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野草を忘れた日本 No.133[2016年04月24日(Sun)]
日本生態系協会 会報「エコシステム」No.133
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  • 野草から恵み

  • 野草は勝手に生えるもの?

  • 生きものを支える野草

  • かつての草地は-芝生と、繁茂する外国の草花

  • アメリカでの取り組み

  • 日本の野草を増やす




生きものを支える野草

野草は、人間以外の生きものにとっても、なくてはならない存在です。
生物多様性を豊かにしていくうえで欠かせない、野草の重要性を紹介します。

生態系を支える野草

植物は、生態系ピラミッドを底辺から支えていて、いろいろな動物の食物となっています。
例えば、チョウは幼虫の時に植物の葉を食物にしますが、多くのチョウは特定の種類の葉しか食べません。
日本で見られるチョウのうち、野草を食物としているチョウは86種と、全体の約36%を占めています。
これらのチョウは、食物となる野草がないと生きていくことができません。
成虫になったチョウは花の蜜などを食物にしますが、富士山麓の森林地帯で調査を行った研究では、チョウが食物として蜜を吸っていた植物45種類のうちの80%(36種)が野草で、
樹木はわずか20%(9種)であったと報告されています[1]。これは、森林地帯であっても、林の縁(へり)などの明るい場所に多くの種類の野草が生え、それらがチョウの重要な食物になっていることを示しています。

花と花の間を行き来して、花粉を運ぶハチやアブは、植物が実をつけることを助けるという大事な役割を果たしていますが、同時に、花粉を食べることで生きています。
花が咲く時期はそれぞれの種によって決まっていますので、ハチやアブにとっては、咲く時期が異なる多くの種類の花が、春から秋にかけて途切れることなく、順に咲いていくことが必要です。

日本の在来植物は、野草が約7割を占めていますので、多くの種類の野草が生育していることで、葉を食べる虫も、また花粉を食べる虫も、多くの種類が生きていくことができるのです。
※【引用】[1]北原正彦(2000)トランセクト調査によるチョウ類成虫の食物資源利用様式の解析とそれに基づく群集保全への提言。
昆虫と自然 35(14):4-9
タグ:野草
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