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2018年05月23日

続・ワラビの季節

5月上旬に収穫をした「やさし森」のワラビ群生地帯。
その後、ほかの雑草も生い茂りだして、
取り残したワラビも一斉に葉が開いてくる。

今年、花子さんの提案で、その雑草と展葉したワラビを
刈り払い機で刈り払ってみた。

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すると、1週間後の今日、またまた若いワラビがニョキニョキと!
1回目ほどの勢いや密度はないが、それでも十分な再収穫。

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そうか、このタイミングで一度刈り払えば、
もう1回収穫できるわけだ、という嬉しい再発見。

(今日の収穫分は、イベント用に塩漬け。
あく抜きがいらないのでひと手間省けるのだが、
ついつい塩をケチってしまうとあとで痛い目に合う。なので、塩はたっぷりと。)

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さて、「やさし森」ふもとの桑畑は、
6月から桑の実収穫が始まるので、そろそろ草刈り作業に入るのだが、
近年、やたらと増えてきた大きな葉っぱの植物がある。

これ、ウバユリ。
夏の花の時期に、この葉がほとんど枯れていて
「葉がない」→「歯がない」→「だから姥」でウバユリだとか。

根っこが食用になるというので掘ってみると・・・
確かにニンニク状のものがいくつかついてた。

ユリ科の根は有毒も多々あるので、慎重に確認してから食べてみよ。

   by 里山おやじ

2018年05月10日

ワラビの季節

ウコギ科の木の芽山菜に続いて、ワラビの季節到来。
今年は、発生が1週間近く早くて、
最初のピークがやや採り遅れてしまった。
(ちょっともったいなかった。)

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けれども、この春は意外にも、やさし森での群生地帯が、
かなり一気に拡大してきたので、まだまだ採れる気配。

天然ワラビの場合、
条件が整えば、地下茎が年々徐々に広がっていき、
ある年、一斉に発生を始めるということなのだろうか。

切り土地帯なので、養分不足のため、まだ軸は細いが、
開いたワラビの葉が秋口に枯れて堆積していけば、
少しづつ肥沃化していくに違いない。

手間があれば、鶏糞散布しても効果がありそう。
(でも、そうすると天然とは呼べないか?)

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この里山地域の粘土質土壌で育つワラビは、
特に粘り気が強いのが特徴の一級品。
一度食べた人からは毎年予約注文をいただく。

ので、あく抜きや束ね作業は、ちょっと忙しいプチ農繁期。

今年は生活学校のイベント用にも、
塩蔵ワラビを確保したいので、これも準備中。
塩が足りなくて大失敗した経験を活かして、今年こそ・・・。

  by 里山おやじ

2018年03月06日

里山カトラリー

とりあえず、
この冬の地域資源利活用モノづくりは、
里山自生樹木カトラリーを中心として修行することに決めて、
せっせと修行に励む日々になった。

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とはいえ、数年(十数年?)に一度の大雪と低温続きの厳しい冬だったから、
雪かき雪下ろし凍結路面の破砕などの作業に追われて、
まとまった時間は思うように取れず・・・

毎日寸暇を惜しむようにひねり出した製作時間をつなぎ合わせて、
試行錯誤を記録しながら、少しずつ進んでいる感じだ。

やっているうちに必要な道具や治具もだんだんわかってきて、
一つずつ、確認しながらそろってきた。

カトラリー作りの場合、
使い手から絶対に求められる条件は、使いやすい形。

最終的にはオリジナルなものを作りたいが、
最初からそれを優先させて、使いやすさがないがしろになっては本末転倒。
まずは、参考文献の中のモノを真似て作る。
次に、実際の作家さんのモノを真似て作る。

これまでワークショップの講師として何度もお世話になった
安孫自然塾の外久保蔦雄さんの作品からは多くを学ばせてもらっている。

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何より蔦雄さんとは、
「地域資源の利活用」という共有している信念が一緒だし、
使いやすさの中にある優しいオリジナルな曲線が
とても美しくて、個人的にその感性が好きなのだ。

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蔦雄さんの作品に比べれば技術はもちろんまだまだ未熟。
でも、この農閑期は、とにもかくにも
数種類のカトラリーを、数種類の里山樹木から作ることができた。
モノづくりの物語は確実に一歩動き出したということ。
これが大事。
楽しいストーリーが生まれる手ごたえは十分にあり、だ。

