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2012年01月10日

鶏の運命・その2

その後の鶏の運命・・・その2・・・ソーセージ

もも肉、胸肉、ささみをミンチに。
冷凍保存していた豚のラードも解凍してミンチに。
これを合わせて、スパイス・塩・胡椒を加えて、
ひたすら手でこねて混ぜる。

同じ農場で育ったこの鶏と豚は、
天国にて、再び出会う運命に。



こね終わった具は、
ソーセージ用の器具に入れて、
羊の腸に詰めていく。
ちなみにこの腸は市販品。
農場の羊ではない。

この作業は、かなりの圧力が必要な力仕事。



2人で1時間以上かかって、
やっと4キロ弱のソーセージを詰め終わる。

次に腸を適当な場所でくるくるとねじって、
ソーセージ1本ずつの長さを決める。
こんな感じだ。



それを、薪ストーブにかけた大なべで一気にボイル。



これで、できあがり。

いやぁ、絶品でした。

以前は鶏肉だけで作っていたので、
やや淡白な味わいでしたが、
豚のラードが加わることで、
ジューシーなコクが出ました。

ここまでおいしければ、きっと、鶏も本望・・・・かな。

次回、運命・その3・・・スモークチキンに続く。

2012年01月09日

鶏の運命・その1



年に一回、鶏は、羽が抜けかわる。
「換羽」といって、また新しい羽が生えてくるのだが、
この間、1か月以上卵は産まない。
卵が足りないときは経営者としては、痛い。(泣)

他人様のことを言えた義理ではないが、
羽の抜けた鶏はちょっとみすぼらしい。

換羽は、首から始まって尾羽に向かって抜けていく。
上の写真の鶏は、まだ換羽の初期だ。

彼女が、ここで1か月以上、卵を産むまで待ってもらえるか、
それとも、天国に召されるかは、
農場の状況による。

天国に召された場合、
農閑期の冬場だと、その先の運命もバラエティがある。

運命・その1………鶏ハム。



天国入国初日に塩漬けした胸肉を、
翌日塩出しし、
スパイスをまぶしてラップでハムのように形成。



一日中たいている薪ストーブでボイル。
ただし、煮てはだめ。
湯が沸騰する前にストーブからおろして、
あとは湯が冷めるまで余熱を利用。

完全に冷めたら、取り出して一晩冷蔵庫で寝かせる。

脂身のないヘルシーハムがテーブルに上るのは、
入国3日目以降となる。




朝食の手作りパンに添えられて。



夕食の手作りピザに添えられて。




運命・その2・・・・・ソーセージは次回につづく。

    by 里山おやじ

2011年01月31日

羊と蜂の里山TPP論争


今を去ること半年前。

   まだ、某内閣の支持率が、

      かの大河ドラマの視聴率より高かった

         とある晴れ渡った初夏の日、舞台は里山、

   ミツバチ・のりぴーと子羊・リョー馬の会話。

 
(のりぴー) 最高、最高、初夏の里山最高!
        この柿の蜜めっちゃ、おいぴー!
        それから樹の下のカボチャも花粉出てるから、
        帰りに子供たちに持って帰ろ。
        今年は、ユリの木の花も咲いてるし、
        ブラックベリーもそろそろ咲くし、
        天気もいいし、もー最高!
        のりぴー、嬉ピー、ハッピー、里山ティーピーピー!
        な〜んちゃって。

(リョー馬)  なんじゃ、あの浮かれたハイテンションの蜂は。
        らりってんのか。

(のりぴー) ちょっと、聞こえたわよ。もう、辞めたわよ、そういうのは。
        失礼なガキね。

(リョー馬) ガキとはなんじゃ。わしの名は、リョー馬じゃ。
     
(のりぴー) なに、それ。羊のくせに馬かよ。
        あんたこそ芝ばっか食って頭いかれてんじゃない?
        もしかして、その芝、「司馬」じゃないの?
        な〜んちゃって。

(リョー馬) 司馬先生をコケにするとは、シバくぞ、このあま。
       てめぇこそいい年こいてなにが、のりぴーだ。
        第一、里山ティーピーピーってなんじゃそりゃ。

