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2017年03月05日

味噌づくり

3月上旬は、年に一度の味噌仕込み。
前年秋に収穫できた大豆の量に合わせて、まずは麹づくりから始まります。
今回は、大豆26キロと米30キロから、
約100キロの味噌を仕込む予定を立てました。

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地区内の素晴らしい味噌加工施設が閉鎖してしまったために、
かあちゃんは、今年は地区外の施設で麹を作ってきました。

初めての施設で、いろいろ勝手が違って戸惑ったそうですが、
さすが、きっちりといい出来具合に仕上げてきました。

家に持ち帰って広げると、上品な甘い香りが室内に広がり、
これをここで3日間寝かして、味噌仕込み当日を迎えます。

今回は若者サミットのリクエストにお応えして、
この仕込み作業日2日間のうちの1日をサミットにぶつけて、
「味噌づくりワークショップ」にしました。

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頑張って、一日で200キロ仕込んだ年もありましたが、
丁寧な仕事をするには1日100キロを2回に分けた方が賢明です。
さらにその100キロも2回に分けて作業します。
なので、かあちゃんは、朝から薪ストーブで、
大なべに入れた豆(前日から浸水)を
焦がさぬように気を付けて、灰汁をとりながら煮上げていきます。
大体4時間かかりました。

そして、いいタイミングで若者たちも到着です。

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到着後即ワークショップスタート。
まずは麹と塩を均一に混ぜておきます。
そのあと、煮あがった豆をミンサーでつぶします。
200ボルト三相のパワーなので、こちらもかなり均一につぶれます。

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そして、つぶれた豆と塩、麹を、これまた均一に混ぜていきます。
納得いくまでよーく混ぜ合わせたら、
空気が入らぬように注意しながら容器に詰めていきます。

おにぎりにして、樽に押し込んだり、
上司や配偶者の名前を叫んで、そのおにぎりを樽の中に叩き込んだり、
要は、空気が入らぬように容器に詰められればいいわけです。
但し、投げ込んでたたきつける場合は、
樽から外してしまうとそれがトラウマになり、
二度と力いっぱい味噌を投げられなくなる「味噌イップス」という病に
かかってしまうことがあるので要注意なのであります。

さて、この日はこの工程を2回繰り返して、約100キロの味噌を仕込み、
希望者は持参した容器に、1キロ500円で好きなだけ持って帰り、
一年間自宅で熟成させてみることにしました。
一年後、今日(の作業や、叫んだ人の名前)を思い出しながら、
樽を開ける日日を楽しみに。

そう、味噌づくりは何だか、
ちょっとしたタイムカプセルみたいなんですよね。

ちなみに今、優命園では毎日2010年産の味噌を食べておりまして、
「ああ、そうか、この豆は、あの震災を知らない豆なんだ」と思うと、
ちょっと感慨深くなったりするわけです。

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ところで、2回の作業工程の間、
薪割りなど外作業をしてからティータイムを迎えたのですが、
その時間を利用して、久々に参加した大学4年生のしんのすけ君に、
この場で卒論発表をしてもらいました。
テーマは、ふるさと青森の野菜や作物の在来固定種についてです。
彼が、盛岡の田村さん(在来種栽培を手掛けている)のところで
研修やアルバイトをしていたのは聞いていたのですが、
その彼から、
絶滅危機に瀕している在来種の現状や、
復活に向けた各地での取り組み事例など、
とても興味深い話を聞くことができました。

すぐに取り組むには農家には高いハードルがいくつもありますが、
種苗交換活動にまでたどり着けたらいいな・・・・、いつの日か。

ともかく、とても、サミットらしい時間になりました。
しんのすけ君、ありがと。

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ところで、ところで。
夕食後、今度は木こりの木コリンが、またまた発表をしてくれました。

それはかあちゃんに頼まれて(脅迫もされて)持ってきたスケッチブック。
細密画というジャンルに入るのでしょうか。
植物を中心に、小動物や建物から風景まで、
素敵な絵をたくさん見せてもらいました。

いいなあ、このきめ細やかなセンス。
そして、描いた人の描きたい気持ちがじわじわ押し寄せてくる
静かなパワーを感じました。
見ているうちに、
何だか久しぶりに無性に絵がかきたくなってきました。

と、いうわけで、
この日もおやじにとって、
何かと刺激にあふれた第6回里山若者サミットとなったのでありました。


   by (しかしそれにしても、風邪が治らん)里山おやじ

2017年02月23日

第5回・里山若者サミット・番外事件編

事件はティータイム終了後、
ヌカ釜ご飯炊き体験を終えて、母屋に戻った時に起きた。

真っ先に玄関を開けたマリちゃんが、
「うわー、びっくりした!猫が入ってる!」

え、だれか玄関閉め忘れたんか。
いや、たった今玄関しまってたじゃん。

「あ、猫じゃない、なんだろ、これ?」

ええ、猫じゃない野生動物?!

