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日本財団会長 笹川陽平ブログ

写真:ハンセン病の現場から「アフリカ・ピグミー族」

leprosy.jp
resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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2月18日(水) [2015年02月18日(Wed)]
2月18日(水)

8:20 自宅発

9:20 羽田空港着

10:20 羽田発

12:10 熊本着

14:00 こうのとりのゆりかご「赤ちゃんポスト」見学

@こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)を見学.JPG
こうのとりのゆりかご「赤ちゃんポスト」を見学

A相談役の田尻由貴子さんの説明を聞く.JPG
相談役・田尻由貴子さんの説明を聞く


14:20 蓮田太二理事長面談(熊本放送、熊本日日新聞取材)

B蓮田太二理事長と.JPG
蓮田太二理事長と


15:00 ハンセン病の元施設「待労院」訪問

Cハンセン病の施設「待労院」があった跡地を見学.JPG
「待労院」があった跡地を見学

無題.jpg
本妙寺参道(筆者後ろ)にハンセン病の患者が多く集まっていたことから
この土地に待労院が作られた

D「待労院」の資料館.JPG
資料館


15:30 ホームホスピス「われもこう」訪問

Gわれもこう訪問.JPG
入居者の話に耳を傾け・・・

Fわれもこうの竹熊千晶代表.JPG
竹熊千晶代表

H「われもこう」に配備された福祉車両の前で.JPG
正面には日本財団の福祉車両が



16:50 熊本空港着

17:30 熊本発

19:10 羽田着

20:00 自宅着
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「日韓パラリンピック・セミナー」―日本財団・早稲田大学 共催― [2015年02月18日(Wed)]
「日韓パラリンピック・セミナー」
―日本財団・早稲田大学 共催―


日韓関係は、従軍慰安婦問題で近頃の天気のように寒々しい関係にある。長年良好な関係が続いた日韓議員連盟ですら、昨年は共同声明すら出せずに散会した。

韓国事情に詳しい人によると、日韓関係の重要性については韓国要人もよく理解しているが、厳しい世論を気にして、昼は反日、夜は親日の態度をとらざるを得ないというが、朴 槿惠(パク・クネ)大統領のご意向に逆らえないというのが実情のようだ。

日・中間の道を開いたのは名古屋におけるピン・ポン外交が始まりであった。日韓関係修復のため民間の立場から何かできないかを模索していたところ、「日本財団パラリンピック研究会」の小倉和夫代表より表題の「日韓パラリンピック・セミナー」のアイデアをいただき、実行となった。

雪の降るあいにくの天候の中、関心ある多くの方々が参加して下さり、盛会となった。これが日韓雪解けのきっかけになる確信はないが、民間による地道な活動こそ大切であると考えている。

以下、多少重複しますが、当日の即席の挨拶です。

**************


2015年1月30日
於:早稲田大学小野梓記念講堂


DSC_0054.JPG


ご承知の方もおられるかと思いますが、日本財団では障害者の様々な問題を解決するために、日本国内のみならず、国際的にも活動をしてまいりました。目指すところは、障害者も健常者も共に生活できるインクルーシブな社会であり、それを実現することが私たちの夢です。そういう観点からも、日本で行われる2020年のパラリンピックは、大変重要なテーマであります。

「日本財団パラリンピック研究会」の小倉代表は、韓国大使、オリンピック・パラリンピック招致委員会事務総長を歴任され、パラリンピックについても深い知識と理解、そして東京パラリンピックを成功に導きたいという熱い想いをお持ちです。この研究会では、パラリンピックの歴史、理念、社会的意義、そして2020東京パラリンピックへ向けた課題などについての調査研究を行っております。研究成果については、資料として皆さまに第一号の紀要をお配りしておりますが、今後も順次、発行していく予定でございます。

このセミナーは、早稲田大学との共催です。特に早稲田大学スポーツ科学学術院院長の友添先生には、多くのご指導を賜りました。また、本日は、ご多忙の中、キム・ソンイル韓国パラリンピック委員会会長、日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長にもご出席をいただいております。

2018年には平昌(ピョンチャン)で、そして2年後の2020年には東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。そして今年は、日韓国交正常化50周年という記念すべき年でもございます。政治的状況は必ずしも良好な関係ではありませんが、今回は平昌と東京のパラリンピックの成功という共通の目的に向かって、キム・ソンイル会長と共に、大所高所から議論できることを大変嬉しく思います。

