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2016年07月31日

クロモジ利活用ワークショップ・3

さて、ティータイムが終わるころ、
蒸留もそろそろ完了。

測ってみると、4リットルの水から、
計2.1リットルの蒸留水が採取できました。

まだ、煮出された濃縮液?は、鍋に残っていたので
もう30分くらい続けてもよかったのですが、
この濃縮液は、飲んでみると立派な「クロモジ茶」。
これはこれでいただくことにしました。


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ステンレス鍋の蓋を開けてみると、
蒸されて変色したクロモジの葉からまたまたいい香りが…。
この葉は、お風呂に入れるといいそうで、
希望者お持ち帰り。

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そして最後の最後に、
ビーカー内の表面に分離した油分、
すなわちアロマオイルを採取します。
(写真からわかるでしょうか。)

コックをわずかずつ開きながら、蒸留水だけを落とし、
残ったオイルを慎重に回収。
何とも繊細な作業で、時々失敗もあるそうです。

しかし今回は、うまく取れました。
それだけでなく、
収量も2ccくらいといわれた予想を大幅に上回る5cc!

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この貴重なエッセンシャルオイルを、
蒸留水に等分に分け入れて、
こちらも参加者でお持ち帰り。

蒸留水、オイル、お茶、入浴剤。
1石4鳥の利活用ができる蒸留装置。
(やはり相当なお値段であります。)
なので、また、川村さんに来てもらって、
次は別な植物を試してみたいと思いました。

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各地でワークショップ引っ張りだこの森林インストラクター・川村さん。
(「もう流しそうめんは食いたくない」とぼやいていました。)
お忙しいところ、
そして今回も暑い中、ありがとうございました。


   by 里山おやじ

クロモジ利活用ワークショップ・2

と、いうわけで、クロモジの蒸留が終わるまでの待ち時間を
無駄にせずに、「箱庭づくり」ワークショップ。

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材料は、様々なミニチュア容器に、
砂、小石、溶岩、苔、木の実、どんぐり、小枝などなど
全て川村さんが用意してきてくれました。

そして、この作業中に、
アブラチャンのアロマ蒸留水を揮発させてアロマセラピー。

(あのマリリンモンローは、
脅迫を受けて不眠になっていたころ、
アロマセラピーをよく利用して精神を落ち着けていたそうだ。
アブラチャンにはモンローが利用していたものと
同じ成分が含まれているのだが、
成分の名前を忘れた、と川村さん。)

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アルミ缶を再利用した簡単な容器に
アブラチャン蒸留水を入れて、
下からロウソクを灯して揮発させます。
まもなく、いい香りが漂って来ました。

そのいい香りの中で、次々に箱庭作品完成。

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小学生の参加者は、これが夏休みの自由工作?
でも小学生にしては渋すぎか?

そして個々の作品を、
こうしてきれいな布の上に置いて並べると、
より一層アートな感じ。

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ただ、この作品の難点は、持ち運ぶときに砂が動いてしまうこと。
家に帰ってから動いたところはまた修正してください。
夏休み明けに、学校に持っていくとしても、ね。

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さて、箱庭作品が出来上がって、
蒸留水抽出完了まであと20分。

ということで、コーヒーブレイク。
いやいやとにかく梅雨明け直後のうだるような暑さだったので、
ドーナッツにアイス、アイスコーヒー、アイスティーという
夏版メニューは最高でした。

嬉しい差し入れは、花子さんからよく冷えたきゅうりの漬物!
食の匠・やまんば工房の若生さんからもナスの漬物。
そして若生さんは、
今日のワークショップに合わせて、先日作ったというクロモジ茶!
これも冷やしていただきました。

   by 里山おやじ

2016年07月30日

クロモジ利活用ワークショップ・1

今日は、昨年に続いて
森林インストラクター・川村さんをお呼びしての
クロモジ利活用ワークショップを開催しました。

クロモジは
里山の林床に自生する低木で、岩手県では身近な樹木です。
その葉や枝にはいろいろな成分が含まれていて、
葉っぱをちぎったり、枝を折ったりしただけでも、
柑橘系のフレッシュな香りが漂ってきます。

今日は河村さんに
特別な蒸留装置を持ってきてもらって、
このクロモジを煮立てて、
蒸留水とアロマオイルを採取するというワークショップです。

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クロモジはこの里山にも自生しているのですが、
何せまだ小さい幼木しかなくて、
川村さんや岩手大学のみなさんに調達して持ってきていただきました。

