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2018年09月19日

第8回・里山フェスタ報告・6

毎年、葛巻から素敵な地域素材作品を持ってきてくださる風蔵さん。

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毎回趣向を凝らしてくれるワークショップも常に新しい。

今回は、「杉玉づくり」。
よく、造り酒屋さんなどの前に吊るされているアレ、だ。

材料の杉葉は、先端が三つ又に枝分かれしたものだけなので、
材料集めはかなり大変だったそうだ。
だから、フェスタでは限定5名の貴重なワークショップ。
あっという間に定員になった。

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実際にこのワークショップに参加した
スタッフ・やまみちゃんのリポート&感想です。

「6年前盛岡に越してきたとき、紺屋町で初めて見かけた杉玉。
なかなかのボリュームと存在感がありながら、
何の説明書きもなしに酒蔵の前に吊るされたそれを、
あれは何なのだろう…?と思っていました。

だから、フェスタのパンフレットで例の“緑の物体”が作れると知った時は、
絶対に作ろう!と決めていたのです。

スタッフの休憩時間になり、
小走りでいそいそと里小屋のWSブースに出向く私。
魅惑的なたくさんの手作り品を並べ、
ロケットストーブに腰かけていた風蔵さんに
「杉玉、まだ作れますか?」と尋ねると、
「最後の一つですよ」とのこと。よかった〜!!

とはいえ、パンフレットには「所要時間:45分〜」と書いてあります。
不器用なワタクシ、
果たしてどんな複雑な工程があるのかとドキドキしていると、
「どの大きさにしますか?」と目の前に転がされたそれは、針金でできた球体。

なんでも、杉玉の作り方はいたって単純で、
針金が幾重にも重なってできたボール状の骨格の隙間に、
放射状に杉の葉を詰めてゆくというもの。
単純かつ明快な工程に、これまた「よかった〜!!」と一安心。
ベースとなる針金ボールの大きさに比例して、
出来上がる杉玉の大きさも変わるとのことでした。
ボリュームがあった方が可愛いだろうなあ…とは思いつつ、
何でも人より時間がかかってしまう私は、
あいだをとって中くらいの骨格をチョイス。
あとは、事前に風蔵さんが採集してくださった杉の葉を、
ひたすら隙間に詰めていくのみ。

隙間に杉の葉がいい塩梅につまってくると、
杉の葉がぎゅうっと押し込まれてハマる感じもまた心地よく…
(例えるならば、ゴムで結んだ一本結びの髪の結い目に、指を突っ込む感じ)。
私がせっせと杉の葉を詰め込んでゆく間、
風蔵さんは刈り払った杉の枝から、
葉っぱの束をちょきんちょきんと切り落としては、
私の手元に供給していきます。
スギ独特の爽やかな芳香を放つそれは、
瞬く間に、針金ボールの隙間の口にすぽっと収まってしまうのでした。

お互いに手を動かしながら話すのは、
生まれた土地のことや、自分が今住む地域のこと。
そうそう、杉玉の意味するところを知れたのも、大きな収穫でした!
なんでもスマホ1つで調べられる時代だけれど、
直接人の口から語られる言葉には、ひときわの感動や驚き、
知った時の嬉しさが詰まっていると思います。

今、自宅の庭先には無事完成し、
さっぱりと散髪して刈りそろえられた杉玉がぶら下がっています。
いまは青々としていますが、
時の流れとともに深みを帯びた色に変わるそれを、
人生の酸いも甘いも味わい醸されてゆく(はず?)の自分の変化とともに、
見守っていけたらと思います。」

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