美しい姿だけではなく、
鳥たちは、様々な音を人に聞かせてくれます。
そしてきっと、雪には、何か効果があるのでしょう。
冬場の方が、音がよく聞こえます。
それとも、農閑期で、「鳥を聞く」心のゆとりがあって、
よく聞こえるのかもしれませんが・・・。
特にキツツキたちのドラミングは、
リズミカルで、軽快です。
この冬は、特にアカゲラが毎日のように
そこらじゅうで木をつついています。
「カンカンカンカン・・・・・」
木に入り込んでいる昆虫を探して食べているのですが、
以前、岩手でも深刻な松枯れの原因であるマツ食い虫を
アカゲラが相当食べているという研究データを
読んだことがあります。
なんとか、この食物連鎖に期待したいものです。
アカゲラより、ちょっと小柄なコゲラ。
こちらも常連客です。
くるくると木をらせん状に移動していく様は
いかにも運動神経がよさそう。
そのほか、時々アオゲラもやって来ます。
キツツキではないのに、
まるでアカゲラのようなドラミング音を出すのが、
このヤマガラ。
枯れ枝をつつくキツツキたちと違い、
何のために突いているのかよくわからない。
このヤマガラ、秋口にしきりに運ぶのが
エゴノ木の実。
いのち森にやたらとエゴノキが多いのは
ヤマガラの種子散布が原因なのだと思う。
とにかくたくさんいる。
エゴノキは、蜜源樹でもあるし、
泉山さんが作るミニチュア木工の材でもある。
エゴノキ、ヤマガラ、蜂蜜、木工・・・・・
里山で織りなされる共生関係は、奥行きが深い。
2013年01月25日
2013年01月17日
里山野鳥物語(1)
里山は野鳥の宝庫です。
10年以上、里山での農作業の合間に
鳥たちの観察をしていてつくづくそう思います。
年間、この里山周辺で見られる鳥は、
70種近くに上ります。
日本の野鳥が550種くらいですから、
70といえば1割以上なのです。
昨年から生活学校で揃えた観察用スコープに
里山次男は、自分のデジカメを付けて
この冬休みは夢中になって撮影しまくっています。
撮影できた種も、この1年で30種近くになりました。
そこで時々、
里山ならではの物語を添えながら
その写真の鳥たちをご紹介してみようと思います。
今日、撮ってきたエナガ。
一心に柿を食べていました。
秋に取り残した渋柿が寒さで渋が抜けたのでしょう。
収穫前に食われたら「害鳥」と呼びたくなりますが、
余り物に来る鳥は、「かわいい鳥」で、
「共生」できるいいヤツです。
(ちなみに写真の中には、2羽います。クリックで写真拡大します。)
こちらは、夏に台所の排水路でミミズを食べていたアオジ。
人間は、暮らしていく中で
里山の中に必要な水辺をたくさん作るので、
結果として
そこに集まる生き物を餌にする鳥も増えるんですね。
これもいい共生関係。
それから、特に冬場だと
こんなところにも鳥はやって来ます。
これ、カボチャ畑の鶏糞堆肥の山。
きれいなジョウビタキが立っているのが、
鶏のう〇この山だと知ると、やや風情に欠けますが、
まぁ、彼自身が好んで来ているわけだし、
(多分鶏糞に交じっている小麦を食べている。)
わたしゃ、カボチャを作るためにせっせと働いただけで、
結果それをジョウビタキが喜んでいるのですから、
人がとやかく言うことではありません。
と、こんな風に
里山の人のくらしの周辺には、
様々な鳥たちが集まってきます。
ここには、「保護のための保護」という関係ではなく、
お互いが生きるために暮らしていく中で、
「自然に出来上がった共生の関係」なんです。
だから、正直、
野鳥や野生動物だけの保護を訴える自然保護運動には、
違和感を覚えることが多いんですね。
by 里山おやじ
10年以上、里山での農作業の合間に
鳥たちの観察をしていてつくづくそう思います。
年間、この里山周辺で見られる鳥は、
70種近くに上ります。
日本の野鳥が550種くらいですから、
70といえば1割以上なのです。
昨年から生活学校で揃えた観察用スコープに
里山次男は、自分のデジカメを付けて
この冬休みは夢中になって撮影しまくっています。
撮影できた種も、この1年で30種近くになりました。
そこで時々、
里山ならではの物語を添えながら
その写真の鳥たちをご紹介してみようと思います。
今日、撮ってきたエナガ。
一心に柿を食べていました。
秋に取り残した渋柿が寒さで渋が抜けたのでしょう。
収穫前に食われたら「害鳥」と呼びたくなりますが、
余り物に来る鳥は、「かわいい鳥」で、
「共生」できるいいヤツです。
(ちなみに写真の中には、2羽います。クリックで写真拡大します。)
こちらは、夏に台所の排水路でミミズを食べていたアオジ。
人間は、暮らしていく中で
里山の中に必要な水辺をたくさん作るので、
結果として
そこに集まる生き物を餌にする鳥も増えるんですね。
これもいい共生関係。
それから、特に冬場だと
こんなところにも鳥はやって来ます。
これ、カボチャ畑の鶏糞堆肥の山。
きれいなジョウビタキが立っているのが、
鶏のう〇この山だと知ると、やや風情に欠けますが、
まぁ、彼自身が好んで来ているわけだし、
(多分鶏糞に交じっている小麦を食べている。)
わたしゃ、カボチャを作るためにせっせと働いただけで、
結果それをジョウビタキが喜んでいるのですから、
人がとやかく言うことではありません。
と、こんな風に
里山の人のくらしの周辺には、
様々な鳥たちが集まってきます。
ここには、「保護のための保護」という関係ではなく、
お互いが生きるために暮らしていく中で、
「自然に出来上がった共生の関係」なんです。
だから、正直、
野鳥や野生動物だけの保護を訴える自然保護運動には、
違和感を覚えることが多いんですね。
by 里山おやじ