里山生活も30年を超えると、
初期に建てた建物はだんだん老朽化が目立ってきます。
そろそろ鶏舎は建て替え時期…ということで、
杉の丸太材をコツコツと集めております。
先日、知人・サンダーから「立ち木を自分で切るなら持って行っていいぞ」
というスギ林を紹介してもらいました。
しかし、行ってみると、民家が近くにありまして、
素人がもし民家に倒したらえらいことになるなあ、とびびってしまい、
迷った末に、木こりの木こりんにお願いすることにしました。
二つ返事で駆けつけてくれた木こりん、
生活学校では、
イベントのお手伝いから、
樹木図鑑の編集から、いつもお世話になっていましたが、
よく考えると、本業の木こりの技を見せてもらうのは初めて。
それで、本日、半日で10本以上の木を倒してもらったのですが・・・
そのプロの技が・・・
いや、もう、すごいのなんの!
感動ものでありました。
1本1本、倒す前に5メートル先に的として小枝をたててから始めるのですが、
樹を見てから、緻密に受け口を切り込み、
状況に応じて、3通りの追い口切りを使い分けながら、
切込みを入れて・・・くさびを打ち込みますと、
ほぼ全て最初に立てた的の小枝のちょうど真上に杉が倒れていくのであります。
(1本だけ30センチくらいずれた・・・1本だけ!30センチだけ!)
なので切り倒した後は全てこのように、
丸太が同一方向に美しく並べられた状態になるんであります。
なんという精度の高い技量!
目が点になりまくった一日でありました。
木こりんの知人友人の皆さん、
これを見ずして、木こりんを語ってはなりませぬぞ。
何だか鶏舎を立て替える意欲まで湧いてきました。
by 里山おやじ
2021年09月05日
2020年11月18日
道法スタイルセミナー
11月7日、「道法スタイル」という画期的な農業技術指導者、
道法正徳さんをお呼びしてセミナーを開催しました。
午前中は近くの交流センターでがっつり座学。
その理論のベースとなっている植物ホルモンの流れについて、
スライドで多くの実例写真を見せていただきながらの学習。
植物は、自ら栄養を吸収し、
病害虫をはねのけ、
果実の糖度をあげる見えない力(ホルモン)を宿している。
だから・・・
人が手助けすべきなのは、
栄養を与えることでもなく、
病害虫を殺す薬を散布することでもなく、
過度に光合成を促す剪定でもなく、
その力(ホルモン)を十分に発揮させること・・・
という、この栽培理論の根底にある道法さんの考え方に
参加者の多くが、大いなる刺激を受けまして、
質疑応答も予想以上に白熱しました。
そして午後は、生活学校に移動。
実際にホルモンの力を十分に引き出す剪定方法についての実技指導を、
解説しながらデモンストレーションしていただきました。
徒長枝を残す、
花芽を減らす、
土づくりは不要、
光合成は明るい曇り空で充分・・・
という農業界の常識破りの数々の技術は、
衝撃的ですらあり、痛快でもあります。
この栽培スタイルにかけて春から梅栽培をスタートした
新農場長にとっても、実に多くの学びがあった1日でした。
今後の梅栽培にますます力が入ること間違いなしです。
セミナー開催で全国を駆け巡る道法さん、
お忙しい中、その革命的な技術を背負って、
岩手の山奥まで足を運んでくださり、
本当にありがとうございました。
by 里山おやじ
道法正徳さんをお呼びしてセミナーを開催しました。
午前中は近くの交流センターでがっつり座学。
その理論のベースとなっている植物ホルモンの流れについて、
スライドで多くの実例写真を見せていただきながらの学習。
植物は、自ら栄養を吸収し、
病害虫をはねのけ、
果実の糖度をあげる見えない力(ホルモン)を宿している。
だから・・・
人が手助けすべきなのは、
栄養を与えることでもなく、
病害虫を殺す薬を散布することでもなく、
過度に光合成を促す剪定でもなく、
その力(ホルモン)を十分に発揮させること・・・
という、この栽培理論の根底にある道法さんの考え方に
参加者の多くが、大いなる刺激を受けまして、
質疑応答も予想以上に白熱しました。
そして午後は、生活学校に移動。
実際にホルモンの力を十分に引き出す剪定方法についての実技指導を、
解説しながらデモンストレーションしていただきました。
徒長枝を残す、
花芽を減らす、
土づくりは不要、
光合成は明るい曇り空で充分・・・
という農業界の常識破りの数々の技術は、
衝撃的ですらあり、痛快でもあります。
この栽培スタイルにかけて春から梅栽培をスタートした
新農場長にとっても、実に多くの学びがあった1日でした。
今後の梅栽培にますます力が入ること間違いなしです。
セミナー開催で全国を駆け巡る道法さん、
お忙しい中、その革命的な技術を背負って、
岩手の山奥まで足を運んでくださり、
本当にありがとうございました。
by 里山おやじ
2018年12月20日
稲わら細工見学
まだまだ続く稲わら細工ネタ。
今日は、先週稲わら細工ワークショップでご指導を受けた
小野寺先生のご実家を訪ねて、色々見学させていただいた。
なんと、なんと、こんなに近くに稲わらの先生が!
