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地域に暮らす私たちが、地域資源の魅力に気づき、
楽しく活用するしくみづくり

2023年10月22日

秋の里山イベント報告

芽依ちゃん企画・第5弾「秋の里山イベント」開催しました。

午前は、豆の収穫作業。
最初は、大豆。

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毎年、あまりうまく作れなくて課題の作物・・・
今年こそ、とかなり気合いを入れて
色々試行錯誤してみまして、
途中までは素晴らしい出来だったんですが・・・
酷暑だった夏の構音障害でしょうか。
不稔も多く、病気も多発・・・
みすぼらしい姿の大豆収穫体験になってしまいました。泣
茎は立派なんだけど、実がねえ・・・。

でも、これは夏の酷暑と果敢に戦った愛おしい姿でもあり、
そんな大豆達をみんなでせっせと収穫しました。


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続いては、小豆。
こちらは、一気に登熟してくれない気ままな性格の作物。
読んで字の如く、「こまめ」に何度も収穫が必要です。
今日は、3回目の収穫。
そこを皆さんと一緒に、地道な手作業しました。
一つ一つのさやを色で収穫期を見分けて摘み取って
収穫籠に集めます。
こちらはまずまずの出来でしょうか。
お疲れ様でした。

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豆の収穫という農作業が終わって、
あずまやへの帰り道にヨモギの収穫。
これは、午後の足湯体験の材料になるのです。

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あずまやに着いてからは、
久々に愛農かまどの活躍。
ここは、火の達人・里山かあちゃんの出番。
かまどの作りや使い方をミニレクチャーしました。

(世界の石油情勢の中で、
エネルギー弱大国日本は一体どうなってしまうのか・・・
かまどや薪ストーブを見直す時代が本当に来そうな気がします。)

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そんなかまどを使ってのお昼ご飯。
鶏だし汁の全粒粉すいとんを作りました。

不作の豆類と違って、
具材の小麦、大根、ニンジン、ハクサイは、どれも大豊作。
最っ高にうまい自慢の一品になりました!

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さらにこの日は、ヌカ釜も久々の稼働。
里山かあちゃんから火の技を学ぶ芽依ちゃんらしい企画で、
今回は、これまた自家製小麦全粒粉のパンケーキを焼きました。


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焼き立てのパンケーキと、熱々のすいとん。
この日のテーマ・麦を主役にしたランチメニューにしました。

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美味しい「麦」をたっぷり食べて、午後のワークショップは・・・
麦の藁を使ったストロースターづくり。
食とワークショップの関連付けは、
里山イベントで大事にしている流れでもあります。

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麦藁ワークショップの技もまた、
里山かあちゃんから少しずつ伝授されて、
この日は芽依ちゃんの講師デビュー戦となりました。


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新人講師のもと、小かけてかけて出来上がった作品はこの通り。
好きな場所に飾っていただけたら嬉しいです。
国産麦藁のストロースターはきっと珍しいし、ね。


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この日は、一気に気温が下がってきたのですが、
丁度良いことに、最後のメニューが「ヨモギ足湯」。
午前中にとってきたヨモギの生葉を煮出して足湯を、
めいめい好きな場所で。

農家女子・諭季ちゃんの手作りスイーツ
(今回は、今年穫れた2種類の小麦を使って、
それぞれを食べ比べられる2種類のクッキー)
で、ここでもまた小麦を感じてもらいました。

里山の風景の中で、
効能豊かなヨモギの足湯につかって、
ヨモギ茶を飲みながら、ゆったり、まったりのリトリート時間を
たっぷりとそれぞれに満喫してもらえたのではないかな。

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最後に、ごくごく小さなマルシェも開催。
これも初企画。
今日体験したヨモギ入浴剤や
ヨモギ茶、小麦のクッキーなどたくさん買っていただきました。

