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グリーフケア講演会in 福島のご案内 [2012年01月11日(Wed)]
1月17日(火) 福島市内でグリーフケアに関する講演会を開催します。

講演内容は
・大切な人を亡くした方の心理
・子どもたちの抱える問題
・曖昧な喪失
・トラウマケアとグリーフケアの違い
・喪失体験をした人に対するアプローチについてなどです。

また、会場の方々から抱えている問題を提示していただき課題をシェアしていこうと思います。

特に「曖昧な喪失:ambiguous loss」については行方不明の家族を抱えている人達の心理を理解することはもちろん、住み慣れた町が避難区域となったケース、「いつになったら帰れるかわからない」という、不確かな喪失感などにも触れます。

これら、曖昧な喪失は今までケアの前例が少なく、非常に難しい課題だと感じているところですが、みなさんと一緒に考えていければと思います。




Posted by 高橋聡美 at 23:17
支援者の自覚 〜ご遺族・行方不明者のいる家族の気持ち〜 [2011年12月15日(Thu)]

<行方不明者を抱える家族、そして遺族>
大切な人を津波で流され、未だ毎日海に足を運び家族を探す人もいる中、季節は冬を迎えました。
「行方不明」という現実を私たちはどう受け止めればいいのでしょう。

多くの方々は「どこか無人島で生きているといいけど」という祈りにも似た希望をかすかに抱き遺体・遺骨の捜索をしています。

DNA鑑定で特定されるケースがまだまだあり、「ご遺族」となった方の心境は複雑なようです。

今回の震災では、沢山の方が行方不明家族の「死亡認定」を出さなければなりませんでした。
その手続きをするにあたっては、相当の覚悟と無念がありました。
「私がこの届けを出すことで、彼の死が決まるようで。私が最終的に彼を死に至らしめるような感じがする」と言われたかたもおいででした。

「遺族」となり多額の弔慰金などを手に入れることもまた、彼女達の罪悪感を助長しました。
「まるで彼の命をお金と引き換えにしたような気分になる」と。
実際にお金が入ってきて、迷惑な人はいないわけですが、その罪悪感とはいったいどれほど複雑なものだったでしょう。

周囲の悪気のない言葉もまた彼女たちを傷つけました。

「お金、結構、入ったでしょ?」
「保険金があったから生活は困らないじゃない?」
「保険金、かけておいてよかったね」
「労災認められたの? よかったじゃない」

お金というのは、なぜにこれほどまでに人の気持ちを複雑にさせるのでしょう。

震災直後は「被災者」ということで横並びだった人々は、弔慰金や保険金の額、仮設住宅の抽選結果などで徐々に差が出始めました。
震災当初は「自分はまだ他の人よりもましだ」と言う下方比較をすることにより、自分を保っていましたが、ここへきて「なんであそこのおうちだけがあんなにお金が入るのか」などの不満が顕著に表れています。

このように、私たちが想像しないところで人々は嫌な思いをしたり、傷つき体験をしています。

<当事者と周囲の気持ちのすれ違い>
当事者の気持ちを周りがいかに理解していないかということは、この震災を通して私が学んだことの一つですが、いくつか典型例をあげてみます。

久しぶりに会った人に「思ったより元気そうでよかった」と言われ、「人前では元気にしているだけなのになぜこのつらさを理解してくれないのだろう・・・」という気持ちになったり、「元気になった?」「落ち着いた?」と訊かれれば、答えようもないのだけれど、とりあえず「元気になった」と答えると、周りは「そう!良かったね!」と一方的に安心をし、また自分だけ取り残された気分になったり・・・。
「大往生で幸せだったね」と言われれば、「年老いた母を亡くすことくらいで悲しんでいてはいけない」ように思えたり。

周りの方に悪意がない分、誰かに「あの言葉は不快だった」と言おうものなら「人の善意のわからない人間」と思われそうでもあり、結局誰にも言えず、一人で抱え孤立するということになります。

