像だけが残った教会」を探します。

そしてベトナム人をはじめ、様々な国籍の人たちが焚き火を囲んでミサを行っていた場に居合わせ、手ぬぐいを肩にかけ、長靴を履いた神父に、坂さんは「紙で教会をつくりたい」と提案。しかし「火事で燃えたところに紙で教会をつくるなんて、ふざけんといてください」とはじめは全く信用されませんでした。

 坂さんはこう振り返ります。「その時、神父がおっしゃったことが忘れられないんですけれど、『建物がなくなって初めて本当の教会になったような気がする。全国からボランティアが来て、ここが救援基地になりいろいろな活動が始まった。周りが復興するまで教会を立て直すつもりはない』と言われたんです。でも、僕は諦めが悪いものですから、毎週日曜日に新幹線の始発でミサに通いました」

 ミサで親しくなったベトナムの人たちは、公園に張ったブルーシートの中にいました。長田の工場で働く彼らは、郊外の仮設住宅からは通いきれないので公園に住み続けたいのですが、近隣の住民の中にはスラム化を恐れている人たちもいました。

「それなら、もう少し衛生的で、きれいな仮設なら公園に仮住まいさせてもらえるのでは」と紙管とビールケースで学生とともに、ベトナムの人たちの仮設住宅、"紙のログハウス"をつくりました。意外と出来がいいので、自分たちでお金とボランティアを集めれば礼拝堂をつくっていいということになり、学生たちの手で5週間かけて小さなペーパードームを建てました。

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阪神大震災の被災者のためにつくられた仮設住宅「紙のログハウス」

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焼失した教会にたてられた「紙の教会」(ペーパードーム)

そうして建てられた教会は地域のコミュニティセンターとして、10年間地域住民の寄り合う場となり、本格的に教会を建設することになった時に、同じ「被災地仲間」である台湾に移築され、ここでもコミュニティセンターとして今も使われています。


◆使い続けたくなる仮設

 坂さんはこんなふうに感じたといいます。「何が仮設で、何がパーマネント(半永久的)か、ということです。紙でつくってもみんなに愛されて今も使われている。コンクリートでつくっても商業目当てで金儲けのためにつくった建築は結局仮設です。たかが紙でも愛されればパーマネントになりうるのだ」と。

 その後、トルコ、スマトラ、中国の成都、イタリアのラクイラ、ハイチ…。世界の様々なところで次々と発生する地震や津波の現場に坂さんは直ちに飛びました。学生をともない、地元に住み込み、現地で調達できる紙管やビールケースなどの材料を使い、仮設住宅、シェルターなどをつくってきました。2008年に被災した中国の成都では、小学校が潰れてしまったので仮設校舎をつくってほしい、と依頼され、9教室を紙管とジョイントでつくり、学校に戻れた子どもたちが喜びました。
「3年前にまた成都で地震があり、心配で行ってみましたが、小学校がなんの被害も受けていなくて、これからも使い続けたい、と言ってくれました」全然仮設≠ナはないですね。

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ニュージーランドの地震により倒壊したクライストチャーチ大聖堂跡地に、
「紙の聖堂」をつくった


◆住む人が心地よい住宅環境を

 神戸の鷹取を中心に活動していた時から、避難所にプライバシーがなく困っている人たちのことが気になっていた坂さんは、中越地震で間仕切りをつくるボランティアをはじめていました。でも「避難所を運営する人たちは、『前例がないし、ない方が管理しやすい』というんです。間仕切りの中で酒を飲まれたら困る、なんてね」

 そして、東日本大震災。ほとんどの避難所で、「そんなものいらない」と断られ、とぼとぼと次のところを訪ねることを繰り返していた坂さんでしたが、たまたま岩手県の大槌町の体育館に行った時のこと。津波で役場が流され、町長をはじめ役場の方が亡くなられて、大槌高校の物理の先生が避難所を管理していました。坂さんの提案にこの先生は、「前例がない」とは言わず「これいいね。500世帯分つくってよ」と言いました。このことが新聞でも報道され、少しずつ認知されるようになって、3ヶ月で50の避難所用に1,800ユニットをつくるに至ったのです。

 仮設住宅は、隣のユニットが接近して隣の音が筒抜けのために、窓も開けられないというように、住宅環境が悪いのが一般的です。また500キロの海岸線が津波でやられた東北には、仮設をつくる土地もない、という問題がありました。坂さんは「土地がなければこんなものもできます」とコンテナを三層に積んだ仮設の模型をつくって見せました。宮城県の女川で提案したら、町長が英断してくれ、日本で初めての3階建ての仮設住宅をつくりました。最初は文句を言っていた方が、ここに入居したあとは大満足で、居心地がいいから出たくない、とおっしゃっていたそうです。
 ふつうの住宅であれ、仮設であれ、あくまでも暮らしている人の側にたち、住み心地のよいものをつくる、というのが坂さんの姿勢。「仮設≠ナなくて、本設≠ニ考えたほうがいいですね」