そのクロモジをハサミで適当な長さに切って、
4リットルの水で煮出すところから採取作業が始まります。

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まるで学校の理科の実験を思い出させるような蒸留装置。
よーく見てみると、なるほどよくできてる。

ステンレスの鍋をヒーターで温めて、
クロモジが煮出されて蒸発した水蒸気を
ガラスの螺旋パイプで捕まえて、
それを冷却水で冷やして、水滴として落としていく。
この水滴がクロモジ蒸留水。
で、アロマオイルも含まれているため、
比重の軽いオイルは蒸留水の表面にたまっていきます。
参加者一同、「ほー」と川村さんの説明を
感心して聞いた後、
これまで川村さんが蒸留してきた
アブラチャン、ホオ、ラベンダーなど
数種類の蒸留水やアロマオイルの匂いをかがせてもらいました。


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それぞれにさわやかな独特の香りがあって、
樹木の新しい価値を垣間見た気がしました。

さて、蒸留装置で4リットルのクロモジを蒸留するのには、
約4時間必要なので、
その間、川村さんには、もう一つ別な
「箱庭ワークショップ」をお願いしました。


  by 里山おやじ

2016年07月16日

アロマ蒸留水&箱庭づくりワークショップ

7月30日(土)午後1時から
森林インストラクターの川村さんを講師にお招きして、
「アロマ蒸留水&箱庭づくりワークショップ」を開催します。



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川村さんには、昨年8月のクラフトワークショップの際に、
このアロマ蒸留水ワークショップのことをお聞きして、
次回、ぜひ、と頼んでおりました。

今回利活用するのはクロモジ。
6月に森林インストラクターのKさんにいのち森をガイドしてもらった時に、
クロモジをはじめて確認。

ただしそれほど大量にはないので、
今回は、別な場所からの調達になります。

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さて、蒸留には約3時間かかるということで、
その間、川村さんには「箱庭づくり」
のワークショップをしてもらうことになりました。
こちらも楽しみです。
(写真は、川村さんのFBからお借りしました。)

参加費1500円(要予約)で、箱庭材料代、里山カフェ代込み!
さらに、さらに川村さんより
「クロモジの芳香蒸留水(ハーブウォーター)100~200ml
に精油を数滴垂らしたものを持って帰ってもらえます。
化粧水に使ったり、ロウソクなどで温めてアロマポッドとして
匂いを拡散させる用途に使えます。
200mlもあれば、2時間10回くらいの使用が可能。
アロマポッドはビールの空き缶で簡単に作成可能。」とのこと。

ご予約お早めに。

2016年03月01日

鶏解体ワークショップ

昨日は、岩手大学の東先生が、
農学部の学生さ3人んを連れて、鶏の解体体験ワークショップに来られました。

鶏の体の構造や合鴨との比較なんぞを説明しながら、
70度の湯を沸かして・・・
90秒湯漬けして・・・
1人1羽ずつ羽をむしり・・・
足を外し・・・


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そして解体作業。

モモ肉、手羽、胸肉、ささみ、の順に肉をとり、
ハツ、レバー、砂肝、輸卵管、の内臓系もとり、
ついでにガラとささり、ぽんじりもとりました。

以前は高校生の体験学習でも定番の体験メニューでしたが、
ここしばらくこの体験ワークショップはやっていなかったので、
本当に久々でした。

命をいただく体験メニューは、
広い視野でいろいろな配慮が必要です。

私が初めて鶏を殺めて肉をいただくという経験をしたのは、
大学生の時。この3人の学生さんと同じ年ころ。
脱サラして農的暮らしを始めた父に習って、はじめて鶏の首をはねました。
正直、震えが止まりませんでした。
こんな思いをするなら肉は食べなくていいと思いました。
(思っただけで、3日後にはまた食べ始めていましたが。)

その忘れられない(忘れてはならない)経験があるので、
昨日も初対面の学生さんということもあり、屠殺は前夜に済ませました。
(血抜きをより完全にするためにもこの方がいいのですが、
以前は、屠殺から体験メニューにしたこともあります。)

ひとくくりに「いのちをいただく体験」ということで、
最近は野生動物のジビエなどのワークショップもありますが、
いずれ屠殺作業と、解体作業は、
別段階のものとして考える方がいいと思っています。

