偉人達が残した言葉とは(左からベンジャミン・フランクリン、ソクラテス、ジョン・ナッシュ)
「妻とは何ぞや」
昔、山手線の大塚駅前に「角萬とは何ぞや」との看板があった。はて? と考えると、次には「何ぞやとは何ぞや」なる奇妙な看板が続く。
それは結婚式場の広告で、隣は病院であった。その隣は確か質屋だったが、「葬儀屋ができれば一生がここで間に合うのになぁ」と、高校生の時、電車で通るたびに思ったものである。
この看板のキャッチフレーズをもじると「妻とは何ぞや」ということになろうか。
古今東西、哲学者から市井の庶民に至るまで、悩まし続けている永遠のテーマである。辞書によると「配偶者である女性」とある。しかし、はたしてそんな単純な関係だろうか。
時にはいとおしい愛の対照であり、時変わらば鬼婆と化す、変幻自在の存在である。
宅の主人は・・・と、謙虚な妻におだてられ、夫はいつまでも亭主関白を謳歌出来ると思う浅はかさ。いつの間にやら権力は簒奪され、熟年離婚の恐怖にさいなまれ、妻はいよいよ尊大に。いつの間にか宅の主人は妻になり、毎日妻の顔色を見てはご機嫌を伺う次第となり果てた。 (これは一般論で、誓って我が家のことではありません)
「妻とは何ぞや」
世界の偉人や著名人が発した苦悩の末の言葉とは・・・
*夫と妻はコインの両面のようなものだ。向き合えないくせに一緒にいなくちゃいけない。(ヘマント・ジョシ)
*ともかく結婚せよ。もし君が良い妻を持てば、幸福になるだろう。もし君が悪い妻を持てば、哲学者になるだろう。(ソクラテス:ちなみに彼は、悪妻・クサンティッペに「何が哲学だ。屁理屈はいい。仕事をしろ!」といわれ、頭が上がらなかった。)
*よく結婚生活を長く続ける秘訣を聞かれるのだが、僕らは週に2回レストランに行き、小さなキャンドルライト、ディナー、静かな音楽、そしてダンスを楽しむ。妻は火曜日、僕は金曜日に行くんだ。(ヘンリー・ヤングマン:映画製作者)
*妻と財布を見せびらかす男は、誰かがどちらかを借りに来る危険がある。(ベンジャミン・フランクリン:タコで雷が電気であることを明らかにした物理学者で、政治家としてアメリカの独立に多大な貢献をした。100ドル紙幣に肖像が使われた。)
*俺は二人ほど妻を持ったが、どちらも運に恵まれなかった。一人は俺の元を去り、もう一人は俺のところから去ってくれない。(パトリック・マレイ:モンマウス大学世論研究所所長)
*円満な結婚生活を送る二つの秘密。
1. いかなるときも自分が間違っているときは認めなさい
2. いかなるときも自分が正しいときは黙っていなさい
(ナッシュ:ノーベル経済学賞受賞)
*完璧な妻とは、完璧な夫を期待しない女である。(作者不詳)
【結論】
妻になる以前の女性はいとおしく、寸暇も忘れ難く、離れ難き存在であるが、一度結婚すると、俄然存在感を露わにし、嫉妬深く、終局は夫の厳格な管理人となる存在である。
(次回9月29日は、「インドネシアの義手義足学校」です)