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食料危機いよいよせまる No.23[2016年01月05日(Tue)]
日本生態系協会 会報「エコシステム」No.23
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新春を迎え、読者の皆様もおせち料理を囲んでおられることでしょう。
飽食の時代といわれて久しい日本。
私たちは特別な苦労をせずに日々の食事が得られるだけでなく、いつでも世界各国の料理を楽しむことさえできます。
このような時代は、日本の歴史の中でも初めてといってよいことかもしれません。
この”繁栄”はいつまでも続くのでしょうか?
平成5年度の日本の食用農産物の自給率は58%、カロリーの自給率は37%、穀物自給率にいたっては22%に過ぎません。
しかも私たちが輸入を頼っている海外では、土壌侵食や砂漠化などで、世界的な農地の荒廃・減少が進んでおり、途上国では人口爆発が起こっています。
今回は、豊かな食料がいつまであるのかについて考えます。


食品の安全性への危惧

世界一の農薬大国 日本

現在流通している食品の、健康面への安全性はどうでしょうか。
近代農薬は農業や化学肥料によって成り立っていることは、言うまでもありません。
19世紀後半に15億人だった世界の人口が、わずか100年で3倍以上に達した理由は、農業と化学肥料による農産物の革命的ともいえる大増産にあるといっても過言ではありません。
しかし、近代農薬は多くの問題を抱えています。
近代の日本の農薬生産量は約59万d、これは使用量とほぼ同じとされています。
つまり、4dトラックで15万台分の農薬が毎年々々、使用されているのです。
農薬の使用量が最も多いのは米国で、日本は2番目に位置しています。
しかし、単位面積での使用量になると、1haあたり10.8kgとなり、アメリカの7.2倍、ヨーロッパの5.7倍にもなります。
日本は世界一の農薬大国なのです。
(よくわかる農薬汚染・合同出版)

残留農薬の恐怖

世界一の農薬使用によって作られた、米の残留農薬などについて調べました。
検出されたのは、BHC・BPMC・DDT・EPN・IBP・NAC・臭素・カドミウム・イソプロカープ・イソプロチオラン・エディフェンホス・ダイアジノン・ディルドリン・フェニトロチオン・マラソンです。
物質名をあげてもピンときませんが、例えばBHCとDDTは、1971年に販売が禁止されている急性毒性をもつ農薬ですが、いまだに検出されています。
また、ダイアジノンは家畜や家禽の奇形や死産を起こすことが知られており、人間の中毒死も起こっています。
お正月にも食べるブリからは、BHC・DDT・総水銀・PCB・TBTO・ディルドリン・ヘキサクロロベンゼンが検出されています。
因みに水銀は水俣病の、PCBはカネミ油症の原因物質です。(残留農薬データブック・三省堂)

ベトナムと同じ奇形児発生率

残留農薬は検出されてもごく微量で、影響はないという人もあるでしょう。
しかし、近年の日本の奇形児発生率は、1.1%もあり、米軍による枯葉剤の散布が問題になった、ベトナムの奇形児発生率(1.11%)とほぼ同じだという報告があります。
医療水準の高い日本では、胎児の段階で奇形が発見されると人工流産を行うことがあるため、実際にはベトナムの数値を越えているとの指摘もあります。
因みにベトナムで撒かれた「オレンジ剤」は、2、4、5-Tと2、4-PAナトリウム塩(2、4-D)という除草剤の混合剤で、どちらもダイオキシン類です。
2、4-Dは農業用だけでなく、家庭用の除草剤としてもスーパーなどで普通に売られています。
農民の死亡や健康被害も深刻です。
農薬の散布作業によって中毒を経験した人は25%にも達しています。
さらに、農民の悪性腫瘍の発生率は、日本人の平均の2.5倍にもなるという報告があります。
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