要するに屠殺作業体験はより慎重な配慮が必要だということ。
(参加者の心情や写真撮影やその投稿などまで含めて。)

こんなことを思うようになったきっかけは、
10年くらい前に来たある高校生の言葉。

「屠殺の方は遠慮します。
屠殺していいのは、2年間鶏を毎日世話してきた生産者だけだと思うんです。
3日間、ここに来ただけの俺の体験のためなら、鶏に悪い気がするんで。」

そうか、そんな視点もあるんだな、と彼の感性にはとても学ばされました。

かといって消費者や学生さんに
屠殺体験をさせるべきではない、ということではなく、
人の命を支えてくれる食べ物としての動物たちの命が、
決して軽んじられることのない準備が大切だと思うのです。

その延長線上に
動物たちからいただいたお肉に手間暇かけてトコトン美味しく食べることが
動物たちへの最大の供養だ、という気持ちが生まれてくる気がします。

そんなわけで、
ワークショップ終了後は、
かあちゃんが大得意の鶏ハム、レバーペースト、塩麹付けなど
みんなでワイワイと堪能しました。
(話に夢中で写真撮り忘れた・・・)

   by 里山おやじ



2015年08月29日

林業研修

26日、蔦雄さんには、お泊りいただき、
翌日は、雨模様の中でしたが、
杉山に入ってプロの林業研修を開催してもらいました。
参加高校生の中には、
学校で、林業という選択科目を経験している子もいます。

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まずは大切な林業の作業道具の説明。
重たい材をてこなど使って動かす、トビ、チルホール。
(トビはトラクターの中古爪を利用した手作りで、
最後にプレゼントしていただきました。)
伐倒に使うクサビ、ハンマー。
かがり木を回転させるターニングフック。
(これも、蔦雄さんの手作りで、プレゼントしていただきました。)
チェンソーやチルホールと共に使う滑車などはかなりの重量です。


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この日の研修では、大小2本の杉を倒してもらいました。

1本目は予想通りのかがり木になり、
チルホールの使い方をレクチャーしてもらいながら、
実際にレバーを引いてかがり木を外す体験をしました。
かがり木に苦労しているスタッフにとっては、
大変勉強になりました。

これは滑車を使うことによって、方向を変えて力を倍増させる方法。
確か、中学校で習ったようなかすかな記憶がある・・・
が、実際に暮らしの中で使うことはほとんどないわけで、
林業作業の中には「物理」の授業があふれているなあ、と、実感しました。

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で、蔦雄さんの林業研修が格別に面白いのはここから。

切り倒した間伐材から、杉皮細工の材料の剥き方を教わりました。
この道具もまた、中古ヤスリからの手作り。
本来なら、5月から9月ころまでに伐採した木の樹皮は、
水を含んでいるため、大変剥きやすいはずなのですが、
この木はなぜか、きれいにつるりとは剥けず、大分苦労しました。
樹種は違いますが、この体験は昨日の樹皮細工とつながります。

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2本目はかなり大きな径の杉。
受け口を切り取った後、伐倒方向をこうして確かめます。

しかし、この後、大ハプニング。
追い口を入れて伐倒に入ると
予想方向と大きく90度もずれて木が倒れ始め
チェンソーのバーが挟まってしまいました。
「弘法も筆の誤り」というシーンでしたが、
かえってこのような危険もあるということを身をもって
目の前で見られてよかったと思いました。

その後、クサビとハンマーでチェンソーを引き抜き、
改めて追い口を切りなおして、伐倒。
ハラハラドキドキで写真撮る余裕なかったのですが、
それはそれはすごい迫力でした。

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そしてまた、蔦雄さんの研修が面白いのはここから。

わざと高めに切った切り株を地面から切手の椅子作り。
重たいチェンソーを起用に使いこなして、
背もたれや脚を残して、かたどっていきます。
山でここまで加工することで、
重量も3分の1ほどになり、運搬がぐっと楽になりました。

すぐにできる技ではありませんが、
いつか挑戦してみたいものです。

木の根元というのは、幹より太いので、
材木として製材すれば、捨てられる部分。
それを有効活用した椅子作りなのでした。

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雨も上がって、あずまやに戻り、蔦雄さんを囲んで、
愛農かまどピザで里山ランチ。