先ほどキム会長と食事をした折に、「最大の問題は、パラリンピックについての国民の理解が低いこと。これをどのように国民に理解してもらうか。そして、一人でも多くの方に足を運んでもらい会場を満員にするかというのが最大のテーマである」というお話をお聞きしました。

日本財団パラリンピック研究会の調査によると、パラリンピックを正しく理解している日本国民はわずか0.3%という結果が出ています。ロンドン大会の成功例からも分かるように、パラリンピックの成功があって初めてオリンピック全体が成功したと言われる時代になってきており、平昌と東京が成功するためにも、専門家による発表と活発な議論により充実したセミナーになることを願っています。

そういう意味では、今回はその第一歩を踏み出す記念すべきセミナーと言えるでしょう。
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2月17日(火) [2015年02月17日(Tue)]
2月17日(火)

7:35 財団着

8:30 福祉車両事業打合せ

9:00 西尾雄志 日本財団学生ボランティアセンター センター長

10:00 理事会

11:00 笹川平和財団招聘 米国会議員表敬

13:20 飯島 勲 内閣官房参与

14:00 ハンセン病記憶遺産関係事業打合せ

16:00 オヨーン・サンジャースレン モンゴル元外務大臣
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2月16日(月) [2015年02月16日(Mon)]
2月16日(月)

7:40 財団着

9:50 岩崎 茂防衛省大臣政策参与

10:30 高村正彦 自民党副総裁

13:30 上山信一 慶應義塾大学教授

14:10 岡嵜修平 海洋政策研究財団常務理事

15:30 ハンセン病サイト記事 取財

18:00 マツコ・デラックス様
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「ハンセン病回復者の天皇皇后両陛下 謁見」―外国人回復者の感激― [2015年02月16日(Mon)]
「ハンセン病回復者の天皇皇后両陛下 謁見」
―外国人回復者の感激―


1月27日、日本財団と国際看護師協会が共催したハンセン病患者・回復者とその家族への差別撤廃の世界宣言「グローバル・アピール」は、安倍首相、令夫人のご出席を得て東京から発表されたことは既に述べた。

発表翌日の28日、天皇皇后両陛下は、当方2名とハンセン病回復者8名を御所にお招き下さった。

8名の回復者が二手に分かれて並び、天皇陛下と皇后陛下がそれぞれ別々に4人ずつとお話しをされ、その後、場所を交代されて全ての回復者にお声をかけて下さった。

私は、一人ひとりの手を握られ、肩を寄せ合うようにお話しされている姿を目にし、涙を禁じ得なかった。最後に「今なお病気は勿論のこと、差別に苦しんでおられる方々の指導者として活躍していただき、皆さんの生活がより良くなることを願っています」とのお言葉を頂戴した。

予定時間の15分を大幅に超えた謁見は40分にも及んだ。出席者全員が、このようなお立場の方から愛情深く心やさしく接していただき、励ましのお言葉まで頂いたことに、彼らがそれぞれの国でおかれている立場を考えると、「本当に夢を見ているようだった」と、感激を興奮した口調で口々に語ってくれた。

以下は、謁見後の記者会見での彼らの主な発言要旨です。

201501280040.jpg


★全国ハンセン病療養所入所者協議会
 森 和男会長(大島青松園)
 今日、両陛下と親しく面談させていただきました。私は10年ほど前に香川県の高松で、入所者7、8名と謁見を賜りました。
 私どもの療養所は小さな島にあります。大きな船は接岸できませんので、陛下の船は沖合に泊められ、20分ほど、入所者や職員200名余がお見送りしたことを、陛下は覚えていて下さいました。
 両陛下にお会い出来ましたことは、全国の療養所の入所者たちも喜んでいると思います。

★インド・ハンセン病回復者協会
 ヴァガヴァサリ・ナルサッパ会長
 家族からも、そして社会の人々からも手を握ってもらえない私ですが、今日はこのように両陛下が親しく握手をして下さいました。その瞬間に、私は自分がハンセン病を患い、いろいろな苦労をしてきたことを忘れました。苦しみがすっと消えました。ほんとうに忘れられない経験を、今日はいたしました。
 今日の御所での両陛下への謁見、これをメディアの皆様方から世界中に発信していただき、stigmaというものは如何なるものかということを正しく伝えていただく機会にもなったのではないかと思いますので、どうぞご協力をよろしくお願いいたします。

