CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 都市の自然を守るしくみ -相続を活用する- No.90 | Main | バイオ燃料 No.92 »
人づくりは乳幼児から No.91[2016年03月13日(Sun)]
日本生態系協会 会報「エコシステム」No.91
−大切な自然とのふれあい−園庭ビオトープ−
no91.jpg

  • 自然のなかでの遊びが子どもを育てる

  • 失われる自然体験の場所と機会

  • ドイツに見る新しい幼稚園・保育所 子供にとってより魅力ある遊びの空間へ

  • 子どもの創造力が育つ幼稚園・保育所

  • 園庭ビオトープで輝く 日本の子どもたち

  • 子どもが輝く新しい園庭づくりに向けて




失われる自然体験の場所と機会

親による虐待、子ども同士のいじめ、少子化にともなうコミュニケーション不足など、現代の子どもたちにはさまざまな問題が生じています。
現代の子どもは、身体の発達、そして感性、社会性、創造力などを育てるために必要な場や機会に恵まれていません。
その主な原因として、経済成長とともに、子どもを取り巻く社会が大きく変化したことが挙げられます。
こういった社会のなかで、子どもの身近な環境と生活スタイルはどのように変わってきたのでしょうか。

環境の変化

子どもをとりまく環境は、戦後大きく変化しました。経済発展に伴い、現代世代の私たちだけの便利性や快適性を追求したまちづくりを進めた結果、都市部では子どものまわりから自然が急速になくなっています。
まちのなかの公園を見ても、緑はあるものの、外来園芸種が植えられた花壇や芝生、人工的な遊具が中心で、野の花をつんだり虫をつかまえたりと自由に遊ぶことができる空間は、とても少なくなりました。
横浜市を例にとると、子どもたちの身近な遊び場は、1955年から2003年までの48年間で当時の約9割以上も消失し、特に自然の遊び場は著しく少なくなっているとの調査結果もあります。

自然の喪失は、都市部だけの問題ではありません。
郊外でも、農地や宅地開発のために自然が少なくなりました。
小川はコンクリートにおおわれ、メダカやホタルなどがくらせる場所ではなくなってしまいました。
山では1950年代からスギやヒノキの人工林が増え、昔からの自然の森が少なくなり、さまざまな生きものがくらすことのできない状況になっています。

野遊びの減少がもららすこと

近年、キレやすく衝動的になったり、いつもそわそわして落ち着きがなかったりする子どもが増える傾向にあります。
その主な原因としては、大脳の前頭葉にある、衝動や欲求をコントロールしている「がまん中枢」が十分に育っていないことが指摘されています。
「がまん中枢」が未発達となる原因には、子どもたちのまわりから遊び場が減り、夢中になって思いっきり体を動かす体験が不足していることが挙げられています。

生活スタイルの変化

昭和40年代から塾に通う子どもが増え、今や日本の全小学生約720万人のうち「けいこごと」に通っている小学生は約677万人、学習塾に通っている小学生は約207万人にものぼっています。
小学生が「休みがなくて忙しい」という言葉を口にする時代になっています。

また、塾に行かない時間も、家でテレビやビデオを見ているか、テレビゲームに夢中になっている子どもが増えています。
小中学生の8割以上が、「主な遊び場は自宅」と答えています。
また、ほっとできる居場所はコンビにとゲームセンターだと言います。

さらには、身近な自然は「治安が悪いところ」「事故が起きるところ」として、近づかないように家庭や学校で指導がなされていたりします。

こうしたなか、全国の小学生を対象とした調査では、自然のなかで日常的に野生の生きものと触れ合っている子どもは、1998年から7年間で全体の5割からさらに3割にまで低下しているという報告も出ています。
この記事のURL
http://blog.canpan.info/seitaikeikyokai/archive/91
トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。
この記事へのトラックバックURL
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント
プロフィール

日本生態系協会さんの画像
<< 2019年06月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
にほんブログ村 環境ブログへ

http://blog.canpan.info/seitaikeikyokai/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/seitaikeikyokai/index2_0.xml