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ところで、
昨年、樹木観察会用に生活学校で揃えたルーペ。
で、このカトラリーを覗いてみると・・・
表面の毛羽立ちが実によく見えてしまう。
(ハイビジョンアップ画像で顔のしわを見破られる中年女優
の悲しい気持ちがよぉぉく理解できた。)
手を抜かずに、
粒度の細かいサンドペーパーを何段階も、
根気よくかけなければ、と、肝に銘じたところ。

モノづくりは、なんであれ、本気になるほど
奥が深い領域にはまり込んでしまう。

夢中、没頭、達成感・・・この時間がいいんだな。

   by 里山おやじ



2018年02月03日

冬場のモノづくり

里山は数年ぶりの大雪に見舞われている。
全国的に大雪の年なのだからまあ仕方ない。

モノづくりは農閑期が勝負なのだが
雪かき、雪下ろし作業に時間を奪われて、
なかなか冬場のモノづくりが進まない。

それでも、正月からモノづくり小屋の整備を頑張ったので、
少なくとも昨年までよりは
スペースができたのだから、着実に前進はしている。

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今年は
これまで、色々な講師の先生に教えていただいた地域資源ワークショップから、
生活学校のオリジナルなモノづくりが
一つでも二つでも生み出せるように、
じっくり挑戦していきたい。

まずは過去のワークショップをおさらいしながら、
実際に作りながらの試行錯誤だ。

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桑のジャムスプーン、
胡桃のデザートフォークに、スープスプーン、
欅のこけし・・・

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と、まずはこんなところから始めている。

小さくて構わないから、
里山発の確かな物語と結びついた味わい深いモノづくり、
これが目標だ。

   by 里山おやじ

2016年07月06日

樹皮採取・2

土砂降りの森プロ作業日。
外仕事はとても無理なので、
前日に伐採して来た胡桃の樹皮剥ぎ取り作業。
7月に入ってしまったので今年はこれが最後の予定。

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樹皮採り作業も毎週続き、これが3回目。
スタッフもすっかり手作業に慣れてきたので、
1回目に比べると、2,3倍のスピードでできるようになった。

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そして3回目の本日、新たな樹皮採りアイテムが誕生!
このオリジナル治具のおかげで、
作業スピードは早くなるし、
親指は痛くないし、
皮は破けずにきれいに剥けるし、作業は大進歩。


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この治具の発案&製作者は、すっかりおなじみの仙さん。
(刃物を研ぐのが大得意の仙さんは、
今週、生活学校のあらゆる刃物という刃物を片っ端からビカビカに
研ぎまくってくれまして、これからニックネームは、‟研ぎの仙さん”)

わずか1時間足らずで、この新治具を2本作ってくれた
研ぎの仙さんのおかげで、

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ことし最後の樹皮採りの本日は、大成果!
胡桃の良質な樹皮をあずまやに大量に吊るすことができた。

樹皮細工、着実に一歩前進だ。



   by 里山おやじ

2016年06月26日

樹皮採取

6月。
優命園は、一年で最も忙しいい農繁期に追われているのですが、
今年、森プロチームは、この時期やらねばならぬ作業があります。

ワークショップなどで利活用する樹皮細工の原料採りです。
「樹皮をとる時期は6月」
これは昨年ワークショップやフェスタでお世話になった
葛巻の森の達人・外久保さんからの教え。

今年、この時期を絶対逃してはならぬと、心していたのですが
やはりこの農繁期で遅れてしまい、
6月も下旬に入ったこの日、なんとか作業開始。

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コウゾ、ヤナギ、クルミの3種の若い枝を伐採してきて、あずまやへ。

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ここでナイフで縦に切れ目を入れて、
あとは手で丁寧に剥いでいきます。
きれいに剥けると実に気持ちいい。
皮を剥いだ枝もつるりとしていてきれいなので何かに使えそう。

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剥いだ樹皮は、裏返して丸めてから乾燥。
あずまやの軒下にこうして紐に通して吊るします。

この日は、優命園wwooferのSさんや、
最近、生活学校の様々な作業をお手伝いしてくれている仙さん
(なんとフェスタ用のイーゼルを7台作ってくれましたし、
草刈りや里小屋の配線工事もしてくれました。
この後もいろいろ頼む予定です。フェスタを前に強力な助っ人の登場!)
も作業に参加してくれました。

6月残りわずかですが、
できる限り、この作業で乾燥樹皮を作りためていきます。

   by 里山おやじ

2016年02月23日

モノ作り

今年の里山フェスタも昨年同様9月開催予定。
6年目のフェスタには生活学校として大きな目標がある。
それは、生活学校としての出店ブースを出すこと。
つまりスタッフの作品展示販売だ。

