みんなでワイワイ楽しかったかまど作りが終わり
ここからはかぁちゃんの孤軍奮闘の日々。
農繁期に突入してしまったけど
隙間時間を使ってかまど利用になれて
イベント時や森プロ作業日に活用できるものにすべく
がんばらねば!
というわけで。
イベントの時にピザ焼いたり、お湯を沸かしたり
羽釜でご飯を炊くことは割と早くものにできた。
しかし、かまどオーブンでのパン焼きとなるとちとてこずった。
発酵時間を計算に入れ、作業の段取りも考えつつ・・と
オーブンに入れる前段階から結構頭を使い
薪ストーブ調理歴24年で、無意識のうちに培われていた
小さないくつもの勘所を駆使しつつ、何とか満足のいくパンが焼けるようになった。
最初はロストルの下に熾きを置いて下火を意識して焼き始め。
10分くらいして一度様子見。パンの下部にしっかり色がつき、
上部にうっすら焼き色がついたら熾きを取り出し、
様子を見ながら追い炊きの炎調節。
追い炊き(左側)がいい感じに温度を保ちつつ
煙突に抜けていく空気の流れに乗ってパン上部に焦げ目をつけてくれる。
出来上がり
余熱利用でスコーンも焼いてみた。
ここでしかできない里山ランチレベルアップ!自画自賛!
森プロ作業日に登場させる日も近い!かな?(ほとんどの作業日がかぁちゃんの
配達と重なるので何とかスタッフに伝授する日を作らねば!!)
温度や湿度、薪の種類によってこの先失敗することも出てくるだろう。
でも、そのたびに新たな知恵や工夫が生まれて
みんなでそれを共有することができる。
そんな時間を持てることがうれしくてかぁちゃんは今日もかまどに向かう。
by 孤軍奮闘中の里山かぁちゃん
2015年05月25日
2015年05月18日
かまどクッキング
これからのイベントシーズンに備えて・・・
愛農かまどを利活用しての、
さまざまな調理に挑戦中。
先日は、かまどにセットできる羽釜も購入。
本日は、その羽釜で初のごはん焚き。
右が羽釜の御飯を炊飯中で、左は作ったカレーを保温中。
正面下方の炎は、オーブンを蓄熱。
約15分で、ご飯はばっちり。
そしてさらに同時に、
オーブンを利用してのローストチキンに初トライ。
(はい、今日は午前中、優命園では10羽の鶏の解体だったのであります。)
何しろ、これが全部同時進行
と、いうところが「愛農かまど」の素晴らしさ。
約30分後、
ローストチキンは…
上部分がかなり焦げてしまった。
逆に下半分は、まだ火の通りが不十分。
これは、この先何度が試行錯誤が必要。
でも、うまく焼けた部分を切り裂いて食べてみると
最高に美味!
煙に少しいぶされるために燻製風味もつくし
なによりオーブンは
調理中にうまみが一度も外に出ないから
味が凝縮されている。
畑で採れ始めた野菜も添えて、
贅沢なランチを
新緑ど真ん中のあずまやロケーションで
「いただきまーす」
(最近「外食」が増えました。)
そして、
かあちゃんは今日
このランチに使った薪の量の少なさに感心。
「えっ、これだけ?」
愛農かまど、おそるべし。
今後、いくつかのイベントの主役になりそうな予感。
by (調理自体は何一つしていない)里山おやじ
愛農かまどを利活用しての、
さまざまな調理に挑戦中。
先日は、かまどにセットできる羽釜も購入。
本日は、その羽釜で初のごはん焚き。
右が羽釜の御飯を炊飯中で、左は作ったカレーを保温中。
正面下方の炎は、オーブンを蓄熱。
約15分で、ご飯はばっちり。
そしてさらに同時に、
オーブンを利用してのローストチキンに初トライ。
(はい、今日は午前中、優命園では10羽の鶏の解体だったのであります。)
何しろ、これが全部同時進行
と、いうところが「愛農かまど」の素晴らしさ。
約30分後、
ローストチキンは…
上部分がかなり焦げてしまった。
逆に下半分は、まだ火の通りが不十分。
これは、この先何度が試行錯誤が必要。
でも、うまく焼けた部分を切り裂いて食べてみると
最高に美味!