「た、ぬ、き???」

げええ、なぜ、タヌキが、ここに???

げげげ、最近近くをうろついてたやつに違いない!

うゲゲゲ、よく見ると死んでるじゃねえか!!

ぎょえええ!!!室内に潜り込んだところで、何か力尽きたってことか!!!

うそおおお!!!
そんなタイミングで死ぬなんて偶然があるもんなんか!!!!
つーか、その前にどこからどう入ったんじゃい!
まるで密室トリックじゃねえか!!ミステリーじゃねえか!!!
落ち着け!みんな、落ち着くんだ!!
あ、みんなは結構落ち着いてる。
俺だ、落ち着け、俺!!!
いや、落ち着いてられねえだろ、これ!!!

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はい、わたくし、久々にパニックになりました。

この正体が、木コリンが持ってきて、
なにげなく置いてたタヌキのはく製だったとわかるまでの約1分の間に、
脳みそが体内を3周してきた気がいたします。

布川産業、はく製うますぎるだろ!

by (脳みそ活性化された)里山おやじ

2017年02月22日

第5回・里山若者サミット・ディナー編

さて、午後。
外は白い雪の中、それでもいろいろな作業やってもらいました。

里山生活には、農繁期には手が回らない仕事が
この時期結構あるものなのです。

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昨年、ログビルダーの戸田さん (http://nofuzo-log.com)
にいただいた桜のテーブル板の皮むきや、
近くの神社で伐倒した銀杏の玉切りと運搬。
(プロのきこりの木こりんに大活躍してもらいました。)

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さらには、その銀杏玉切り材の皮むきなども。
伐倒時期が冬場だと皮がむきづらく時間かかりますが、
人海戦術でどんどんはかどりました。
いずれ、何年か乾燥させて、お皿など作っていく予定なんであります。
皮さえ向いておけば、害虫が入らないので一安心。
寒い中、ティータイムまでお疲れさまでした。

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そして、ティータイムの後は、あずまやで夕飯の飯炊き。
今日は、新アイテム・ヌカ釜でのご飯炊きであります。

試運転を3回やってきたので、
だいぶこの道具の使い勝手が分かってきたところ。

ちょっと自信をもって着火したんであります。
そこまではよかったんですが、
羽釜を火にかけてからどうも様子がおかしい。
炎が見えないし、やたらと煙ばかりが出ます。
過去3回こんなことはなかった…と、首をかしげていたんですが、
ブクブクと音だけはしてきました。
が、前回十数分であっという間に炊けたときの火力はまるでなし。

うわー、こりゃあ、失敗だ。
今から台所の薪ストーブで炊きなおそう、
ということになりまして、全員あずまや撤収。

やばいなあ、絶対に失敗したくなかったんだよ、今回だけは。

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なぜかというと・・・
今回炊いたお米は、一昨年からフェスタに出店してくれている
これまた素敵な若手夫婦農家
ナナツノツキノ・ジェイ君が、午前中にわざわざ届けてくれた
無農薬栽培の希少品種・「いのちの壱」なのです!

しかも、鶏解体中にやってきたジェイ君とは、
その場で、鶏肉とお米の物々交換成立という、
即興物語付きのお米だったのです!!

ところが。ところが。ところが。
台所でいざ羽釜のふたを開けてみると・・・
なんと、立派に炊けていたんであります。

良かったあああああ!!!

