という今回のタイトルの答えとして、
スライドの最後に東先生がまとてくださったのが、
・田んぼと林がどちらもあって、
・それらを人が上手に使っている。
・巣をかける木が田んぼの近くにある。
・カエルやヘビがたくさんいる。
・みんながやさしく見守っている。
ということ。
でも、
心配なこと・・・として
・アカマツが枯れてきている。
・田んぼをする人が減ってきている。
という2点も上げられた。
確かにアカマツの松くい虫の被害スピードはとどまるところを知らず、
里山農村人口の減少も深刻だ。
この先、サシバとの共存がどこまで続けていけるのか不安も感じる。
でも、だからこそ、この里山での暮らしをがんばりたい
という気にさせてくれる素晴らしい研究とお話だった。
疲弊する農山村を救うのは、一つはお金だろう。
(生産物が適正価格で売れることや補助金の交付)
それは誰も否定できない。
けれど、もう一つは生産者の心の支えの創造だと思う。
東先生のこのサシバの研究には、
本当にその支えを生み出す力があふれていると感じた。
「保護のための保護」ではなく、
地道な調査で証明してみせた
「生産活動の結果としての保護」は、
生産者へのエールにも聞こえた。
(実際、ワタクシの場合、丸4日かかって、2反の手植えを終えて、
腰痛の残る3日目に聞いたこの講義。
実に心にしみました。)
生活学校として、
今後さらに、サシバとのかかわり、ぜひとも深めていきたい!
そして、
このサシバという鳥の生態、
日本中の里山在住者(特に農家)にもっともっと広まってほしいなあ。
(つづく)
by(久々に文字だけの記事を書いた)里山おやじ
【自然観察&農場見学会の最新記事】
これは凄いことなんですね。
サシバと里山あらためてその存在のことを
考えられました。
人の欲求というか
どんな仕事でも
役に立つ
という実感があるほう
やはりいいです。