そんな目標も見据えながら
雪に閉じ込められるモノ作りの冬
(今年は暖冬で閉じ込められちゃいないが)、
花子さんは、里山の羊たちの羊毛を活かした針刺しなど
せっせと作っている。

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ワタクシも、里山の胡桃や山桜のスプーンやフォークを試作中。

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さらに2人のコラボで、
こんな針刺しができた。

地域資源に手間をかけて価値を生み出すこと。
それを表現できる素敵なブースにしたい。

まだまだ時間はあるとはいえ、
農閑期が勝負である。

   by 里山おやじ

2016年01月20日

籾摺り器・5


一昨日からの全国的な大雪で、全国至る所で停電。
岩手県内でもいまだに6000戸が停電中だという。
皮肉にもタイムリーなこの籾摺り器記事の連載になってしまった。

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原因は、通常よりもかなり湿った重たい雪だったので
電線への着雪量が多くなったためではないだろうか。
いずれにしても、冬には停電要因が多いことを念頭に、
ブラックアウトに備えたいものだ。

で、連載に戻って・・・
(この籾摺り器制作は昨秋の話。
昨日は、丸一日雪かきで疲労困憊。
悠長に籾摺り器づくりしてたわけではありませぬ。)

はい、まずは試運転開始。

ゴリゴリゴリ!という軽快な音を立てて、
上臼は実に滑らかに回りだした。

いいね・・・・うん・・・・実にいい。
音も手ごたえも・・・・でも・・・

あれ?

肝心の米が出てこない。
米が出てこないので、籾も吸い込まれて行かない。
なぜだ?

不安になって上臼を外してみると・・・・
確かに籾はよく摺れている。玄米だ。
これはこれで感動なんだけど・・・
まさか、摺るたびに上臼を外さないとこの玄米を取り出せないってことか?
そんな原始的なことはやってられないぞ。
(手動籾摺り器自体が原始的じゃねえか、という突込みは無視する。)

ここで、テキストをいただいた小岩さんにメールした。
「テキスト通りに(ちょっと無駄なアレンジもしたけど、それは伏せとく。)
作ったのですが、玄米が出てきません。
中で籾はよく摺れているのですが、
これはいちいち上臼を外して取り出さねばならないのでしょうか。」と。

返事が来るまで、また試してみる。
が、何度やっても玄米は出てこない。

ちょうど、このころ「メジャー」という野球漫画を読書中だったので、
試しに、何気なく左手で回してみた。
(あ、どうでもいいけど、この漫画の主人公が、
右肩をを故障してボールが投げられなくなって、
左利きになるというストーリーなのだった・・・)

あれ?
出て・・・きた。
出てきた、出てきた、出てきた!
おーっ、玄米がジャラジャラ出てくる、出てくる、でてくる。
(パチンコの当たりってこんな感じか?やったことねえけど。)
おーっ、感動だ、成功だ、籾摺り器1号・マルコメ君完成だ!

いや、待て。
感動は感動だが、その前になぜ、左手で回さないと玄米が出てこない?
ミステリ―じゃねえか、これ・・・?
確かに野球は「不思議と」左ピッチャーが有利といわれるが、
籾摺りも「不思議と」そうなのか?
そんなはずがあるのか?

いや、違った、わかった。
回転方向だ!
時計回りでは・・・・・・・出てこない。
逆回りだと・・・・・・出てきた!
間違いない! そうだったのか! 謎が解けた!

しかし・・・小岩さんに・・・なんとメールしよう・・・
かなり、恥ずかしい位置に自分が立たされていることに気づく。

(だからと言ってあのメールを出してしまった以上、
黙っているわけにもいかず、
しかたなく、おバカな自分の早とちりのお詫びを書く。
返事は・・・・・・いまだに・・・・・・・ない。)

だけど、一言、言い訳したいのは、
ふつう右利きの人がハンドルを回す作業をするとなると、
大抵は時計回りに回す。
例えば、農具でいえば唐箕もそうでしょ!
実際その後、この籾摺り器を見せた人は全て右利きで、
全員例外なく時計回りに回したのだ!
(全員っていったい何人よ?
と冷めた目で突っ込むような人は、多くの友を失うだろう。)

