花火のような緑化フェア No.78[2016年02月29日(Mon)]
日本生態系協会 会報「エコシステム」No.78
−花と緑から新時代のまちづくりの祭典へ−
地域の自然が育む文化・伝統・個性
私たちの先人は、地域の自然と共存した生活を築いてきました。
それがその地域の文化や伝統となり、さらには個性となっていました。
京都の鴨川の納涼床や、鎮守の森などには、今でもその地域独自の豊かな風景が守り続けられています。
京都:鴨田川の納涼床
京都の市街地を流れる鴨川では、夏になると納涼床と呼ばれる木組みの床が川沿いに並べられます。
始まりは豊臣秀吉の時代で、裕福な商人などが中州や浅瀬に床机を置き、客をもてなしたといわれています。
納涼床が今も続けられている背景には、三方を山に囲まれて風が通らない京都盆地の夏の暑さがあります。
人々は川のせせらぎや水面を渡る風、月明かりの中で納涼を楽しんできました。
納涼床は夏の風物詩として自然により育まれ、人々が自然に親しむ文化が今も受け継がれています。
鎮守の森
私たちの先人は、森をとても大切にし、神さまが宿る「鎮守の森」として守ってきました。
鎮守の森の開発は禁止され、人の出入りさえも制限されていました。
また、そこで行われる祭りは、地域の文化や伝統を育む場となっています。
現在でも鎮守の森は、周辺の森が開発の波にさらされる中でなんとか守られており、各地でまちのシンボルとなっています。
ドイツ シュトゥッガルト市:風の道
「風の道」があることで有名なシュトゥッガルト市では、半世紀以上をかけて計画的に自然を保全、再生してきました。
これまでに4回開かれた州の庭園博覧会の跡地と、城跡や墓地の森などをつなぎ合わせた緑地は、野生の生きものがくらすビオトーブとなっています。
また、ビルの屋上緑化や壁面緑化などの取り組みも進んでいます。
こうした自然と共存する取り組みも進んでいます。
こうした自然と共存する取り組みを積極的に進め、郊外の森へとつなげ、丘陵地からの涼しい風が市街地を通り抜ける美しい「風の道」をつくろうとしているのです。
これは、ヒートアイランド現象の緩和などにも大いに役立っています。
−花と緑から新時代のまちづくりの祭典へ−
- 全国都市緑化フェアを見直す時がきた
- 都市がかかえる問題
- 「自然との共存」が支える私たちの生活
- 本当の緑化とは何か
- 地域の自然が育む文化・伝統・個性
- 美しく持続するまちづくりの祭典を目指して
地域の自然が育む文化・伝統・個性
私たちの先人は、地域の自然と共存した生活を築いてきました。
それがその地域の文化や伝統となり、さらには個性となっていました。
京都の鴨川の納涼床や、鎮守の森などには、今でもその地域独自の豊かな風景が守り続けられています。
京都:鴨田川の納涼床
京都の市街地を流れる鴨川では、夏になると納涼床と呼ばれる木組みの床が川沿いに並べられます。
始まりは豊臣秀吉の時代で、裕福な商人などが中州や浅瀬に床机を置き、客をもてなしたといわれています。
納涼床が今も続けられている背景には、三方を山に囲まれて風が通らない京都盆地の夏の暑さがあります。
人々は川のせせらぎや水面を渡る風、月明かりの中で納涼を楽しんできました。
納涼床は夏の風物詩として自然により育まれ、人々が自然に親しむ文化が今も受け継がれています。
鎮守の森
私たちの先人は、森をとても大切にし、神さまが宿る「鎮守の森」として守ってきました。
鎮守の森の開発は禁止され、人の出入りさえも制限されていました。
また、そこで行われる祭りは、地域の文化や伝統を育む場となっています。
現在でも鎮守の森は、周辺の森が開発の波にさらされる中でなんとか守られており、各地でまちのシンボルとなっています。
ドイツ シュトゥッガルト市:風の道
「風の道」があることで有名なシュトゥッガルト市では、半世紀以上をかけて計画的に自然を保全、再生してきました。
これまでに4回開かれた州の庭園博覧会の跡地と、城跡や墓地の森などをつなぎ合わせた緑地は、野生の生きものがくらすビオトーブとなっています。
また、ビルの屋上緑化や壁面緑化などの取り組みも進んでいます。
こうした自然と共存する取り組みも進んでいます。
こうした自然と共存する取り組みを積極的に進め、郊外の森へとつなげ、丘陵地からの涼しい風が市街地を通り抜ける美しい「風の道」をつくろうとしているのです。
これは、ヒートアイランド現象の緩和などにも大いに役立っています。