(のりぴー) 説明ならしてやるわよ。
       どうせ、馬の耳に念仏だろうけど。

        TPPってのはね。
        もに、ラスになる、ートナーシップの略よ。

(リョー馬)  ホントか、おいっ。この後、話こじつけられんのか。

(のりぴー)  うるさい!
         見なさい、私とかぼちゃの麗しきパートナーシップを。
         花粉をいただいたお礼に、受粉をする関係。
         もうずっと続いてるの。
         この環に、実を食べる人や鶏も加わってるのよ。

(リョー馬)   どうやってだよ。

(のりぴー)  人は、カボチャの果実を食べるお礼に種蒔いて、
         苗を植えてるでしょ。
         鶏は果実を食べて、鶏糞を出してるわ。
         環里山パートナーシップね。
         (カンハトヤマじゃないわよ。)
         それをあんたら、馬鹿ヒツジどもと来たら、
         年に3度もフェンス壊して、まだ若いカボチャを
         食い荒らしやがって、もう…

(リョー馬)  ふん、何が悪いんじゃ。
         食いたいもんは、ただで食わせろ。
         関税は、いかんぜよ。
         関税・・・じゃなかったフェンス撤廃!
         平成の開国じゃ!

(のりぴー)  あんたアホだわ。

(リョー馬)  なにー!

(のりぴー)  って言いたいけど、福山人気を侮ると、
         あとでコメント怖いから・・・・
         あんた洗脳されてるわ。

(リョー馬)  だれにじゃ?

(のりぴー)  あんたの群れのボスよ、名前何てったっけ。

(リョー馬)   オバー馬?

(のりぴー)  そうそう、オバー馬。
         いつも「イエス、ウィーキャン!」て 
         叫びながらフェンスに頭突きしてるわよね。
         だめよ、あんなの見習っちゃ。
         
(リョー馬)   オバー馬兄貴の「自由に食わせろTPP」が、
          間違ってるってーのかよ。

(のりぴー)   あれは、「めぇだけ、する、ートナーシップ」で、
          TTPよ。

(リョー馬)    世界は、広いぜよ。

(のりぴー)   話聞いてんの!

(リョー馬)    憎しみからは、なんも生まれん。

(のりぴー)   (だめだ、こいつは、ただ、セリフに自己陶酔してる。)
          いい、良く考えなさいよ。リョー馬。
          あんた達だって、夏にカボチャ食っちまうより、
          冬に食べられた方がいいでしょ。

(リョー馬)   確かに、冬のかぼちゃは、うまいぜよ。

(のりぴー)  だったら、「開国」とか、わけわかんないこと言いながら
         フェンス壊すのやめなさいよ。

(リョー馬)   だけど、冬場、おやじは、鶏にしかカボチャやらないんだ。
         俺たちゃ、里山カボチャTPPに入れないぜよ。

(のりぴー)  だいじょーぶ。
         冬場、腹減って死にそうだって声で鳴き続けてごらん。
         きっと、おやじはカボチャを持ってくるから。




         そして、半年後・・・



(リョー馬)  いや、うめ〜。
        フェンスこわさんでいかったぜよ。
        ん? 
        でも、このカボチャ、皮だけだぜよ。
        中身はどこ行ったんだ、おやじ。
        えっ、先に鶏が食ってんの。


        うーん、里山TPPは、奥が深いぜよ。
        でもって、カボチャの皮はちと硬いぜよ。

              by 羊のくせにリョー (代筆・里山おやじ)  
         

    





         
        

2011年01月26日

里山の猫

 

はじめまして。
ここの里山の猫、名前はモコよ。よろしく。
里の「山猫」じゃないわよ。(天然記念物じゃあるまいし。)

こうやって、ネズミ捕ったくらいで、最近の都会から来た人は、
「すごーい。」「野性的!」「山猫だわ。」って騒ぐのよね。
(ヤマネコ見たことあんのかよ!)
ふん、こんなの日常茶飯事。
(余談だけどコレ、かぁちゃんが、
「ちゃめしごと」って読んでおやじに大ウケしたらしいわ。)

