小屋に戻るとロケットストーブとケーキが我々を待っていました。
カップに入ったバターを使っていない、片やバターをたっぷり使用した、
どちらのリンゴケーキも美味しいものでした。

作業から戻ったばかりの人には少々部屋の温度が暖かく、
座る場所によっては暑い!なんていう方もいらっしゃいました。
それでも里山の自然観察会はおやつの時間くらいから陽がかげり始め、
寒くなっていくのがいつものこと。
暖かい部屋は助かります。
講師が交代して、里山おやじさんの登場です。
9月16日に行った
学習会のダイジェスト版。
詳細はここに書ききれませんので省略させてもらいますが、
里山としての観点で行くと里山遠足を中止しています。
これがすなわち持続不能な状態と言えるでしょう。

燃やしたらそれまで、という石油や石炭に代表される、
地下資源は作られるのにかなり長い時間がかかります。
また安い海外からの輸入木材などは、
移動にお金と時間がかかっています。
太陽光や国産の木材のように、
近くの資源を有効に利用する方が地球にも懐にも優しい、
というメッセージもありました(お財布の話なんてしてない?)
エネルギーの使い道とその量を調べてみると、
一番使っているのがもちろん産業になるようです。
モノ作りや工場運営には莫大なエネルギーが消費されています。
ただ技術革新や省エネ意識、
オイルショックの経験などからその使用量はさほど増えておらず、
むしろ近年では減少傾向にあります。
コストダウンの一環としても効果があるようです。
それに引き替え増えているのが輸送、そして家庭での消費です。
特に暖房・給湯・厨房といった、
冷たいものを温める行為が全体の6割を占めています。
今年の夏は大変暑く冷房を欠かせない家もあったと思いますが、
実はエアコンはそんなに大したことがなかったりします。
ここで登場するのがロケットストーブ。
小屋のドラム缶には二つのやかんがかけられており、
ティータイムのお湯として使われています。
ロケットストーブならではの「煙道横引き」のおかげで、
蓄熱ベンチが実現しています。

通常ストーブの煙は上方向にしか行かないので、
煙の通り道である煙道(要はパイプですね)も真上にします。
そうしないと薪を燃やしているそばから、
部屋中煙だらけになってしまいます。
ロケットストーブならではの煙を強く押し出す作用によって、
煙道を横に長く伸ばすことが可能で、
熱い煙からの伝熱をパイプで受け、
そのパイプをベンチの中身としてお尻を温めてくれます。
このロケットストーブの制作過程を、
6分にまとめたビデオの上映をしてもらいました。
解説を聞きながら画面じっくり見入ってしまったので、
メモを取るのを忘れてしまいました。
この映像はいつか簡単に観ることができるようにしたいですね。
上映会の終了をもって今年の自然観察会はお開きとなりました。
その後スタッフ会議を行い、
来年度の予定などについて話し合いました。
まだここではお知らせできませんが、
楽しい話題がいくつもあります。
2012年の自然観察会はこれで一区切りですが、
今後何年も継続して行いデータを蓄積させていきます。
来年の自然観察会もお楽しみに!
by おり