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2015年06月06日

6/6開校日・その1

6月6日、中身の濃かった3本立て企画の「開校日」。
今日からその模様を連載します。

まずは、1限目。
20年に渡るサシバの研究者、岩手大学・東先生にお越しいただいての講演。
「里山の猛禽類サシバ〜なぜ里山生活学校で子育てするのか〜」

P1200678.JPG

たくさんの写真やグラフを見せてもらいながら
とてもわかりやすくお話ししていただきました。

最初に面白い!と思ったのが、海を渡ってくる渡り鳥のパターンです。
ハクチョウやツグミやマヒワなど
北から冬に渡ってくる「冬鳥」たちが草食系で、
逆に、サシバやキビタキやツバメなど
南から夏に渡ってくる「夏鳥」が
虫やカエルや蛇を食べる肉食系だという分類。

なるほど、どれもこの里山でお目にかかる鳥たちですが、
確かにその通りです。

冬鳥がはるばる海を渡って来るわけは、
極寒の地では主食の植物が無くなる季節だからですね。

でも、夏鳥は不思議。
台湾やフィリピンなど夏ならなおのこと虫や蛇など豊富なはず。
どうしてわざわざ渡って来るのか。

サシバもその不思議な夏鳥で、越冬地の東南アジアから
子育ての地を求めて毎春渡ってきます。
日本の30種近いワシタカの仲間で、
海を渡るのは、主にクマタカとこのサシバ、たった2種とのこと。
ただ、残念なことに近年渡って来る数が、どんどん減り続けて
絶滅危惧種U類にリストアップされています。

夏鳥だし、猛禽類だし、当然主食は、
カエルや蛇やトカゲ、時にはネズミやモグラなど。
子育てをする巣は、アカマツや杉に作ります。

つまり、食と住に必要な環境が、田んぼと森なのです。
だからほとんどのサシバは里山にやってきます。
深い森だけでも、広大な田んぼ地帯だけでも住めないからです。

それがサシバが「里山の猛禽」と呼ばれる所以です。
サシバの生息地の航空写真を何枚か見せてもらいましたが、
なるほど、みな森と田んぼの入り組んだ典型的な里山地帯です。

そして、サシバの渡って来る里山の北限が、秋田と岩手なのです。
だから岩手県民としても、里山在住者としても、
とても愛着の湧く鳥なのです。

     by 里山おやじ
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