車でほんの5分。いや、3分か。
しかも、毎週、優命園の卵を産直でで購入いただいてた、と。
なんと、なんと、びっくりの連続。
さてさて、まず、見せていただいたのが、一番気になる藁の乾燥と保管。
収穫後、すぐにこうした日の当たらぬ場所に吊り下げる。
日焼けしたものは、表面の肌がよろしくない。
出来ればビニルハウスではなく、小屋などの中が良いとのこと。
続いて、藁すぐりの実際作業も見せていただいた。
ポイントは、このお馴染みの畑道具。
これで、髪を櫛でとかすように藁元を梳く。
なるほど、これは早くて便利だ。
ちなみに優命園産の稲わらも梳いてもらってみたところ、
藁がかなり太いので、かご作りには難しく、
むしろ、草鞋作りに向くそうだ。
そうして、藁すぐりしたものを、この藁打ち機にかける。
いいなあ、こういうノスタルジックな昭和!という機械。
宮崎アニメに出てきそうな雰囲気が実に良い!
次に、現在制作中のパン籠の作業工程も
ていねいに説明しながら見せて下さった。
なるほど、なるほど。
この試作は、かなり青みが強く残る藁が使われていた。
これは意識的にそんな藁だけを選んでおられた。
最後に見せていただいたのが、
イグサで作るミニチュア草鞋。
これはかわいい!
そしてよくできてる。
わずか1時間半で、次から次にいろいろなものを見学させていただき、
こちらの山のような質問に答えて下さり、
有り難い学びをたくさん持ち帰ってきた。
何度も言うが、こんなに近くに、こんな先生が・・・。
農山村の奥深さをまた一つ垣間見た気がする。
by 里山おやじ
今日は、先週稲わら細工ワークショップでご指導を受けた
小野寺先生のご実家を訪ねて、色々見学させていただいた。
なんと、なんと、こんなに近くに稲わらの先生が!
車でほんの5分。いや、3分か。
しかも、毎週、優命園の卵を産直でで購入いただいてた、と。
なんと、なんと、びっくりの連続。
さてさて、まず、見せていただいたのが、一番気になる藁の乾燥と保管。
収穫後、すぐにこうした日の当たらぬ場所に吊り下げる。
日焼けしたものは、表面の肌がよろしくない。
出来ればビニルハウスではなく、小屋などの中が良いとのこと。
続いて、藁すぐりの実際作業も見せていただいた。
ポイントは、このお馴染みの畑道具。
これで、髪を櫛でとかすように藁元を梳く。
なるほど、これは早くて便利だ。
ちなみに優命園産の稲わらも梳いてもらってみたところ、
藁がかなり太いので、かご作りには難しく、
むしろ、草鞋作りに向くそうだ。
そうして、藁すぐりしたものを、この藁打ち機にかける。
いいなあ、こういうノスタルジックな昭和!という機械。
宮崎アニメに出てきそうな雰囲気が実に良い!
