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resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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「オバマ大統領 ミャンマー訪問」 [2012年10月31日(Wed)]

「オバマ大統領 ミャンマー訪問」


昨日、ミャンマーから帰国した。

激烈を極めているアメリカ大統領選挙も終盤に入り、どちらが勝利するか素人の私には分からないが、ミャンマー雀たちの間では、オバマが11月中旬のカンボジアASEAN首脳会議の前後にミャンマーを訪問するとの噂でもちきりであった。

既に大統領の安全確保のため30〜40人の専門家がヤンゴンで活動を開始しているとか、カンドージ湖畔のアウンサン・スーチー女史の豪邸の庭園には庭師が入っているとの話もあった。選挙に勝って大統領としてか、敗北して前大統領として訪問されるかは選挙の結果次第だが、ビッグニュースには違いない。

オバラとロムニー.jpg
大統領として訪問? 又は前大統領として・・・


テイン・セイン大統領の訪日では、日本側のODA借款3000億円債務免除とODAの再開で、対日感情は大幅に好転。難航していたティワラの大規模工業団地(港区と中央区を合わせた面積に匹敵する広さ)は日本企業とミャンマー企業との合弁でスタートすることが決定した。

トラックレースでは中国、韓国に二周遅れと揶揄されていたが、手前味噌ながら、日本財団の少数民族武装勢力への人道活動による緊急食糧・医薬品の支援300万ドルの決定を含む総額1200万ドルの人道支援も加味して一気にトップランナーに躍り出た。この際外交儀礼上においても、日本の首相のミャンマー訪問は、これら日本の努力を正式にミャンマー政府に理解させるためにも早急に実施してもらいたいものである。

各国の元首が続々とテイン・セイン大統領を訪問する中、日本の首相だけが欠礼しているわけである。外務省は対ミャンマー支援に官民タスクフォースを組んで対応しているが、首相を団長に各省庁、経団連、NPO等々が一大デレゲーションでネピドーに乗り込み、強烈なアピールをすることが、今後進出する企業やNPO活動を円滑にする上で重要な戦術と考えるが、如何なものだろうか。

10月31日(水) [2012年10月31日(Wed)]

10月31日(水)

7:40 広渡英治 B&G財団理事長

8:30 福祉車両審査結果説明

9:00 「休眠預口座」打合せ

9:30 語り場チーム報告

10:00 カイロ大学Sylffスピーチ打合せ

11:40 寺島紘士 海洋政策研究財団常務理事

16:00 清水一郎 国土交通省海事局官房参事官

18:00 山田憲典 山崎製パン副社長

10月30日(火) [2012年10月30日(Tue)]

10月30日(火)

6:40 ヤンゴンより、成田着

7:50 財団着
    書類整理、礼状サイン

8:30 ファンドレイジング事業打合せ

13:20 退室

10月29日(月) [2012年10月29日(Mon)]

10月29日(月)

7:30 朝食

9:00 セダナ事務所訪問
   (日本財団のミャンマーでの学校建設事業を担う現地NGO)

29日セタナー事務所訪問.JPG
セダナ事務所にて


12:00 関係者と昼食

14:00 少数民族支援記者会見

記者会見.JPG
記者会見

記者会見には24社37名が出席.JPG
24社、37名が出席してくださった


18:30 関係者との夕食

20:00 ホテル発

20:20 空港着

22:00 ヤンゴン発、成田空港へ
           

「ハンセン病とNTD問題」 [2012年10月29日(Mon)]

「ハンセン病とNTD問題」


最近NTD(Neglected Tropical Disease 顧みられない熱帯病)との闘いにWHOも努力を傾注しており、民間財団や製薬会社なども活動を活発化させようと努力中であり、大いに歓迎すべきことである。

ただ一点私が不満に思うことは、NTDという呼び方である。これは専門家や支援しようとする側のスタンスであって、日夜病気との闘いに苦しんでいる患者にとっては一時たりとも忘れることができないことである。これらの患者たちの救済に携わる側が、患者を見下すように「忘れた」病気というのは誠に失礼なことで、一つ一つの病名で対処すべきことであろう。

