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南房総、鴨川研修旅行 [2020年01月31日(Fri)]
例年、秋に実施していたシニア自然大学本科の研修旅行ですが、昨年秋の台風のため1月に延期して行いました。
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最初の訪問先は南房総市平久里。伊予ヶ岳や富山を眺め、スイセンが咲く中を散策し、古民家「ろくすけ」へ。地元の食材を生かしたお昼をいただきました。
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日本酪農発祥の地「酪農のさと」を見学し、大山千枚田へ。
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大山千枚田では、大山千枚田保存会の方から「棚田オーナー」などの活動についてお話を伺いました。きれいに広がる棚田の風景ですが、保存されている裏には知恵と工夫があることを知りました。
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夜には宿泊先の内浦山県民の森で、天体望遠鏡づくりと冬の星座観察をしました。金星、月に続き、南には冬の星座、オリオン星雲、頭上にはすばる星、北には北極星、カシオペア座、北斗七星が見え、素晴らしい星空でした。
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二日目。日蓮宗大本山清澄寺では、旭が森、宝物殿を見学しました。
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鴨川郷土資料館では、学芸員の案内で「波の伊八」に関する展示を中心に見学しました。
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道の駅オーシャンパークで食事・買い物の後、大山不動尊へ。不動堂では伊八作の飛龍と地龍、2体の龍が出迎えてくれました。お堂の前には長狭平野が広がっていました。
盛りだくさんの日程でしたが、天候にも恵まれ8期生の親睦もさらに深まった研修旅行でした。

Posted by 千葉シニア自然大学 at 00:00
地震と津波の科学 [2019年11月07日(Thu)]
災害が多発している昨今、非常に関心の高まっているテーマです。講師の宍倉正展先生は東京大学大学院の客員教授で、地震や津波に関する地形・地質調査研究の専門家です。
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はじめのテーマは、震度とマグニチュードの違い。震度は、もともとは観測員の体感と周囲の状況で決めていたそうです。
地震の多い県は茨城県。では茨城県が大きな地震の危険性が一番高いのかというと、そうでもないそうです。地震の少ない県の方がエネルギーが貯まっているかもしれないとか・・・。
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最近2年間で震度5以上が起きた地域を見ても、全国に広がっています。大地震への不安から予知情報がマスコミ等で出ることがありますが、ほとんど根拠がないものだそうです。実際は、日本全国どこで起きても不思議ではない状況だそうです。
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マグニチュードは地震のエネルギーの大きさを表します。震源からの距離や地盤によって震度は変わりますが、マグニチュードは変わりません。
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活断層は阪神大震災から注目されるようなりました。全国に1000以上あるそうです。
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先生は、巨大地震のサイクルを古文書や地質の調査から導き出す研究をされています。震度計などの器械による観測は100年余りの積み重ねですが、古文書から探れば千数百年にわたる情報、地質の記録からは数千年以上前の情報が得られます。
巨大地震は数百年から千年の間隔で起こるので、先生の研究の成果が期待されています。
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お話は、東日本大震災へ。
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先生は、震災前にTVで平安時代に起きた宮城県沖の超巨大地震(貞観j地震)について語っていました。
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浸水域も大震災とほぼ同じ。時期的に同じ規模の地震が迫っているという事実。
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2011年4月に研究成果を発表する予定だったのに、3月11日に起きてしまった。先生の無念さは察して余りあります。
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午後は、参加者からの質問を受けました。
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地震雲、活断層など様々な質問に丁寧に答えていただきました。
地形、地質、プレート・・・。自分が生活している足元について知っておく大切さ、備えの大切さを強く感じた講義でした。


Posted by 千葉シニア自然大学 at 00:00
秋の富士山ツアー 奥庭と青木ヶ原樹海 [2019年10月17日(Thu)]
令和元年度のツアーでは、昨年リクエストのあった青木ヶ原樹海を訪ねました。
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案内してくださるのは元千葉県立中央博物館副館長の中村俊彦先生です。車中で先生から、説明をいただき、11時40分に奥庭に到着しました。
活動の前に腹ごしらえ、奥庭荘で食事です。
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最初は奥庭での観察です。ここでは、富士山の厳しい自然環境を物語る光景を見ることができます。独立峰の富士山は強烈な風にさらされています。枝を風下に伸ばして成長している樹木(旗竿樹形)や曲がって倒れて地を這うようにして生きている木々など・・・。
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そんな過酷な環境で樹木の成長を助けているのが、コケの仲間です。コケは土壌がなくても岩や木の幹に着床して育つことができるので、樹木の実生も一緒に育つことができるのです。
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次は青木ヶ原樹海です。樹海の森は富士山の寄生火山である長尾山が約1200年前に大噴火したときに出た溶岩流の上にできた森です。
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樹海は水分や養分の少ない溶岩質の土壌なので、針葉樹が中心となっています。樹木の根は堅い溶岩に阻まれ、浅く横に這うように広がっています。
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この厳しい環境でも、樹木の生長を助けているのは、コケの仲間です。樹海には様々なコケが生えています。
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富士風穴、青木ヶ原にある観光洞窟以外で最も有名な洞窟で、天然記念物です。
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登山道をさらに進むと、突然視界が明るくなりました。大室山のブナ林です。針葉樹の森を抜けて広葉樹の森が広がります。
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長尾山の溶岩流は、大室山を迂回して流れました。ここだけが噴火前の森の姿をとどめています。
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樹海の針葉樹林とブナ林の境界で記念撮影。
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最後に向かったのは鳴沢氷穴。長尾山の噴火の溶岩流でできた洞窟です。ヘルメットをかぶって、しばしの地底探検です。
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鳴沢氷穴の見学を最後に、青木ヶ原樹海を後にしました。雨の中でしたが、充実したツアーでした。