次に、現在制作中のパン籠の作業工程も
ていねいに説明しながら見せて下さった。
なるほど、なるほど。
この試作は、かなり青みが強く残る藁が使われていた。
これは意識的にそんな藁だけを選んでおられた。
最後に見せていただいたのが、
イグサで作るミニチュア草鞋。
これはかわいい!
そしてよくできてる。
わずか1時間半で、次から次にいろいろなものを見学させていただき、
こちらの山のような質問に答えて下さり、
有り難い学びをたくさん持ち帰ってきた。
何度も言うが、こんなに近くに、こんな先生が・・・。
農山村の奥深さをまた一つ垣間見た気がする。
by 里山おやじ
2018年12月15日
稲わら鍋敷き
先週に引き続いて、
稲わらワークショップの2回目。
今回は花子さんも参加。
各自宿題でなってきた縄を使っての鍋敷きづくりです。
編み方自体は先週習ったのですが、
本物の稲わらでは、
先週練習したビニール縄の様にスムーズにいかんのです。
1時間以上、無言でみっちりひたすらに編み込んで、
よ~~やっと完成したのが、これ。
人生初の稲わら作品。
達成感はあり。
紫黒米の稲わら模様もそれなりの味わいはある。
家では使うよ。
使うけどさ・・・・
まあ、なんというか、当たり前な事ではあるが、
小野寺先生の作品と比べると、とにかく武骨でワイルド。
繊細さのかけらもない。
手先の技巧の差はもちろんであるが、
それ以前に第1の原因は、宿題でなってきた縄の差である。
私を筆頭に、みな縄が太すぎるのである。
そこで先生に頼んでもう一度、縄ないの手本を見せていただく。
百聞は一見に如かず。
ふむふむ、なるほど。
どうやら一番の違いは、なっていく際の材料の藁の選び方だ。
なるべく節のない部分を選んだり、
あったとしても、節は外して、ない込まないようにしている。
素人はついつい節の方が丈夫に見えてしまうのだが、むしろ逆。
そうか、わかった。
ここを改善すれば、繊細な縄がなえそうだ。
「家でやってみてください。」と、
先生から提供していただいた紫黒米の稲わらを持ち帰り、
冬場の特訓を心に誓ったのでありました。
ワークショップとしてはこれで終わりかもしれませんが、
今後も希望者にはご自宅で指導して下さるということで、
農閑期にぜひお尋ねしてみようと思います。
2週にわたってご指導いただいた小野寺先生、
大変ありがとうございました。
by 里山おやじ
稲わらワークショップの2回目。
今回は花子さんも参加。
各自宿題でなってきた縄を使っての鍋敷きづくりです。
編み方自体は先週習ったのですが、
本物の稲わらでは、
先週練習したビニール縄の様にスムーズにいかんのです。
1時間以上、無言でみっちりひたすらに編み込んで、
よ~~やっと完成したのが、これ。
人生初の稲わら作品。
達成感はあり。
紫黒米の稲わら模様もそれなりの味わいはある。
家では使うよ。
使うけどさ・・・・
まあ、なんというか、当たり前な事ではあるが、
小野寺先生の作品と比べると、とにかく武骨でワイルド。
繊細さのかけらもない。
手先の技巧の差はもちろんであるが、
それ以前に第1の原因は、宿題でなってきた縄の差である。
私を筆頭に、みな縄が太すぎるのである。
そこで先生に頼んでもう一度、縄ないの手本を見せていただく。
百聞は一見に如かず。
ふむふむ、なるほど。
どうやら一番の違いは、なっていく際の材料の藁の選び方だ。
なるべく節のない部分を選んだり、
あったとしても、節は外して、ない込まないようにしている。
素人はついつい節の方が丈夫に見えてしまうのだが、むしろ逆。
そうか、わかった。
ここを改善すれば、繊細な縄がなえそうだ。
「家でやってみてください。」と、
先生から提供していただいた紫黒米の稲わらを持ち帰り、
冬場の特訓を心に誓ったのでありました。
ワークショップとしてはこれで終わりかもしれませんが、