これだけ燻ったのでおそらくヌカ釜燃焼としては失敗なのですが、
とにかく、ご飯としては焦げもせず、上手に炊きあがりました。
原因はおいおい探るとして、今日はこれで十分です。

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そして、実際、この「いのちの壱」、粘り豊かな実においしいご飯でした。
(この日さばいた鶏料理をおかずに。)
先日、ごちそうになったときは味付きご飯だったし、
おしゃべりに夢中だったんで、
白米としてのこのおいしさ、把握できずにいました。
ご飯の好みは人それぞれですが、わたくしの一推し。
もちもち系の食べ物好きな人は絶対好きになるご飯の味でした。

それもうなづけるのは、この「いのちの壱」は、
過去に3回(2007,2008,2010)も
「おいしいお米コンテスト」で最優秀賞をとっているんですね。

さらにもう一つの特徴は、とにかく粒がでかい。
ジャポニカ米としては最大で、コシヒカリの1・5倍!
味も形も、何かと目立つ米なんですね。
ぜひぜひ一度は食べてみてちょうだい。

そして、実はジェイ君、もう1種類の「亀の尾」も
持ってきてくれてたのでした。
こちらは、土鍋で、薪ストーブで母ちゃんが炊き上げました。
酒米として有名ですが、白米の味も評価高いです。
この米は、でんぷんを構成しているアミロースが高く、
アミロペクチン(米アレルギーの原因)が低いため、
米アレルギーの方も食べられる可能性が期待されているそうです。

わたくし、「いのちの壱」食べ過ぎで、この日亀の尾食べられず・・・
炊き立ての感想書けません、ごめんなさい。
でも、翌朝、残りの亀の尾食べたら、冷めても十分うまかった。

普段、何気なく食べているお米だけど、
作り手さんのいろいろなこだわりを感じながら食べるのはまた格別です。

この日の里山ディナー、
11人で実に1升3合のご飯を食べ尽したのでありました!

ちなみに、北上在住のナナツノツキノさん、
大きなマルシェなど企画運営しているから、知名度抜群でありながら
北上はもとより、盛岡まで毎週お米や麹の配達に行っていることは、
意外と知られていないんですね。
これらのお米、食べてみたい人、直接連絡してみてはいかがでしょ。

3合の小分けパッケージもあるから、とっても買いやすいよ。
おしゃれなデザインパッケージに入っているから、
お土産、贈り物、お歳暮、お中元にもとってもよさそう。

090−9308−3677(ナナツノツキノ)

   by 里山おやじ

2017年02月21日

第5回・里山若者サミット・ランチ編

またまた開催しました若者サミット。
ほぼ、月1になってきました。

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今回は、遠野のネクストコモンズという
地方創生プロジェクトを始めた団体からも、
カフェシェフの藤田さんはじめ、3人の若者が参加。

午前中、初参加の3人も恒例の鶏解体をみっちり体験、研修した後、
いつにもましてにぎやかになった昼食テーブルを
ぎゅうぎゅう詰めになって一緒に囲みました。

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この日の里山かあちゃんランチは、
鶏の出汁カボチャスープや
暮れに作ったロースハムに加えて・・・

紫波町の「わとな」さんの絶品ハードパン「農夫のパン」や
農薬、化学肥料を一切使わないで育てた野菜と
その野菜で手作りした自家製ドレッシング3種。

わとなさんは、新規就農の年にスタッフとして
夫婦そろって里山フェスタを手伝ってもらい、
翌年は出展者としてフェスタに参加してもらいました。
野菜作りの由和君と、加工品担当のめぐみさんは、
いわゆるuターンの若手脱サラ新規就農夫婦です。
フェスタは出店に忙しすぎるので、
いつか、生活学校でワークショップなど開催して
じっくりお話を聞く機会など作れたらいいですね。

なので、今回はぜひとも若者サミットメンバーと
わとなさんの生産物を出会わせたいと思ってのランチ企画。

天然酵母で、ユキチカラという県産小麦の特性を見事に生かした
ハード系のパンは本当に絶品でおすすめ。
(ご飯党のわたくしは、あまりパンに反応しない人間なのですが、
先日ごちそうになったとき、これは、久々にうまい!と感動。)
参加メンバーにも好評で、
前回さばいた鶏のレバーペーストなどを添えて舌鼓。