2日間、樹皮細工と林業研修の連続ワークショップ。
すぐには消化しきれないほど中身の濃いレクチャーをいただきました。

葛巻の森の達人・蔦雄さん、
ほんとに、ほんとに、ありがとうございました。

    by 里山おやじ

2015年08月28日

桑の樹皮細工

8月26日、樹皮細工のワークショップを開催しました。
今回の材料は珍しい桑の皮です。

和紙の原料であるコウゾと同じ科に属している桑。
これはきっと、樹皮細工に使えるのではないかと、
6月、葛巻で樹皮細工をされている風蔵の地歩さんがいらしたときに、
桑の樹皮で作品が作れるかどうか試作を頼んだのですが、
嬉しいことに、「いいものができました。十分使えます。」
という写真付きメール。

それ以来、丸椅子の脚材として桑の皮をむく際、
樹皮細工の材として丁寧に樹皮を剥いで、乾燥させておいたのです。

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前日に水で戻して、
当日午前中に選別と洗浄。
こうして準備を重ねて、この日のワークショップを迎えました。

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今回の講師は、風蔵・地歩さんの師匠、外久保蔦雄さん。
はるばる葛巻から地歩さんと共にお越しいただき本当に感謝、感謝です。

林業歴40年を超える蔦雄さんのもう一つの経歴は、
樹皮細工、木工芸、山菜栽培、樹液採取などなど多岐にわたる
活動歴12年の葛巻・安孫自然塾代表。
つまり、地域資源利活用をテーマとする生活学校の大先輩なのです。

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今回の参加者は、
優命園で体験学習中の埼玉・自由の森学園高校生5人に混ざって、
生活学校スタッフも加わりました。
高校生にとっては、もちろん初めての体験。
スタッフにとっては、ぜひ体得したい技。
9月12日のフェスタでもお二人には、
この樹皮細工ワークショップを開催していた抱くのですが、
フェスタでは、裏方として忙しく、
ワークショップに参加できないスタッフにとってはうれしい体験。

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この日使用する小道具もすべて持ってきていただいたのですが、
はさみ以外、木型、重り、編み棒などは
蔦雄さんのステキな手作りや廃品利活用。
それでいて、スタイリッシュ!

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蔦雄さん、ご指導の下、今回作るのは壁掛け小物入れカゴ。
長短8本の桑樹皮で、木型に巻くように編み込んでいきます。
均一ではない様々な樹皮で出来上がる作品は、どれもオンリーワン。

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最後に、桑の枝にカゴを編みつけて作品記念撮影。
高校生も、元高校生も、女子はみな野の花を挿して、
2時間の労作に文字通り花を添えました。

蔦雄さん、地歩さん、素敵なワークショップ体験、
本当にありがとうございました。

   by  里山おやじ

2014年04月18日

丸椅子づくりのワークショップ その4

ツリーハウスの説明は別の記事に任せるとして、
こっそり丸椅子(完成品)をツリーハウスに持ち込みました。
椅子に腰かけ、壁にもたれて里山の風景を見ると、
なんともノンビリとした気分になれます。

まだ階段がなく登るには脚立を使い、ちょっとした恐怖との戦いですが、
完成したあかつきには良い空間となることでしょう。
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そうそう、丸椅子はツリーハウスに置いてきちゃいました。

里小屋ではこんな使い方もあります。
今日のおやつは差し入れのクッキーと桑の実ジャムのパン。
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もし当初の予定通り室内で作業をしていたら、
部屋中がドリルやサンダーの木屑だらけになって、
落ち着いて食べられたものではありませんでしたね。

その木屑は風にさらわれて、どこかへ飛んで行ってしまいました。
ご近所迷惑になることもなく、土に還ったことでしょう。
(これも里山の良さですね。後片付けが楽で。)

解散してからの風景です。
さっそく椅子を使っている方がいらっしゃいました。
はたしてどんな写真になったのでしょうか?
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今回講師を引き受けてくださった高橋誠さんですが、
以下のようにオープンガーデンを公開されています。
5月17(月)〜7月31(金)までの金・土・日・月
 10時〜17時 駐車場 20台、トイレあり 0197-38-2546
奥州市のオープンガーデンガイドにも掲載されていますが、
ご興味のある方はいかがでしょうか。