この日の企画メニューは全部で8つ!
「本当に盛りだくさんだった!」と、言っていただきました。

派手で大きなイベントではありませんが、
どのメニューも里山の農的日常生活の積み重ねから生まれたイベント。

「ここならでは」を大事に、日々、ここでの暮らしを学ぶ芽依ちゃんが、
その感性で丁寧に企画したイベントです。

次回は、11月25日。今年最後になりますので、どうぞ、お楽しみに。

    by 里山おやじ










2023年10月20日

秋のモニタリング調査

稲刈り以降、お天気が悪い日が多くて、
なかなか、ほんにょの稲穂が乾いてくれません。

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水分計で測りながら、16%台になったところから
脱穀をしているのですが、
稲刈り御、1ヶ月経っても未だに終わらず・・・です。

そんな中で、
自然保護協会の方々と今年最後のモニタリングを迎えてしまったので、
今回は、脱穀作業をしながらの調査参加で、
全員はフルにはご一緒できませんでした。
ア~、もったいない。


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でも、前回参加できなかった研修生の芽依ちゃんが
がっつり密着できたので、後でじっくり共有します。

1日目のテーマは、陸地のチョウチョやトンボ。

草原のチョウが減少する状況で、
たとえば農家が維持しているまきばが、
生物多様性にどれだけ貢献できているものなのか、
それを可視化する事を目指していきたいと思っています。

今、この、羊たちのまきば作りは大きな課題。


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2日目は、水性の動植物。
こちらは回を重ねるごとに、だいぶ見えてきました。
里山で、人が営む米作りと生き物の関係、
これを消費者と共有できるCSAという形を、
今後、一つの着地点として作っていくつもりです。

これで、今年の調査はひとまず終了。
これからデータをまとめていただけるので、
その報告が何より楽しみ。

そして、できることなら
一過性ではなく、この活動を継続して、
農村に一つの道しるべを残していきたいと、
思っておりまする。

あ~あ~、いつの日か、だれかがこの道を〜! 、と
そんな気持ちなのです。

    by (中・高生の頃、谷村新司さんをよく聴いていて、
        今、改めて「昴」を聴いて合掌する)里山おやじ  





2023年10月17日

10月の里山体験会

研修1年目・芽依ちゃんの里山企画、第5弾。
今回は、麦や豆、ヨモギなどをテーマに。
回を重ねるごとに、
中身の幅が広がってきている。
それは、そのまま、
芽依ちゃんのここでの学びの幅なのだということ、だね。
里山暮らしの知恵と技、
ひとからひとへ、手から手へ、
確実に伝えていく小さなイベントを
丁寧に、丁寧に、作っていこう。

今月の里山体験は
10/22(日)開催です!
皆さんのご参加
秋深まる里山でお待ちしておりますきらきら
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岩手うたがき優命園 ✕ 里森屋
10月の里山体験
●開催日時
2023年10月22日(日) 9:00〜15:00ごろ
※8:45受付開始
※解散時間はやや前後する場合がございます
●開催場所
うたがき優命園(奥州市江刺広瀬字松館89番地)
https://goo.gl/maps/upr8qfWPDAoZWqxz8
●内容
〈大豆、小豆の収穫体験〉
6月に種まきをし収穫期を迎えた大豆と小豆。

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大豆は株ごと引き抜き 小豆はサヤを一つ一つ手で摘みとります。秋深まる里山の風景に溶け込みながら 私たちと一緒に農しごとしてみませんか?
〈全粒粉が主役の里山ランチ&里山お茶会〉
農菓女子ゆきちゃんが丁寧に育てた小麦。