煙に少しいぶされるために燻製風味もつくし
なによりオーブンは
調理中にうまみが一度も外に出ないから
味が凝縮されている。
畑で採れ始めた野菜も添えて、
贅沢なランチを
新緑ど真ん中のあずまやロケーションで
「いただきまーす」
(最近「外食」が増えました。)
そして、
かあちゃんは今日
このランチに使った薪の量の少なさに感心。
「えっ、これだけ?」
愛農かまど、おそるべし。
今後、いくつかのイベントの主役になりそうな予感。
by (調理自体は何一つしていない)里山おやじ
2015年05月03日
初火入れ
5月5日の山菜取り体験会と合わせての
「愛農かまど」お披露目デビューを前に、
まずは予行練習ということで、
本日初火入れをしてみた。
その初火入れを前に
先日野呂さんからありがたいものが届いた。
それは、オーブンのロストル下に入れる灰だ。
残念ながらいまだに岩手県南の草木を燃やした灰は
高い放射性セシウムを含んでいる。
1000ベクレルを超えるのもざらだ。
その灰の上にロストル、鉄板をセットして、
パンやピザを焼くとなるとやはりためらってしまう。
オーブンの利用はもう少し先延ばしにしようと考えていた矢先に
何ともありがたいタイミングで
願っていた西日本産の灰を大量にいただいた。
野呂さん、またまたありがとうございます。
それで本日の「愛農かまど」火入れデビューは
一気に欲張りましてオーブンまで使ってみることに。
まずは、かまどに寸胴鍋で湯を沸かして、昼食の麺をゆで上げ・・・
と、思っていたところ、
いきなり、ショッキングなことに最上段レンガとタイルに
ひび割れ発生。
(でも、野呂さんに聞いたところ、焚口付近のひび割れは十分想定内!)
乾燥不十分が原因なのか、少し水分がにじみ出ている。
後日、モルタルを詰めなおさねば…。
しかし調理に支障があるわけではなく、
気持ち良い五月晴れの中、
優命園の外国人ウーファーさん2人(台湾、アメリカからの女の子)と
Mちゃんを交えて
想定外のひび割れをしている日本の憲法9条について語りながら
(そりゃ、憲法記念日だもんね。)
「愛農かまど」のインターナショナルな?デビュー
の山菜月見そばに舌鼓を打ったのでした。
そしてその間、蓄えられた余熱を利用して、
パンをオーブンに入れてみた。
が、これはまだまだ調整が難しい。
というか、
オーブンがどのくらいで十分な蓄熱状態になるのか
を予測してかあちゃんはパンを捏ねてみたのだったが、
思いのほか時間がかかり、
その間、パンの二次発酵が進みすぎてしまった。
このタイミングをつかむまでには、
何度か試行錯誤が必要だろう。
パンよりもピザのほうがやさしいかもしれない。
しかし、ともかく、五月晴れの空の下
あずまやでの外ランチはなんとも最高だ!
人生とは、こういう時間のためにあるのだ
っていうセリフが口癖になりつつある今日この頃なのだ。
by 里山おやじ
「愛農かまど」お披露目デビューを前に、
まずは予行練習ということで、
本日初火入れをしてみた。
その初火入れを前に
先日野呂さんからありがたいものが届いた。
それは、オーブンのロストル下に入れる灰だ。
残念ながらいまだに岩手県南の草木を燃やした灰は
高い放射性セシウムを含んでいる。
1000ベクレルを超えるのもざらだ。
その灰の上にロストル、鉄板をセットして、
パンやピザを焼くとなるとやはりためらってしまう。
オーブンの利用はもう少し先延ばしにしようと考えていた矢先に
何ともありがたいタイミングで
願っていた西日本産の灰を大量にいただいた。
野呂さん、またまたありがとうございます。
それで本日の「愛農かまど」火入れデビューは
一気に欲張りましてオーブンまで使ってみることに。
まずは、かまどに寸胴鍋で湯を沸かして、昼食の麺をゆで上げ・・・
と、思っていたところ、
いきなり、ショッキングなことに最上段レンガとタイルに
ひび割れ発生。
(でも、野呂さんに聞いたところ、焚口付近のひび割れは十分想定内!)
乾燥不十分が原因なのか、少し水分がにじみ出ている。
後日、モルタルを詰めなおさねば…。
しかし調理に支障があるわけではなく、
気持ち良い五月晴れの中、
優命園の外国人ウーファーさん2人(台湾、アメリカからの女の子)と
Mちゃんを交えて
想定外のひび割れをしている日本の憲法9条について語りながら
(そりゃ、憲法記念日だもんね。)
「愛農かまど」のインターナショナルな?デビュー
の山菜月見そばに舌鼓を打ったのでした。
そしてその間、蓄えられた余熱を利用して、
パンをオーブンに入れてみた。
が、これはまだまだ調整が難しい。
というか、
オーブンがどのくらいで十分な蓄熱状態になるのか
を予測してかあちゃんはパンを捏ねてみたのだったが、
思いのほか時間がかかり、
その間、パンの二次発酵が進みすぎてしまった。
このタイミングをつかむまでには、
何度か試行錯誤が必要だろう。
パンよりもピザのほうがやさしいかもしれない。
しかし、ともかく、五月晴れの空の下
あずまやでの外ランチはなんとも最高だ!
