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2013年01月20日

「江刺区・女性のつどい」学習会

1月20日、奥州市の江刺総合支所で開催された
「江刺区女性のつどい」のなかで、
「放射能から子供たちを守るために」という
テーマでお話ししてきました。

初めての方が多かったと思いますが、
とても熱心に聞いていただきました。

今回は、70分という限られた時間だったので
その分パワーポイントの画像を多めに準備してみましたが
かえってよかったのかもしれません。

「わかりやすくてよかったよ」という感想を
いくつかいただき、ホッとしました。

少しでもこの地域の汚染や被害に対する対策などの
情報共有に役立てればうれしいと思っています。

お配りした資料を使いたいという問い合わせがありましたが
どうぞ、どのようにでも、ご自由にご活用ください。
私には、何の断りも不要です。

会場など準備して下さった
江刺区女性団体連絡協議会、奥州市教育委員会のみなさま
ご苦労様でした。
ありがとうございました。

by 里山おやじ

2013年01月11日

学習会お知らせ

1月20日(日)10時より、
奥州市江刺総合支所・多目的ホールにて行われる
「女性のつどい」講演会に呼ばれました。

「放射能から子供たちを守るために」というタイトルで
福島原発事故の放射能汚染についてお話しします。

放射能問題は、基礎であっても、
数値や単位が多くて非常に混乱しやすいのですが
初めての方にもわかるように、なるべく図を使って
放射性物質と放射線の基本的な特徴を説明します。

あとは、
あくまで岩手県からの視点で、
特に子供たちの健康被害軽減のために
何をすべきかという点が中心になると思います。

時間があれば事故の背景や、岩手に拡散された理由、
また来るかもしれない放射能拡散の事態に備えて、
というところまで踏み込んでみたいとも思っています。

厳しい冷え込みが続く中ですが、
関心のある方、ぜひ、足をお運びください。
この地域にとっても避けては通れない大事な問題です。
一緒に考えていきましょう。
(男性も参加できます。)

by 里山おやじ

2012年11月20日

県南の子供たちの甲状腺検査要望

非常に残念なことに、
福島県の子供たちの甲状腺検査の結果、
4割を超える子供たちから嚢胞(しこり)が見つかりました。

さらに今月に入って小児甲状腺がんのこどもが出て来たことが
報道されています。

相変わらず専門家の意見は分かれています。

甲状腺がんの原因とされるのは、セシウムではなくて、
放射性ヨウ素被ばくなので、
今の(セシウム)汚染マップと必ずしも一致するとは限りません。

例えば、昨年3月12日の夜、仙台では、猛烈なヨウ素が通過して
線量計の数値を2時間上昇させていましたが、その後セシウムによる
汚染マップはそれほどの濃度にはなっていません。

事故当時岩手県各地でヨウ素がどのように通過、滞留していたかは、
ほとんど不明です。

岩手県南の子供たちの甲状腺も
ぜひしっかりと検査してもらいたいと
21日に要望書を県に提出することにしました。

里山生活学校でもこの要望書提出賛同団体として連名しています。
賛同団体は、30を超えました。

地域の子供たちの将来の健康のためには、
惜しむお金はあってはならないと、強く思います。

悔やんでも悔やみきれない汚染時代を招いてしまった
わたしたち大人のせめてもの最低限の責任ではないでしょうか。

by 里山おやじ



2012年09月08日

洋野町・放射能学習会

今日は、洋野町の教育委員会主催の「ひろの町民大学」
の講師に呼ばれていってきました。

「放射能から子供たちを守る」というテーマで、
原発事故以来、各地でこのような学習会に呼ばれ続けています。
(先週は、大東町で。明後日は、一関市と続きます。)

学者でも専門家でもない私の守備範囲はわずかなものですが、
基礎的な放射性物質の特徴や放射線の特徴、
あるいは、岩手県の土壌汚染状況や子供たちの被ばくデータなどに加えて、
最近では、再処理の現状といった
日本の原子力利用の実態に関することなどをお話ししています。

今日は、先週の大東町に続き、シイタケの産地・洋野町での学習会
ということで、会場には、シイタケ農家の方が多く来られていました。
質疑では、シイタケ農家の方の真剣な訴え・不安に心が痛みました。

これまで、県南の学習会会場では、
幼い子供を連れた若いお母さんが涙ぐんでいる姿を
何度も何度も見てきました。

あるいは、今日のように、自分の生産物の汚染や風評被害に対する怒りを
必死にこらえている生産者のまなざしも、幾度となく見てきました。

どちらも胸が詰まります。

自分の中にもまた、
「親として」「生産者として」という二人の人間がいて、
それがせめぎ合うことがしばしばあるので。

ただ、今日は、山の地域資源を最大限に活かしたシイタケの原木栽培が
県北でさえこのような被害にあっている現実に、
改めて、原子力災害の罪深さを実感して帰ってきました。