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今年収穫した新小麦を ランチでもお茶会でも 全粒粉で贅沢に味わえます!
〈ストロースターづくり〉
100%里山産の麦わらを使って ほっこりかわいい星形☆のオーナメントを作ります。
色んなパターンや難易度があるので 初めての方やお子さんでものんびり楽しめますよにこにこ
〈よもぎ足湯〉
朝夕だけでなく日中も肌寒さや冷えを感じる今日この頃… どんどん寒くなるこれからにぴったりなよもぎ入浴剤を足湯で体験いただけます。
万能すぎるよもぎで身体も心もぽかぽかににこにこ
※イベント終了後には よもぎのお茶と入浴剤の販売時間もございます!
●対象・定員
子どもから大人まで 先着10名
●参加費 !︎参加費を訂正、更新しました平謝り🏻‍♀️
大人:3,000円/名
小学生〜高校生: 2,000円/名
未就学児:無料
※参加されるお子さん(小学生〜高校生)で ランチを親御さん分とシェアする場合 お子さんの参加費は1,000円/名 ランチ少なめですと1,500円/名となります
●服装・持ち物
動きやすく汚れてもよい服、丈の長い靴下、長靴、帽子、軍手、レインウエア上下(雨天時)、防寒着、マイコップ・マイカトラリー(お箸やフォークなど)、タオル(足湯後に足を拭く用)、水分補給用の飲み物、そのほかご自身で必要だと思うもの
●お申込方法
以下の申込フォームからお申込ください
https://forms.gle/sgGbJh9n8phK4GaC8
●申込締め切り
2023年10月19日(木)
※定員に達し次第、募集を締め切らせていただきます
●ご確認事項
・発熱など体調がすぐれない方は、恐れ入りますが参加をご遠慮ください。
・家畜伝染病予防のため、開催2週間以内に他の養鶏場へ出入りされた方は参加をご遠慮ください。
・当農園には水道がありませんので、水道水が必要な方はご持参ください。
・動物(盲導犬、介助犬を除く)およびペットの持ち込み、同伴はご遠慮ください。
・お子さんも参加される場合、お食事、お菓子の有無をお知らせください。
・小雨決行ですが、荒天の場合は中止のご連絡を差し上げます。または、内容を変えて開催する場合があります。
●お問い合わせ先
うたがき優命園 090-6228-3016
(受付時間 9:00〜17:00)

2023年09月29日

秋の里山イベント

9月24日、稲刈り最中でしたが、
秋の里山イベント・稲刈り体験会を開催しました。

突抜けるような
雲一つない秋晴れの中、
実に気持ちよい最っ高の稲刈り日和でありました。

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春のイベントで手植えした餅米のたんぼ。
秋の収穫もここだけは毎年、機械を使いません。

いざというときに、石油や機械に頼らぬ手作業も
身体にしみこませておくことは意味のあることです。

(余談ですけど、
アメリカドルで石油の決済をしないBricsグループが
最初の4ヵ国からどんどん増えてきました。
我が国最大のアキレス腱・石油が、
そう遠くない未来にさらに大きく高騰する可能性もある
大変な時代に突入してきたな、と感じておりまする。)

ゆえに、
今日だけは、
どんなに時間が掛かろうと、
どんなに腰が痛くなろうと、
断じて手刈り手刈りなのでありまする!

まあ、たったの3アールですから、ね。笑


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とはいえ・・・たかが3アール、されど3アール、
参加者、スタッフ総勢七名、
黙々と、黙々と、2時間刈り続けて、
ようやっと刈り終わったのでした。
バインダーを使えば、1人で1時間もかかりません。

(これだけでも今の農業が、どれだけ石油に頼っているかを実感。)

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お次は、ほんにょ(穂仁王)がけでありますが、
昨年習得した「ねじりほんにょ」に挑戦。

スタッフは前日に密かに復習をかねて練習してたんでありますが、
これが難しい。
一年経って、覚えてはいたけど、
美しく積み上げるには、まだまだ修行が必要で、難しい。
一応、農場長が基本的なやりかたの説明はしてみてスタート。

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で、これが完成形。
どうかな、ギリギリ「ねじりほんにょ」になったかな?
無形文化財は、1日にしてならず。
毎年修行していきましょう。

あ〜、いい汗かきました!