人生とは、こういう時間のためにあるのだ
っていうセリフが口癖になりつつある今日この頃なのだ。
by 里山おやじ
2015年04月30日
かまどづくり・9
残る最後の作業は、煙突の取り付けです。
ワークショップの時は、
ただ横引きに突き出したままにしていたホーロー煙突。
これをまず土台に固定。
そして立ち上げ場所を決めてからグラインダーで切断。
ホーローの粉が飛び散って顔が痛い。
もちろんゴーグルはしてるけど。
さて、この煙突の立ち上げ方はちょっと難問でありました。
雪の季節を考えると、
屋根の軒下方向に煙突は出せないのです。
降り積った雪が落ちる際に、
煙突を簡単に破壊してしまうでしょうから。
かといって煙の流れを考えると
これ以上横引きの距離は長くしたくない・・・・
なので、いろいろと考えてみた末にちょっとカッコ悪くなるけど、
斜め上方向にこうして出すことにしました。
桁に番線で煙突を固定。
これで良し、と。
はい、これで本当に本当に「愛農かまど」完成です。
風景的にも、あずまやととてもよくマッチしていると思います。
これからは、最初の「火入れ」までのカウントダウンの日々。
楽しみです。
「かまどづくり」怒涛の連載9連発はこれにて終了
by 里山おやじ
ワークショップの時は、
ただ横引きに突き出したままにしていたホーロー煙突。
これをまず土台に固定。
そして立ち上げ場所を決めてからグラインダーで切断。
ホーローの粉が飛び散って顔が痛い。
もちろんゴーグルはしてるけど。
さて、この煙突の立ち上げ方はちょっと難問でありました。
雪の季節を考えると、
屋根の軒下方向に煙突は出せないのです。
降り積った雪が落ちる際に、
煙突を簡単に破壊してしまうでしょうから。
かといって煙の流れを考えると
これ以上横引きの距離は長くしたくない・・・・
なので、いろいろと考えてみた末にちょっとカッコ悪くなるけど、
斜め上方向にこうして出すことにしました。
桁に番線で煙突を固定。
これで良し、と。
はい、これで本当に本当に「愛農かまど」完成です。
風景的にも、あずまやととてもよくマッチしていると思います。
これからは、最初の「火入れ」までのカウントダウンの日々。
楽しみです。
「かまどづくり」怒涛の連載9連発はこれにて終了
by 里山おやじ
2015年04月29日
かまどづくり・8
さて3日間のワークショップが終わり、
一応完成ということになっていた生活学校の「愛農かまど」ですが、
実はまだやることはいくつか残っていました。
まずは、レンガ最上段の上にタイルを張る作業です。
ここからは平日の森プロメンバーのしごとです。
調理の際の吹きこぼれなどの汚れが拭き取りやすいようにと、
タイルを張るタイプにしたのです。
タイル自体はネットで注文。
「素人でも簡単にはれる」というシートタイプです。
しかし、認識が甘かった!
このタイル張り、実際めちゃめちゃ苦労しました。
なにせ、野呂さんがいなかったし…。
まずは、金輪を外してタイルシートを置いていきます。
かまどの円形に合わせてシートの円を描き、
それをグラインダーで切り取っていきます。
ここまでは問題なくいったのですが・・・。
このかたどったタイルシートを張るために練ったモルタルを
レンガの上においてみると・・・
あっという間にモルタルの水分を吸い取ってしまい、
モルタルが一気に固くなってしまうのです。
これではシートを置いて上からプレスしても、
モルタルが目地まで上がってきません。
レンガは作業2時間前から何度も散水していたのですが
とても足りなかったわけです。
ワークショップから日を置きすぎたことも
原因でしょうか。
これが読めなかった。
何度もやり直してモルタルに水を加えるのですが、
最後はもう、如雨露でドボドボと散水して、
すぐにモルタルを置いてみました。
ところがそうしてみると、
水分は均一ではなく、
水分過多のところと不足のところにムラができてしまい、
置いたシートがうまく平らに収まらない。
硬すぎてプレスが効かなかったり、
柔らかすぎて水没気味になってしまったり。
その後はてんやわんや、4人でひたすら、修正、調整、形成。
何しろモルタルが固まるまでが勝負。
悠長にはやっていられない。
無言で必死に手を動かし続けた4人のがんばりで、
なんとかかんとか、どうにか、やっと
「許容範囲」というところまで来ました。
モルタルはどんどん固まっていくので、
やや不本意なれど、本日はここで、ゴング。
翌日、駆けつけてくれた花子さんとゆこりんが、
目地からはみ出て固まったモルタルを
きれいに削り取ってくれて、
さらに見栄えがぐっと良くなり、
タイル張りの失敗は大いにカバーされました。
ところどころに歪みや凹凸は、
手作りの味わいということにしましょう。
残るは煙突です。
(もう一息)続く by 里山おやじ
一応完成ということになっていた生活学校の「愛農かまど」ですが、
実はまだやることはいくつか残っていました。
まずは、レンガ最上段の上にタイルを張る作業です。
ここからは平日の森プロメンバーのしごとです。
調理の際の吹きこぼれなどの汚れが拭き取りやすいようにと、
タイルを張るタイプにしたのです。
タイル自体はネットで注文。
「素人でも簡単にはれる」というシートタイプです。
しかし、認識が甘かった!