ところで学習会終了後、個人的希望で、以前より大変興味のあった大野木工を見せていただき、素敵な木工の土産を買ってきました。

帰ってきて、包みを開けてみるとメッセージが1枚。

何とも心を打たれたので、その一部を紹介します。

「(前略)数年来、わたくしたちの大野ではこの北上山系の原生林の巨木の浪費と
村の出稼ぎ大工による木工技術の村外流出を惜しむ気持ちから大野を「一人一芸の村」にしよう。村長も、床屋も、酪農家も稲作農家も、そして出稼ぎ大工も、チーズ作りでもいい、ホームスパンでもいい、木工ろくろもいいな、村中のみんなが、こぎんを刺したり、いたやかえでをへいで曲げて、
曲げわっぱで生活用具を作っていた昔のように、農林業に加えて、夜や冬に、みんなで現代の工芸品を作って人生を豊かに過ごそうよと、(中略)目下工芸の勉強を続けています。」
「近い将来、村を上げて全国各地から「工業誘致ならぬ工芸誘致」を実現させるつもりです。10年計画で大野を貧しい冷害・出稼ぎ村から豊かな工芸の村にしたいと願っています。(後略)」

こうした人の技を支える心を失わない地域と

それを平然と踏みにじる、心のない巨大近代化技術とが、

あまりに対照的で、

それで、また

心が痛い秋の夜です。


by  里山おやじ

2012年05月03日

いのち森の椎茸とやさし森のワラビ

足踏み状態だった春が、今度は駆け足で里山を通り過ぎようとしています。
梅が咲いたかな〜と眺めているうちに、桜が咲いてもう散りだして・・
P1090824.JPG

そして遅れるだろうと予測していたワラビが例年通り、ゴールデンウィーク中に収穫を迎えました。
うれしいはずの収穫期ですが、今年は放射能汚染の心配がありまずは測定です。

みんなで植菌した椎茸も大豊作ですが、こちらも測定。
キノコ類はセシウムを吸収しやすいことはデータとしてしっかり残されていますし、数値にばらつきはありますが川辺さんの市民測定所でも椎茸の検出率は高いのです。

結果はワラビが不検出。
椎茸はセシウム(Cs-134・137)合計152ベクレル。

椎茸はあきらめるしかありません。不検出のワラビにしても灰汁抜きの灰が使えなくて、重曹利用になります。

椎茸を検査に持ち込む前の日、バケツ一杯のその姿は立派で美しく山が育てた紛れもない里山の恵みでした。
榾木をみんなで運び込んだ日、種菌を打ち込んだ日、様々な光景が頭をよぎり、祈るように細かく刻んでの持ち込みでした。

検出の覚悟をしていたとはいえ、数値を聞いた時は泣けました。
バケツに残された椎茸も、山で収穫を待っている椎茸もその姿はきれいなままです。
P1090833.JPG

岩手県の検査で基準値を超えてしまい自粛をさせられている自治体があり、シイタケ農家は今の私の何十倍、何百倍の悲しみと無念と憤りを持っていることでしょう。
この思いをくんでくれるところが今はどこにもないのではないでしょうか。

生産者としての苦しみと、消費者としての苦しみが同じ方向に向かって初めてこの問題に対する道筋ができると思います。
そしてこの苦しみは共有すべきものでもあるはずです。