今後も希望者にはご自宅で指導して下さるということで、
農閑期にぜひお尋ねしてみようと思います。
2週にわたってご指導いただいた小野寺先生、
大変ありがとうございました。
by 里山おやじ
2018年12月08日
稲わら細工
なにかと、稲わらのご縁が続きます。
今日は地元地区センター開催の
「稲わらワークショップ講座1回目」に参加してきました。
最初ということで、まずは基礎的な縄ないから。
ま、これさえも初めてだったワタクシなんぞ、
写真撮る余裕全然なくて、あっという間に時間が過ぎました。
生産者として興味深かったのは、
稲わら用の古代米栽培。(写真左の紫色の藁。)
ただし、刈り取り直後の陰干しというのは、
量が多いだけに簡単ではなさそう。
講師先生の小野寺さんは地元出身の方で、
とても丁寧に細かいコツを次々と教えて下さりました。
おかげさまで、
ワタクシのような素人にも、なんとか縄と呼べるものがなえたのであります。
このあと、ビニル縄で、鍋敷きづくりトレーニング。
こちらは縄ないよりもかなりてこずりました。涙
農閑期に、暖かい畳の部屋で車座になっての手作業というのは、
農村ならではの、とてもほっとする光景です。
来週までに、8メートルくらいの縄をなってくるという宿題をもらって、
本日はここまで。
次回はその縄を使って、鍋敷きづくりに挑戦です。
by 里山おやじ
今日は地元地区センター開催の
「稲わらワークショップ講座1回目」に参加してきました。
最初ということで、まずは基礎的な縄ないから。
ま、これさえも初めてだったワタクシなんぞ、
写真撮る余裕全然なくて、あっという間に時間が過ぎました。
生産者として興味深かったのは、
稲わら用の古代米栽培。(写真左の紫色の藁。)
ただし、刈り取り直後の陰干しというのは、
量が多いだけに簡単ではなさそう。
講師先生の小野寺さんは地元出身の方で、
とても丁寧に細かいコツを次々と教えて下さりました。
おかげさまで、
ワタクシのような素人にも、なんとか縄と呼べるものがなえたのであります。
このあと、ビニル縄で、鍋敷きづくりトレーニング。
こちらは縄ないよりもかなりてこずりました。涙
農閑期に、暖かい畳の部屋で車座になっての手作業というのは、
農村ならではの、とてもほっとする光景です。
来週までに、8メートルくらいの縄をなってくるという宿題をもらって、
本日はここまで。
次回はその縄を使って、鍋敷きづくりに挑戦です。
by 里山おやじ
2017年12月14日
間伐材利活用研修
今年は、春先に間伐材の利活用研修の技術講習として、
のふうぞの戸田さんに来ていただいて、
ペーター考案の杉丸太利活用のジャングルジムづくりを兼ねて、
チェンソーによる杉丸太の刻み方を習った。
チェンソーによるスカーフの取り方など、とても勉強になったが、
夏場、ちょっとした加工で、いざ丸太をき刻もうとしたところ、
最初の墨付けの段階で戸惑ってしまい、
8月に、もう一度来ていただいて再度習った。
習ったときはわかったつもりになっても、
実際に自分でやってみようとすると、
理解が甘かった…という典型的なパターン。
というか、チェンソー作業が中心だったために、
墨付け作業の習得が疎かだったのだ。
今度こそ、と、実際に墨付けを手取り足取り習って、
ばっちり身に付いた・・・気になった。
そして、この冬、ようやく遅れに遅れた農作業が片付いて、
積雪前にどうしても出したかった下屋の作業に取り掛かり、
再び、丸太加工の実践の機会が訪れた。
2度にわたる講習の成果は・・・・というと、
実は結構忘れている部分もあったのだが、
やっていくうちにどんどん思い出して、
ばっちり墨付けができた。
当然ながら墨付けがきちんとできると、刻み加工は正確だ。
建てた柱の墨付けラインが水準器で測っても見事垂直で感動!