★クリスティ・レーン・イバルダローサ(看護師)
 私は、かつてハンセン病の島といわれたフィリピンのクリオン島から来ました。今日は、本当にこのような地位の高い方にお会いできたことを心から嬉しく思っております。私の国の大統領も、まだ天皇皇后両陛下にはお会いしていないのではないかと思います。私は非常に緊張いたしました。でも、天皇皇后両陛下が私のところに来てくださり、そしてお話をしてくださった時に、その緊張が全て解けてしまいました。なぜならば、両陛下ともお優しく、本当に心から私の言葉を聞いてくださったということで、私は嬉しく、また感激をいたしております。
 私は今回、本当に両陛下にお会い出来るということは、信じられませんでした。最初に、皇后さまが私のところに来てくださって握手をしてくださいました。私はフィリピンで看護師をしておりますと話しましたら、頑張ってねと、優しくお言葉をいただきました。また、天皇陛下にも握手をしていただき、私自身6歳の時にハンセン病に罹りましたけれど、早期治療で完治いたしましたとお話をさせていただきましたら、おじいさんは元気?と優しくお言葉をかけていただきまして、祖父は元気でフィリピンの療養所で暮らしているとお答えしました。

★ホセ・ラミレス
 アメリカのヒューストンから参りました。今日私が経験したことは、私がハンセン病と診断された時の、本当に全く逆のことでございました。私はハンセン病と診断された時、もう、生きた人間としては扱われず、教会で最期の祝福までしてもらい、そして療養所に入りました。しかし今日、両陛下にお目にかかれて、私は復活いたしました。両陛下が私に対して扉を開けて下さいました。それは何かと言いますと、差別をするstigmaの世界から、私だけでなく、私と同じ病気で苦しむ人たちのために、これからはその差別をなくして、新しい世界に飛び立っていくんだよというお言葉というか、お気持ちをいただきました。
 皇居を出る時、私の眼は涙でいっぱいで、本当に私は、特別な感激、感情を胸に抱いておりました。診断された時は、生きる屍同然であったわけですけれども、今、私は生きた人間としてハンセン病を考える、ハンセン病の回復者と共に新たな世界を作り上げていくことが、今日、私の経験したことでございます。
 両陛下に御礼を申し上げるとともに、日本財団の笹川会長にも、心から御礼を申し上げたいと思います。
 両陛下は握手をしながら、私の目を直接見てくださった。そして、テキサスのこともよくご存じで、一度テキサスに行きたいなぁとおっしゃっていただきました。皇后陛下は、私の母のこと、妻のことも聞いてくださいました。ハンセン病の世界の中での女性の役割というものを、よくよくご存じでいらしたようでございます。また、天皇陛下には治療薬のお話もさせていただきました。私がとても嬉しかったのは、天皇陛下が、このstigmaの意味についてよく理解していらしたということを、陛下のお言葉から読みとった時でございます。
 また、お二方が退出されるときに気がついたのは、皇后陛下がそっと天皇陛下に寄り添って、手を添えられて退出されたことでした。それは、本当に陛下に対しての皇后さまの愛情であると思います。
*ホセ・ラミレスは、体調が悪くて病院に行く時、救急車ではなく霊柩車で運ばれた経験があります。

★グントレッディ・ベヌゴパール(インド)
 素晴らしい経験でございました。まだまだ信じられない、まだまだ夢のように感じております。私どもハンセン病回復者が、グローバル・アピール、そしてシンポジウムに参加するために、日本にお招きいただいていたのですけれども、このように両陛下に謁見できるということは、本当に夢ではないかと思っております。
 まず最初に皇后さまにお会いいたしました。その時に、皇后さまは手を差し伸べてくださって、握手をしていただきましたが、こういう普通の距離をおいてではなく、隣りに寄り添って握手をして下さいましたことが、どんな時よりも素晴らしい経験でございました。
 私のことについてもご質問してくださいました。36年前に私はハンセン病に罹りまして、今は結婚して3人の子どもに恵まれております。子どもたちは教育も受け、仕事にも就き、一人はインドの役所に就職しております。
 続いて、天皇陛下にからは、どのような活動をしているのかというご質問をいただきました。私は笹川会長のご支援のもとに、いろいろ回復者のために活動している話とか、経済的には自立ができるようになってきたこと、差別、そしてstigmaも減少してきたというお答えをいたしました。