このタイル張り、実際めちゃめちゃ苦労しました。
なにせ、野呂さんがいなかったし…。
まずは、金輪を外してタイルシートを置いていきます。
かまどの円形に合わせてシートの円を描き、
それをグラインダーで切り取っていきます。
ここまでは問題なくいったのですが・・・。
このかたどったタイルシートを張るために練ったモルタルを
レンガの上においてみると・・・
あっという間にモルタルの水分を吸い取ってしまい、
モルタルが一気に固くなってしまうのです。
これではシートを置いて上からプレスしても、
モルタルが目地まで上がってきません。
レンガは作業2時間前から何度も散水していたのですが
とても足りなかったわけです。
ワークショップから日を置きすぎたことも
原因でしょうか。
これが読めなかった。
何度もやり直してモルタルに水を加えるのですが、
最後はもう、如雨露でドボドボと散水して、
すぐにモルタルを置いてみました。
ところがそうしてみると、
水分は均一ではなく、
水分過多のところと不足のところにムラができてしまい、
置いたシートがうまく平らに収まらない。
硬すぎてプレスが効かなかったり、
柔らかすぎて水没気味になってしまったり。
その後はてんやわんや、4人でひたすら、修正、調整、形成。
何しろモルタルが固まるまでが勝負。
悠長にはやっていられない。
無言で必死に手を動かし続けた4人のがんばりで、
なんとかかんとか、どうにか、やっと
「許容範囲」というところまで来ました。
モルタルはどんどん固まっていくので、
やや不本意なれど、本日はここで、ゴング。
翌日、駆けつけてくれた花子さんとゆこりんが、
目地からはみ出て固まったモルタルを
きれいに削り取ってくれて、
さらに見栄えがぐっと良くなり、
タイル張りの失敗は大いにカバーされました。
ところどころに歪みや凹凸は、
手作りの味わいということにしましょう。
残るは煙突です。
(もう一息)続く by 里山おやじ
2015年04月28日
かまどづくり・7
3日目、午後。
ランチと野呂さんのお話を聞いている間に
モルタルも乾いたであろうという3時間後。
かまどづくりラストスパートにしてクライマックスである
木型の取り出し作業開始。
ところが、モルタルが結構付着して固まってしまい、
これがなかなか抜けない。
かといって乱暴にたたいて壊しては、元も子もないので
恐る恐る木槌などで叩いてみる。
みな心配で覗き込む。
「お前、まさかここまで来て壊すなよ」
という無言であるがゆえにかえって怖い「22の瞳」のプレッシャーを受けて
ビビりながら慎重に慎重に叩き続けて、
ようやっとモルタルから木枠が外せた。
「おおお」という歓声。
これが愛農かまどかあ!
感動だ。
いやいやまだ完成ではないよ。
ここから最後の仕上げ。
木型を外したかまどの内側をモルタル仕上げ。
目地も丁寧に埋めていきます。
1週間後に、タイル張りの仕上げ予定ですが、
一応レンガの最上段なのでここはきれいに仕上げたい。
午前中勾配を付けて設置した鉄扉も、
支えのレンガがだいぶ乾いていたので、
扉と壁面にできた三角形の隙間を粘土で埋めます。
はい、これで前面出来上がりました。
左は、追い焚口扉。
風呂釜の灰取り出し口のふたを縦に付けました。
真ん中は、野呂さんがドラム缶から切り出してくれた
オーブンのフタ。
取っ手は花子さんプロデュースのエゴノキ枝。
そして右が苦労した焚口扉。
これも風呂釜焚口のフタ。
つまり見事にすべて中古品再利用。
最初から年季の入った味を醸し出している。
さて、こちらレンガ最上段も仕上がりまして、
金輪を置いてみます。
「おおお」再び歓声。
そしてこれで「愛農かまど」の完成。
(あくまで3日間ワークショップ上の完成。)
できたあ!
という達成感がじわじわと湧いてきました。
最後に3日目にして、3回目の記念撮影。
完成の笑顔付。
いやいや楽しい3日間でありました。
そしてほんとにいいものができました。
ていねいな素晴らしいご指導をいただいた野呂さんはもちろん、
参加してくれた皆さんに感謝、感謝であります。
こういう仲間で力を合わせた体験と
今後に膨らんでいく夢が
生活学校のなによりの、決して盗まれない大きな財産です。
この春、生活学校にまた一つ豊かな財産が生まれました。
3.11、福島原発事故から丸4年。
各地で自然エネルギーに関心が高まる中で、
生活学校としては
3年前に作ったロケットストーブに続く2つ目の
持続可能な手作りの「地域エネルギー」ということにもなります。
(それでももうちょっと続く) by 里山おやじ
ランチと野呂さんのお話を聞いている間に
モルタルも乾いたであろうという3時間後。
かまどづくりラストスパートにしてクライマックスである
木型の取り出し作業開始。
ところが、モルタルが結構付着して固まってしまい、
これがなかなか抜けない。
かといって乱暴にたたいて壊しては、元も子もないので
恐る恐る木槌などで叩いてみる。
みな心配で覗き込む。
「お前、まさかここまで来て壊すなよ」
という無言であるがゆえにかえって怖い「22の瞳」のプレッシャーを受けて
ビビりながら慎重に慎重に叩き続けて、
ようやっとモルタルから木枠が外せた。
「おおお」という歓声。
これが愛農かまどかあ!