これで、ちょっとした小屋なら
チェンソー製材で面出しをしなくても、
今までと一味違って
かなり精度の高いものが作れる自信がついた。
間伐材利活用の引き出しが一つ増えた気がする。
師匠・戸田さんのおかげで身に付いた今年の貴重な成果の一つだ。
by 里山おやじ
のふうぞの戸田さんに来ていただいて、
ペーター考案の杉丸太利活用のジャングルジムづくりを兼ねて、
チェンソーによる杉丸太の刻み方を習った。
チェンソーによるスカーフの取り方など、とても勉強になったが、
夏場、ちょっとした加工で、いざ丸太をき刻もうとしたところ、
最初の墨付けの段階で戸惑ってしまい、
8月に、もう一度来ていただいて再度習った。
習ったときはわかったつもりになっても、
実際に自分でやってみようとすると、
理解が甘かった…という典型的なパターン。
というか、チェンソー作業が中心だったために、
墨付け作業の習得が疎かだったのだ。
今度こそ、と、実際に墨付けを手取り足取り習って、
ばっちり身に付いた・・・気になった。
そして、この冬、ようやく遅れに遅れた農作業が片付いて、
積雪前にどうしても出したかった下屋の作業に取り掛かり、
再び、丸太加工の実践の機会が訪れた。
2度にわたる講習の成果は・・・・というと、
実は結構忘れている部分もあったのだが、
やっていくうちにどんどん思い出して、
ばっちり墨付けができた。
当然ながら墨付けがきちんとできると、刻み加工は正確だ。
建てた柱の墨付けラインが水準器で測っても見事垂直で感動!
これで、ちょっとした小屋なら
チェンソー製材で面出しをしなくても、
今までと一味違って
かなり精度の高いものが作れる自信がついた。
間伐材利活用の引き出しが一つ増えた気がする。
師匠・戸田さんのおかげで身に付いた今年の貴重な成果の一つだ。
by 里山おやじ
2017年05月03日
チェンソー技術講習
人びとが大型連休に浮かれ、
ブログの閲覧数がめっきり落ちるこの時期・・・
森プロチームは、
昨秋から計画に上がっていたいのち森の新遊具づくり、である。
コツコツと設計図や模型や材料の準備を重ねてようやくいま着工なのだ。
それと、合わせて
ログビルダーの戸田さんを講師に招き、
杉丸太間伐材利活用のチェンソー技術講習会を兼ねる形で
2日間にわたって、ワークショップ形式で技術を学びながら、
この大型新遊具を立ち上げた。
計画当初より大掛かりなものになった訳は2つ。
一つはこれを生きた立木に組み合わせるようにしたこと。
これで工事の難易度は格段に難しく、そして面白くなってしまった。
もう一つは、この遊具に屋根をかけるようにしたこと。
これで遊具のサイズはずいぶん大きく、そして楽しくなってしまった。
そうなると、簡単な金具で止めただけでは危険。
しっかりと丸太を加工してボルトで固定するものにしよう、
ということで、チェンソーの達人・戸田さんに講師依頼。
丸々2日間、実際の遊具づくりの中で、
実にたくさんの丸太加工に関する技を見せてもらい、
チェンソーをはじめとする機械や道具の使い方を習った。
素人がすぐにできるものばかりではないが、
この先、間伐材の利活用のためにはぜひとも身につけたいものばかりだ。
立ち木をチェンソーで水平に切るためには、
切れこみを入れた後、エンジンを止めて、
このように水準器をチェンソーバーの上において水平を確かめる。
丸太同志の接合に欠かせないスカーフ。
を、刻むための墨付け。
これは難しい、がこの先なんとしても覚えねばならないな。
そして、墨に合わせてチェンソーの刃を入れて、
こうしてスカーフを出していく。
観ていると簡単にできそうな気がするのだが、
実際にこの作業をやらせてもらってみると・・・
墨付けのラインは2本同時に見ながら刃を入れなければならず、
材の大きさによっては、片方のラインしか見れないので実に難しい。