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お昼は、もちろん餅米で、Yちゃん手作りのお餅御膳!
田んぼの畦に腰掛けて、
刈り取った田んぼを見ながら、満喫、満腹。。


午後は、田んぼからの帰り道コースにて、農場見学。

優命園で取り入れているいくつかの栽培技術を説明しながら、
秋晴れのお散歩をかねて、
ハクサイ、カブ、カボチャ、小豆、大豆、ニンジン、大根・・・
今年は、これまで続けてきた有機栽培の中でも、
堆肥製造技術の向上で、どれもまずまずの出来です。
さらに、クリアマルチを使った太陽熱処理がうまくできた畑は、
土の深さが1m以上にもなりまして、
今、育っている根ものたちの生育が楽しみです。

そして最後は、Mちゃんがお世話しているキッチンガーデン。
これまた、通称・垂直栽培がうまくいって、
夏野菜が未だに元気いっぱい。
ナス、ピーマン、オクラなど、
2M近くまで元気に伸びて豊作です。
こちらは、植物ホルモンを活かした栽培方法で、
これまた、なかなかに奥深いものがあります。

まあ、そんなこんなで、
今回は生き物観察会は無しで、
午前午後共に、目一杯「農業漬け」の里山体験会でありました。

たまには、こんなイベントも良いものです。
とにかくお天気が最高でしたので、
毎日こんな日が続けば良いなあ、
と思える、素晴らしい稲刈り体験会でありました。

   by 里山おやじ

2023年09月21日

2023・サシバたんぼプロジェクト・6

31回目の稲刈りは、過去最も早いスタート・・・
は、いいんだけど、過去最もくそ暑いスタート。
9月中旬の岩手だというのに、気温33度!!!
気温だけでなく、湿度が猛烈に高くて、超汗だく。
とにかく作業する身体がきつい。

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米自体の出来は、田んぼによってバラバラだけど、
不作だった昨年に比べれば、まずまずの合格点かなあ。
シカの獣害からも守れたし、
カメムシの被害もほとんどない美しい穂が
綺麗に垂れそろってくれたその風景が何より嬉しい。

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思い描いている理想の根っこの生育姿には、
まだまだほど遠いし、抑草もヒエ以外は課題山積み。

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それでも、
それに向かってやるべき事は見えてきたし、
それに向かって歩けている実感もある。
そして何より、次世代の若者達と
一緒になって課題に立ち向かっている
この挑戦のプロセスこそがきっと人生の宝物の時間。

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次はここから、
新しいCSAを生み出したいんだなあ。
CSAというのは、
コミュニティサポーティッドアグリカルチャーの略で、
直訳すると、(コミュニティが支える農業)なんだけど、
逆に(農業が支えるコミュニティ)という面も持ち合わせた
そんな緩やかなコミュニティを構想中なんだよね。
若い頃、何度も構想しては諦めたこのCSA。


自分も年を重ねたし、
次世代メンバーがそろってきた今なら、
なんか出来そうな気がしてきておりまする。
さて、そんな妄想をわくわく膨らませながら、
稲刈り後半戦、がんばろー。

    by 里山おやじ


2023年08月28日

招かざる客

いつかやられるかも、
と思ってはいたんですが、
いざ、やられてみるとやっぱりショック。
熊のプーさんの破壊力とハチミツ愛は半端ない。

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とりあえず、無事だった群をビオトープに移動して
電気柵で囲いました。
これからは、ビーオトープト呼ぶことにします。

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当分は人間も出会い頭でプーさんと出会わぬように、
十分に注意しなきゃ。

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それにしても、次から次から日本ミツバチの分封群が、
農場にやってきます。ここ数年、本当に増えてきました。
これだけ増えている原因は何でしょうか。


   by 里山おやじ

2023年08月20日

真夏のモニタリング調査

日照りで涸れてしまった井戸に、
二度のゲリラ豪雨が降り、
28年ぶりの緊急事態は48時間で井戸の水位が戻り、
断水生活は二日で元に戻りほっとしております。

しかし、雨のあとも、
猛烈な高温多湿が続き、とても、岩手とは思えない8月です。

そんな熱中症アラート発令猛暑の中で、二日間にわたって、
自然保護協会の皆さんと須田先生にお越しいただき、
今年3回目の田んぼモニタリング調査を行いました。


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初日は、トンボやチョウの陸上昆虫、
二日目は、ビオトープやたんぼの水生昆虫を中心に、
湿性、水生植物も。