3色のカラフルさが素敵なドレッシングは、
どれもそれぞれオリジナルな味があって、
サラダ1皿を文字通り3倍、3回楽しめました。

「根菜しょうゆ」は、一番スタンダードで
誰もが、どのサラダにも、程よく合いそうな風味。
根菜類の味もよく出ています。

朱色鮮やかな「トマト&リンゴ」は、切れ味あるさわやかな酸味で、
肉料理にも、ばっちりマッチして楽しめそう。

黄色鮮やかな「カボチャ&大豆」は、
隠し味のたまねぎのおいしさが際立って、
粒々感を残した大豆はクルミのような触感で、これもいい。

ためしに、ドレッシング投票してみよっか、と言ってみたら、
「それぞれの良さは比べられないから、投票できない」
と、いうことに。
なるほど、確かにそうだよな。
政治家の選挙じゃないもんな。
そういう若者感性もいいな、と。

ちなみに、意外にもあまり知られていませんが、
わとなさんは、盛岡、北上地域は毎週配達してるし、
その他の地域は発送もしているから、
食べてみたい、と思う方は連絡してみてはいかがでしょ。

090-8782−6909(わとな自然農園)

   by 里山おやじ

2017年02月06日

鶏年ということで・・・

本当は正月早々(パソコン入院中)に書きたかった記事。

2017年は鶏年ということで、
今年は、これまでに作ってきたロケットストーブや愛農かまどや
ニューフェイスのヌカ釜といった地域エネルギーアイテムと絡めて、
何か、卵や鶏料理を楽しむイベントも企画したいところ。

昨年から続いている「里山若者サミット」では、
鶏解体作業と合わせて鶏料理を良く楽しむので、
この流れでのイベントも企画中。

フェスタ出店の生産者さんたちの食材とコラボできたら最高。

さてさて、その鶏たち。
真冬の優命園での日常のお世話の一コマを紹介すると・・・

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主食の南部小麦や、米ぬかやおからで作る発酵飼料に加えて、
緑のないこの時期に必ず食べさせるのがこれ。

「鉄カブト」といういかにも固そうな名前のカボチャ。
夏の間、鶏用に1000個近くを栽培している。(鶏糞を肥料にね。)
名前の通り、固い皮に覆われているこの品種を選んでいるのは、
岩手での厳しい寒さの冬場の保存時に凍結から実を守れるから。
毎朝、2つに割って鶏舎に放り込む。
平飼いの鶏達は自由なので、食いたい奴が食う。

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別に飼料用のカボチャではなくて、
人が食べても十分においしいれっきとした「日本カボチャ」なので、
鶏たちも好物でよく食べる。
(こら、カメラ目線やめなさい!)
(平飼いの鶏達は自由なので、写りたい奴が写る。)

が、やっぱり生では「鉄カブト」の皮とその周辺は固いので、残る。

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そこで、2,3日に1回は、このショリショリ(正式名称が分からん!)
を使って、千本切りにしてやる。
「手間かかるねえ。」と、よく言われるが、
苦労して栽培貯蔵してるものを残される方がよっぽど悔しいので、
農閑期の今は手間とは全くは感じない。

こうして、毎日カボチャはめでたく完食されていく。

今季は鳥インフルの大流行で、
養鶏農家は野鳥対策などいつになく神経をすり減らすことも多々あるのだが、
優命園では、昨年秋から産卵絶好調(なぜだかまだ分からん!)でありまして、
(平飼いの鶏達は自由なので、産みたい奴が産む。)
ただいま、久々に卵の販路拡大中。
(地元は宅配、盛岡、仙台、首都圏などは発送してますんで、
興味ある方、ぜひお問い合わせ<0197-36-3292>くだされ。)

そんなわけで、とり年の2017年。
せっかく25年も鶏を飼い続けてきた優命園としましては、
生活学校で、ぜひとも鶏に絡んだイベントを何かやろうと思いまする。

   by 里山おやじ






2017年01月31日

第4回里山若者サミット

今後も続きそうなので、
ついに、「第4回」と表示するようになった今年初の里山若者サミット。

実は今回の作業は、前回とほぼ同じ。
鶏の解体と、大豆の選別と、薪割り。

体験としては、ひとつ新しいものが入った方が良かったかもしれないけど、
そこはあくまで、「農的暮らし」の都合を最優先にしてもらっている。
なので、今回はまるっきりの繰り返し、という状況になったのだが・・・。

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でも、この「繰り返し」って実はとても大切なことだ。
生活学校の3つの森は、
森プロスタッフが、数年かけて
毎週、繰り返し繰り返し手を入れて作ってきた場所だし、
農家の栽培や飼育作業は、時には苦しいほどの
果てしない繰り返しで成り立つものだ。

