会議と居眠り [2006年05月24日(Wed)]
「会議と居眠り」 眠いなーっ 日本人は会議でよく居眠りをする。居眠りをしないまでも目を閉じて聴いている人は多い。日本人同士ならさして問題にはならないが、外国人がいると少々問題となる。 かつて日系二世のサミシュエル・早川氏は、サンフランシスコ大学の学長から共和党上院議員に当選されたが、議会で「居眠り早川」と言われ、再選を果たすことが出来なかった。 日本を代表する国際通といわれる人達の中にも、会議中、居眠りをしたり目を閉じて人の話を聴く人がいる。 時差の関係もあり悪気はないのだが、目を閉じていると「貴男の意見は無視しますよ」と話し手に受け止められる可能性がある。国際的にあまり良い習慣とはいえないので、努力が必要である。 特に昼食でワインを飲んだ後の国際会議は、居眠りの誘惑に駆られる。最初、東洋人の特色かと思ったが、私の知る限り中国人や韓国人が居眠りをするのを見たことがない。西洋人に聞いたところ、やはり眠くなるが我慢するという。 日本の国会中継を見ていると、議員の先生方が実に堂々と居眠りをしている。外国人がテレビで見れば、日本の民主主義の成熟度を疑うだろう。 では、居眠り防止にはどんな方法があるのだろうか。水を飲んだりトイレに行くもの一つの方法である。多くの人は書類にいたずら書きをしている。米日財団の理事会で一緒になった某アメリカ人は、自分の発言の時以外、書類の裏にあきもせず幾何学模様を書いていた。 今週の日曜日、広島で日本財団が主催するパブリック・インテレクチュアル(公的知識人)奨学金受給者の同窓会が行われた。 その席でNGO活動をする女性の出席者が折り紙を配ってくれた。かなり難しい折り紙だったが、会議中、何とはなしに折り紙に精を出す人が目に付いた。手先を使うのは、居眠り防止にかなり有効なようだ。 居眠り議員を驚かすためなのか、真偽のほどは定かではないが、国会本会議場で閣僚席の雛壇より「紙飛行機」を飛ばして、物議を起こした剛の大臣がいたそうだ。 人の話をよく聞くことが民主主義の第一歩。強い意志力で目を開けている以外、方法はないのかもしれない。 |