もう、うだるような、滝の汗だくだくの過酷な調査でありましたが、
今回も新たな発見にめぐまれた中々に密度の濃い時間になりまして、
汗だくの甲斐は十分すぎるほどありました。

初日は、ビオトープ内で、多くのギンヤンマを確認、捕獲。
こうして、実物を間近で観る機会は中々ないものですが、
じっくり見ると実に美しいトンボです。
丁度この時期のビオトープの主役といった感じです。

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トンボは、数種類の赤トンボや小さな糸トンボたちを含めると計15種類。
基本的には、みな益虫なので、ビオトープ効果で、
数が増えているとしたらとても嬉しいことです。

「季節ごとに成虫として飛び回る期間が種によって違うのは、
競合を避けて同じ場で共生するための生き物の知恵です」
という須田先生の言葉はとても印象に残りました。

人間って、トンボよりすぐれた生き物と言えるのでしょうか、ね。

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この日は、ビオトープ内では、和ハッカも確認。
メントールというアルコールに近い成分を多量に含むこの植物。
かつては、世界一の生産大国だった日本ですが、
輸入自由化や合成ハッカの登場で産地は衰退、消滅状態・・・でしたが、
近年、養蜂家を悩ませるアカリンダ二を寄せ付けない成分としても
再び注目されているそうです。
挿し木で増やせるそうなので、やってみることにします。
もしかして、Yちゃんのお菓子の材料にもなるかも・・・。

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田んぼの中では、水オオバコの花も確認。
一日しか咲かないそうなので、
逃すまいと写真を撮ったら、
東京ダルマガエルとのかわいいツーショットになりました。

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二日目のメインは、水生昆虫。
今回も又、新たなゲンゴロウが見つかり、
これで、この里山で確認できたゲンゴロウの数は10種類を超えました。
これは、中々に素晴らしいことです。

長年、農薬を一切使ってこなかったことで、
そのぶん膨大な作業をこなしてきたわけですが、
それによって、
こうした生き物たちの個体数が劇的に多い空間が生まれていたことは、
農家としては大きな励みと誇りになります。

そして、この日、一番驚いたのがこれ。

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なぜか、田んぼで捕獲できたキンブナ。
これはコイと違って在来のフナなので、
生態系に与えるダメージは無いとのこと。
ならば、大切に育てようと言うことになりました。

それにしても、どういういきさつで、
この魚がこの田んぼに生息していたのか・・・謎です。

調査をしてみて初めて出会う生き物たちの面白さ。
ここに又、里山の奥深さがあります。

今年の調査は、秋以降もう1回。

データが出そろって、生物多様性の分析結果が出てくるのが
とても楽しみになってきました。

   by 夏バテ寸前の里山おやじ




2023年08月12日

井戸涸れ

多分、入植以来最高の猛暑の夏。

カラッカラの日照りが続き、

大豊作だった梅の天日干しは良く干せたし、

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羊たちの干し草も良く出来た。

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ところがここまで雨が無いと・・・

田んぼの水源の溜め池の水位が下がり続けて、
残りは満水の二割くらい。

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そして何より、
とうとう、人間用の井戸が涸れて、
家中の蛇口から水が出ない。
という、28年ぶりの緊急事態に。

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水道は、頼めば行政が引いてくれるものだと
思い込んでいた30年前の都会の無知な若者だった自分。

田舎はそんなに甘くない。

さらにこの奥州市は、
県内唯一、井戸掘り費用の補助金を出さない
というおまけ付きの運の悪さ。

当時、地元の井戸やさんに習った満州井戸と呼ばれる
浅井戸の掘り方を教わって、やっと自力で掘ったのが今の井戸。

思えば、素人が掘った井戸が、
28年良く涸れずに持ってくれたものだとも言える。

あ〜、しばらくはもらい水生活突入か。

と、思っていた矢先に、
知人が20リットルの飲み水を2つわざわざ届けてくれた。
ありがたさが身にしみる想い・・・。

恵みというか、救いの雨を待つばかり


   by 里山おやじ




2023年07月30日

夏の里山イベント

連日、うだるような暑さが続いておりまするが、
そんな中で、開催しましたMちゃん企画の「夏の里山イベント」。
予想最高気温37度!!!!!
人間の体温以上じゃねえか!!!

