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2017年04月17日

第1回「森まなび・山あそび・モノづくり」・@

昨日は、「森まなび・山あそび・モノづくり」と名付けて、
今年度から新たなスタートを切った第1回目の開校日。

DSCN6670.JPG

春の日差し降り注ぐ最高のお天気のもと、
32人の参加者が里山に足を運んでくれました。

午後1時から「里山樹木利活用図鑑づくり観察会」(名称なげえ!)
の森まなびコースと
「いのち森・ペーターパーク」(なのにペーターがいねえ!)
の山あそびコースに分かれて
初の2コース同時進行という試みです。

DSCN6684.JPG

観察会は、主に小学生以上大人向けという設定でしたが、
最年少は、地元小学校6年生のR君。
北上から参加の中学生Hちゃんも。
この二人の、食い入るような真剣なまなざしで葉っぱを
見て記録する表情がとても印象に残りました。

そう、今回のテーマは、樹木の葉っぱです。

それも常緑樹。

里山の樹木たちのほとんどは
寒さと乾燥の厳しい冬というハードルを越えるために
秋に葉を落とします。

光合成はできなくなりますが、
葉からの蒸散を防ぐことを優先しているということです。
それほど冬の乾燥は樹木にとって過酷なのですね。

そんな中で、ごくわずかですが、
冬にも葉をつけたままの樹木たちがいました。

この日確認できたのは、
アオキ、ヒメアオキ、ハイイヌツゲ、エゾユズリハ、ササといった広葉樹と
スギ、アカマツの針葉樹です。

この常緑樹たちの特徴をじっくり観察して記録していきます。
高木なのか、低木なのか、つる性なのか。
単葉なのか、複葉なのか。
葉っぱの縁はなめらかなのか、ギザギザなのか。
枝からの出方は、交互なのか、対なのか。

樹木の名前を覚えることを目的にするのではなく、
樹木たちの生き方(環境への適応や他生物との共生)をまなぶ。
そんな観察会でありたいという強い思いを込めて、
8年目にしてようやく出来上がってきた観察会のスタイルでもあります。

さて、そうした視点で、常緑樹たちを見ていくと・・・
広葉樹の常緑樹はどれも背丈の「小さい」低木であること、
針葉樹の常緑樹はどれも葉の面積が「小さい」針葉であること、
が浮かび上がってきます。
背丈を小さくするのは、冬でも湿度のある地表に近づくため、
葉の面積を小さくするのは、蒸散を防ぐため。

そうなのです。
冬という大きなハードルを越えるために、
里山の樹木たちは、葉を落としたり、
背丈や葉の面積を小さくするという生き方を選択して
生き残ってきた樹種たちなのです。

大きなハードルにぶつかったときに
遮二無二光合成を続けるという成長志向ではなく、
成長をいったんあきらめて、
体を小さくすることで生き残ってきた里山の樹木たち。

今の時代、人として学ぶべき深いヒントを感じずにはいられません。

P4160040.JPG

樹木の専門家でもない私ですが、
里山に暮らして25年ですから、
生活者の視点から樹木に学ぶこと、感謝すること、利活用することは多々あります。

こんな観察会を続けて、3年後を目標にこの記録を図鑑にしたいという
小さなプロジェクトの始まりでもあります。

記念すべき第1回目は参加者に恵まれて、
とても心に残る観察会になりました。
課題は課題としていろいろ出てきたけれど…。

    by 里山おやじ
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