行方不明者の家族やご遺族の方々を励ましたいと思う周りの気持ちはわかります。

私もそんな気持ちを抱きながらこの活動をしている人間の一人です。

しかし、私たちは彼らの悲嘆を消すことも、悲しみから救いだすこともできません。
彼らの持つ力(レジリエンス)をただひたすら信じ、ただひたすら彼らの今の気持ちに耳を傾け聞くしかないのです。
彼らが悲しみの中にいて、その状況に耐えられず、励まそうとしたり元気づけようとすることは支援者本位の言動なのだと思います。
誰の為に励ますのか?誰の為に元気づけようとしているのか?
自分が相手の悲しい顔を見たくないだけなのではないか?
「あなたの言葉に勇気づけられた」と言って欲しくて、言葉を口にしていないか?
そういう自覚をしてこそ、真の支援というのが見えてくると思います。

先日、今年1年を表わす漢字が「絆」と発表されました。

「今年、私たちは悲・哀・苦・難・災そういう1年だったのに、世の中は‘絆’だったんだ」と 色んなご遺族方々から「取り残され感じ」や失望を訴えられました。
行方不明の家族を抱えたまま年を越す方はなおのことです。

私自身、 全国の皆さまからのご支援を頂き、改めて絆を確認し心強く思った年でした 。ご遺族ももちろんそうだと思います。
しかし、それが今年を象徴する漢字かと言えば、 それは被災者を応援する人たちの心に響く感動的な漢字一文字にしかすぎないのだと思います。

色んな困難を抱え、私たちはこの地にいます。

暖かい言葉や暖かい気持ちにみんなが満たされれば満たされるほど、取り残されるあの日の記憶とあの日の延長にいる私たちがいます。

亡くなった大切な人達、行方がわからない家族、消えたふるさとの風景、がれきと呼ばれて処分される大切な思い出の品々。
それらと確かな絆を感じられるまで、もう少し時間を下さい。



9カ月経ってもあの日のあの時間で止まったままの大槌町役場。
夫が長い月日を過ごした大切な町、大槌。思い出の一つ一つが、跡形もなく消えて無くなっていました。
当たり前の日常の平和を永遠だと感じていたのは、勘違いだったのだと思い知りました。


Posted by 高橋聡美 at 22:21
大切な人を亡くした人をサポートするファシリテーター養成講座終了 [2011年09月21日(Wed)]
先週末、「大切な人を亡くした人をサポートするファシリテーター養成講座」を終了しました。49名の受講生が県内外から受講されました。

今回の養成講座では、311大震災後の心理の特徴、ご遺族の抱える苦悩、私たちにできるサポート、コミュニケーションスキル、セルフケアについての内容を盛り込みました。

グリーフサポートは、日常の中でコミュニティで行われる場合、わかちあいなどの非日常の中での実践、そしてカウンセラーや精神科医など専門職が介入する場合の3つに分けられますが、養成講座では、「日常の中でご遺族にどのように接したらよいのか」「わかちあいの運営方法・遺児たちのワンデイプログラムの実際」「専門家につなげた方がいいケース」といった、3領域に関連した実践内容を網羅しました。

大人のわかちあいの会と子どものグリーフサポートプログラムの両方の知識とスキルを習得してもらうため、2日日間の内容は大変、中身の濃いものとなりましたが、受講生の皆さん、「実践する」ために来場された方が多く、講師を務める私たちの方がエネルギーをもらいました。
また、今回の養成講座では福島県、岩手県の自治体の職員の方の参加もあり、被災地全体におけるグリーフサポートを考える機会ともなりました。
受講生のみなさま、改めまして、2日間お疲れ様でした。ありがとうございました。

また、大人と子どものグリーフサポート両方に丁寧に触れながらできたのも、共に講師を務めてくださいましたあしなが育英会レインボーハウスチーフディレクター:西田正弘さんのおかげです。ありがとうございました。
子どものグリーフサポートをするためには、子どもを支える大人たちのサポートは必須です。
今後も、大人と子どものグリーフサポート両方を網羅するようなプログラム作りをしていきたいと強く感じました。