★パウルス(インドネシア)
 私は天皇陛下からいただいたご質問に、大変、感動いたしました。天皇陛下はインドネシアには島が多くあることをご存じでいらっしゃって、たくさんある島の中で、どのように皆さんがハンセン病のことについて教育活動を行っているのか。どのように今までやってこられたかについてのご質問で、そこまで考えていただいていることを大変嬉しく思います。
 私たちは、まだ今、苦しい状況の中で、インドネシアにおける差別に対して闘わなければいけません。今回のイベントを通じて、ここで学んだことは、政府、様々な機関からの支えがあることが、とても大事だと思います。インドネシアにおけるstigmaの差別をなくしていきたいと思います。
 皇后陛下からもお言葉をいただきました。皇后陛下は、インドネシアに2回来られたとおっしゃっていました。そのせいか、インドネシア人に対してはとても近い距離を感じているとおっしゃっておられましたので、私にそういうお言葉をいただいて、私自身、とても自信を持つことができました。その自信を持って、自分の国で、もう一度心を強くして、これからも活動してまいりたいと思います。
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2月13日(金) [2015年02月13日(Fri)]
2月13日(金)

7:25 財団着

10:30 小高幹雄 ボートレース振興会会長

12:00 自宅着
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「グローバル・アピール2015」その2―安倍内閣総理大臣のスピーチ― [2015年02月13日(Fri)]
「グローバル・アピール2015」その2
―安倍内閣総理大臣のスピーチ―


1月27日の「世界ハンセン病の日」に、ハンセン病患者・回復者とその家族へのいわれなき偏見・差別撤廃を願うグログーバル・アピールが今年10周年となり、国際看護師協会と132カ国の看護師協会の賛同を得て東京から発表さたことは既に述べた。

その折の安倍総理と不肖私の挨拶文を掲載します。

日本国総理大臣の人権に関する発言は珍しいことで、日本の人権外交にとって、極めて有益なものでありました。

15.01.27 GA総理と記念写真.bmp


*****************


以下、安倍内閣総理大臣の挨拶文です。

 世界各国から参加いただいた皆様、ようこそお越しくださいました。心から歓迎申し上げます。

 今日のテーマであるグローバル・アピールを主導してこられた笹川会長は、日本政府ハンセン病人権啓発大使やWHOハンセン病制圧特別大使を務めておられます。これまで、世界のハンセン病問題に対し、長年熱心に取り組んでこられたことに対しまして、改めて深く敬意を表する次第であります。

 ハンセン病は、感染力が非常に弱く、治療法も確立されており、今では適切に治療すれば後遺症なく治る病気です。しかし、残念ながら誤った理解により、世界中でハンセン病への差別や偏見は、まだ根強く残っています。我が国でも、かつて採られた施設入所施策により、患者の方々の人権に大きな制限・制約をもたらし、また、社会的偏見や差別を助長したという過去があります。

 我々は、その歴史を反省し、約20年前に大きな政策転換を行いました。元患者の方々に謝罪・補償を行い、その名誉を回復するための取組を国立ハンセン病資料館などで行っています。

 その一方、現在も、ハンセン病療養所には1700人を超える回復者の方々がいらっしゃいます。平均年齢は83歳を超え、看護や介護を得なければ、日々の生活の維持が困難となっている方が増えています。
 私どもは、これからも回復者の方々が安心して穏やかに暮らしていけるよう努め、また、ハンセン病に対する差別・偏見の解消に取り組んでまいります。

 本年のグローバル・アピールは、各国の看護協会の賛同を得て行われると伺っています。看護師は、女性の割合が高い職種の代表例ですが、私は「女性の力」が十分に発揮されることが、社会の大きな活性化につながると確信しています。看護師を始め患者の方々に寄り添う皆様が、それぞれの立場でなお一層輝き、大きな力となることを願っています。

 ハンセン病への社会的差別をこの世界からなくすため、今日の集いを通じ前進していくことをお祈りし、私の御挨拶とさせていただきたいと思います。

****************


以下、私の挨拶文です。

 ハンセン病は世界中で最も誤解されスティグマ(社会的烙印)の対象となってきた病気の一つです。人類の長い歴史の中で、多くの人々が病気とそれに伴うスティグマや差別に苦しんできました。

 ハンセン病との闘いは、20世紀半ば、医療面での大きな進展がありました。効果的な治療方法が開発され、治療薬を無料配布することで、世界の患者数が劇的に減少しました。早期発見と早期治療により、身体に障害を残すことなく治る病気となりました。

