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地熱 地方を発展させる地熱エネルギーによる発電と給湯 No.141[2016年05月02日(Mon)]
日本生態系協会 会報「エコシステム」No.141
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  • ゴミの少ないエネルギーの選択

  • 地熱発電とは何か

  • 地熱発電の利点と課題

  • 日本における地熱利用

  • 地熱を活用したまちづくり

  • 地熱を活用するために




日本における地熱利用

日本は「火山大国」です。
地熱は特に有望なエネルギー源となり得ると考えられていますが、日本における電力需要に比べ、地熱の利用は現在、ほんのわずかにすぎません。
日本ではどれだけの地熱を利用することができるのでしょうか。

日本の地熱資源量

火山大国と呼ばれる日本においては、地熱は有望なエネルギー源になり得ます。
ただ、地熱発電は、発電に有利な場所が国立公園など自然を保護すべき区域と重なることがあります。
ゴミの少ない発電方法を選ぶことは重要ですが、そのために貴重な自然を失ってしまっては元も子もありません。

地熱発電の適地は国立公園のような重要地域にあり、またそれ以外の場所は適地ではないという印象を持たれやすいのですが、2013年の環境省が地熱による発電量の見込の調査したところ、国立・国定公園や都道府県立自然公園(普通地域を除く)、世界自然遺産地域などの自然にとって重要な場所として法的規制がかけられている場所を除いたとしても、1,000万kW以上の出力を得ることができるということがわかっています。
これは、福島第1原子力発電所(2〜5号機、出力78.4万kW)と比較すると、およそ13基分の出力に相当します。

また現在、運転している地熱発電所の中でも、森地熱発電所(出力2万5,000kW、北海道森町)、滝上地熱発電所(出力2万7,500kW、大分県九重町)、山川地熱発電所(出力3万kW、鹿児島県指宿市)などは国立公園の外にある地熱発電所です。

一方、実際に日本の地熱発電所で発電されている出力の合計は約51万5,000kWで、2010年度に発電された量は27億6,400万kWhとなっています。
非常に大きな数字が見えますが、これは日本の電力需要の約0.3%に過ぎません。

地熱発電を進めるための価格のしくみ

地熱発電は再生可能エネルギーとして位置づけられ、固定価格買取制度の対象とされています。
現在、地熱からの電力は規模の大きさにより1kWhあたり26円から40円で、15年間にわたって有利な買取が行われることになっています。

これにより、より地熱発電を行いやすい環境が整いました。
2015年5月には秋田県湯沢市で大規模地熱発電所(出力4万2,000kW)の建設が始まるなど、日本でも地熱発電の開発が進んでいます。

国立公園と地熱

地熱発電を行ううえで有利な場所の多くが、開発の規制のある国立・国定公園などの貴重な自然を有する場所にあると推定されています。
現在、国立・国定公園の第2種、第3種特別地域及び普通地域においても地熱の開発が可能であるとする方針※2が環境省から出されています。

ですが、地熱発電は調査開発の段階で多数の井戸を掘る必要があるなど、周辺の自然への影響を伴う工事が必要なため、環境への配慮が欠かせません。

また、地熱発電の適地が国立公園に集中しているということは、地熱発電所そのものだけでなく、道路や、電気を町へ運ぶだめの送電線などのインフラ建設などで、地域の自然環境や景観を壊し、悪影響を及ぼすおそれもあるため、その点にも配慮が必要です。

※平成25年度地熱発電に係る導入ポテンシャル精密調査・分析委託業務報告書
※2 国立・国定公園内における地熱開発の取扱いについて
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