感動だ。
いやいやまだ完成ではないよ。
ここから最後の仕上げ。
木型を外したかまどの内側をモルタル仕上げ。
目地も丁寧に埋めていきます。
1週間後に、タイル張りの仕上げ予定ですが、
一応レンガの最上段なのでここはきれいに仕上げたい。
午前中勾配を付けて設置した鉄扉も、
支えのレンガがだいぶ乾いていたので、
扉と壁面にできた三角形の隙間を粘土で埋めます。
はい、これで前面出来上がりました。
左は、追い焚口扉。
風呂釜の灰取り出し口のふたを縦に付けました。
真ん中は、野呂さんがドラム缶から切り出してくれた
オーブンのフタ。
取っ手は花子さんプロデュースのエゴノキ枝。
そして右が苦労した焚口扉。
これも風呂釜焚口のフタ。
つまり見事にすべて中古品再利用。
最初から年季の入った味を醸し出している。
さて、こちらレンガ最上段も仕上がりまして、
金輪を置いてみます。
「おおお」再び歓声。
そしてこれで「愛農かまど」の完成。
(あくまで3日間ワークショップ上の完成。)
できたあ!
という達成感がじわじわと湧いてきました。
最後に3日目にして、3回目の記念撮影。
完成の笑顔付。
いやいや楽しい3日間でありました。
そしてほんとにいいものができました。
ていねいな素晴らしいご指導をいただいた野呂さんはもちろん、
参加してくれた皆さんに感謝、感謝であります。
こういう仲間で力を合わせた体験と
今後に膨らんでいく夢が
生活学校のなによりの、決して盗まれない大きな財産です。
この春、生活学校にまた一つ豊かな財産が生まれました。
3.11、福島原発事故から丸4年。
各地で自然エネルギーに関心が高まる中で、
生活学校としては
3年前に作ったロケットストーブに続く2つ目の
持続可能な手作りの「地域エネルギー」ということにもなります。
(それでももうちょっと続く) by 里山おやじ
2015年04月27日
かまどづくり・6
3日間とも、腕によりをかけて作った母ちゃんの
里山ランチタイムは、最高に楽しい時間の連続でありました。
仲間と集って、一つの目標に向かって作業する楽しさ。
その休息に、おいしい手料理を囲む囲む豊かさ。
人生はこういう時間のためにあるのだ、とつくづく思います。
そしてさらに、
この日は食後に、
野呂さんから「愛農かまど物語」をお話しいただきました。
野呂さんが12年前に師匠から
かまど作りを受け継ぐことになったいきさつです。
とある雨の日に師匠宅で、
奥様手作りの美味しいシュークリームをごちそうになった野呂さん。
小麦、卵、はちみつ、ヤギ乳の原料すべてが自給されていて、
しかも、シュークリームを焼いたオーブン付きのかまどまでが
師匠手作りと聞いて大変感動したそうです。
後日、その様子を覚えていた師匠が、
自宅物置ですっかり埃をかぶったかまど木型を見つけた際に、
野呂さんに声をかけてくださったそうです。
「本気で覚えるならかまど作り教えるよ。」、と。
かつては三重県内だけで400基ものかまどを作った師匠も、
電気、ガスの普及後はすっかり注文がなく、
しばらく作っていなかったそうです。
しかし、野呂さんがお願いして、
野呂さん宅に久々の愛農かまどを作ることになると、
野呂さんを助手にたった2人で
設計図もなしに見事に再現されたそうです。
師匠の頭の中には、ずっと設計図が生きていたんでね。
師匠からその技と木型を譲り受けた野呂さんは、
その後頼まれて各地で19基ものかまど作りを指導してこられました。
今、生活学校で作られているのは、20基目ということです。
そして師匠は昨年他界されたそうです。
今、日本中いたるところで近代化の波の中で、
古くから伝わる手作りの技が消え失せています。
そんな中で、この「愛農かまど」の復活物語は、
とても貴重なケースだと思いました。
ギリギリのところでバトンは世代を超えて伝わったわけです。
いいお話を聞かせていただき、
見も知らぬ師匠と、野呂さんに改めて感謝でいっぱいになります。
そして、そんなかまどが生活学校に生まれる嬉しさが
また一段と強く湧いて、
午後、いよいよ最後の仕上げ作業に臨みます。
(さらに続く)by 里山おやじ
里山ランチタイムは、最高に楽しい時間の連続でありました。
仲間と集って、一つの目標に向かって作業する楽しさ。
その休息に、おいしい手料理を囲む囲む豊かさ。
人生はこういう時間のためにあるのだ、とつくづく思います。
そしてさらに、
この日は食後に、
野呂さんから「愛農かまど物語」をお話しいただきました。
野呂さんが12年前に師匠から
かまど作りを受け継ぐことになったいきさつです。
とある雨の日に師匠宅で、
奥様手作りの美味しいシュークリームをごちそうになった野呂さん。
小麦、卵、はちみつ、ヤギ乳の原料すべてが自給されていて、
