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2015年06月07日

6/6 開校日・その2

サシバに愛着がわくのは、さらに理由があります。
里山で暮らしていると、春から夏にかけて
おなじみの「ピックイー」という甲高い声を実によく聞きます。
また、日中ほとんどの時間、
木や電柱にとまって待ち伏せ型の狩りをするので
その姿をじっくり目にすることもできるのです。

さて、そのサシバの狩りについて
東先生が学生さんたちと調査した記録やデータを
詳しく紹介していただきました。
これは大変興味深かった。

P1200675.JPG

まず、岩手の場合、
サシバが一番採食回数の多い餌が圧倒的にカエルであるということ。
(次いで、蛇、カナヘビ、昆虫)
したがって、採食場所の7割が田んぼで、耕作田と休耕田の割合は半々。
ただし!
狩りの成功率は、耕作田では5割。休耕田では2割以下。
つまり、これは、畔の草刈などがなされて、田に水が張られて
稲作が行われていれば、カエルやトカゲも増えるし、
見通しもよくなって、狩りをしやすいということです。
実際に、耕作田と休耕田の畔における蛇やトカゲの数も調査されており
圧倒的に耕作田のほうが多いことも確認されていた。
(農家は誰よりもこのことを知るべきだ!と、思いました。
自分たちの仕事が何を育てているのか。
どんな生き物が喜んでくれているのか。)

その田んぼでカエルなどの餌を待ち伏せする場所は、
7割が電柱、電線で、2割が樹木。
ただし!
狩りの成功率は、樹木上では5割。電柱、電線上では3割。
(これはおそらく葉が「隠れ蓑」の役割をしているのではないか、
と、思われます。)

そして、待ち伏せ狩りをする場所を、調査したところ、
実にその9割が、巣から500メートル以内。
つまり、姿を見れば、近くに巣があるということ。
2年前にこの里山の田んぼのすぐわきに作った巣にも深く納得!

こうした地道な調査のおかげで、
サシバがいかに里山の稲作に依存している鳥であるか、が
よーくわかりました。
里山地帯の田んぼは、農業収益的には圧倒的に不利なわけだけれども、
こうした場で稲作を続けている農家にとって
ちょっと、(私の場合はかなり)元気の出る話ではないだろうか。


(つづく)

  by (ほとんど一年中、
家から500メートル以内で暮らしている気がする)里山おやじ


この記事へのコメント
野鳥の観察にかかせない
【仕掛け】のお話ももっとききたくおもいました。
その世界でも職人技がなくなっていく危機

それにしても、
いままで南からくる渡り鳥のこと
考えたことなかったです。
そして宮古島でひょいと捕まえる!?
おどろきでした。

それから山下兄弟!
凄いです
Posted by rikagonn at 2015年06月10日 12:55
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