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様々な農山漁村の体験ツアーなるものが登場するようになって、
「初めての体験」や「都会では味わうことのできない感動」
が次々と商品化され始めた。
もちろんこれだって十分に意義のあることだ。
でも、商品化された途端に、
「2度目の体験」や「一度味わった感動」は、
最初のインパクトが少し薄れて、商品価値としては下がっていく。
だから、次なる「初めての体験」ツアーが
新商品として求められていくことになるのだろう。

けれど、インパクトの薄れ始めた繰り返しの作業の中に、
実はもっと大切なことが見つかると思うのだ。

鶏の解体は、普通の人にとって、最初のインパクトが大きい体験だ。
(自分の場合は、もう肉は食べられない、と思うほどだった。)
それが繰り返しの中で、薄れていく。
命に対して、最初のインパクトが薄れていいのか、
という葛藤も生まれるかもしれない。
(自分の場合がそうだった。)
それが、ベジタリアンという生き方になる人もいるだろうし、
肉のおいしさやありがたさへの深い感謝が育ちもする。
(飼育者にとっては、ならば鶏をどう飼うか、
という自分の生き方が問われることにもなる。)

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約一年前、最初の鶏解体体験で指を切ってしまったやまみちゃんは、
昨年16回も繰り返しここに通って、様々な作業をしてくれた。

そしてこの日、初参加のハピちゃんや
2回目のキタケン君に、包丁の入れ方のアドバイスを的確にしていた。
そう、農的作業の繰り返しは、自分の手に技が宿るのだ。
作業に心地よいスピードやリズムが生まれるようになると、
作業は格段に楽しくなるし、
それは確実に生きる自信につながる。

最初のインパクトの強い体験だけでは、
決して到達できないものが、地道な繰り返しの中にはきっとある。

それを大事に育てる場にしたいんだなあ、この里山若者サミットは。

   by 里山おやじ





2016年12月27日

里山若者サミット

なんとなーく緩やかーに続き始めた「里山若者サミット」
を略して「SWS」(と、勝手に命名)。
気がつけば第3回になった先日は、
里山母ちゃんが(太くて逞しい)腕によりをかけた
「スペシャル里山ディナー冬バージョン」付き忘年会・・・付き大豆選別作業。
(って、結局仕事させるんかい、という次男の厳しい突っ込みは無視。)

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大豆は、唐箕がけから選別まですべて手作業でしたが、
師走の寒空の下、大人数なので
おしゃべりしながらも、一気に気持ちよくはかどりました。

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外での風選別と篩(ふるい)選別が終わると、
最終工程は、人の目による手選別。

今年は高温多湿気味の天候が長く続き、
粘土質土壌の優命園の大豆は根が湿害を受けたと思われ、
品質の悪いものもかなり混じってしまったため、
この目選別は、時間がかかりまして、まさに人海戦術。
でも、機械音に会話を遮断されることのない
こうした作業中のお喋りというのは、
実は最高に楽しい時間だったりするものです。

エコビレッジとか、コミュニティーファームとか
そういう共同体みたいなものを作ったとしたら
たぶんこんな雰囲気なんだろうな、と想像しながら、
若者たちと楽しい時間を(またまた)深夜まで共有しました。

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夕食は冬の里山食生活に即して、
ハムやらスモークやら角煮やら肉の加工保存食中心に、
今回はそれに合わせて思いっきりの洋食ディナー。
豊作だった小麦で、パンやフォカッチャに
スモークチキンスープを添えて、
デザートはシフォンケーキ。
せっかく作業してもらった豆料理は出せなかったけど、
まあ、それはまた次回、和食バージョンということで。

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参加メンバーはほとんどが
今年の「里山フェスタ」を手伝ってくれた若きボランティアスタッフ。
今年は、こうした若い世代との交流がぐんと深まって、
なにかと生活学校の長期展望に希望が見えた年になりましたが、
まさにそれを象徴する年末の楽しい「SWS」忘年会でありました。


そんなわけで、今年の生活学校のイベントはすべて終了。
2016年、様々な形で生活学校の活動を支えてくださったすべての皆様と、
このブログの読者の皆様に、
この場を借りて、心からありがとうございました。