ましてや重たいチェンソーで、ミリ単位のコントロールが必要なのだ。
スカーフの刃の入れ始めの角度つけや、
逆に刃の出し始めの角度つけも、
一度狂いだすと修正が大変で、これも思うようにいかない。
さすがに熟練の技は甘くはない。
時にはこうして、チョエンソーの刃を立ててカンナのように使うことも・・・。
これはとてもまねできない。
下手にまねしたら、スカーフがどんどん深くなっていってしまうだろう。
そして、スカーフの仕上げには、
曲面カンナという特別なカンナを使うのだが、
この刃の研ぎ方に微妙な工夫が凝らされていて、
これまた勉強になった。
ほぞ穴をあける特殊機械も使って見せてもらった。
チェンソーが合わさったような仕組みで、一瞬で穴をあけられる。
ただし、穴の中のコーナーは丸くなるので
その分、ほぞを短くしなければならないので要注意だ。
最後に、スカーフをとった材を実際に結合させて通しボルトで止める。
そのための貫通穴はドリルだが、
これを垂直に開けるのもこれまた難しい。
しかも、ほとんどの場合、相手の材にドリルが近くて
ドリルスタンドが使えないので、「勘」に頼るしかない。
これも私たち素人が上達するには時間がかかりそう…。
今回も、忙しいところ無理難題を引き受けてくれた戸田さんは、
多分、今岩手県で唯一のログビルダー。
高い技術による本当に素晴らしいモノづくりをする職人だ。
昨年からブログを立ち上げて、
これまでに県内に建ててきたいろいろな建造物を紹介しているので、
ぜひのぞいてみてください。
http://nofuzo1192.blog.fc2.com/
20年以上前に出会って以来、「同じ年生まれの移住者」ということもあって、
何かとウマが合い、
生活学校始まってからは、遠慮なく無理難題を頼みまくってきた、
ほんとに長い付き合いの戸田さんが、
実は学年が一つ上だったということがこの日判明。
次から敬語で無理難題を頼むことにします。
ところで、この遊具が何であるかは
完成までもうしばらくナイショでありまする。
by 明日で戸田先輩と同い年になる里山おやじ
ブログの閲覧数がめっきり落ちるこの時期・・・
森プロチームは、
昨秋から計画に上がっていたいのち森の新遊具づくり、である。
コツコツと設計図や模型や材料の準備を重ねてようやくいま着工なのだ。
それと、合わせて
ログビルダーの戸田さんを講師に招き、
杉丸太間伐材利活用のチェンソー技術講習会を兼ねる形で
2日間にわたって、ワークショップ形式で技術を学びながら、
この大型新遊具を立ち上げた。
計画当初より大掛かりなものになった訳は2つ。
一つはこれを生きた立木に組み合わせるようにしたこと。
これで工事の難易度は格段に難しく、そして面白くなってしまった。
もう一つは、この遊具に屋根をかけるようにしたこと。
これで遊具のサイズはずいぶん大きく、そして楽しくなってしまった。
そうなると、簡単な金具で止めただけでは危険。
しっかりと丸太を加工してボルトで固定するものにしよう、
ということで、チェンソーの達人・戸田さんに講師依頼。
丸々2日間、実際の遊具づくりの中で、
実にたくさんの丸太加工に関する技を見せてもらい、
チェンソーをはじめとする機械や道具の使い方を習った。
素人がすぐにできるものばかりではないが、
この先、間伐材の利活用のためにはぜひとも身につけたいものばかりだ。
立ち木をチェンソーで水平に切るためには、
切れこみを入れた後、エンジンを止めて、
このように水準器をチェンソーバーの上において水平を確かめる。
丸太同志の接合に欠かせないスカーフ。
を、刻むための墨付け。
これは難しい、がこの先なんとしても覚えねばならないな。
そして、墨に合わせてチェンソーの刃を入れて、
こうしてスカーフを出していく。
観ていると簡単にできそうな気がするのだが、
実際にこの作業をやらせてもらってみると・・・
墨付けのラインは2本同時に見ながら刃を入れなければならず、