とにかく、ここでは、自給自足しなきゃ生きていけないのよ。
キャットフード?笑わせないでよ。
そんなの猫の額の高級マンションに住むメタボ猫の食いもんよ。
(見れば食べちゃうけど。それも多分結構ガツガツ、と・・・。)

ネズミだけじゃないわよ。
夏場は、スズメだって、へびだって狩るわよ。
とろい鬼ヤンマなんか、空中でキャッチよ。
(へん、メタ猫にゃ、無理よ。やめときなさい。)
鬼ヤンマは、ミツバチを食うから、
あたしが捕るとおやじが喜ぶのよね。

栄養のバランス?
そんなの自分の体が知ってるわよ。
ドジョウ食い過ぎてビタミン不足とかほざいてる
佐渡の過保護な天然記念物と一緒にしないでちょうだい。

ま、飼い主一家とは、つかず離れず、夫婦の様な(?)仲よ。
ペットでもないし、野良でもない。
なんたって里山ニャァ、
ネズミや鬼ヤンマ捕るっていう
飼い主が喜ぶ「仕事」ってもんがあるからね。ここ自慢よ。

ただし、鶏は絶対捕らないわ。
(ひよこ見るとよだれ出ちゃうけど。それも、結構ダラダラと・・・。)
もし手出したら、怒り狂ったおやじに、
津軽三味線の原料にされて、
クロネコクール宅急便で青森に売り飛ばされちゃうからね。

ここまで書いちゃうと、めっちゃ、たくましそうに見えちゃうけど、
実は寒いのは苦手。マイナス14度は、こたえるわ。
あー、それなのに今の寝床は、羊用の干し草の中。
(“干し草のベッド”って、『アルプスの少女』じゃないっちゅうの。)
コタツはないんか、コタツは!
ねーこが丸くなるはずのコタツは!
って言うのが本音よ。

いや、コタツだけじゃないわ。
そもそもマイナス14度の岩手の冬を、いつまでも
2980円の薪ストーブひとつで越えようとする絶滅危惧的里山暮らし
でいいのか、この一家は、って言いたいのよ。おやじー!


見なさいよ、あの狂器の様なつらら。もう、2メートル越してるのよ。
今、窓際で夫婦喧嘩でもしたら、
おやじは、絶滅危惧種から、絶滅種になるわよ。

だから、悪いこと言わないから、暖房器具だけは、
せめてもう一つ・・・・・えっ、導入するの。
うれしい!
えっ? ロケットストーブ? なに、それ?
手づくりで?
そんなの成功するか分からないじゃない。
あたしは、いつまでハイジでいなけりゃならないのよー。

強がりばかり言っちゃったけど、
あたしだって本当は、クララお嬢様のあったかい膝の上で、
セバスチャンが運んでくるカツオブシ入り高級キャットフードを
たらふく食べる暮らしが、せめて冬だけはしたいのよー!
えっ、ロッテンマイヤーさんて、動物だめなの? 
うそー・・・。

                 by もこ(代筆・里山おやじ)

2011年01月23日

吾輩は豚である。



                 〜ブログ格調向上キャンペーン実施中〜


 
吾輩は、豚である。(正確に言うと、すでに生ハムである。)

名前は、生前から、ない。(「名前をつけると食えないから。」
                という飼い主の勝手な理由による。)

県境の長いトンネルをこえてたどり着く雪国の里山に吊るされて、
早9ヶ月。(寿命だった8か月を超えてしまった。)

同情される向きもあるかと思われますが、

ハムとなった今は、「雨にも負けず、風にも負けず」

などと頑張ることもなく、まるで極楽の日々でございます。

 さて。生ハム、つまりお釈迦になって9カ月・・・

ある日の事でございます。わたくしは、極楽の里山で独りぶらぶら
風に揺れておりました。何とも云えないよい匂いが、
絶え間なくあたりへ溢れております。
極楽の里山は、丁度朝なのでございましょう。

