3年プロジェクトとして始まった
「里山樹木利活用図鑑」づくり活動。
森林インストラクターで木こりの木こりんや
カメラマンの優介君に来てもらいながら、
今年度は「葉」をテーマに、
樹種の同定、タグつけ、撮影、
観察コースとそのフィールドマップ作りなど、
ここまで順調に進んできました。
先日は、年内最後の撮影で、コースをたどりながら冬芽を採取。
冬芽は小さくて目立たぬ器官ではありますが、
樹種の特徴がよくあらわれるし、
葉と並んで長い期間樹上にあるので、
葉と冬芽が分かると、年間通じて樹木の識別力が一気に高まります。
冬場は日も短くて、日陰での撮影になると光が足りないので、
こうして採種籠に集めてから室内撮影です。
一度に80種を超える冬芽の着いた枝を、
ごちゃごちゃに籠に入れて持ち帰っても大丈夫なわけは、
それを見ただけでその樹種が完全にわかるという木こりんがいればこそ。
いつの日か、このレベルにまでなりたいものです。
この日は、全長1キロを超える3つのコースを歩いて、
タグつけと採種をする中で、初の樹種「ツタ」を発見。
これで、この里山の103種目の自生種です。
この冬は、集めたサンプルやデータを整理して、
具体的なオリジナル性のある図鑑のページレイアウトなども
じっくり煮詰めていこうと思います。
楽しい作業になりそうです。
by 里山おやじ
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