各地でこのような養成講座を開催して欲しいという要請も沢山頂いています。
被災地の方々のグリーフサポートをコミュニティの力を引き出しつつ展開できるように、今後も、講演会やファシリテーター養成講座を開催していて行きたいと思います。

復興の名のもとで気持ちが置き去りにされる人がいないように。被災地でのグリーフサポートはこれからが正念場です。
Posted by 高橋聡美 at 23:48
遺族・遺児ケアスタッフ養成講座のお知らせ [2011年08月30日(Tue)]
大切な人を亡くした人をサポートするボランティアスタッフ:ファシリテーター養成講座を下記の要領で仙台市内で開催します。

日時:2011年9月18日(日)
     基調講演 10:00〜12:00 (予約不要) 
     311大震災で大切な人を亡くした人をサポートする。講師:高橋聡美
     養成講座 13:00〜17:00 (要予約、基調講演の聴講必須)
     
    2011年9月19日(月)
     養成講座 11:00〜16:00

養成講座講師:滑川明男・高橋聡美(仙台グリーフケア研究会)・西田正弘(あしながレインボーハウス)

場所:仙台青葉学院短期大学(JR仙台駅東口より徒歩10分)
費用:無料 県外の方は旅費を当会で負担致します
対象:今後、遺児のワンデイプログラムなどのボランティアに参加できる方。
主催:仙台グリーフケア研究会 共催:あしなが育英会 

ファシリテーター(ボランティアスタッフ)の概要
*大切な人を亡くした方のわかちあい(集まり)の会の運営をします。
*大切な人を亡くした子どもたちの喪失体験をシェアしながら一緒に遊びます。
*ファシリテーターはご遺族や子どもたちの気持ち表現を助けます。カウセリングやセラピーではありません。
*遺族のわかちあいと遺児のプログラムは週末に開催されます。

お問い合わせお申込みは
仙台グリーフケア研究会事務局まで
電話: 080-3326-5612
FAX: 022-369-8012
電子メール: griefoffice@gmail.com







Posted by 高橋聡美 at 22:57
大切な人を亡くした人のわかちあいの会 仙台と南三陸 [2011年06月13日(Mon)]
大切な人を亡くされた方のわかちあいの会を仙台市と南三陸町で開催します。

仙台グリーフケア研究会では奇数月の第3土曜日に、大切な人を亡くされたかたのわかちあいの会を開催していましたが、5月から毎月開催することとなりました。また、この度、甚大な被害を受けた南三陸町でも開催します。
病死・事故死・自死、そして今回の震災で大切な方を亡くされた方も参加できます。

わかちあいの会では、ご遺族同士が今の気持ちや困ったことなどをお話することができます。普段の生活の中ではなかなか話せないことや、ご遺族同士だから分かり合える気持ちなどを話すことができます。
わかちあいの会の中で話されたことは他に漏れることはありませんのでどうぞご安心ください。

対象:大切な人を亡くされた方(死因は問いません)
参加費:無料

仙台会場

場所:仙台青葉学院短期大学
日時:6月18日 14時〜17時
幼児〜中学生のプログラムは13時より


南三陸会場
日時:6月19日(日)14時より
会場:ベイサイドアリーナ会議室
幼児〜中学生のプログラムはホテル観洋で13時より開催します。
保護者のプログラムもあります。詳しくは下記までお問い合わせください





お問い合わせお申込みは
仙台グリーフケア研究会事務局:高橋聡美まで
電話: 080-3326-5612
FAX: 022-369-8012
電子メール: info.jishi@gmail.com






Posted by 高橋聡美 at 22:14
大切な人を亡くした人にどう接するか? 講演会のお知らせ [2011年05月24日(Tue)]
東日本大震災では多くの人が命を奪われました。
多くの人が大切な人を亡くし、そのケア(グリーフケア)は今後ますますその必要性を増すものと思われます。つきましては下記の要領で、「大切な人を亡くした人をサポートする」と題した講演会とグリーフケアスタッフ養成のための講座を開催いたします。