NTDとの闘いに多くの支援団体が参加することは喜ばしいことであり、当然、当該発展途上国政府との共働作業が不可欠である。しかし、私がハンセン病の制圧と人権問題の解決に奔走し始めたころ、私の働きは少数意見であった。多くのNGOは、汚職の噂の絶えない発展途上国の政府と共働することは好ましいことではないと、私の活動を非難したものである。しかし、私は1ドルたりとも直接政府関係者に資金を提供したことはなかった。

我々の支援活動は、WHOを通じて薬や専門家の派遣等に使用されたのである。公衆衛生の問題が、WHOは勿論のこと、当該政府の協力なくしては達成できないことは、ハンセン病の世界制圧を目前にした私の活動が正しかったことが立派に証明されたと考えている。ハンセン病制圧は、WHOにとって天然痘撲滅以来の画期的成果であり、NTDの撲滅に関与されるステークホルダーに良いケーススタディーを提供できたのではないかと自負している。

ハンセン病制圧も間近に迫っているものの問題は山積みしており、いまだ世界中で年間20万近くの新患者が発生している。ハンセン病の根絶への闘いと回復者の汚名・差別への闘いを更に進めていくため、残りの人生をかけて全力を尽くし、活動を更に強化したい。

世界の病める人々のために、WHOを中心に、各々の関心ある分野で人類の救済のために共に闘おうではありませんか。

10月28日(日) [2012年10月28日(Sun)]

10月28日(日)

7:00 朝食

8:30 ホテル発

8:45 空港着

10:00 チェンマイ発

11:30 バンコク着

13:00 バンコク発

14:00 ヤンゴン着

15:00 ホテル着

17:00 エルウィン氏

19:30 在ミャンマー日本国大使館•丸山市郎公使と夕食

挨拶:第8回アジア海上保安機関長官級会合 [2012年10月28日(Sun)]

長官級会合でスピーチ.jpg
第8回アジア海上保安機関長官級会合でスピーチ


第8回アジア海上保安機関長官級会合
笹川陽平・スピーチ


2012年10月3日
於:インド ニューデリー リーラパレスホテル


インド国防省 シュリ・エーケー・アントニー大臣、インド海軍 ディ・ケー・ジョシー司令官、インド・コースト・ガード ラジェンドラ・シン副長官、アジア地域の海上保安機関の代表者の方々、聴衆の皆さま、アジア各国の海上保安機関の代表者が、広大なアジア海域の海上保安について話し合うため、この場にお集まりいただいたことに敬意を表します。第8回の会合は、こちらインド・ニューデリーにて開催されますが、インド政府、インド国防省、インド・コースト・ガードの温かなご配慮と多大なご尽力に対し、感謝の意を表します。

そして、突然の体調不良により、この場にお越しいただけなかったエム・ピー・ムラリダラン、インド・コースト・ガード長官にお見舞い申し上げます。今回の会合に際しての、長官の卓越したリーダシップに敬意を表すとともに、一日も早いご快復を心よりお祈りいたします。

日本財団は、第1回会合から絶えずこの会合をサポートし、見守り続けてきました。会合が始まった当時、多国間にまたがる海の問題が国際社会から注目を浴びつつありました。本会合は、海上保安機関のさらなる協力体制の構築が求められていたという社会的背景に加えて、「国家や人類、そして海を守りたい」という皆さまの志と使命感に心を動かされてサポートし始めたものです。そのため、私にとっても思い入れがあり、ぜひ皆さまの志と使命感が具体的な成果として表れればと思っております。

第1回会合のメインテーマは海賊問題でした。マラッカ・シンガポール海峡の周辺国を中心に活発な議論がなされたと記憶しております。当時はアジア各国にとって、海賊という共通の課題があり、結束しやすい状況であったと思います。アロンドラ・レインボー号事件では、マラッカ・シンガポール海峡で起きた海上犯罪に対して、周辺国との連携の下、最終的にインド・コースト・ガードの皆さまの協力を得て、解決に至りました。これは、海賊対策において、極めてうまくいった連携だったと思います。

今日では、海洋、とりわけ広大な面積を持つアジアの海がますます重要になっております。たとえば、アジア地域の経済が発展するにつれて、海上輸送が増加しております。また、アジアの人口が増加するにつれて、魚などの漁業資源のニーズが高まっております。このように、私たちの生活は海との関係を、日々深めているように感じます。