そんな高橋さんから、里山かぁちゃんへの誕生日プレゼント。
新しい椅子が里小屋に仲間入りしました。
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高橋さん、参加された皆さん、ありがとうございました。

by おり

2014年04月17日

丸椅子づくりのワークショップ その3

さてさて、脚となる杉の枝も年季が入っているので、硬くしっかりしています。
事前に皮を剥いてもらっているので、先ほどの肉とは違いきれいな白い棒を刺し込みます。

ところがドリルであけた穴よりも微妙に太く、このままでは枝が刺さりません。
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ここからは生徒さんたちが自ら行う作業です。
鉈(なた)で枝の先端を細くして、1〜2cmくらいだけ刺さるように調整します。
ゴボウのように簡単には削れませんが、
まな板がわりの丸太や角材を敷いて、思い思いに削っていきます。
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1〜2cmなんて言わずもっと深く刺さなくて良いの?と思いましたが、そこは大丈夫。
大事なのは浅く刺しておいて、あとから金槌(かなづち)で叩き入れるのです。
当然穴よりも太い枝が叩き込まれますから、
枝はしっかりと穴に食い込んで外れなくなります。
ボンドも使ってはいますが、昔はこうやって椅子を作ったのでしょうね。
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円盤から脚が3本生えると、もう見た目は間違いなく椅子のできあがりですが、
ごらんの通り座面が斜めなので、とても座れたものではありません。
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みなさんそれぞれ座面の高さを決めてもらい、
鋸(のこぎり)を使って脚の長さを揃えます。
中には里山に来る前から椅子の高さを決めていた人も。
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ここまでくれば座っても大丈夫。
あとは仕上げにかかります。
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よくよく見ると座面はザラザラしています。
木の切断面である木口(こぐち)は鉋(かんな)をかけることができないため、
円盤状の砥石を回転させるサンダーという道具を使い滑らかにします。
ごらんの通り。
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この後はサンドペーパーで表面を仕上げ、まずは完成です。
室内で使うならこれで良し、
屋外にも置きたい人なら里山ではおなじみの柿渋を塗ります。
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乾かしている間に噂のツリーハウスを見学したり、小屋で休憩したり。
これでワークショップは一段落です。

by おり

2014年04月16日

丸椅子づくりのワークショップ その2

里山生活学校を語る上で外せない言葉、「地域資源の利活用」。
もちろん今回のワークショップにも活かされています。
登場するのは杉の木です。
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直径20〜30cm程度、樹齢で言うと50年ほどの木材を輪切りにして、
某アニメのマンモス肉のような円盤が座面に。
同じような年齢の木に生えていた枝が、脚の部分となります。
あとはボンドや必要に応じて割れを防ぐ「鎹(かすがい)」もありますが、
基本的に材料はこれだけ。
何とも単純なものです。

ところがこの材料、使えるようになるまでには長い時間がかかっています。
林から切り出されたばかりの生木では、
時間が経つにつれ曲がったりヒビが入ったりと大変なことに。
伐採してから1年、輪切りにしてから3年ほど寝かせます。
これはどの木にも言えるそうですが、
以前里小屋で体験した発酵食品のお肉のように、
じっくりと熟成させないと良い材木にはならないのですね。

このお肉もとい杉の輪切りに、ドリルで穴を掘ります。
最初はこの穴掘りも体験の一つだったのですが、
素人目に見ても難しそうなことと、先生がノリノリだったので、
全部穴を掘ってもらいました。
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三角の型を使って印を付け、その跡をドリルで掘ります。
最初はまっすぐに、少し掘ってから「斜めにドリルを動かします」。
この言葉に違和感があれば、あなたは立派な日曜大工見習卒業です。
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ドリルは普通まっすぐにしか進みません。
それを先生がドリルの刃に少々細工をし、斜めにも掘り進められるようにしてあります。
これにより脚が座面より広がるように伸び、より安定感が増すのです。
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写真を見てもらえるとわかりますが、
穴をいくつもあけている場合があります。
これは決して先生が間違ったわけではなく、
また軽量化を図っているわけではありません。
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しっかりと乾燥された材木ですが、それでもヒビは入ってしまうもの。
あらかじめ木の中心や、すでにヒビが始まっている辺りに穴をあけると、
ヒビがその穴で止まるのです。
それでもダメなら鎹を打ってヒビが広がらないようにしますが、
これら先人の知恵には頭が下がります。

さて、次は脚の取り付けです。

by おり