「アジア地域金融協力の展望と日中の役割」レセプション
日中両国が国際金融システムの維持、発展のために果たす役割は大きい。そこには率直な対話が必要であり、笹川日中友好基金事業室では、昨年に引き続き、中国から金融関係者を招へいし、日本の政府、金融関係者との意見交換を行った。
今年は「アジア地域金融協力と日中の役割」をテーマにシンポジウムを開催したほか、財務・金融の専門家による金融政策についての議論が繰り広げられた。
以下は歓迎レセプションでの挨拶要旨である。
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挨拶要旨
2010年12月7日
日本財団ビル2階
このたびは中国国際友好連絡会の李暁華副会長を団長に、中国次世代リーダー交流プログラムの皆さまにご来日いただきました。心から歓迎申し上げます。
私は民間人であり、政治的な立場にはありません。従いまして、中国内では率直な意見を交わす者としてご理解いただいております。本日も率直に意見を申し上げたいと思います。
3年前に温家宝首相が氷を解かす旅ということで来日され、素晴らしい成果をあげられました。その後の日中間は緊密な時期を迎えたわけです。しかし、この日中関係がたった一隻の漁船により深く大きな亀裂が生じたことは、私は両国政府の責任者の大きなミスであったと苦言を申し上げます。
今の日中間は好きだとか嫌いだとか、右だとか左だとかという時代ではありません。貿易高では輸出入ともに1位、2位というような関係にあり、経済関係では一衣帯水の関係が国民レベルで確立しているわけです。
日中間の国際社会における金融をはじめとした様々な分野での役割の大きさと責任を考えると、両国の政治家はもう少し知恵を働かせて行動しなければならないというのが私の率直な意見です。
民間レベルでの交流が活発に行われ、両国民の生活に大きく影響するようになった現在、政治の問題と民間レベルによる交流とは切り離して考える必要があり、民間交流を束縛することは絶対にしてはならないことです。私は中国に行く機会があれば、このことを政府要人に強く訴えたいと思っています。
国家間の諍いの中でトラック2の果たす役割は大きいのです。両国が笹川日中友好基金と中国国際友好連絡会という民間の帽子をかぶり、トラック2を上手く利用しながら有識者が交流を続けていくことが重要です。
そのような観点から、日中両国の国民生活に深く直結する金融関係者が率直に意見を交わすことは、新たな日中関係の第一歩として高く評価したいと思います。このような民間交流を二度と中断することのないように切に願うとともに、皆さまには二国間の違いをよく理解し、努力し続けていただくことを願っています。その結果として、日中両国の穏やかな関係が継続されていかなければなりません。
戦後60数年経った今、漁船一隻のことで猛々しい問題になるということは残念でなりません。このようなことが二度と起こらないよう切に願います。私たちも中国のことをよく勉強しなければいけませんし、中国の方も日本のことを良く知っていいだきたいものです。互いをよく知る努力を続ける以外に隣国同士の穏やかな関係は成り立ちません。
このような状況にある中、ご来日いただきました李団長はじめ関係者の皆さまのご英断を歓迎致します。
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中国側専門家名簿
(順不問)
劉 光渓 国家外貨管理総局金融科学技術局 局長
楊 金林 財政部アジア財政経済と発展センター 主任(局長)
王 彦栄 財政部対外財政経済交流弁公室 課長補佐
張 雪春(女性)中国人民銀行金融研究所編集部 主任
彭 龍 北京外国語大学 副学長、金融問題専門家
劉 宇飛 北京大学経済学院金融学部 准教授
庞 魁霞(女性)証券監督委員会国際合作部総合課 副課長
劉 錦明 国家発展改革委員会外国経済研究所 所長補佐