と、いうことで、少しでも涼しいあずまやでのスタートにしまして、

まずは、里山で採取できる夏の葉っぱのスタンプワークショップ。

下地になるトートバックや手ぬぐいは、
前日までにMちゃんが、桑やドクダミやフキで、
ていねいに染色した味わいある物です。

今回は、できあがたった参加者の作品クオリティも高くて素晴らしかった!
写真撮ったので、次回以降参考にさせていただきたい物ばかりでした。

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そして、もう一つ、このくそ熱い夏を乗り切る梅シロップ作りのワークショップ。
これは、夏に絶対おすすめのドリンクメニューであります。
私は、毎日、何リットル飲んでいることでしょう。
体にも良いし、自販機でジュースを買うよりも安いし、
なによりもとにかくうまい!
梅シロップのない夏の農作業など考えられん、と言うドリンクですな。

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二つのワークショップで、一段落。
続いてのお茶会は、Yちゃん手作り、夏にぴったりのバジルアイスと、夏のクッキー。
種から育てたこのバジルの新メニュー、皆さんに大好評でした。


そして、ここからは「ジャガイモ時間」であります。

まずは、手作りマヨネーズの作り方デモンストレーションを見ながら、
みんなでお気に入りのマヨネーズをこさえて、
今年、優命園で育てた5種類のジャガイモにそいつをかけて食べる、
という利き酒ならぬ利き芋大会?
それぞれの味や食感を楽しんでもらえたでしょうか。


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こうして、たっぷりと日陰でエネルギー補給して、
そしていざ、ジャガイモ掘り体験の真夏の畑へ。

16時近くなって少しは気温が下がってくれることを期待していたんでありますが、
なんとまだ、35度!!! 聞かない方が良かったじゃねえか。

というわけで、畑脇にはテントと椅子を用意して、
水分もしっかり持って、恐る恐る35度の芋掘り開始〜!


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みなさん、スコップもって大奮闘・・・
しかし、あっという間に、汗、汗、汗・・・あっという間に無言・・・
暑い! とにかく暑い! 

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それでも、皆さん集中して約20〜30分
それぞれ食べて気に入った品種の選択選択して、
一気に掘りあげましたので、早めに撤収。
あとは、お好きな量だけ採って量り売りさせてもらいました。


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こんなに暑い日のイベントはおそらく初めてのことでした。
参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
梅ドリンクが出来たら、冷やしてグビグビ飲んで、
この暑い夏を乗り切りましょう!

   by 里山おやじ






2023年06月15日

6月


毎年6月は、嵐のような忙しさ。

桑や梅や小麦の収穫は、嬉しいことに今年はどれも豊作なだけに
収穫量が多くてなおのこと時間がかかる。
中でも、梅は、過去最高の出来。
これはこれで嬉しい悲鳴。

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そのために、干し草作り、大豆や小豆やひまわりの種まきは、
すっかり遅れてしまった。

それでも、決して油断してはならないのがこの時期の田の草取り。

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農場長は、毎日3キロ田んぼの中を田車を押して歩きます。
このトレーニング、どなたかアスリートがはやらせてくれないもんでしょうか。


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そして、そして、どんなに忙しい季節でも、
1年365日、決して手を抜いてはならないのが、鶏たちのお世話。

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朝早くから、発酵飼料を与えて、草を刻んでやり、水を飲ませます。
まあ、朝早い仕事ではありますが、
1日の始まりに元気な鶏たちから
エネルギーをもらえるいい時間でもありまする。

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卵取りは1日3回。
今年は産卵絶好調でありがたい限りです。


ア〜、6月は目の回る忙しさ。
あと二週間くらいですかなあ。
でも、この時期が1年で一番日が長いというのは、
自然の摂理はうまく出来ているもんだと、つくづく思いまする。

   by 里山おやじ