それに伴い、アジアの海を守る海上保安機関に活躍していただく場面も増えております。かつてとは比べものにならないほど広い範囲で活動する海賊、海上テロリズム、限りある資源を無作法に搾取する違法漁業、有害危険物質を含んだ大規模な海洋環境汚染、甚大な被害をもたらす津波・洪水・台風等の自然災害など、一国だけでは解決できないような複雑な問題も増えてきました。

これら複雑な問題に直面し、もはやこれまでの協力体制や連携活動だけでは有効な解決策とはいえない状況になってきたのかもしれません。また、現在の海上保安機関が取り組むべき問題が多岐にわたっているため、共通の課題が見出されにくくなっているのかもしれません。

このような状況の下、私たち日本財団がこの長官級会合に期待したいことは、ここにお集まりの皆さまが、具体的な成果を定め、足並みを揃えて複雑な問題に取り組めるように話し合っていただくことです。今回の会合では、前回のベトナム会合から本格的に始めた、今後の取り組みに関する議論をさらに発展させ、実りある会合にしていただくことを期待しております。その結果、数年後に皆さまの活躍をお目にかかれることを期待しております。

日本財団は、これまで本会合の開催を支援してきましたが、皆さまの命がけの取り組みを後押しできるよう、今後もサポートしていきたいと思います。さらに、私たちは、これまで世界中の大学や研究機関と協力して海上保安機関の人材育成プログラムを実践してきましたが、今後、さらに充実させ、人材育成の側面からも、皆さまの活動を支えていきたいと考えております。

皆さまとこれまで以上に緊密に協力をすることで、アジアの豊かな海を次世代へ引き継げると信じております。

10月27日(土) [2012年10月27日(Sat)]

10月27日(土)

7:30 朝食

10:00 少数民族武装グループの人たちと会合

13:00 少数民族武装グループの人たちと会合

27日 少数民族武装グループの皆さんと.jpg
少数民族武装グループの皆さんと


19:40 関係者との夕食

スピーチ:ハンセン病と人権国際シンポジウム [2012年10月27日(Sat)]

04日 人権シンポジウムでスピーチ.JPG
ハンセン病と人権国際シンポジウムでスピーチ


ハンセン病と人権国際シンポジウム(インド)
笹川陽平・スピーチ要旨


2012年10月4日
於:インド国際センター(ニューデリー)


本日は、インド政府関係者の皆様、国連機関および国際機関の代表者、人権専門家、NGOの皆様、そして回復者のリーダーの皆様にお集まりいただき、心より感謝申し上げます。先のビデオメッセージにもありましたように、ハンセン病をめぐる差別の問題に対し、潘基文国連事務総長ならびにダライ・ラマ師にもこのように関心を寄せていただき、非常に心強い想いがしております。

ご存じの通り、ハンセン病は古くから業病などと人々から恐れられ、患者・回復者、さらにはその家族までもが長い間、厳しい差別の対象となってきました。
1980年代に病気の実態が明らかになり、有効な治療法が開発されると、ハンセン病は治る病気となりました。しかしその一方で、差別的な法律や制度によって引き起こされた慣習といったものが依然残っており、患者や回復者たちが尊厳のない生活に耐えながら生きている現状を私は世界各地で目の当たりにしてきました。

「病気そのものよりも、病気に伴う偏見と差別の方がはるかに恐い」。
これはハンセン病を患った人々から私が幾度となく聞いてきた言葉です。
彼らの心の叫びであろうこの言葉は、私の胸に重くのしかかりました。

彼らに対する偏見や差別を何とかしてなくしたい、そう考えた私は2003年、国連人権高等弁務官事務所を訪ねました。そして差別や偏見に苦しめられ続けているハンセン病患者や回復者の現状を人権問題として訴えたのです。
その結果、加盟国からの温かい支持を得ることができ、7年後の2010年12月、「ハンセン病に対する差別を撤廃する決議とそれに関する原則とガイドライン」が、国連総会において全会一致で可決されることとなりました。