ところが一転、天気が大荒れ、
猛吹雪の地獄の様相を呈してきたのでございます。
するとその地獄の底にカンダタ・・・じゃなかった、
里山おやじという男が一人、
ほかの罪人と一緒に300メートルの雪かきに呻きながら、
うごめいている姿が眼にとまりました。

この里山おやじという男は、
育てた豚をひき肉にしたり、生ハムにしたり、
いろいろ悪事を働いた里山百姓でございますが、
それでも、たった一つ、良いことをした覚えがございます。
と申しますのは、
家族の食べ残した残飯を必ず豚小屋へ運んで、
「里山の“豚循環”」を作ったのでございます。

つまりこの男は、
@息子の食べ残しをかぁちゃんが食べ、
Aそれでも残した分をおやじが食べ、
Bそれでも残した分を豚が食べる
という豚と人の共存の流れを作ったのでございます。
(「AとBの順序が入れ替わったら、おれは家を出る。」
と、言いながらも。)

それだけの良いことをした報いには、出来るなら、
この男を猛吹雪の地獄の雪かきから救い出してやろう
と考えた私は、友人の蜘蛛・メロスに頼んでみたのでございます。

ところが、メロスは激怒しました。
「ダメダメ。奴は、カンダタ以下。夏場、ミツバチを食べるために
張った我らの蜘蛛の巣を、片っ端から踏みつぶした張本人。
絶対に助けてやらん。」、と。

そんなわけで男の雪かきはまだ続いておりました。
里山ももう昼近くになったのでございましょうが…。

(まぁ、生ハムは、この吹雪や風で熟成が進むと申します。
熟成完成予定は、今年のクリスマスでございます。)

       by 生ハムおやじ


※と、ここまでの下書きをかぁちゃんに読ませたところ、
 「カンダタってだれ?」(えっ、カンダタ知らないの。)
 「柳田邦夫の『北国』にでてくるの?」(せめてどっちか当てろよ。)
 「『長靴をはいた猫』と混ざっちゃうよ。」
 (って、そっちの方がマイナーだろ。)
 『メロスは分かるけど・・・」(そりゃよかった。)「赤川次郎って。」
 (てめぇ、わざと言ってるだろ。)
 「宮沢賢治以外良く分かんない。」

早くも格調向上キャンペーン挫折か…(泣)。 

しかたないので『蜘蛛の糸』原文はこちら。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/92_14545.html

                         by 里山おやじ  

2011年01月18日

里山・鶏会議



               〜里山・ニワトリ会議・生中継〜

<議長・おんどり・ナオト>

 えー、お食事もまだ終わってない方もおられると思いますが、
今日はひとつ、重要な議題もございますので・・・・

<めんどり・サエコ>

 ちょっと、あとにしてくれない。まだ食べ終わってないしー。

<めんどり・鶏子>

 いいわよ。私達食べながら聞くから勝手に始めなさいよ。

<ナオト>し、しかし、飼い主の方もお見えですし・・・

<鶏子>  構わないって言ってるでしょ!

<ナオト> はっ、はい。・・・では、さっそく・・・あのー 
       飼い主さんの方から・・・どうぞ・・・

<飼い主>は。 すいません、みなさんお食事中のところ・・・
       今日、お集まりいただきましたのはですね、
       少々申し上げにくいんですが、
       最近の皆さんの産卵率についてなんですが・・・

<鶏子> なによ。産卵率が低いって言いたいの。

<飼い主>いや、そのー、優秀なみなさんにしては、
       やや低めかな、と・・・

<鶏子> あたりまえよ。外見なさいよ。
       この寒さと雪で、いつも通り産めるわけないでしょ。

<飼い主>は。それはもう十分承知いたしておりますが・・・

<鶏子> 冬場はただでさえ体温維持にカロリーが必要なのよ。
       鳥はみんなそうよ。知ってるでしょ。

<飼い主>で、ですから、冬場はこうしていつものお食事のほかに、
       私どもが夏場、丹精込めて作ったかぼちゃもサービス
       させていただいてるわけで・・・