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Photo by Hiroyuki Hirai
宮城県女川町につくられたコンテナ多層仮設住宅


◆建築家が社会のためにできること

 講演の後の対談で、アテがなくても現地にボランティアで行くようになったきっかけを問われて坂さんは語ります。「自分の仕事に疑問を持ったんですね。おつきあいをしているクライアントは、財力や権力を持った恵まれた方。立派な建築物をつくるのがわれわれの仕事でした。それは決して悪いことではないんですが、一般の方、自然災害で家を失った人の役に立てればいいと思ったんです。自然災害といっても、実際には建物が倒れて人が死ぬわけで、建築家の責任でもある。それなら避難所や仮設住宅の環境を少しでも改善することが建築家としてできることじゃないかな、と思ったのです」といいます。

 「生涯自分がやっていけることかもという気がしてきたら、向こうから来てほしいと言われるようになった。今は呼ばれなくても行きますけど。学生を連れていくと、授業はサボっている学生が、見違えるように変わり、現地の学生と共同作業してすごく成長します。ものをつくって喜ばれる、こんないいことはないですね」

 坂さんが代表をつとめる「ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)」は、昨年7月に世田谷区と協定を結び、区内に災害が起こった場合、避難所に間仕切りを提供することになりました。都内では世田谷が初です。昨年の熊本地震の時には、たまたま大分県がVANと協定を結んでいたので、隣の県への支援を知事にお願いし、避難所での間仕切りが1ヶ月で2,000ユニットも設置されました。

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避難所用 間仕切りシステム

 世田谷に生まれ育ち、世田谷に事務所を構える坂さんからみなさんへのメッセージは「防災の日などに、VANでは学生を連れて、間仕切りのデモンストレーションなどをやっています。子どもでもできます。声をかけていただければぜひ対応したいです」ということでした。これから地域に広めていきたいですね。
(取材/本誌編集委員 星野弥生)

VAN(Voluntary Architects Network) 
https://www.facebook.com/VoluntaryArchitectsNetwork/

Posted by setabora at 19:28
ボランティア情報誌「セボネ3月号」を発行しました [2017年03月01日(Wed)]

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★3月号表紙 すぎやまゆうこさん

【今月の掲載記事】
★特集「『紙の建築 行動する』~建築家 坂茂さんの災害支援~」 
世界的に有名な建築家の坂さん。紙管を使った避難所用の間仕切りシステムが注目され、世田谷区とも昨年協定を結んでいます。坂さんが今年1月に世田谷でご講演された内容をレポートしました。

★まちの市民力「街の木を活かすものづくりの会」
 略称「マチモノ」さんは、いまの「街の木のあり方」を変えていこうと、さまざまな取り組みを行っています。

★キラリ世田谷人「安積 邦宏さん」
 高齢者施設などで歌声サロンのボランティアをしている安積さん。世田谷区民になってまだ4年だそうですが、すっかり地域にとけこんでいます。

世田谷ボランティア協会の情報誌「セボネ」は、
区内の図書館や区民センター、出張所・まちづくりセンターなどでも配布しています。

なお、情報誌「セボネ」はボランティアの編集委員が企画・取材して制作しています。
ボランティア募集、イベント告知など、みなさまからの情報を集めていますので、
ホームページの投稿フォームから情報をお寄せください。
http://www.otagaisama.or.jp/usp_form/toukou
Posted by setabora at 16:48
セボネ2月号キラリ世田谷人「工藤 美紀さん」 [2017年02月01日(Wed)]

キラリ世田谷人は、世田谷を中心に活躍するキラリと光る素敵な方がたをご紹介します。

自然とともに暮らす
工藤 美紀 さん

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 ここは多摩川のはらっぱ。「ミミズがいたよ〜」と、ためらいなく手のひらにのせて子ども達に見せ、屈託のない笑顔で語りかける工藤美紀さん。1年前から、NPO法人せたがや水辺デザインネットワークのスタッフとして働いています。

 小さい頃から自然が大好きで、多摩川や自然がいっぱいの公園で日が暮れるまでずっと遊んでいました。「本当に外で遊ぶのが好きで、虫も好きだし、自然に関わる仕事をしたいと思うようになりました」と言います。高校卒業後は資格を取り、日本庭園の管理等の仕事をしていましたが、「管理するのではなく、もっとありのままの「自然」に近いことをしていきたい」と考えるようになり、現職にたどり着きました。

