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SELP事務局NEWS

日本セルプセンター事務局の最新ニュースをテーマ別にお届けします。日々動いている活動内容を、リアルタイムでご紹介していきます。


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ピネルの地下に眠る不気味な物体 [2011年05月16日(Mon)]
4月15日(木)には、和佐福祉工場のすぐ近くにあるソーシャルファームピネルの取材でした。麦の郷が運営するこの施設は、1995年に設立された日本初の精神障害者福祉工場です。当時は精神障害者たちの在院日数の平均が529日と言われ、和歌山県に至っては935日という数字でした。つまり一度入院してしまうと、2年から3年、ひどい人になると一生病院から退院できないのが精神障害者に対する行政側の対応だったのです。そうした実態を知った麦の郷スタッフたちが「ほっとけやん(和歌山弁で、放っておけない)」の思いで始めた、福祉工場(現就労継続支援A型事業)。障害の特殊性ゆえに、一般的には「継続的に働くのが難しい」とされる彼らを見事にサポートして、クリーニング事業で成功している施設メンバーたちはみな活き活きと輝いていました。現在では精神障害者だけでなく、聴覚障害者なども一緒に働く職場になっています。


ところでこれは、施設の地下に保存してあるナゾの物体です。何のことやら、おわかりになりますか? 実は、これ、和歌山県内のある精神病院の窓枠に張り巡らされていた鉄格子。昔の精神病院というの鉄格子で囲まれた病棟・鍵がかけられた病室・ベッドに縛り付けられた患者という非人権的な空間だったそう。その頃の象徴ともいえる鉄格子を施設の地下に保存することによって、ピネルでは「二度とあのような時代に戻してはならない」ということを訴えているわけです。この施設で働く人たちが、少し前までは病院でそんな虐待にあっていたことが信じられませんね。