3年前にロケットストーブの蓄熱ベンチを作った時に、
情報収集をしていると、
「コブビルディング」や「コブハウス」なる言葉を初めて聞いた。
要するに土の建物、土の家、という意味なのだが、
世界には、実に多くのコブビルディングがある。
日本の蔵などの伝統的な土壁も、もちろんその一つ。
最も身近にある地域資源の土を使ったコブビルディング。
慣れてくると、かなり自由なデザインも可能で、
アートな表現で人を引き付ける作品は、たくさんある。
そこで、生活学校のあずまや内にも
ちょっとしたコブを作ってみようと
これは、あずまやの設計段階から計画していた。
まずは、麻袋に土を詰めて、1段ずつ積む。
1段ずつ間にはバラ線を挟んで、ずれを防止する。
また、1段ずつ掛合で麻袋を叩きながら、入念にレベル調整。
これで本体は出来上がり。
地震対策としては、鉄筋を突き刺しておく。
さらにこの本体に粘土を塗り付けていくために、
メタルラスもかぶせておく。
塗りつける材料は、身近な粘土と、割れ防止用の砂と、消石灰を、
3:2:1の割合で混ぜて、
表面ひび防止用の麦藁と水を加えて練り上げたもの。
これを鏝を使いながら、左官工事で、ていねいに塗り込んでいく。
石灰が入っているので手袋をしていても
手の平は結構、ボロボロに荒れてしまう。
が、いわゆる粘土遊びの延長で、実に面白い。
ついつい童心に帰って、はまってしまう楽しさがある。
今回はわずか1メートルほどの土壁コブベンチだったが、
要領はつかんだ。
身近な材料で、実用的でアートなコブベンチ。
なかなかいい出来栄えだ。
またひとつ、
身近な地域資源の利活用。
2015年07月27日
2015年07月20日
森プロ日記・夏その1
春から始まった杉山整備。
立木伐採など、プロの作業をどこまでできるのか
不安だらけのスタートでありました。
そして、実際に作業を始めてみると
長年放置されていた杉山というのは、
フジなどが、相当高いところで絡まっていたりして、
とにかく間伐するたびにほとんど掛かり木となってしまうのです。
これは相当な苦労を覚悟していたところ、
新メンバーに、林業家を目指したこともあるという
S君が加わってくれたおかげで、
最初の難関だったこの「掛かり木」問題が、一気に前進。
掛かり木を根元で回転させる道具を駆使して、
フジと逆巻きに回して、その弦をほどいたり
立木を利用してロープでひっぱったり、
林業女子スタッフも大活躍して、
何だかすっかりプロらしい間伐作業ができています。
とはいえ、
とにもかくにも、安全第一。
決してけが人を出さぬよう、作業スピードなんぞは2のつぎ、3のつぎ。
たとえどんな細い木でも、
倒す方向へは立ち入らぬように、細心の注意。
足元の片付けも頻繁に。
この夏はこの先、
杉山からあずまやまでのアプローチを整備していきたい。
この異常な猛暑の中での汗だく作業、
木陰の涼しさは、なんともありがたい。
木と共に、この涼しさだって地域資源。
ただし、山に入らぬと決してわからぬ財産。
by 里山おやじ
立木伐採など、プロの作業をどこまでできるのか
不安だらけのスタートでありました。
そして、実際に作業を始めてみると
長年放置されていた杉山というのは、
フジなどが、相当高いところで絡まっていたりして、
とにかく間伐するたびにほとんど掛かり木となってしまうのです。
これは相当な苦労を覚悟していたところ、
新メンバーに、林業家を目指したこともあるという
S君が加わってくれたおかげで、
最初の難関だったこの「掛かり木」問題が、一気に前進。
掛かり木を根元で回転させる道具を駆使して、
フジと逆巻きに回して、その弦をほどいたり
立木を利用してロープでひっぱったり、
林業女子スタッフも大活躍して、
何だかすっかりプロらしい間伐作業ができています。
とはいえ、
とにもかくにも、安全第一。
決してけが人を出さぬよう、作業スピードなんぞは2のつぎ、3のつぎ。
たとえどんな細い木でも、
倒す方向へは立ち入らぬように、細心の注意。