講演会では、「大切な人を亡くした人にどんな声かけをしてよいかわからない」「こんなに悲しいのは異常なのか?」といった、相談窓口に寄せられる地域の皆さまの疑問にお応えしながら、地域ぐるみのグリーフケアについて一緒に考えます。どなたでもご参加いただけます。

ファシリテーター養成講座は、ご遺族を集めたわかちあいの会のスタッフ、遺児のプログラムスタッフの養成になります。わかちあいの会の運営や遺児ケアを実際ボランティアとして行いたいという方を対象といたします。仙台グリーフケア研究会では毎月第3土曜日にご遺族・遺児のプログラムを開催しています。地域全体を覆ったグリーフ。大切な人を亡くした方の心理や接し方など1人でも多くの方にご理解を頂けるよう企画しましたので、どうぞご参加ください。

基調講演

日時:平成23年6月4日 10:00〜12:00
テーマ:「311震災で大切な人を亡くした人をサポートする〜悲嘆と向き合うこと支えること〜」
講師:高橋聡美 仙台青葉学院短期大学精神看護学講師(仙台グリーフケア研究会事務局)
場所:仙台青葉学院短期大学
対象:大切な人を亡くされた方・グリーフケアに関心のある方
参加費:無料 
定員:100名


ファシリテーター養成講座
日時:平成23年6月4日13:00〜17:00および6月5日 11:00〜16:00
講師:仙台グリーフケア研究会スタッフ
場所:仙台青葉学院短期大学
対象:グリーフケアのボランティア活動を希望する方:必ず基調講演を聴講して下さい。
参加費:無料 
定員:50名 要予約



お問い合わせとお申し込み
仙台グリーフケア研究会事務局
電話: 080-3326-5612
FAX: 022-369-8012
電子メール: info.jishi@gmail.com





Posted by 高橋聡美 at 23:37
遺族のわかちあいの会〜津波のご遺族をお迎えして〜 [2011年05月22日(Sun)]
震災後初めてとなる、遺族のわかちあいの会を5月21日仙台青葉学院短期大学で開催しました。

小中学生のプログラムと大人のプログラムの同時開催で、子どもが5人、大人が14人集まりました。うち津波によって大切な方を亡くされたご遺族が8人参加下さいました。

まだご遺体の見つからない方も多い中、悲しみの真っただではありますが、同じ境遇の方たち同士でなかなか普段は話せない気持ちなどを語り合いました。「私も同じ気持ちです」という場面が多々ありました。

電話相談などでもご遺族の苦悩は色々と語られるところですが、グリーフの一般的な知識がコミュニティにないため、日常生活の中でご遺族が二次的傷つき体験をするということがしばしばあります。

例えば、一般的に以下のような表現はご遺族の気持ちを傷つけると言われています。
「悲しんでいては亡くなった人が浮かばれないよ」
「あなたが悲しんでいてどうするの?」
「いつまでもめそめそしないで」
「忘れて前を向いて」などなど
お子さんを亡くされた方は
「他に子どもがいて良かったね」あるいは「まだ若いから次ができるからいいじゃない」と言った励ましの言葉に傷つけられます。亡くなったお子さんは宇宙でたった一人の子どもさんなのですから、かけがえがなく他で代わりになるような問題ではないのです。

また、「周りの人に話すと、周りの人が暗い気分なって申し訳ないので話せない」とご遺族の方々はよくおっしゃいます。実際、例えば会社などで「泣いてたら職場が暗くなる」と上司に言われたというご遺族もいらっしゃいます。

そういう意味でも当事者同士が集まり、遠慮なく思いを語れ、泣きたいだけ泣き、怒りたいだけ怒り、悲しみたいだけ悲しめる場があるというのは大切です。

集まった多くのご遺族の方が「私だけがこんな思いをしていたのではなかったんだ」「今日は思いっきり泣けました」とおっしゃってくださいました。

悲嘆と向き合う時間もないほど、被災地は生活の立て直しに追われていますが、大切な人を亡くして身もこころも疲れ果てているご遺族ご自身の気持ちの立て直しも必要です。もしも、大切な人を亡くして思いを語れずにいる方がおいででしたら、わかちあいの会に足を運んでみてください。