<めんどり・優子> そのカボチャ、最近凍ってるわよ。

<飼い主>それは、この記録的な寒さが続いているわけですから…

<鶏子> だから、私達もこの記録的な寒さで
       ちょっとは産卵も落ちるのよ。分かるでしょ。

<飼い主>ですが、あのー、私どもは決して皆さんに御無理な
        多くを望んでるわけじゃ・・・ 

<優子>  だったらまず、かぼちゃ煮て持って来なさいよ。

<ナオト>まぁまぁ。そんなむちゃを言わないで。
      飼い主さんもこの寒さの中、
      毎日必死に世話してくれてるわけだし、
      私から見ても、皆さんもう少し頑張って産卵率を・・・

<めい子>あんたの支持率よりは高いわよ。

<ナオト>そ、それとこれとは、・・・

<めい子>違わないわよ。
       あんた、その支持率でTPP通しやがったら、
       即、この場で「尻つつきの刑」(注1)よ。

<めんどり・レンホー>
     
      でも、この人たちの言うことも一理あるわよ。

<めい子>あんた、どっちの味方よ。

<レンホー>あたしは、公平よ。 そうだ!  事業仕訳しましょ。
      産卵率の低いものだけ処分すればいいのよ。

<鶏子> あんた、その皮肉分かって言ってんの?

<レンホー> えっ?

<鶏子> 一番産卵率が低いのはあんたなのよ。

<レンホー> ・・・・・・・・・・。

<鶏子> あんた、言ってることは皮肉だけど、
       あんた自身は挽肉よ。

<飼い主>あのー、いいですか。

<ナオト>ど、どうぞ。

<飼い主>とにかく、冬休みもそろそろ終わりで、
       これから卵の注文も増えますんで、
       もう少し頑張っていただけると
       こちらも経営的に助かるわけでして・・・・

<鶏子> あんた、この前息子にさぁ、
       「大事なのは経営的成功じゃねぇ。
        この自然の中で安心して暮らせる技術と気力だ。」
       ってえらそうに説教してたわよね。

<飼い主>いや、それは、あの場合は・・・・

<鶏子>  してたわよね。

<飼い主>確かにしてましたが…

<鶏子> それで、「まず、身近な自然を知ることだ」
       とか言いながら、
       息子連れて、バードウォッチングばかりしてたわよね。

<飼い主>いや・・・

<鶏子>  してたわよね。

<飼い主>・・・はい。

<鶏子> あんた、野鳥と鶏どっちが大事なのよ。

<飼い主>それは、あの・・・

<鶏子> いいわよ、答えなくて。
       じゃぁ、経営と自然は、?

<飼い主>・・・・・・。

<鶏子> 答えられないわよね。
       いい。この寒さも、私達の産卵率も自然なのよ。

<飼い主>・・・はい。

<鶏子>  だったら自然に逆らわない経営をしなさい
        って言いたいのよ。わかる?

<飼い主>はい。

<鶏子> 分かったら帰っていいわ。
       寒いからって明日からも寝坊しないで
       時間通り世話に来なさいよ。

<飼い主>はい。

<鶏子> ナオト、何してんのよ。今日の会議は終わりよ。

<ナオト>はっ。
       えー、以上をもちまして
       本日の会議を終了させていただきます。
       皆様、大変お疲れ様でした。


※注1・尻つつき・・・鶏たちは、ときどき、仲間の尻をつついて
            「いじめ」のような行動をとることがある。
            事態が出血までに至ると、見ているだけで
            わが身の痔が痛む。

             by  里山おや痔
   

              

2011年01月15日

薪ストーブ

真冬であっても、里山農家は朝早く起きる・・・人もいる。
まだ薄暗いうちに起きて、
恐る恐る窓の外を見る・・・早起きかぁちゃんを
布団の中から、やっと薄目を開けて見る。

見ると、かぁちゃんは、
ムンクの「叫び」のポーズをしたまま凍てついている。

ってことは・・・

「あちゃー、こりゃぁ、大雪に違いない。」

うー、窓の外は見たくねぇ。
飯食ったらまず雪かきか。
へたすりゃ、鶏舎の雪下ろし先にやらねぇと、
また軒先をへし折られちまうかもしれねぇ。
早く起きねぇと、動物達に餌やる時間が遅れちまう。
わかっちゃいるけど、布団の中があったかくて起きられねぇ・・・