 そのきっかけは高校の授業の一環で、この現場でボランティア体験活動をしたことにありました。「授業で初めてここに来て、そのあとも時々手伝ってて。進路に悩んだときにスタッフに相談して、ここで働かせてもらうことになりました」

 この日は「きぬたま遊び村」の開園日。何組かの親子が遊びに来ていて、取材中もあちこちから「みきちゃーん!」と子どもたちから声がかかります。子どもの話を聞き、「じゃあこれでやってみる?」「みせてくれてありがとう」とひとつずつ丁寧に返します。

 1年を振り返って、「毎日が本当に楽しい!…けど、だんだん難しくなってきました」といいます。もともと自然が好きでこの仕事を始めましたが、子どもとかかわるのは初めて。「安全を第一にしつつ、子どもがやりたいことをやれるよう、どう接したらいいのか、考えることが増えてきました」

 大学に進学した同級生は来年卒業。「今年は私にとって重要な年」と言葉を強めます。「私もそれまでに好きなことを仕事にして、しっかりとカタチにしていきたい」キラキラした目はしっかり前を見据えています。「新しいことをやってみたい」と、3月から月1回「のっぱらの日」をスタートし、大人も子どもも自然体験できる場をつくろうとしています。

 一面はらっぱの真ん中で「ここは『きぬたま時間』がながれていてのんびり過ごせるんですよ。外は寒いけど、人があったかい」と笑う工藤さんは、"自然体"という言葉がぴったりな21才でした。
(取材/編集委員 鈴木朋子)

せたがや水辺デザインネットワーク http://setagaya-mizubedesign.org/
きぬたま遊び村は毎週月・水・土10時半から開園しています。
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セボネ2月号まちの市民力「わんの会(障がい者福祉に携わる  若者の会)」  [2017年02月01日(Wed)]

「まちの市民力」は、街の中で地域やそこで暮らす人たちと一緒に活動している団体を紹介します。

わんの会 (障がい者福祉に携わる若者の会)

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 障がい者の生活を支えるホームヘルパーや施設職員などが集まり、「ヨコのつながりをつくろう」と始めたのが、「わんの会」です。幹事をつとめる田坂知樹さんにお話をうかがいました。

 「このゆびとーまれ」と最初に手をあげたのがヘルパーの田坂さん。障がい福祉にかかわる人たちがアイデアや経験を出し合い、協力していけばよりよい介助ができるのではと考え、知り合いに声をかけて飲み会を開催したのがはじまりでした。そのときたまたま行ったお店の名前から「わんの会」と命名。

 その後も飲み会という形で交流を継続していくうちに、「飲み会もいいけど、ただ飲んで終わりではなく、勉強会みたいなことができないかな」と考えるようになりました。「ヘルパーの仕事はけっこう孤独なんです」と田坂さんはいいます。介助する人が話したり聴いたり、思いを吐き出せる場が必要だと感じていました。「認知症カフェ」はあるけど、障がい者に焦点をあてた場はなかなかないことから「それなら自分たちでやってみよう」と立ち上げたのは自然のながれ。

 田坂さんは介護者が集うカフェに行って、場づくりのためのファシリテーションを学び、昨年5月に三軒茶屋で、ワークショップ「わんカフェ」を開催。座学で講義を聞くのではなく、みんなが参加できる形でワークショップを行いました。

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 「わんカフェ」は飲み屋の雑談でなく、堅苦しい会議の雰囲気でもなく、「対話」の場。何か結論を求めて話をするのではなく、自分が思っていることを出して、相手を否定することなく、お互いが気兼ねなく話せる場です。これまで「障がいとは?」や「自立とは?」をテーマに、毎回20人くらい集まり、それぞれの想いを語り合ってきました。いろいろな人と出会えることも魅力。「今後は介助者のためのワークショップだけでなく、障がい福祉を地域にもっと広めていきたい」と考えています。

 次回、第8回のわんの会は、3月10日(金)19時〜「癒しと福祉」をテーマにしたワークショップを開催します。アロマハンドマッサージを体験して、福祉における癒しについて対話します。興味のある方はぜひご参加ください。
(取材/事務局)

わんの会 https://www.facebook.com/setagaya.one/
 問合せ ttomkingjp@gmail.com(田坂)

第8回わんの会「癒しと福祉」
3月10日(金)19時〜21時 世田谷ボランティアセンター
アロマハンドマッサージ体験あり
Posted by setabora at 11:19
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