足元の片付けも頻繁に。
この夏はこの先、
杉山からあずまやまでのアプローチを整備していきたい。
この異常な猛暑の中での汗だく作業、
木陰の涼しさは、なんともありがたい。
木と共に、この涼しさだって地域資源。
ただし、山に入らぬと決してわからぬ財産。
by 里山おやじ
2015年07月15日
丸椅子作り・3
乾燥させた枝材は、大まかな長さをそろえて、
先端をドリル穴に合わせて鉈で削ります。
ぴったりとはまるまで削れば、あとはボンドづけ。
ボンドが乾くまで数日間待って、
しっかり固まったところで、逆さにして正確な長さに合わせて切ります。
これで形としては完成。
あとは、表面の研磨作業ですが、
グラインダーを使って、この炎天下にマスクとゴーグル。
グラインダーも結構重たいし、
女性陣にとっては、かなりハードな仕事になってしまいました。
今回作っている丸椅子は、あずまやで使うので、
雨に当たることも考慮に入れて、丁寧に柿渋仕上げ。
カラ梅雨とこの高気温で、
塗った柿渋はみるみる乾燥して
次々と丸椅子は完成。
昨年春のワークショップから1年を経て、
材料から完成までの全工程を
完全に自分達のものにすることができました。
手作りのあずまやに、
手作りのかまど、テーブル、そして今回は丸椅子が、
着実な技の習得と共にそろいました。
どれもみな地域資源を生かし、
手仕事の技を投入して、
素敵な付加価値を生み出した大満足の出来栄えです。
記録的猛暑の日々、
総勢9名で一気に作り上げました丸椅子約20脚。
フェスタほか今後のイベントでもばっちり使う予定であります。
先端をドリル穴に合わせて鉈で削ります。
ぴったりとはまるまで削れば、あとはボンドづけ。
ボンドが乾くまで数日間待って、
しっかり固まったところで、逆さにして正確な長さに合わせて切ります。
これで形としては完成。
あとは、表面の研磨作業ですが、
グラインダーを使って、この炎天下にマスクとゴーグル。
グラインダーも結構重たいし、
女性陣にとっては、かなりハードな仕事になってしまいました。
今回作っている丸椅子は、あずまやで使うので、
雨に当たることも考慮に入れて、丁寧に柿渋仕上げ。
カラ梅雨とこの高気温で、
塗った柿渋はみるみる乾燥して
次々と丸椅子は完成。
昨年春のワークショップから1年を経て、
材料から完成までの全工程を
完全に自分達のものにすることができました。
手作りのあずまやに、
手作りのかまど、テーブル、そして今回は丸椅子が、
着実な技の習得と共にそろいました。
どれもみな地域資源を生かし、
手仕事の技を投入して、
素敵な付加価値を生み出した大満足の出来栄えです。
記録的猛暑の日々、
総勢9名で一気に作り上げました丸椅子約20脚。
フェスタほか今後のイベントでもばっちり使う予定であります。
2015年07月12日
丸椅子作り・2
2015年07月10日
丸椅子作り・1
この春できたあずまやに
立派な銀杏テーブルが備え付けられました。
材は、一関の佐惣珈琲さんから1年前に頂いたプレゼント。
かんな掛けをして、柿渋を縫って、
脚は戸田さんにお願いしました。
20人は座れます。
そこであと揃えたいのが、このテーブルにあう20脚の椅子。
もちろん、地域素材にこだわりたいので、
昨年春にワークショップで習った丸椅子で揃えたい。
ということで、最近の森プロ作業は、
この椅子作りに没頭しております。
最初にして最大の難関だった杉材の正確な玉切り技術は
戸田さんにがっつり習うことができました。
チェンソーによる切り口のバリが出ない
スコアリングというプロの技まで教えてもらってばっちりです。
今月から森プロメンバーに加わってくれたS君にもこれを伝授。
簡単に見えるかもしれないけど、
フリーハンドではとても無理。
やってみて初めて分かるプロの技です。
ここからは、作り方を習ってきたペーターが、
正三角形の治具で印をつけて…。
ドリルで適度な角度をつけて穴を開けます。
あとは脚。