しかも、シュークリームを焼いたオーブン付きのかまどまでが
師匠手作りと聞いて大変感動したそうです。
後日、その様子を覚えていた師匠が、
自宅物置ですっかり埃をかぶったかまど木型を見つけた際に、
野呂さんに声をかけてくださったそうです。
「本気で覚えるならかまど作り教えるよ。」、と。
かつては三重県内だけで400基ものかまどを作った師匠も、
電気、ガスの普及後はすっかり注文がなく、
しばらく作っていなかったそうです。
しかし、野呂さんがお願いして、
野呂さん宅に久々の愛農かまどを作ることになると、
野呂さんを助手にたった2人で
設計図もなしに見事に再現されたそうです。
師匠の頭の中には、ずっと設計図が生きていたんでね。
師匠からその技と木型を譲り受けた野呂さんは、
その後頼まれて各地で19基ものかまど作りを指導してこられました。
今、生活学校で作られているのは、20基目ということです。
そして師匠は昨年他界されたそうです。
今、日本中いたるところで近代化の波の中で、
古くから伝わる手作りの技が消え失せています。
そんな中で、この「愛農かまど」の復活物語は、
とても貴重なケースだと思いました。
ギリギリのところでバトンは世代を超えて伝わったわけです。
いいお話を聞かせていただき、
見も知らぬ師匠と、野呂さんに改めて感謝でいっぱいになります。
そして、そんなかまどが生活学校に生まれる嬉しさが
また一段と強く湧いて、
午後、いよいよ最後の仕上げ作業に臨みます。
(さらに続く)by 里山おやじ
2015年04月25日
かまどづくり・5
3日目・・・の集合30分前に・・・
ふと。台所裏を歩いていたら
10年使って壊れた風呂の薪ボイラーが目に留まった。
昨夏、新品と交換した際に外に出したままだった。
よく見ると、焚口と灰取り出し口に立派な鉄の扉がある。
これ、使えないか・・・・・とバールで両方とも取り外してみた。
で、一つをかまどの焚口にあててみた。
やべえ、ほぼぴったりだ。
次にもう一つを、かまどの追い焚口に、縦にしてあててみた。
やべえ、これもほぼぴったりだ。
どうしよう、野呂さん?
「ほぼ」と言っても、100パーセントぴったりではないから、
今からレンガを削ったり、積んだりして相当な細工が必要だ。
「どうして昨日気づかないかなあ俺・・・」
という愚痴はぐっと飲み込んで、
でもやっぱり、これだけ立派な鉄扉だから使おうと決心した。
「野呂さん、手間かかりそうだけどこれ使います。」
そこへB型のかあちゃんがやってきて、一言。
「あー、どうして昨日気づかなかったかなあ。」
心のレンガがガラガラと崩れそうになるのをぐっと耐えて、
うるさい、やると決めたらやるのだ。
と、心の中で、そっと怒鳴り返して、決心は変えず。
(あ、もちろん口に出しても言えず。)
そういうことで、3日目は、
取り付ける扉に関して
急きょ予定が大きく変わってのスタートとなりました。
とはいえ、まずは予定通りの10段目を仕上げます。
昨日やった9段目とほぼ同じ作業なので、
慣れた分、順調です。
順調といっても、木型に合わせたレンガのアール切り出しは、大変な作業。
手慣れた野呂さんが、切り出してなかったら、
きっと倍くらい時間がかかったと思われます。
おかげで参加者12人、上手に分業して、気持ちよく仕上がりました。
これが一番上の段なので水平もしっかりとりました。
さて、後は(今朝までは予定になかった)扉です。
追い焚口のほうは、埋め込んだフラットバーを切断し、
固まったレンガを削り取らなければなりませんでした。
一方、焚口のほうは、鉄扉が重たいので、
新たに下から支えのレンガを積み上げることにしました。
でもなんだか、かえってデザイン的にスタイリッシュになった気がしませんか?
もちろん、薄い鉄板より鉄の扉の重厚感も素敵だし、ね。
うん、これは、やっぱりやって良かった。
おかげでランチタイムはかなりオーバーしましたが、
この先長く使うかまどですから、
鉄扉、大正解だったと思います。
こうして10年使った風呂釜の扉は、ここでまだ復活。
この先何十年も働いてくれそうです。
さて、この後は、モルタルが乾くまで3時間、しばし休憩。
ランチタイムと、
以前からお願いしていた
野呂さんの「愛農かまど物語」を聞く時間です。
(さらに続く) BY 里山おやじ
ふと。台所裏を歩いていたら
10年使って壊れた風呂の薪ボイラーが目に留まった。
昨夏、新品と交換した際に外に出したままだった。
よく見ると、焚口と灰取り出し口に立派な鉄の扉がある。
これ、使えないか・・・・・とバールで両方とも取り外してみた。
で、一つをかまどの焚口にあててみた。
やべえ、ほぼぴったりだ。
次にもう一つを、かまどの追い焚口に、縦にしてあててみた。
やべえ、これもほぼぴったりだ。
どうしよう、野呂さん?