材の大きさによっては、片方のラインしか見れないので実に難しい。
ましてや重たいチェンソーで、ミリ単位のコントロールが必要なのだ。
スカーフの刃の入れ始めの角度つけや、
逆に刃の出し始めの角度つけも、
一度狂いだすと修正が大変で、これも思うようにいかない。
さすがに熟練の技は甘くはない。
時にはこうして、チョエンソーの刃を立ててカンナのように使うことも・・・。
これはとてもまねできない。
下手にまねしたら、スカーフがどんどん深くなっていってしまうだろう。
そして、スカーフの仕上げには、
曲面カンナという特別なカンナを使うのだが、
この刃の研ぎ方に微妙な工夫が凝らされていて、
これまた勉強になった。
ほぞ穴をあける特殊機械も使って見せてもらった。
チェンソーが合わさったような仕組みで、一瞬で穴をあけられる。
ただし、穴の中のコーナーは丸くなるので
その分、ほぞを短くしなければならないので要注意だ。
最後に、スカーフをとった材を実際に結合させて通しボルトで止める。
そのための貫通穴はドリルだが、
これを垂直に開けるのもこれまた難しい。
しかも、ほとんどの場合、相手の材にドリルが近くて
ドリルスタンドが使えないので、「勘」に頼るしかない。
これも私たち素人が上達するには時間がかかりそう…。
今回も、忙しいところ無理難題を引き受けてくれた戸田さんは、
多分、今岩手県で唯一のログビルダー。
高い技術による本当に素晴らしいモノづくりをする職人だ。
昨年からブログを立ち上げて、
これまでに県内に建ててきたいろいろな建造物を紹介しているので、
ぜひのぞいてみてください。
http://nofuzo1192.blog.fc2.com/
20年以上前に出会って以来、「同じ年生まれの移住者」ということもあって、
何かとウマが合い、
生活学校始まってからは、遠慮なく無理難題を頼みまくってきた、
ほんとに長い付き合いの戸田さんが、
実は学年が一つ上だったということがこの日判明。
次から敬語で無理難題を頼むことにします。
ところで、この遊具が何であるかは
完成までもうしばらくナイショでありまする。
by 明日で戸田先輩と同い年になる里山おやじ
2017年02月11日
SJS???
本日はスタッフ同士の研修会。
と、いうことで、久々に集結しました生活学校スタッフ。
昨年6月にスタッフでクルミとヤナギの樹皮を採取して以来、
樹皮のストラップづくりワークショップができるようにと、
試行錯誤してきた花子さんを講師に、
集まったのは全員女子スタッフ。
で、「里山女子会サミット」と、なりました。
「SJS」だね、こりゃ。
花子さんが水で戻して準備してきてくれたクルミは、
品質も状態もとてもよくて、これならワークショップはばっちりです。
樹皮ストラップはかわいくて高級感もあるので、
人気のワークショップですが、
ストラップの編み方は複雑なので、
実際にワークショップをやってみると、
途中で混乱する参加者が結構出ます。
なので、講師一人では、指導できる参加者数に限界があり、
それが大きな課題でした。
そこで、ワークショップでアシスタントできるスタッフが育つように、
本日が1回目の研修会なのであります。
今日のストラップは1本の中に、クルミの編み込みパーツは4枚。
編み込みを4回繰り返すと、だいぶ鍛えられます。
それでも、またすぐに忘れそうな不安が残るということで、
家に帰ってからもトレーニングしようということになり、
花子さんの作る手順を各自スマホで動画撮影。
自分の作ったストラップと、この動画を持ち帰って、
家で特訓、ということになりました。
何ごとも、自分のものになるまで繰り返しは大切です。
さてさて、
今日は、花子さんがもう一つのワークショップネタを
持ってきてくれました。
おお、かわいいな…ってよく見ると、
材料はほとんどすべてタネなんですね!
