その後、親鳥はせっせと餌を運び続けて
必死の子育てが続きました。
20〜30分に1度の割合で餌を運んできます。
でも、こうして巣にいるのはほんの10秒くらい。
あとはひたすら餌を取りに行くか、
たまにはこうして巣の近くの枝にとまって
ひな達の様子を見守っているようでした。
母鳥がべったりと巣の中にいて、
父鳥がエサを運んでくる
という子育てを勝手に想像していたのですが、
実際親鳥が巣にいることはほとんどありませんでした。
「木」の上に「立」って子どもを「見」守る
という漢字の組み合わせが「親」である。
と、聞いたことがありますが、まさにそんな子育てでした。
ひな達の成長の早さは驚くばかり。
1週間で、まるで大きさが変わっていきました。
7月15日に撮影した姿がこれ。
一瞬、親鳥かと間違えました。
20日にエコクラブの子供たちと観察したときが最後。
翌日には2羽とも巣立っていきました。
が、サシバの場合、
巣立つと言っても、
しばらくは巣の周辺をうろうろしていますので、
まだちょくちょく姿を見かけ、声を聴きます。
この2羽、厳しい自然界の中で、無事に育っていくのでしょうか。
また、来年もこの巣が使われることを願っています。
岩手県を北限とする渡り鳥・サシバは、
小さくとも猛禽類ですから環境の指標動物です。
県民、市民でもっともっと注目したい鳥ですね。
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