「ほぼ」と言っても、100パーセントぴったりではないから、
今からレンガを削ったり、積んだりして相当な細工が必要だ。
「どうして昨日気づかないかなあ俺・・・」
という愚痴はぐっと飲み込んで、
でもやっぱり、これだけ立派な鉄扉だから使おうと決心した。
「野呂さん、手間かかりそうだけどこれ使います。」
そこへB型のかあちゃんがやってきて、一言。
「あー、どうして昨日気づかなかったかなあ。」
心のレンガがガラガラと崩れそうになるのをぐっと耐えて、
うるさい、やると決めたらやるのだ。
と、心の中で、そっと怒鳴り返して、決心は変えず。
(あ、もちろん口に出しても言えず。)
そういうことで、3日目は、
取り付ける扉に関して
急きょ予定が大きく変わってのスタートとなりました。
とはいえ、まずは予定通りの10段目を仕上げます。
昨日やった9段目とほぼ同じ作業なので、
慣れた分、順調です。
順調といっても、木型に合わせたレンガのアール切り出しは、大変な作業。
手慣れた野呂さんが、切り出してなかったら、
きっと倍くらい時間がかかったと思われます。
おかげで参加者12人、上手に分業して、気持ちよく仕上がりました。
これが一番上の段なので水平もしっかりとりました。
さて、後は(今朝までは予定になかった)扉です。
追い焚口のほうは、埋め込んだフラットバーを切断し、
固まったレンガを削り取らなければなりませんでした。
一方、焚口のほうは、鉄扉が重たいので、
新たに下から支えのレンガを積み上げることにしました。
でもなんだか、かえってデザイン的にスタイリッシュになった気がしませんか?
もちろん、薄い鉄板より鉄の扉の重厚感も素敵だし、ね。
うん、これは、やっぱりやって良かった。
おかげでランチタイムはかなりオーバーしましたが、
この先長く使うかまどですから、
鉄扉、大正解だったと思います。
こうして10年使った風呂釜の扉は、ここでまだ復活。
この先何十年も働いてくれそうです。
さて、この後は、モルタルが乾くまで3時間、しばし休憩。
ランチタイムと、
以前からお願いしていた
野呂さんの「愛農かまど物語」を聞く時間です。
(さらに続く) BY 里山おやじ
2015年04月24日
かまどづくり・4
2日目午後。作業再開。
ここからがますます複雑な構造になってきます。
なので設計図を何度も見て、野呂さんに確認しながらの作業です。
間違って積んでしまってはシャレにならないし。
まずは、焚口から最初の右かまどへの煙道に仮枠を入れます。
そして、いよいよ木型の登場であります。
仮枠の上に、ビニルをかぶせた木型をセットします。
これはモルタルがついても、後で取り出しやすくするためです。
続いて左かまどは、釜底を粘土で形成してからセット。
粘土は、近くから掘ってきたものに石灰を混ぜただけですが、
このあたりの土質は重粘土質なので
こういう用途には打って付けです。
ロケットストーブの蓄熱ベンチもこれで作りました。
そしてこの左かまどには、煙突を連結させます。
これで、焚口右かまど左かまど煙突
という煙の流れが通りました。
焚口の上は火力が強くなるということで
耐火煉瓦をブリッジさせます。
今回使った赤煉瓦(北海道産)は180個近くですが、
耐火煉瓦はたったの3個でした。
あとは、この木型のアールに合わせて、
残り2段のレンガを積むわけですが、
当然ここからはレンガの切り出しが大変です。
グラインダーでのレンガ加工は、
マスク、ゴーグルを着用してても、
鼻の中は、赤煉瓦の粉で真っ赤になります。
花巻から駆けつけてくれたS君に大奮闘してもらいました。
レンガ加工係が形どったレンガを
レンガ積み係がこうして積んで、目地にモルタルを詰めていきます。
複雑な9段目も無事に出来上がりました。
複雑な分、レンガの組み合わせが織りなす
モザイク状の独特な味わいが、手作り感と共に表現できて、
出来栄えにも大満足です。
日程的にも「2日目は9段目まで」という予定通り。
はい、2日目も終了時には記念撮影。
夕方前に何人か帰ってしまったけど、
作業途中は必死で記念撮影のゆとりはないのです。
(あと一息だが、まだまだ続く)by 里山おやじ
ここからがますます複雑な構造になってきます。
なので設計図を何度も見て、野呂さんに確認しながらの作業です。
間違って積んでしまってはシャレにならないし。
まずは、焚口から最初の右かまどへの煙道に仮枠を入れます。
そして、いよいよ木型の登場であります。
仮枠の上に、ビニルをかぶせた木型をセットします。
これはモルタルがついても、後で取り出しやすくするためです。
続いて左かまどは、釜底を粘土で形成してからセット。
粘土は、近くから掘ってきたものに石灰を混ぜただけですが、
このあたりの土質は重粘土質なので
こういう用途には打って付けです。
ロケットストーブの蓄熱ベンチもこれで作りました。
そしてこの左かまどには、煙突を連結させます。
これで、焚口右かまど左かまど煙突
という煙の流れが通りました。
焚口の上は火力が強くなるということで
耐火煉瓦をブリッジさせます。