どんぐり、カボチャ、ぽぽー、ハンの実、風船カズラなどなど。
これは名付けるなら「種細工」でしょうか。
ふむふむ、これは見事な地域素材アート。
大人向けの樹皮細工に対して、
子供向けのワークショップにぴったりですね。
来年度のちびっ子ワークショップまでに、
材料のレパートリーを増やしておきましょう。
by 里山おやじ
と、いうことで、久々に集結しました生活学校スタッフ。
昨年6月にスタッフでクルミとヤナギの樹皮を採取して以来、
樹皮のストラップづくりワークショップができるようにと、
試行錯誤してきた花子さんを講師に、
集まったのは全員女子スタッフ。
で、「里山女子会サミット」と、なりました。
「SJS」だね、こりゃ。
花子さんが水で戻して準備してきてくれたクルミは、
品質も状態もとてもよくて、これならワークショップはばっちりです。
樹皮ストラップはかわいくて高級感もあるので、
人気のワークショップですが、
ストラップの編み方は複雑なので、
実際にワークショップをやってみると、
途中で混乱する参加者が結構出ます。
なので、講師一人では、指導できる参加者数に限界があり、
それが大きな課題でした。
そこで、ワークショップでアシスタントできるスタッフが育つように、
本日が1回目の研修会なのであります。
今日のストラップは1本の中に、クルミの編み込みパーツは4枚。
編み込みを4回繰り返すと、だいぶ鍛えられます。
それでも、またすぐに忘れそうな不安が残るということで、
家に帰ってからもトレーニングしようということになり、
花子さんの作る手順を各自スマホで動画撮影。
自分の作ったストラップと、この動画を持ち帰って、
家で特訓、ということになりました。
何ごとも、自分のものになるまで繰り返しは大切です。
さてさて、
今日は、花子さんがもう一つのワークショップネタを
持ってきてくれました。
おお、かわいいな…ってよく見ると、
材料はほとんどすべてタネなんですね!
どんぐり、カボチャ、ぽぽー、ハンの実、風船カズラなどなど。
これは名付けるなら「種細工」でしょうか。
ふむふむ、これは見事な地域素材アート。
大人向けの樹皮細工に対して、
子供向けのワークショップにぴったりですね。
来年度のちびっ子ワークショップまでに、
材料のレパートリーを増やしておきましょう。
by 里山おやじ
2017年01月23日
森のゼミナール
1月14日、盛岡市アイーナで開催された「森のゼミナール」で、
生活学校の活動報告をしてきました。
パソコン入院中だったこともあって
久々に紙資料での発表になりましたが、
たまにはこんなスタイルも悪くないな、と思いました。
どうも、パワポプレゼンは実態より立派に見えすぎる傾向がありそうで…。
仲間とともにこつこつと積み上げて育ててきた小さな活動ですが、
こういう場での報告を依頼されるようになったということは、
7年目になる生活学校も、
ようやく年数通り「中学生」くらいにはなってきたのかもしれません。
その7年間の実践を約1時間で報告してきました。
さてさて、ゼミナール終了後の余興で、
司会の川村さんが持ってきてくれた樹木トランプの神経衰弱を
参加者で輪になっやったのですが、
これが面白かった!
本物の30種の樹木で作られた集めのカードがワンペアずつ60枚。
裏にして木肌だけを見てペアを見つけるという遊びで、
参加者全員が本気で集中してのガチンコ勝負。
大いに盛り上がりました。
これがこの日一番の収穫!
今度、川村さんにお借りしよう。
by 里山おやじ
生活学校の活動報告をしてきました。
パソコン入院中だったこともあって
久々に紙資料での発表になりましたが、
たまにはこんなスタイルも悪くないな、と思いました。
どうも、パワポプレゼンは実態より立派に見えすぎる傾向がありそうで…。
仲間とともにこつこつと積み上げて育ててきた小さな活動ですが、
こういう場での報告を依頼されるようになったということは、
7年目になる生活学校も、
ようやく年数通り「中学生」くらいにはなってきたのかもしれません。
その7年間の実践を約1時間で報告してきました。
さてさて、ゼミナール終了後の余興で、
司会の川村さんが持ってきてくれた樹木トランプの神経衰弱を
参加者で輪になっやったのですが、
これが面白かった!
本物の30種の樹木で作られた集めのカードがワンペアずつ60枚。
裏にして木肌だけを見てペアを見つけるという遊びで、
参加者全員が本気で集中してのガチンコ勝負。
大いに盛り上がりました。
これがこの日一番の収穫!
今度、川村さんにお借りしよう。
by 里山おやじ