つまり、大昔から世界中いたるところで使われてきた
この道具が、反時計回りであるってかなり不思議なことだと思うのだが…。

こんなわけで、ちょっと苦労して籾摺り器は完成した。

この籾摺り器1号・マルコメ君、
今年はイベントでも活躍してもらうぞ。

と、同時に、
農山村部のブラックアウト防災対策の防災グッズとして
各地域にあるといいのではないだろうか。


   by 里山おやじ

2016年01月18日

籾摺り器・4

昨日は、阪神淡路大震災の日。
これもまた防災について振り返る貴重な節目だ。

地震に限らず、災害大国ニッポン。
それぞれの地域に見合った防災対策がそれぞれにある。

手動の石臼と籾摺り器があってホントに助かった
という日が
いつか本当に来てしまうかもしれない。

さて、その籾摺り器づくり。
残るは、上臼トップの籾を入れるスペースの彫りだしだ。

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まあ、1号機なんだし、
素直に、無難に、おとなしく、円形にしておけばよかったのだが・・・

すぐにオリジナリティを表現したくなる悲しき性分ゆえ
ここで懲りずに凝り出してしまった。

何をしたかったのかというと・・・
「米」という文字が閃いて、
それを無性にデザインしたくなってしまったのである。

しかし・・・
わかってはいたのだが、欅という材は固かった。
ましてやデザインを彫る臼の上面は木口であった。

おかげで、ここからの作業が延々と続き、
第1号機の制作時間の半分以上は、
このデザインを彫る作業となり、
(何日かかったかは言えない。)
挙句に、「これってない方が、籾がスムーズに落ちるんじゃない」
という隣人のまさに正しい突っ込みに
「うるさい」としか返せない羽目になってしまったのだった。
(世の中、言ってはならない正しい突っ込みに満ち溢れているものだ。)

それでも、
ようやく彫りあがったこの1号機君に、
念願の「マルコメ君」という名前を付けて、
(ほら、上から見ると○の中に「米」って見えるでしょ。)
ひとりさびしく、
「無駄じゃなかった、
無駄じゃなかったに違いない、
たとえ、もし無駄だったとしても
無駄の中にも大切なことはある、
無駄かどうかは、人間にはわからないのだ。」
としつこく何度も自分に言い聞かせ、なぐさめ、

段ボールで黙々と受け皿を作り、

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ハンドルや固定バーを木の枝で作って、完成!

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いやー、途中からが(多分無駄に)長かった、長かった。
うん、でも、その分アートっぽいいいものができた。
暮らしの中に、ささやかなアート心は必要だ。

で、とにかくまずは、試運転だ。

(あと、ちょっとだけ、つづく)


   by 里山おやじ

2016年01月16日

籾摺り器・3

さて、今回、籾摺り器を作るにあたって、
たまたまというか、
趣味の木皿を作るつもりで乾燥させていた
直径30センチものの欅の材があったので、
これを材料とすることにした。

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運がいいことに、
ちょうど訪ねてきてくれたログビルダー・戸田さんに頼み込んで、
これをきれいに切断してもらった。
さすがプロ!
スコアリングという技で、毛羽立ち一つなし。

この技は、夏場に丸椅子作りをする際に習って
結構できるようになったのだが、さすがにここまではまだ無理。
頼んでよかった。

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切断した上臼の重量は、とても重要。
この重さが籾をプレスする力になる。
軽すぎては籾が十分に剥けないだろうし
重すぎては、米をすり潰してしまうだろう。
測ってみると12キロ近くあり、とりあえず合格。

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次に、上下の臼共にコンパスで中心を出して、
下臼に回転を支える軸を取り付ける。
今回は、小岩さんのテキストに習って、ステンレスのボルトを軸に。
ラチェットで絞めてから、ボルトの頭はグラインダーで切断。

一方の上臼の中心には、
ボルトを受ける穴をあけて、これで上下臼を合わせる。
ぴったりだ!
何しろ戸田さんの切り口は真っ平らなので、
微調整のカンナ掛け修正はほとんど不要だったのだ。

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そして、上臼にはこの中心軸から5センチずらした位置に、
籾の投入口の穴を開ける。
ドリルによる垂直の穴あけは難しく、
しかもこれは距離もあるのでドリルスタンドを利用。
それでもドリルの刃が届かず、
結局反対側から目測で狙いをつけて何とか貫通。

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これで一応全体構造は出来上がり。


あとは、ひたすら地道に臼の目を彫っていく作業。

P1230628.JPG

臼の目のパターンには大きく分けて、
6画と8画の2種類があるのだが、今回は8画のパターンを採用。

上下臼の木口に、
鉛筆で目のパターンを線引きしてから
丁寧に一本ずつ彫刻刀でなぞるように彫っていく。

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秋の夜長の実に楽しい時間ですっかり没頭、夢中。
時がたつのもすっかり忘れて、気がつけばあっという間に深夜・・・。
(ちなみに制作したのは昨秋のことです。)


(つづく)

   by 里山おやじ