次回の遺族のわかちあいの会は6月18日(土)14時から 仙台青葉学院短期大学で開催です。



写真提供:仙台グリーフケア研究会 (参加者の承諾を得ています)




Posted by 高橋聡美 at 22:00
母の日プロジェクト [2011年05月08日(Sun)]
以前、このブログでも紹介した尾角光美さんの母の日プロジェクト。毎日新聞に紹介されました。(と、尾角さんのツイッターから情報ラブ
冊子の収益でグリーフケアの本を作り、被災地の学校に配るのだそです。尾角さんのいのちのお話は何度聞いても心に沁みます。多くの子どもたちに彼女の作るグリーフケアの本を届けたいなと思います。


冊子:「母の日」きょう発行 身近な人亡くした遺族へ 精神的ケアに役立てて /東京
 ◇収益は大震災被災地に
 身近な人を亡くした遺族への精神的ケア(グリーフケア)に取り組む団体「Live on(リブオン)」は母の日の8日、母を失った人たちの手記を集めた冊子「こえて伝えたい−−104年目の母の日」を発行する。販売収益は、東日本大震災で家族や友人を亡くした人のグリーフケアに役立てる予定だ。【前谷宏】

 母の日は米国で1908年5月、母を亡くした女性が母の好きだった白いカーネーションを教会で配ったのが始まりとされる。リブオンは、この原点に立ち返って母と死別した悲しみを乗り越えるきっかけをつくろうと、自身も母を自殺で亡くした尾角(おかく)光美代表(27)が中心となり、08年から母の日に合わせ、亡き母へのメッセージなどを集めた冊子を発行している。

 4冊目となる今年の冊子には、病気や自殺で母を亡くした19都道府県の41人(21〜79歳)が手記や詩などを寄せた。11歳の時に母が自殺した千葉県の女性(39)は自身も自殺を考えた体験を明かし、「今の私には大好きな家族がいます。ずっと見守ってくれた母がここまで導いてくれたと思います」と記した。

 寄稿者には東日本大震災の被災者もおり、宮城県の女性は30年前に死去した母に「私たちは命が助かった。いえ、何か使命があって、命を残してもらったのです。かあちゃん、私に天国から手を貸して」とつづった。

 尾角さんは「母への思いを表現することが悲しみを癒やす一つの手段になる。母が生きている人には、これを読んで一回一回の母の日の尊さを感じてもらえれば」と話す。

 冊子はA5判76ページで500円。収益でグリーフケアの本を作り、被災地の学校に配る。問い合わせはリブオン事務局(090・6116・5680)。
5月8日毎日新聞






Posted by 高橋聡美 at 11:31
祈りの心―東日本大震災に宗教はどう向きあうか−シンポジウムのお知らせ [2011年05月04日(Wed)]
下記の日程で、「祈りの心―東日本大震災に宗教はどう向きあうか−」を開催されます。事前の申し込みなどは特に必要ありませんので、被災者の心のケアの問題に関心をお持ちの皆さまは、ぜひご来場ください。

日時 2011年05月07日13:30〜17:30(開場13:00)
会場 東北大学片平キャンパスさくらホール(仙台市青葉区片平二丁目1−1)
主催 心の相談室

講演会では、まず初めにグリーフケアの研究に従事されてきた先生方に仏教者とキリスト教者の立場からその役割や可能性をお話しいただきます。次にそれらのご講演内容について、今回の震災の渦中にあって実務的に活動されてきた仏教者、キリスト者の方々からコメントをつけていただき、さらにはフロアからもいろいろとご意見を頂戴して議論を深めます。そして最後に、それまでの議論を踏まえながら、宗教学の立場にたって、宗教のもつスピリチュアリティの可能性について東京大学の島薗教授におまとめ頂く予定です。