採択された原則とガイドラインには、各国政府等に求められる具体的な対策の詳細が明記されています。しかし実際には、ハンセン病患者・回復者と社会との間には差別という厚い壁が立ちはだかっています。国連決議の採択は、この差別の壁に風穴を開け、これを取り壊すための重要なツールになると確信しています。ただし、これはあくまでもツールです。このツールがしっかりと活用されなければ、差別の壁を取り壊すことはできません。

まず、患者・回復者、その家族に対する、差別的な法や制度がないかを改めて見直し、もしそのような法制度が残っているならば、直ちに廃止することを進める必要があります。

また、差別法を撤廃したとしても、社会の中に根付いた患者・回復者に対する差別の慣習が急に消えることはありえません。社会に対してハンセン病に関する具体的な啓発活動を継続的に行っていくことが重要です。

そして、これまで限られた機会のなかで苦しい生活を強いられていたハンセン病患者や回復者の多くが、今後普通に社会生活を営むことができるよう、政府をはじめあらゆる関係者は、あらゆるサポート体制を準備しなくてはなりません。

以上のことを各国政府、国際機関、NGOや当事者団体にお願いするために、私はこの会議を世界の五地域で開催してまいります。そして、この原則とガイドラインの意義が世界中に浸透し、これが実践されることを後押ししていきたいと思っています。

今年1月には、第1回目の本会議をブラジルで開催し、参加者の方々から様々なご意見をいただきました。

差別という目に見えない厚い壁を壊すには、全てのステークホルダーがそれぞれの役割を果たすことが重要です。
私は、このシンポジウムが、私たち皆がそれぞれの責任を共有し、行動するきっかけとなることを願っております。

私たち日本財団は、ハンセン病をめぐる様々な問題の解決にあたるNGOとして、ここインドにおいても次のような活動を行っております。

問題の解決には、ハンセン病当事者自らが声を上げ、立ち上がらなければいけません。そのためには、当事者たちが自らの権利を主張できるようなプラットフォームが必要でした。ナショナルフォーラムという、インドの回復者全国組織の設立を支援したのは、こうした考えを後押ししたかったからでした。

また、回復者たちが自立した生活を送るためには、彼ら自身が生活に必要な能力を身に付ける必要がありました。そこで、回復者たちを対象とした小規模融資や職業訓練プログラムなどの支援を行うため、2006年にササカワ・インド・ハンセン病財団(SILF)を設立したのです。

本日お集まりいただいた皆様にも、ぜひ、それぞれの立場で役割を果たしていただき、この問題の解決に携わっていただくようお願いをしたいと思います。

例えば各国政府のみなさんには、差別的な法律や制度の撤廃、慣習の撲滅に向けた具体的な行動計画を示していただき、法律専門家のみなさんには、法的な立場からその動きをサポートしていただきたいと思います。また、メディアの方々や、様々な分野のリーダーを務める皆さんには、社会全体の意識を変革していくための情報発信をお願いし、政府らが示す計画や成果を社会全般に広める役割を担っていただきたいと思います。

この会議は、そのための第1歩です。参加される皆さんには活発な議論をしていただき、このアジア地域におけるハンセン病をめぐる差別問題の解決のための具体的な道筋を明らかにしてほしいと思います。
そして本会議での議論の結果、原則とガイドラインで示されているような差別法や差別的慣習などの問題を特定し、改善策を探るような調査・研究が必要だという意見がまとめられたなら、日本財団は、その研究活動を支援する心構えでおります。

「療養所の壁はたった20センチの厚さですが、その壁が外の世界を完全に遮断しているのです」。

今日、ハンセン病療養所に住んでいる人々は少なくなってきています。
しかしだからといって、ハンセン病の患者や回復者たちと、社会との間に立ちはだかる壁が消え去ったというわけではありません。見えない差別の壁は、今もそこに立ちそびえているのです。
私たちは、この壁を取り除く義務を果たさなければなりません。
原則とガイドラインというツールを生かし、皆でそれぞれの役割を果たすことで、いつの日かこの壁を取り壊す日まで、共に手を携えて歩いていきましょう。

10月26日(金) [2012年10月26日(Fri)]

10月26日(金)

9:30 成田空港着

11:00 成田発

15:30 バンコク着

18:40 バンコク発(空港待機約3時間)

20:00 タイ•チェンマイ着
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