かあちゃんから、
今頃になってクリスマスプレゼントをもらった。
サシバがデザインされたオーガニックコットンTシャツで、
沖縄の会社からの注文。
12月は品切れで、ここまで発送が遅れたらしい。
里山のシンボル・サシバのデザインが素敵で、
かなり嬉しいTシャツだ。
昨年、生活学校では岩手大学の東先生をお呼びして
サシバの生態の学習会を開催した。
東南アジアから沖縄を通ってはるばる岩手まで渡って来るサシバ。
その時、先生の話で、宮古島にはサシバのモニュメントがあることをお聞きしたが
やはり沖縄ではとても身近な存在なのだろう。
サシバを通じて沖縄が身近に感じられる気分になる。
これは2013年に生活学校の目の前で巣作りして、
2羽のひなを育てたサシバの写真。
今年もまたやってきて巣作りをしてくれることを期待している。
が、最近は巣作りに好んで使われる松の木が
この周辺でも枯れ果ててきたことがとても心配だ・・・。
で、ここから話は、
「巣作り」から「酢作り」に展開させていただく。
(おやじギャグという人には言わせておく。)
そう、この冬は「酢作り」にかなりはまっている。
毎年必ず冬は何か「素材からの手作り食品加工」にはまる。
ちなみに去年は大豆からの豆腐と、小麦からのラーメンだった。
その昔、蕎麦からのそば打ちにはまった時は、
危うく脱出不能になるほどはまってしまい、
人生のレールを踏み外すところだった。
(いや、踏み外してるレールから戻るところだったのかもしれない。)
酢づくりにはまるきっかけとなった一つは、
民宿・とおのの若きシェフ・要太郎さんのこの一品。
どぶろくから作った「どぶ酢」。
(例えばTシャツのお返しに、などと言っても、
決してカタカナで書いて女性にプレゼントしてはならない
きわどいネーミングなのだが・・・)
時間をかけてじっくりと熟成させた本物の味の深さには感動がある。
酢ってこんなに味わいがあるものなのか、と思う。
味気ない酸度があるというだけの巷の酢との差に改めて驚く。
もう一つのきっかけが、
桑の実を発酵させて発酵ジュースを作っていたら、
その一部がたまたま素晴らしい酢になってしまったこと。
これまた、穀物酢の「どぶ酢」とは一味違ったフルーティーな「果実酢」。
何人かに配ってみたら、評判も上々。
こんなにうまい酢ができるなら、
と、ちょっと本気モードにスイッチが入って・・・
秋に収穫した柿も、広口瓶に詰めて、毎日攪拌。
年が明けてから、搾り作業。
10年以上前に、知り合いの鉄工所で作ってもらった搾り器
を引っ張り出してきた。
しばらく使っていなかったのだが、
ジャッキ利用の頑丈な優れもの。
桑も柿もさらしの袋に入れて次々に絞っている。
作業に慣れてくると、手際もよくなってきて、スピードも出てくる。
何より、搾り器の口から、澄んだ酢が音を立てて出てくるのが楽しい。
気がつけば、すでに50リットル近い。
絞ったものはすでにさわやかな酸味の酢になっているが
これからさらに熟成をかける。
桑と柿で紅白のコントラストも色鮮やか。
いやいや、これは、はまる、でしょ。
by 里山おやじ