里山生活学校の椎茸が152ベクレル検出。
この汚染から発信すべきメッセージはたくさんあると思います。

P1090834.JPG

by里山かぁちゃん

2012年03月10日

あれから一年

3・11から丸一年を迎えました。

あまりに多くの出来事が次から次におこり、その都度その都度、
判断や決断を迫られ、振り返る暇もなく時が過ぎて行った気がします。

地震と津波によって尊い命やそれまでの日常を失った人々、そして地域。
放射能汚染によってあらゆる絆を分断された人々、そして地域。

言葉にできない失望や、その中で生まれた希望が混在しながら、
課題は、果てしなく残っています。

地震、津波、放射能による被災者、被災地にとって語り継がねばならない
3・11の最初の記念日・・・・・。

祈り、そして誓うものを心に確かめる日にすることが、
犠牲になった人々と地域への「絆」だと思います。


by 里山おやじ

2011年12月25日

里山の放射能汚染・7

この冬の作業日の仕事で、
生活学校の手作り小屋の内壁と外壁の間に
断熱材として麦わらを入れる予定だった。

ただ、小麦の粒は、収穫後のセシウム測定で
26ベクレル検出されていたので、
麦わらも一応測定してからということにした。

結果、なんと97ベクレル。
粒の4倍だ。

食べるものではないので、
内部被ばくの心配はないとはいえ、
この数値を壁の中にわざわざ入れる気にはなれない。

やめた。

来年の収穫まで待つか、
それとも、別の資材を探すか。

思えば、放射能に振り回された一年を象徴するような
年の瀬の測定結果だ。

原子力はつくづく許し難い。
地域資源をことごとく汚染している。

子供たちの健康被害を心配する親の前にも、
生産物を心配する農家の前にも、
そして、地域資源の利活用を目指す生活学校の前にも、
何度も何度も、立ちはだかる。

年明けの2月には、
スタッフの川辺さんが導入する測定器が、
北上の「パスポート川辺商会」に来る。
生活学校も出資に参加しているので、
いろいろと測れるだろう。

食生活において、
数値の高い食材の傾向がつかめれば、ありがたい。
今はとにかく、地域を挙げて、
子供の内部被ばくを減らす努力をすることが何よりも肝心。
それには、まず、十分な測定が不可欠だ。

そして里山や農地汚染の実態や除染効果なども、
測定によって、確かめられることがあるかもしれない。
一つでも、効果や成果が出てくれば、
汚染地域の励みになる。

期待して待っている。

2011年11月09日

里山の放射能汚染・6

         放射能測定について(3)

さて、どんなに気をつけていても、
実際に体内にセシウムを取りこんでしまったかどうか
は、測定しないことには分かりません。
これがCの体内被曝の測定です。

ホールボディカウンターという器械で測定しますが、
岩手県にはありません。

そこで、もう一つの方法として、
尿検査で体内の被曝線量測定することが出来ます。

9月、10月にかけて県南市民の有志が集まって、
子どもたちの尿検査をしました。

その結果、残念ながら14人中12人の子供から、
セシウム(1リットル当たり最大3.2ベクレル)が検出されました。

詳しい個々の数値については、
明日、一関の防災センターで、18時半から「報告会」を通して
公表します。

尿検査に関しては、県も実施を検討しているそうで、
報道によると、「預託実効線量(70歳までに受ける推定線量)が、
100ミリを超えたら再検査をする」とあります。

検査実施自体は、心から歓迎しますが、
「生涯で100ミリ以下なら問題なし」という評価は、
元をたどれば、
放射線医療総合研究所のコンピュータ試算
からはじき出されたものです。

この評価が適正かどうかは、
研究者の中でも大きく見解の分かれるところです。
が、単位がミリシーベルトである点を考えると、
ベータ線の局所的な被曝効果が考慮されているとは思えず、
この点に大きな不安を覚える人は決して少なくないでしょう。

どちらにしても実際健康被害が起きるかどうかは
数十年たってみないことには分かりません。
いや、十数年たって、仮に、健康被害が出ても
「因果関係」論争に容易に決着はつかないでしょう。

岩手県の子供たちに晩発性の健康被害が
出ないことを祈るばかりですが、
もしものときには、いまの時期の(つまり事故から200日くらい)
の体内被曝データは、大きくものを言うことになります。

そこで、生活学校の支援金から、
わずかですが、尿検査費用も助成することにしました。
会員の中で、希望される方は、御連絡下さい。


以上3回にわたって、
@空間
A土壌
B食品
C体内
の4つの岩手県南の放射線測定に関する記事を連載しました。

またいつか続報を書こうと思います。


2011年11月07日

里山の放射能汚染・5

放射能測定について(2)

さて、前回の続きです。
Bの食品測定から。
食べ物なので、ここからが、大きく内部被ばくに関わる測定
ということになります。

里山農場の生産物のうち、
これまで食品測定したのは、
卵、鶏肉、桑の実、じゃがいも、小麦の5種類で6回。(卵は2回)

うち、小麦の26ベクレル以外は「不検出」(下限値20ベクレル)
という結果になっています。これからコメも測定予定です。

小麦の26ベクレルというのは、
セシウム134から12ベクレル、セシウム137から14ベクレル
合計26ベクレルということです。
これも、測定できているのは、ガンマ線。
ベータ線も測れたら、数値は倍以上になるでしょう。

この食品測定は体内に入る前の段階なので、
特に子供の被ばくに関わる給食などの測定頻度は、
もっともっと増やしてもらいたいと思います。

測定費用は、
放射性のカリウム40を含む簡易検査でさえ1万円前後。
セシウムをきちんと出す核種検査だとさらに高い額です。
食の安全を追求するなら継続的な測定が必要ですが、
測定費用は厳しい現実です。
(東電に請求書は出してみますが、この会社の体質上
誠意ある賠償の期待は持てません。)

こうした状況の中で、あちこちで産声をあげているのが、
「市民放射能測定所」です。

生活学校のスタッフ・北上の川辺さんが、
「パスポート川辺商会」で、これを始めることになりました。

10万円の出資者は、月に10回まで、
5万円の出資者は、5回まで、
3万円の出資者は、3回まで、
1回500円で食品の測定が出来るという仕組みです。
また、今月末までは出資者も募っています。
個人ではなく仲間と出し合ってもいいと思います。

