前にも少し触れましたが、今回のフェスタは、
初めて東京からの若者前泊スタッフの参加がありました。
フェスタ当日はもちろんスタッフシフトに入ってもらいましたし、
前日は到着直後から準備作業、
フェスタ終了後は地元岩手大学・農学部のスタッフ等と
「里山若者サミット」夕食会、
あっという間の2泊3日里山体験だったことと思います。
世界有数の過密都市、東京。
一方で、過疎化に悩む農山村里山地域。
新しい、いいマッチングが生まれれば、
国の在り方としても望ましい姿が浮かび上がってきそうです。
Tターン体験者として、
いきなり安易な移住を奨める気はありませんが、
まずは、農村都市交流の場として
この里山フェスタがきっかけになるのは面白いなと思っています。
来年は、地元若者を意識的に巻き込もうかな、と妄想開始中。
(すでに一人ゲット!)
もちろん、無理して企画するつもりはないし、
自然の成り行きに任せていきますが、
「里山若者サミット」がどう育っていくのか
楽しみにしていこうと思います。
ちょっと長くなりますが、
写真と共に、
”東京若者”からの感想を。
まずは、もんちゃん。
6月、優命園の農作業のお手伝いに来てくれたことがきっかけで、
フェスタのスタッフに来てくれました。
大の岩手ファンで、実は西和賀を中心に毎月のように
岩手に通っています。
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今回、東京より里山フェスタのスタッフとして参加させていただきました、もんまです!
「東京から来ました」と言うと、「東京から?!」とみなさん。
私がここに来たきっかけは、いつか聞いてください(笑)
でも、東京から朝早い新幹線に乗ってまでも、行きたいと思う場所なんです。
正直なところ、東京の方が、フェスタやイベントはいろんなお店があって面白いですし、
里山フェスタの様に、緑が多くてアスレチックもある広い公園もあります。
なんでもできる東京。けれど、里山フェスタの魅力、それは『時間』。
お店のみなさんとお話する時間、
(みなさん、本当にいろんなお話してくださるので楽しかった♪)
ちょっと足を延ばして緑に囲まれた木のブランコに揺られる時間、
(木にぶら下がったブランコは、まるで絵本のよう!)
ツリーハウスで心地よい風に吹かれてお昼寝する時間、
(ついお仕事中にうとうとしてしまいました…ごめんなさい><)
そして、スタッフとして準備したり片づけする時間まで。
里山ヨガや、漢方マッサージも、
フレッシュな里山の空気を味わいながらの時間は素敵だろうなあ、と!
(来年は絶対行きたい)
ここでは時間の流れが違うようで、一日の時間がとても濃いです。
「お客さんの滞在時間が長いんだよ」と耕さんがおっしゃっていたけれど、
長くいたくなる理由がわかりました。
そんな『時間』を作っているのは、
それぞれの想いを持っていらっしゃる出店者さんと、
森遊びのペーターさん渾身のアスレチックと、
和気あいあいとした雰囲気のスタッフの皆さんと、
そんな皆さんが集まるイベントを作っている耕さん&可奈さんなんだなあ、
と思いました。
ああ、あの里山『時間』がすでに恋しいです!
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続いては、将来林業にかかわる仕事をしたいという
ペーターの弟子・ともみちゃん。
高校時代から4回目の生活学校体験になります。
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私は、フェスタ中いのち森でツリークライミングを手伝っていました。
手伝ったと言っても、
フェスタ中は頑張って登っている子供を見守るのが主な仕事です。
「見守っているだけかよ!」と思われるかもしれませんが、
見守るのも大変なんですよ!
ずっと上を見てるから首が痛くなって(笑)
登った人はいつもと違う景色を楽しんだり、
ハンモックでシャボン玉を吹きながらだらだらしたり
思いおもいに楽しんでいました。
私も人が少ないときは登ってハンモックでだらだらしていました。
見守っているより、だらだらしていた時間の方が長いかもしれません。
登った子供の多くは、
想像以上の高さで怖くなってしまって「降りる」と言い出してしまいます。
怖がっている子供に「降りますか?」と聞くと
だいたい「う〜ん、もうちょっと頑張る」と言って再び登るんです。
そんなときは心の中で「あんな散々、降りるって言ってたのに、
降りないんかい!(笑)」と突っ込みつつ親御さんと応援しました。
登りきった所にラッパが付いていて、
子達が鳴らすと周りにいる人が拍手してくれるんです。
そのときの散々「高くて怖い」「もう降りたい」とか言っていた子の
「やりきったぜ!(ドヤ)」みたいな顔や、
めちゃくちゃ親御さんに褒められて嬉しそうな顔が印象的でした。
終わった後に「ありがとう、楽しかったです」
って笑顔で言われるのが嬉しかったです。
いのち森の居心地が良すぎて、
あまりお店を回れませんでした。
終了ギリギリに安孫自然塾&風蔵さんで買った麦藁の指輪は、
可愛いけど普段アクセサリーとかつけないから
ストラップにとか思っていたのに、
手触りが良くていつもつけいるお気に入りです。
他にも楽しそうで、美味しそうな店がいっぱいあったのに…、
次はスタッフの仕事も、いのち森も、お店も全部楽しみたいです。
でも、いのち森って居心地が良すぎて、
ついだらだらしちゃうんですよね〜。
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最後に、もんちゃんと一緒に来た、きゃんきゃん。
今回、「はじめまして」という参加だったのですが、
前日準備から、フェスタ後片付けまでフル回転してもらいました。
リノベーションという彼女のお仕事は、
里山の暮らしとの共通点もあるような気がします。
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「木」
山椒が好きでも実際に山椒の木を見たことはなく、
粉末と実を食べたことがあるだけだった。
東京から初参加のきゃんきゃんです。
前日準備で私は森に入り、20種類の木に説明書きの看板を下げました。
東京の一部画一的に植えられた木と違い、
生きた土に根を張る多種多様な木と虫を見るだけで、
東京が忘れたもの見ぃつけたと自慢気になりました。
大げさに聞こえるかもしれませんが。笑
住宅の仕事をしている自分は、
木の価値というものを改めて感じます。
森の木を使った贅沢な長テーブル、椅子…やらしくも
東京で売ったらいくらになるのかなどという考えが浮かびます。
しかし、経済的な価値よりも、
日常に溶け込んだその木たちを活かした暮らしに豊かさを感じました。
さらに当日担当したシーソーを含むお手製の遊具は木でできている。
しかも変に加工されることなく、自然な姿で木を感じられます。
そこで子どもの頃に遊べたらどんなに感性が磨かれたことか、
と鉄やプラスチックでできた遊具で遊んだ身としては羨ましい限りです。
またそこで遊ぶ子どもたち、家族の姿が眩しくて、
つい友人と将来の家族像を妄想してしまうほどに幸せな時間が流れました。笑
学生の頃は様々な地域でボランティアをしましたが、
里山フェスタで感じたのはみんなが自立していること。
当たり前ですが難しく、気持ちの良い段取りの良さ、
チームワークが今回スタッフをして自分が得た一番のお土産に感じています。
2016年09月20日
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