今回使った赤煉瓦(北海道産)は180個近くですが、
耐火煉瓦はたったの3個でした。
あとは、この木型のアールに合わせて、
残り2段のレンガを積むわけですが、
当然ここからはレンガの切り出しが大変です。
グラインダーでのレンガ加工は、
マスク、ゴーグルを着用してても、
鼻の中は、赤煉瓦の粉で真っ赤になります。
花巻から駆けつけてくれたS君に大奮闘してもらいました。
レンガ加工係が形どったレンガを
レンガ積み係がこうして積んで、目地にモルタルを詰めていきます。
複雑な9段目も無事に出来上がりました。
複雑な分、レンガの組み合わせが織りなす
モザイク状の独特な味わいが、手作り感と共に表現できて、
出来栄えにも大満足です。
日程的にも「2日目は9段目まで」という予定通り。
はい、2日目も終了時には記念撮影。
夕方前に何人か帰ってしまったけど、
作業途中は必死で記念撮影のゆとりはないのです。
(あと一息だが、まだまだ続く)by 里山おやじ
2015年04月23日
かまどづくり・3
2日目。
この日の参加者は13人。
その参加者集合の9時前から、
野呂さんは、フラットバーのアールを曲げだしてくれたり、
200リットルの中古ドラム缶から鉄板を切り出してくれたり、
ところどころでレンガの支えとなる鉄材の加工をしてくれました。
厚さ3.2ミリのフラットバーは、昨日できたレンガの6段目に
このようにセットします。
レンガに切れ込みを入れて、
ぴったりとフィットしています。
その上にドラム缶のアールのついた鉄板を載せます。
そう、ここがオーブンの天井になります。
つまり「愛農かまど」は、かまどの熱を利用して
パンやピザも焼ける優れものなのです。
この機能が何より魅力的かもしれません。
その分、鉄板のアールに対応して、
レンガをアールに切り出していくことになり、
2日目の工程は、レンガ切り出しにとても手がかかります。
午前中はセットしたフラットバーの上にもレンガを積んで
オーブン入口、追い焚口が出来上がりました。
2段積んで、昨日から計8段。
1段ずつていねいに描かれた設計図があるので
落ち着いて確認しながら作業を進めれば
大きな失敗はありません。
ここまで、順調です。
ちょっと余裕を感じて、
里小屋での楽しいランチタイムの後に、
野呂さんから、この「愛農かまど」を生み出した
全国愛農会と、愛農高校についてお話ししてもらいました。
愛農会が設立した三重県の愛農高校は、
全寮制の小規模学校で、日本で唯一の私立の農業高校。
現在は、有機農業の実践を学べる貴重な学校です。
この里小屋建設やツリーハウスでお世話になった
あの戸田さんの母校でもあります。
有機農業関係者の中では、
実は、知る人ぞ知る有名な高校ですが、
まだ一般の知名度は低いのかもしれません。
最近は募集人員の定員割れもあるそうです。
興味ある方、ぜひ、問い合わせてみてはいかがでしょう。
そして、毎月発行される「愛農誌」には、
野呂さんのかまど作りが何度も紹介されていました。
(やっと半分、いや3分の1、まだまだ続く) by 里山おやじ
この日の参加者は13人。
その参加者集合の9時前から、
野呂さんは、フラットバーのアールを曲げだしてくれたり、
200リットルの中古ドラム缶から鉄板を切り出してくれたり、
ところどころでレンガの支えとなる鉄材の加工をしてくれました。
厚さ3.2ミリのフラットバーは、昨日できたレンガの6段目に
このようにセットします。
レンガに切れ込みを入れて、
ぴったりとフィットしています。
その上にドラム缶のアールのついた鉄板を載せます。
そう、ここがオーブンの天井になります。
つまり「愛農かまど」は、かまどの熱を利用して
パンやピザも焼ける優れものなのです。
この機能が何より魅力的かもしれません。
その分、鉄板のアールに対応して、
レンガをアールに切り出していくことになり、
2日目の工程は、レンガ切り出しにとても手がかかります。
午前中はセットしたフラットバーの上にもレンガを積んで
オーブン入口、追い焚口が出来上がりました。
2段積んで、昨日から計8段。
1段ずつていねいに描かれた設計図があるので
落ち着いて確認しながら作業を進めれば
大きな失敗はありません。
ここまで、順調です。
ちょっと余裕を感じて、
里小屋での楽しいランチタイムの後に、
野呂さんから、この「愛農かまど」を生み出した
全国愛農会と、愛農高校についてお話ししてもらいました。
愛農会が設立した三重県の愛農高校は、
全寮制の小規模学校で、日本で唯一の私立の農業高校。
現在は、有機農業の実践を学べる貴重な学校です。
この里小屋建設やツリーハウスでお世話になった
あの戸田さんの母校でもあります。
有機農業関係者の中では、
実は、知る人ぞ知る有名な高校ですが、
まだ一般の知名度は低いのかもしれません。
最近は募集人員の定員割れもあるそうです。
興味ある方、ぜひ、問い合わせてみてはいかがでしょう。
そして、毎月発行される「愛農誌」には、
野呂さんのかまど作りが何度も紹介されていました。
(やっと半分、いや3分の1、まだまだ続く) by 里山おやじ