そろそろ1か月。
今、田んぼでは毎日合鴨君たちが活躍している。
今年は田植えも早かったので、
今までで最も早く、
恐る恐るまだ小さい合鴨君たちも田んぼに放してみた。
心配はあったものの、今のところ大きな被害はなく、
毎日元気に泳ぎ回っている。
稲水ゾウムシはきれいに食べ尽してくれた。
夕方は一声かければ、小屋に入る習慣も身について、
今年は今のところ、極めて順調。
まだまだこの先、天敵の被害は油断ならないが・・・。
ところが、こんな時に、この田んぼで、
とても残念な悲しいサシバの死亡事故が発生。
かなりへこむ。
皮肉なことに原因は、田んぼで活躍してもらっている合鴨君たちを
カラスやハヤブサから守るために張り巡らせた釣り糸。
これに、サシバが引っかかって羽が絡まって溺死してしまったのだ。
これがないことには、カラスやハヤブサの襲撃から、
合鴨君たちを守れないので必ず毎年張り巡らせているのだが、
昨年のアオサギに続き、2年連続で野鳥死亡事故発生だ。
特に希少猛禽類であり、里山のシンボルであるサシバを、
このような事故に巻き込んでしまったことは大ショック。
毎年、この里山に渡ってきてくれることを楽しみにしている鳥なので、
格別な思いがあるのである。
里山で暮らす農家が作る田んぼを狩場とする鳥なので、
共存感覚で観てきた鳥なのである。
かといって釣り糸がないと、
カラスがうろついているので、すぐに合鴨君たちは全滅しそう・・・。
あぁ、ジレンマ、ジレンマ、ジレンマ・・・。
by 里山ジレンマおやじ