などとウダウダしていると、
いつの間にか階下で早起きかぁちゃんがつけてくれた
薪ストーブからの暖気が上がって来て、
やっと布団から出ることができる。

だからといって、一階の天井に穴があいているわけではない。
(そもそも材料節約のため、天井自体が、ない。)
ちゃんと、薪ストーブの暖気が上がってくるように
計算して建てた家なのだ。(6年もかかって。)

残念ながら暖気と共に上がってくる
薪ストーブからのすさまじいススは計算できなかったが・・・。

さて。
案の定、大雪。
布団の中での心配事は「全て・もれなく・完璧に」的中。

つまりは、かぁちゃんと共に

飯食ってすぐに雪かき・・・ひたすらひたすら300メートル・・・。

それから鶏舎の雪下ろし・・・終わりが見えねぇぞ、12棟は・・・。

ようやく9頭の羊に干し草・・・うー、指先が冷てー。

2頭の豚に、餌と水・・・つま先も感覚がねーぞ。

そして500羽の鶏に、
   餌と水やって卵とり・・・ふー。や〜っと、おわった。

「くそー、今年の冬は寒波がちっともゆるまねぇ。
真冬日はいつまで続く。誰も呼んじゃいねぇぞ。
雪解けまであと何日だ。
雪かきにゃぁ生産性っちゅうもんがまるでねぇ。
育った埼玉が恋しい。生まれた東京を返せ。
地球温暖化はどこ行った。
それよりなにより耳も指もちぎれそうじゃー!
こりゃぁ、寒いじゃねぇぞ、痛ぇだぞ!!」
という心の中のムンクの叫びを全て飲み込んで家に入ると、


岩手生まれ、岩手育ちの息子が焚き続けていた
薪ストーブが待っていて、

やがて・・・・・里山の手づくりスイーツ。



ま、たまには、大雪もいいか。

た・ま・に・は、
ね。

             by 里山おやじ

2011年01月11日

里山の冬仕事


 最近は冬休み中の次男を連れて「いのち森」へ木を切る日々。
雪が深くて、森へ到達するまでが一苦労だ。

 スノーシューズなるプラスチックのかんじきを買って履いてみたが、
これでは、森に入ってからの斜面の作業がやりづらくて、1日で却下。

 結局、普段の長くつで、膝近くまで雪に埋もれながら、
チェーンソーを担いでいのち森を上る。

 エゴ、サクラ、コナラ、クリ、ホオ、クワなど、
木自体は、主に薪用、ほだぎ用に切っていくが、
切ることで、林床が開けて、
雪が溶けたらきっと落ち葉かきも楽にできるようになる。
今年は、是非とも落ち葉堆肥を作りたい。

こんな風に、ひとつの仕事の中にいくつもの意味が見出せると、
これは結構励みになる。 


 さて、チェーンソーで騒音をまき散らしながら作業をしていたのに、
その周りをちっとも逃げずに、行ったり来たり飛び回る鳥がいて・・・

最初はてっきりジョウビタキだと思っていたのだが、
よくよく見ると、

ルリビタキ

この里山では、5年ぶり2回目。(甲子園出場みたいだな。)
カメラの準備万端の次男が、
シャッターを押しまくってやっと収めた1枚がこれ。
うーん、惜しい!  いまいちよくわからない。
鳥の撮影はほんとに難しい。(鶏以外は。)

それでもここでは珍しいルリビタキが、
1時間近くも間近でたっぷり楽しめて大満足。
(すまん。ジョウビタキよ。)

冬の里山仕事の合間の、ほんのわずかな時間なのだが、
周りの生き物達との出会いや交流は、
心安らぐかけがえのないひと時だ。
(などとのんきなことを言っていると、
ときどきその周りの生き物達からえらい被害にもあうのだが…。)



