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2011年11月07日

里山の放射能汚染・5

放射能測定について(2)

さて、前回の続きです。
Bの食品測定から。
食べ物なので、ここからが、大きく内部被ばくに関わる測定
ということになります。

里山農場の生産物のうち、
これまで食品測定したのは、
卵、鶏肉、桑の実、じゃがいも、小麦の5種類で6回。(卵は2回)

うち、小麦の26ベクレル以外は「不検出」(下限値20ベクレル)
という結果になっています。これからコメも測定予定です。

小麦の26ベクレルというのは、
セシウム134から12ベクレル、セシウム137から14ベクレル
合計26ベクレルということです。
これも、測定できているのは、ガンマ線。
ベータ線も測れたら、数値は倍以上になるでしょう。

この食品測定は体内に入る前の段階なので、
特に子供の被ばくに関わる給食などの測定頻度は、
もっともっと増やしてもらいたいと思います。

測定費用は、
放射性のカリウム40を含む簡易検査でさえ1万円前後。
セシウムをきちんと出す核種検査だとさらに高い額です。
食の安全を追求するなら継続的な測定が必要ですが、
測定費用は厳しい現実です。
(東電に請求書は出してみますが、この会社の体質上
誠意ある賠償の期待は持てません。)

こうした状況の中で、あちこちで産声をあげているのが、
「市民放射能測定所」です。

生活学校のスタッフ・北上の川辺さんが、
「パスポート川辺商会」で、これを始めることになりました。

10万円の出資者は、月に10回まで、
5万円の出資者は、5回まで、
3万円の出資者は、3回まで、
1回500円で食品の測定が出来るという仕組みです。
また、今月末までは出資者も募っています。
個人ではなく仲間と出し合ってもいいと思います。

生活学校では、
皆さんからお預かりしている被災地支援金の一部を
10万円の出資に当てさせていただくことにしました。
(当初より、沿岸被災地に対しての活用を色々企画してみましたが、
イベントでの沿岸からの参加者は数えるほどでした。
そして、県南の汚染の実態が明らかになるにつれ、
これはもう「放射能被災地」と言える事態です。)

この食品測定は、来年3月測定予定です。
会員の中で、測定を希望される方は、
毎月10人先着順で測定できることにしました。
まだ先になりますが、
小さい子供さんのいる会員で
心配が絶えない方も多いと思いますので、どうぞご利用ください。


ところで、食品の測定が充実したとしても、
食品に含まれるセシウムのベクレル数は、どこまで許容できるのか、
つまり1日なら何ベクレルまで食べていいのか
という「評価」は、実に難しい問題です。

私が今までに調べた中でも、1日1ベクレルから200ベクレル
くらいまで評価が分かれています。
狭い視野での判断は、禁物です。

特に大きな差が出るのは、ベータ線のとらえ方です。
セシウムから出るベータ線は、飛ぶ距離が短い分、
体内では、短距離で大きなエネルギーを遺伝子に与えるため、
ガンマ線とは比較にならないほどのダメージを受ける
という有力な説があります。
これを採用するなら、ミリシーベルトという単位自体
内部被ばくにおいては意味をなさなくなるので、
さらに評価が難しくなります。

また、長くなりました。以下…続く。
この記事へのコメント
自治体として原発マネーを受け取っていない岩手県の場合、
行政も市民も同じ被害者として、協力しあえるものと信じたいです。
同じく、消費者も生産者も・・・。
そのためにも、まずは充分な測定と
視野の広い慎重な評価が必要だと思います。
Posted by 里山おやじ at 2011年11月11日 21:41
はじめてコメントさせていただきます。
以前セシウムを減らせる調理法について(だけではありませんでしたが・・)の学習会に参加したことがあります。
汚染されたものを受け入れて行くしかない現実でどうやって汚染を減らせるのかと悩んでいた時期でもありました。
子どものためにできることがあると、その時は勢い込んで帰ってきたことが思い出されます。
が、
H・Kさんのコメントを読みおやじさんの返事を読み、はたと気付きました。
いくら減らせる方法があっても元の数値が分からなければ、それは買うべき食材では無いとの判断が出来ないことになります。
また、今の岩手では市民レベルで対応する時期ではないと思うんです。

今私達がすべきことは、数値的には少ないかもしれないけれど汚染地帯で生きる覚悟のもと、国や行政に対し測定法の確立を求め、生産者が少ないとはいえ汚染されてしまった農地で作物を作り続けて行けるよう支えて行くという強い思いを持つことではないでしょうか。
Posted by 雪んこ at 2011年11月09日 22:21
M・K様

「測定」「評価」そして「対策」ですね。
不十分な測定、偏った評価からは、
有効な対策は打ち出せないと思います。

リカゴン様

中3の子の言葉、胸が詰まります。
そして、県南の市民有志で測定した土壌の数値の中には、
郡山市と同じ個所もありました。
(明日の報告会で公表しますが。)
他県の話ではないのです。
自覚が無い分、無防備な県南の方が
事態は深刻なのかもしれません。
Posted by 里山おやじ at 2011年11月09日 14:29
久しぶりに郡山(父も母も郡山出身なので・・)在住のいとこに会う。
中3の受験生に
『放射能心配しない学校を受験したい』
と言われている・・・と。
放射能の心配と
県外に出る為にお金がかかるという現実と
Posted by rikagonn at 2011年11月09日 12:45
はじめまして。
先日北上で上映されたチェルノブイリハート会場でこのブログを紹介されました。

調理法でひばくりょうがへらせる、免疫力を強くする、はいどくもできるとどこか安心?していた自分がいました。

最初の測定が無くてどうして減らせたと実感できましょうか。

減らせることは分かっててもどのぐらい減ったのかは数値でしか分からないことなんだと河内山さんの話から気づきました。

まずすべきことは数値化!

そのためにも不安を前面に出し訴えて行くしかありません。

騒ぎ過ぎぐらいでないと平和ボケの県民は気づかないいんですよ。
Posted by М・K at 2011年11月09日 10:45
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