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エコトーンも川 No.63[2016年02月14日(Sun)]
−よみがえる川 よみがえる日本−
no63.jpg
日本生態系協会 会報「エコシステム」No.63

  • 川のエコトーン

  • エコトーンの大切さ

  • 川のはたらきとエコトーン

  • 川から見たエコトーンの範囲 -海外の事例から-

  • 新しい日本の川を考えるエコトーンも川 川の再生を目指して




エコトーンの大切さ

エコトーンは両方の環境をつなぐ

日本の初夏を代表する昆虫といえばゲンジボタル。
この昆虫にとって水辺・林そしてそれらをつなぐエコトーンは必要不可欠です。
川の中で十分に成長したゲンジボタルの幼虫は陸に上がると湿った地面にもぐって部屋をつくり、さなぎになります。

さて、川がコンクリートの水路になったり、道路ができて環境が分断されたらどうなるでしょうか。
幼虫は多少の高さならコンクリートの壁をはい上がってきます。
しかし、はい上がった先は乾燥した固い地面。これではさなぎになる場所が見つかりません。
また道路ができて街灯や車のライトで明るくなると、せっかく成虫になっても発光することができなくなります。
つまりエコトーンがあってこそゲンジボタルは生息できるのであり、林がつくる漆黒の闇があってこそ繁殖できるのです。

エコトーンにはいろいろな種が暮らす

先ほどお話したとおり、エコトーンは少しずつ環境の条件が変化することによって形づくられます。

そこには環境の変化に応じて、さまざまな植物が生育しています。
植物はまたさまざまな昆虫たちにかくれ家やすみ家、えさを与えます。
そして昆虫をえさにする小動物や野鳥たちにもえさ場やすみかを提供しています。
このようにエコトーンはさまざまな生息環境を生み、いろいろな動植物を養う場となっています。

たとえば林縁部は明るいところを好む植物たちが盛んに競争して生活するため、多くの植物が見られる場所になっています。
そのためこのような場所ではチョウの仲間もたくさん見られます。
イチモンジチョウやアサマイチモンジョはスイカズラ、ルリタテハはサルトリイバラ、キチョウはネムノキ、ウラゴマダラシジミはイボタノキをそれぞれえさとして利用し、成虫も林のへりでよく見られます。

エコトーンがもつ『和らげる』はたらき

林縁部に見られるマント群落やソデ群落には林の中の環境が急激に変化するのを防ぐ作用があります。
風当たりが強い場所ではこれらの群落がなくなると水分条件や気温などが変化するため、林の中の環境が変わり、林全体を衰退させてしまいます。
一見ごちゃごちゃしている感じもしますが、マント群落やソデ群落には、さまざまな影響を和らげ、林の衰退を防ぐはたらきがあるのです。
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