私達に燃料や肥料という恵みをくれる里山の樹木。
その樹木は、鳥達の種子散布に支えられて森を作る。
そして、その森は、木の葉に沢山の虫をよんで、鳥達の餌になり、
木の洞や藪は棲みかとなっている。

やっぱり里山は「共存の宝庫」だな。


    by 里山おやじ

2011年01月07日

真冬の岩手・里山


 「背筋が凍りつく」というのは、ものの例えですが、
「鼻毛が凍りつく」というのは、真冬の岩手野外では実話です。
真冬のキンと冷え込んだ朝、
うっかり外で鼻から息を大きく吸い込んだときに、
一瞬鼻毛が凍ります。

嫌な感覚なのでそうならないように気をつけていますが、
雪かきに疲れて、一休み、と言った瞬間などに
ついついやってしまうのです。
今年もそろそろ鼻毛の危ない時期にさしかかって来ました。

その鼻毛に気を配りながら、
今日は、次男を連れていのち森の間伐作業へ。

「デ・クワシタ」は、こんな状況になっていました。



その「デ・クワシタ」で、こんな足跡にデクワシタので
思わず一枚。

うーん、年賀状に使いたかったが、ちと遅かった。
えっ、わかりづらい?
確かに足跡は、わかりづらいけど、
この足跡の干支の主は、ちゃんと名刺代わりに立派な「う○こ」
で、自己紹介してるじゃないですか。
一粒当たりの大きさは、羊の「う○こ」より大きいんですよ。
(お食事中だった方、スンマセン。)


さて木を切り始めると、
どうも、チェーンソーの調子が悪くて、
作業が思うように進まずイライラしていると、

柿の木に何だか見たことないような鳥が
一羽…2羽…3羽・・・。
「えっ、なんだろう?」

あわてて、チェーンソーをぶん投げて、
次男から双眼鏡をひったくって覗いてみると

キレンジャク


白、黒、赤、黄、灰色と、多彩な色の入った羽が美しい。
さほど珍しい鳥ではないそうだが、
なぜかこれまでこの里山でお目にかかれなかったので、
観察記録12年目にしての初観測。

観察も10年を超すと、「初観測」は、年に1回くらい。
正月早々、「初観測」にもデクワシテ、
チェーンソーの不調も忘れてすっかりいい気分。
ちなみに、このキレンジャクは、
この里山で記録した68種類目の野鳥です。

もひとつちなみに、
次男の冬休みの自由研究は「一週間で見れた野鳥」
だそうで、こちらは22種類。

鼻毛凍てつく岩手の里山は、バードウォッチング最適期です。

by 里山おやじ

2011年01月03日

2011スタート


  新年明けましておめでとうございます。

  大荒れの天気予報が見事に外れ、
  里山は穏やかな正月を迎えました。
  こんなに穏やかな三が日は何年ぶりでしょうか。

  こういう予報の外れは、ちっとも頭に来ない。
  じゃんじゃん外してちょうだい。

  もう、大変な雪かきの覚悟をしていましたから、
  神様にもらったぽっかりと出来た時間を存分に楽しもうと、
  動物たちの世話が終わるや否や
  まずは、バードウォッチング。

  快晴のもと、見れた、見れた、3日間で、12種類。
  コゲラやヤマガラは、ずいぶん近くで見れて、最高!


  あまり遊んでいるのも罰があたりそうで、
  年末に鬼のように降り積もった屋根の雪下ろしを
  2時間かけて親子3人でやりましたが、
  (子供にとっては、やらされましたが、)

  これとて、風のない日光のもとで、
  じつに気持良い仕事。
  心地よい汗ってなもんです。
  
  

  さて、正月早々あんまり働くのも、これまた罰が当たりそうで、
  お次は、農閑期の何よりの楽しみである木工房へ。
  3時間、心ゆくまで一人引きこもって、
  (ちなみに工房の名は、「人里樹里」・・・ひとりきり)
  一心不乱に趣味の木皿作り。

  ほいっ。出来ました。
  2011年第一号。待ちに待った一年振りの至極のお時間。

  いやぁ、雪のない里山の正月は最高、最高。

  本年も里山生活学校を、どうぞよろしく。

          by 里山おやじ