どうぞ、よいお年をお迎えください。

そして、来年もまた、
里山生活学校をどうぞ、よろしくお願いいたします。

   by 里山おやじ

2016年12月24日

里山保存食

山作業が終わった途端に、
里山にドカンと積もった大雪・・・

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うわ、これは早くも根雪だ、と覚悟してたら、
その後の高温で解けてくれたので、
冬の加工品作り真っ盛りの優命園としては大助かり。
雪かき作業とこれが重なるとかなり厳しいが、
今年は余裕をもってじっくり作業できるのがうれしい。

一年間いろいろなイベントで
参加者にかわいがってもらったブーちゃんは、
12月頭にこうして「♪ドナドナドーナ、ドーナ」。
ペットではないから、食べ物としておいしくいただく。

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クリスマスシーズンに作るロースハムはすっかり恒例。
自家製スープセロリ―の漬け込み液につけてから、
桜のチップで燻して完成。

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続いて、一年以上卵を産んでくれた鶏たちも、
このシーズンはこうしてスモークにして命をいただく。

こちらはシンプルな塩胡椒と醤油ベースの漬け込み液で。

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やっぱり桜のチップで燻して完成。

農繁期は田畑の仕事で忙しくてなかなかできないし、
冬の寒さは、肉加工に適した気温だし、
クリスマス、お正月を迎えるこの時期にぴったりの加工である。

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肉の燻製は、
もともと日本の保存食文化だったのかどうかよくわからないが、
地域資源を上手に活かせる里山生活の食卓の中に、
季節の食材としてすっかり溶け込んだ感がある。

そのうち狩猟罠免許取って、
農作物を有害獣から守りながら、
ジビエのスモークにも挑戦していきたいものだ。

   by 里山おやじ

2016年10月16日

収穫の秋

この秋は、度重なる台風襲来や大雨で、
岩手県内の米の収獲作業は大幅に遅れている。

圃場がぬかるんで大型機械・コンバインが入らないという。
近代化、機械化がもたらした思わぬ弱点かもしれない。
この里山周辺も、まだ稲刈りできないでいる田んぼが結構見られる。

もともとからして谷津田で湿田の優命園にとっては、
「ああ、今年もまた半分手刈り作業だあ」という感じ。
それにしても、コンバインどころか
一条刈りのミニバインダーでさえはまってしまうところがかなり悲しい。

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でも、今年はありがたいことに、
仙さんや、岩大・農学部のみなさんの素晴らしい助っ人のおかげで、
(プロ野球・日本ハムでいえば、レアードくらい。)
こんなにもぬかるんだ悪条件にも拘らず、予定よりも早く稲刈りが終わり、

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昨日は脱穀も無事終了。
しかも、予想外の大豊作で、過去3番目の収量だった。
(大谷でいえば、162キロくらいか。)

仙さんとペーターまで助っ人に来てくれて、
脱穀終了後は、稲わらまで、束ねて運搬。

雨に当たるとすぐかびてしまう稲わらを無事収納できて一安心。

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と、いうのも、
この秋はこの稲わらを材料に、いくつかワークショップがあるのです。
明日はその第一弾。
20人の子供たちがやってきます。
ただいま、とれたての稲わらで、
(大谷の新記録・165キロ連発のラジオを聞きながら・・・)
ワークショップのシュミレーション中。
     (そして、岩手県奥州市出身の大スター・大谷選手、
              パ・リーグ優勝おめでとうございます。)

   by 里山おやじ

2016年06月08日

昭和の田植え

優命園の今年の「昭和の田植え」は、
何人もの人がお手伝いに来てくれて、
かなり余裕をもって手植え作業ができました。

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1週間空けて、週末を2回使いましたが、
ともにお天気よくて最高の田植日和。
途中現れてくれたサシバやサンショウクイを観ながら
ワイワイとにぎやかに。

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2週目は岩大メンバーも来てくれて
午前中に余裕で終わったので、
午後はツリーハウスでのティータイム体験。

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に続いて、
森林インストラクターの菊地さんをいのち森に案内しながら
ミニ観察会をしていただきました。

これまでに確認できなかった樹種が
新たに8種も確認できて、とても感激でした。

菊地さんは単に樹木の名前だけでなく、
利活用にまつわるエピソードが豊富で面白い。

11日は、蜜源樹の観察会ですが、
いつか菊地さんにもぜひ観察会をお願いしたいなあ。

それにしても、
田植えの日に観察会というこの余裕は、
里山生活25年目にして、初めてでありました。
お手伝いのみなさんに改めて感謝。

  by 里山おやじ