Posted by 千葉シニア自然大学 at 00:00
自然界の不思議 [2019年10月03日(Thu)]
自然界の不思議。巨樹・古木に触れる観察会です。講師は北総の森・巨樹古木研究会の平栗瑞枝先生です。先生は、シニア自然大学の専攻科で俳句の講座を担当しています。

先生は、駅前のマンションの植栽や家の庭木など、植物の話題を見つけては解説していきます。
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名前の由来、漢方の効能、遊び方など、先生の知識の広さに圧倒されます。
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テイカカズラ。藤原定家は、彼が愛した式子内親王を死後も忘れることができず、ツルとなって内親王の墓にからみついたそうです。
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二十六夜塔、庚申講など石碑にまつわるお話。昔、この地域に住んだ人々の暮らしにふれました。
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萩原観音堂のムクロジの大木、果皮は石鹸の代わりになる。
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観察を続けながら松虫寺へ。門前のスダジイ、巨大です。
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聖武天皇の第三皇女松虫姫の言い伝えが残る松虫寺。
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松虫姫の御廟があります。
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印西の自然と文化に触れる一日でした。
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里海の自然・保全 [2019年09月26日(Thu)]
ふなばし三番瀬海浜公園で、里海の自然とその保全について学びます。講師は、元千葉県環境研究センター水質環境研究室長の小倉久子先生です。
最初に砂浜のプラスチックごみを拾って、マイクロプラスチック問題について考えます。
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海辺の生き物さがし
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採集した生き物についての説明。
生き物の種類とかかわり、干潟が水を浄化する力など学びました。
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午後は、屋内で三番瀬の歴史、環境の変化について学びます。
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アサリが水を浄化する様子を実験・観察しました。
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豊かな暮らしを実現する中で失われたものを知り、自然と共生する大切さを学びました。
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食と健康 千葉の自然環境@ [2019年09月05日(Thu)]
午前は「食と健康」。講師は千葉県立保健医療大学の河野公子先生です。
まず、自分の体を知ることから・・・。身長と体重から肥満度を知るBMIです。
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日本人の年代別BMI分布。70代を越えると「やせ」の割合が増えるそうです。体重が減ったから良いわけではなく、筋肉量の減少によるものなので注意が必要なのだそうです。
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お話は、食と関係の深い高血圧と糖尿病へ。千葉県の男性・女性とも塩分取り過ぎの傾向だそうです。
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高血圧がなぜ怖いのか、血圧が高くなる仕組み、心臓や血管の仕組みについて学びます。
ラーメン一杯の塩分、あなどれません!
次に糖尿病の発症の要因、ストレス、食習慣など。
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シニアは食習慣を変えることが苦手だったり、「もったいない」と食べ残しをしない傾向があります。それが高血圧・糖尿病治療の妨げになることがあるそうです。
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「人生を楽しむためにも、健康を考えた食をこころがけなくては・・・」と考えさせられました。

午後は、千葉県立中央博物館の元副館長をされた中村俊彦先生による「千葉の自然環境」です。
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千葉県は、北と南の生物が出会うところ、北限の生き物と南限の生き物が見られるところだそうです。
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千葉県の沖では、暖流と寒流がぶつかり、豊かな漁場が生まれます。
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三番瀬のカキ礁。カキを中心に様々な生き物の棲む環境になっています。
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里山・里海は人・自然・文化の一体的なまとまり(景相)として見ていくべきだそうです。
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お話は、里山から奥山へ。奥山としての富士山のお話、人々の憧れとして造られた富士塚のお話へ。千葉の自然の豊かさについて、先生の千葉愛にあふれた語りとともにうかがいました。