13:00 開場
13:30〜13:35 開会の挨拶
13:35〜13:45 「心の相談室」の紹介 宮城県宗教法人連絡協議会会長 齋藤軍記 氏
13:50〜 講演会 司会:上智大学グリーフワーク研究所主任研究員 小西達也 氏
13:50〜14:25 講演@ 龍谷大学教授 鍋島直樹 氏
 (仏教者の立場からみたグリーフケアの役割・可能性)
14:25〜14:35 コメント 石巻 洞源院 小野ア秀道 氏
14:35〜15:10 講演A 上智大学グリーフケア研究所長 高木慶子 氏
 (キリスト者の立場からみたグリーフケアの役割・可能性)
15:10〜15:20 コメント 気仙沼 気仙沼キングスタウン施設長 森 正義 氏
15:20〜15:40 〈休憩〉
15:40〜16:40 フロアを含めた討議
16:40〜17:10 講演B 東京大学教授 島薗 進 氏
 (今回の震災に対して宗教が果たす役割・可能性について)
17:10〜17:25 アピール WCRP日本委員会評議員・秩父神社宮司 薗田 稔 氏
17:25〜17:30 閉会の挨拶







Posted by 高橋聡美 at 12:45
津波遺族のグリーフケア 〜被災地の抱える困難〜 [2011年04月17日(Sun)]
私が事務局を務める仙台グリーフケア研究会で設置しているこころの相談窓口に最近、ご遺族からの相談が増えてきました。

仙台グリーフケア研究会では、自死遺族のわかちあいを6年前から始め、今では病死・事故死全てのご遺族と遺児たちのプログラムを奇数月に行っています。

今までグリーフサポートに関わってきた立場として、今回の津波ご遺族のグリーフサポートの難しさを感じることが多々あります。

まず、今回の津波による喪失体験においては、ご遺体が見つからない・損傷が激しく遺体の確認が困難・遠い親戚による遺体確認の場合、特定ができない(普段身につけているものもわからなければ、最近の顔もわからない)などなど、遺体確認に関する困難さがあり、身元を確認できるまでに非常に時間がかかっていることが、大きな特徴です。

それに関連して現在生じている問題として、損傷があまりに激しいため、例えば遺留品などで身元が分かっても、ご遺体を肉親だと認められないご遺族もいらっしゃいます。

さらに、すでに震災から1か月が過ぎ、本来なら49日の法要の時期なのですが、火葬はおろか、余震のためにお線香をあげることもできない状況にあります。
お通夜ができない。お線香をあげれない。御棺が用意できなかった。火葬ができなかった(土葬した)。7日も49日も法要できない。などなど「きちんと供養ができない」というスピリチュアルな痛みを多くのご遺族が感じていらっしゃいます。

ご遺族自身も被災者ですので、地震や津波のトラウマもあり、サバイバーズギルトあり、悲嘆が複雑化しています。

また「他の人に比べればまだまし」と、グリーフの感情を抑圧する傾向が1カ月経った今でも非常に強いです。
その一方で同じコミュニティの中で生き残った人と、亡くなった方がいて、「なぜ、あの時、うちの家族も一緒に連れて逃げてくれなかったのか?」という近隣者や職場同僚・学校関係者への憎しみに似た感情があるというのも特徴です。そしてそのようなネガティブな感情を抱いてしまう自分に自己嫌悪を感じるということも多々あります。

悲しみ、罪業感、憎しみ、供養できないつらさ、繰り返す起る余震と、今回の遺族支援では色々な困難さを私自身感じています。

心のケアという言葉が今、しきりにマスコミなどで取り上げられていますが、グリーフサポートに関しては、魂の救済、スピリチュアルな課題だなと多くのご遺族の話を聞くにつれ最近は思うようになってきました。

今は亡くした人を悼む時間もなく、生活の再建に追われている被災地の方々ですが、いつか、ゆっくりと亡くなった人と向き合い、それぞれがそれぞれのご供養ができるといいなと思います。
Posted by 高橋聡美 at 14:32
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