生活学校では、
皆さんからお預かりしている被災地支援金の一部を
10万円の出資に当てさせていただくことにしました。
(当初より、沿岸被災地に対しての活用を色々企画してみましたが、
イベントでの沿岸からの参加者は数えるほどでした。
そして、県南の汚染の実態が明らかになるにつれ、
これはもう「放射能被災地」と言える事態です。)

この食品測定は、来年3月測定予定です。
会員の中で、測定を希望される方は、
毎月10人先着順で測定できることにしました。
まだ先になりますが、
小さい子供さんのいる会員で
心配が絶えない方も多いと思いますので、どうぞご利用ください。


ところで、食品の測定が充実したとしても、
食品に含まれるセシウムのベクレル数は、どこまで許容できるのか、
つまり1日なら何ベクレルまで食べていいのか
という「評価」は、実に難しい問題です。

私が今までに調べた中でも、1日1ベクレルから200ベクレル
くらいまで評価が分かれています。
狭い視野での判断は、禁物です。

特に大きな差が出るのは、ベータ線のとらえ方です。
セシウムから出るベータ線は、飛ぶ距離が短い分、
体内では、短距離で大きなエネルギーを遺伝子に与えるため、
ガンマ線とは比較にならないほどのダメージを受ける
という有力な説があります。
これを採用するなら、ミリシーベルトという単位自体
内部被ばくにおいては意味をなさなくなるので、
さらに評価が難しくなります。

また、長くなりました。以下…続く。

2011年11月04日

里山の放射能汚染・4

   放射能測定について(1)

岩手県南の放射能汚染は、
さらに、事態が明らかになって周知され始めています。
国内の汚染地域全般にも言えることですが、
「測定」が不足しています。

充分な「測定」
冷静な「評価」
が揃って初めて、効果ある「対策」
が見えてくると思われます。

まずは、充分な測定を、心から望みます。

「測定」には、

@空間の測定
A土壌の測定
B食品の測定
C体内の測定

の4つがあります。

まずは@の空間線量ですが、

県南を中心に、空間線量を測る線量計を入手して、
自分の生活圏周辺を測る人がかなり増えてきました。

その結果、岩手県南では一関、千厩、平泉、前沢、水沢などで、
高い線量が計測され続けています。
仙台などが、これよりはるかに低いことを考えると、
3月末の風雨の不運を恨みたくもなります。

が、それさえできなかったチェルノブイリ周辺の人達と比べると、
やはり、少しは恵まれている、と思います。
(先日、北上で、「チェルノブイリハート」というドキュメンタリー映画
のあまりにつらい映像を見て、特にそう感じました。)

聖愛ベビーホームの前園長・滝沢先生より、
「生活学校で活用してください」と、
線量計購入費用をカンパしていただきました。
検討した結果、13万円のものを購入しました。

会員の中で御自宅周辺の空間線量を測りたいと思っている方にも、
貸し出しいたしますので、必要な方、御連絡下さい。
(ただし、また貸しはご遠慮ください。)
ちなみに、生活学校の空間線量は、地上1センチで
0.07〜0.08マイクロくらい。
事故前の線量が、0.03ですから、2倍から、3倍近い上昇です。
それでも奥州市の中では、低い方です。

さて、この数値は、地上に堆積したセシウムから出る、
ベータ線とガンマ線のうち、ガンマ線の実を測った数値です。

空中で数十メートル飛ぶガンマ線は測れても、
1センチしか飛ばないベータ線は、なかなか測れません。
が、飛距離が短いうえに、透過力も小さいベータ線は、
外部からの被曝は、それほど恐ろしいものではないので、
この場合は、ガンマ線だけの測定でも充分だと思われます。


続いてAの土壌線量。
生活学校の土壌の1回目の検査結果がきました。
表土5センチを採取して
1キロあたり、セシウム134と137の合計が
290ベクレルという値です。
正直、このへんは、100〜200くらいだろうと思っていたのですが。

これに65を掛けると、大体1平方メートル当たりの
ベクレル数になります。
290×65=約18000ベクレル。

チェルノブイリの第4ゾーン「放射線管理区域」が、
37000ベクレルから始まるのですが、約その半分
ということになります。

(ただし、チェルノブイリとの単純比較は危険です。
あちらはセシウム137だけの値ですし、
表土採取の深さや、汚染マップ作成時期
なども一致しているか不明です。)

この土壌も、農作業時等に、外部から被ばくをしますので、
このAまでは、ガンマ線だけの数値にも意味はあります。

ちょっと長くなりましたので・・・・・・・・つづく。