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禅・気功を学ぶ コミュニケーション・マジック入門 [2019年07月25日(Thu)]
健康は、当大学のテーマの一つです。
まず、午前は禅・気功入門。各務和男先生の講座の2回目です。
写真の站とう功(たんとうこう)は立った状態で行う禅(立禅)とも呼ばれるもので、誰でもどこでも実践できる健康法です。
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良い気は、認めること、ほめることから生まれる。遅いことは良いことだなど・・・。
気功の教えを学びました。
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肩こり解消功。肩こりは、関節にたまりやすい邪気によるもの。関節を動かすことで、気血のめぐりを良くして、肩こりを解消します。
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ゆったりとした時間のなかで、心と体がほぐれる時間でした。

午後は、コミュニケーション・マジック入門。頭の体操です。
講師はミスターXこと杉本眞先生。マジックは誤認誘導で、物体浮遊、貫通、消失、出現などの現象を見せること。まずは、輪ゴムを使った「貫通」のマジック。みんな「たね」を見つけようと必死です。
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道具を使って次々と繰り広げられるマジック。そして、ネタバラシ100連発。
「なるほど!」「そういうことか!」の連続です。
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休憩時間も先生を囲んで、マジックの裏側を学習しました。
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小道具の箱の中まで、覗かせてもらいました。
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あっという間の2時間。頭も心もリフレッシュしました。
Posted by 千葉シニア自然大学 at 00:00
海の自然・勝浦の海の生き物 [2019年07月18日(Thu)]
鵜原にある千葉県立中央博物館分館の海の博物館で、海の自然について学びます。
まずは、潮の引いた波打ち際の石の下にいるカニの採集です。
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見つかったのはヒライソガニ。鳥に襲われないように石の下に隠れていました。
甲羅の色が白いものもいるのは、生き残り戦略だそうです。
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本格的な磯採集の前に、注意すべき危険な生き物のお話。
海博の奥野淳兒先生にうかがいます。
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潮が引いた後のタイドプールや岩の間などで生き物探しです。
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採集した生き物をバットに移して確認します。
アメフラシの説明が始まったとたん、突然激しい雨が・・・。アメフラシの祟りでしょうか?建物まで避難して、説明は打ち切りとなりました。
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午後は、博物館の展示説明とバックヤードの見学です。
博物館では一般に公開されている展示のほかに、資料収集、調査研究、教育普及の役割をもっています。
バックヤードは海博の吉田真照先生に案内していただきました。
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手にしているのは、小さいけれどダイオウイカ。
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深海魚のサケガシラ、上にはネコザメの卵。
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次に展示解説です。尻切れトンボになっていた午前中に採集した生き物の解説も展示物を使って、話していただきました。
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磯採集で童心に帰りながら、海の生き物を知る一日でした。


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医学と健康 気象入門 [2019年07月04日(Thu)]
午前は、医学と健康。講師は医学博士の崎山樹先生です。
遺伝子とガンについて学びます。
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DNA、ゲノムなどの用語が出てくるので、途中、意味を整理しながら、お話は進みます。
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すべてのがんは、遺伝子の病気で、遺伝子が変異することによって、引き起こされます。
変異の様子を、「バラが咲いた」の歌詞を使って、説明します。
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遺伝子の仕組みを利用した再生医療のお話。iPS細胞やES細胞(万能細胞)を使います。
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最後にゲノム編集を利用した応用例のお話。肉の量が2倍の牛、アレルギー物質を除去した穀物、マラリアに感染しない蚊などの研究が進められています。
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遺伝子レベルで病気などが語られる。すごい時代になったと思いました。

午後は、気象の講座。講師は気象庁で気象台長をつとめられた古川武彦先生。大気の状態とそこから現れる現象について、私たちはどのようにして知ることができているのか学びました。
水銀気圧計や簡単な実験をとおして気圧について学びます。
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雨量計の仕組み。
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ラジオゾンデ。ゴム気球で飛ばして、高層の気象データを集めます。
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低気圧で雲ができる仕組み。
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台風とはどのようなものか。
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気象情報は地道なデータの積み上げでできていることがわかりました。
Posted by 千葉シニア自然大学 at 00:00
千葉県の地形・地質 [2019年06月27日(Thu)]
普段、何気なく見ている地形(風景)を地質とセットで見ることで、風景を地学的にとらえることができるできるそうです。講師は、千葉県立中央博物館の八木玲子先生。
自然災害が多くなっている今、関心の高まっている分野です。
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千葉県は、プレートの影響で、第一級の隆起地域だそうです。雨風等で浸食されなければ、千メートル級の山があってもおかしくないとか・・・。
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地磁気逆転地層(チバニアン)が見られるのも、急速な隆起運動の賜物なのだそうです。
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土地の性質と災害の関係についても教えていただきました。
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午後は、博物館の常設展示を見ながら、千葉県の地形・地質について学びました。
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一番関心を集めたものは、関東・東海地方の過去の震源を、赤い点で表したもの、立体的に震源の位置が示され、プレート境界に沿って震源が分布していることがわかります。
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最後に、土地開発(盛土、切土など)についてもお話がありました。
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今まで、見てこなかった足元を、よく見てみようと思う講義でした。

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