 しかし、このような医療面の進展があったにも関わらず、ハンセン病患者と回復者は今もなお、社会のスティグマや差別に苦しんでいます。彼らは、病気を理由に、教育や就職、結婚の機会を奪われ、彼らの家族さえも社会から疎外されているのです。

 日本のように、医療面の問題が解決している国では、ハンセン病は過去の問題であると思われがちです。しかし、このような国であっても、何十年も前に完治しているにも関わらず、家族に受け入れてもらえない回復者がいます。家族は彼らを受け入れることによって、自分たちにも差別の目が向けられることを恐れているからです。回復者は、ハンセン病療養所の中で暮らすことを強制されているわけではありませんが、多くの回復者が療養所の外に出ることを躊躇せざるを得ない状況におかれています。

 このように根深く、普遍的な問題を社会に訴えるために、私は2006年にグローバル・アピールという活動をはじめました。それ以降、毎年、ハンセン病患者と回復者の尊厳を取り戻すために、アピール(宣言)を発信しています。多くの人々にメッセージを届け、ハンセン病患者と回復者のおかれている環境を改善していくために、世界の指導者、ハンセン病回復者、宗教者、そして、グローバル企業や国際人権NGO、法曹界などさまざまな分野のリーダーと協力して、アピールを発信してきました。そして、この度、10回目のグローバル・アピールの式典をプライマリ・ヘルスケアの主な担い手である国際看護師協会の皆さまと共に開催する運びとなりました。

 ここ日本でグローバル・アピールを発信するのは今回がはじめてです。医療面の問題が解決している日本でも、ハンセン病にまつわる問題は多く残っています。日本の皆さま、特に若い世代の方々に問題意識を持っていただき、長い歴史の中に埋もれてきた出来事が持つ深い意味について考える機会になることを願っています。

 グローバル・アピールの式典に加えて、写真展や学生によるシンポジウムなどさまざまなサイドイベントを東京をはじめとする全国各地で開催しています。これらを通じて、ハンセン病に罹ったことにより苦難の道を歩んできた人々の歴史をより多くの人々に知っていただき、この問題を風化させることなく、次の世代につなげていきたいと思います。

 ハンセン病患者と回復者は私たちの想像を絶するほどの苦難の人生を歩んできました。私は、WHOハンセン病制圧大使として世界各地に足を運び、壮絶な人生を送ってきた人々にお会いしてきました。心を引き裂かれるような辛い経験を聞くたびに、胸がつまる想いがします。

    家族から強制的に引き離されてしまった人。
    名前を名乗ることさえできず、アイデンティティを失ってしまった人。
    療養所の中で重労働に従事しなければならなかった人。
    愛するわが子を手放さなくてはならなかった人。

 このような辛く悲しい経験をした人は、心を砕かれ、ハンセン病という病気を、そして、社会を恨む気持ちを抱くこともあったでしょう。しかし彼らの中には、長い歳月を経て、「もう一度自分の人生を生きてみよう」という前向きな気持ちを取り戻している人もいます。

 こうしたハンセン病患者と回復者のライフストーリーは、「人間とは何か」について、あらためて考えさせてくれます。そして、無知や誤解によって引き起こされるさまざまな人間の問題について考えさてくれるに違いありません。

 さらに私は、辛い経験をしているにもかかわらず、それでも前向きに歩んでいるハンセン病患者と回復者から、忍耐強さ、人の過ちを赦す心の寛容さなどについて教えてもらっています。

 私は彼らから人間の素晴らしさについて学ぶと同時に、多くの勇気を与えてもらいました。スティグマや差別との闘いには、まだ残された課題がたくさんありますが、一人ひとりが努力をすることで社会は変えることができると信じています。

 沈黙をしたまま苦しみ続けてきた人々に、そして、今なお、沈黙をしたまま苦しみに堪えている人々の苦悩にしっかりと向き合ってみようではありませんか。

 ハンセン病の歴史を風化させることなく、その歴史から学び、新しい未来を切り開き、次世代につなげていけるよう、皆さまと手を携えていきたいと思います。
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2月10日(火) [2015年02月10日(Tue)]
2月10日(火)

9:50 財団着

10:00 理事会

11:30 塩崎恭久 厚生労働大臣

13:00 羽生次郎笹川平和財団会長

13:30 預保2015年度助成事業打合せ

16:30 渡邉秀央 日本ミャンマー協会会長
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2月9日(月) [2015年02月09日(Mon)]
2月9日(月)

7:35 財団着

9:00 古川秀雄 Gakuvo専務理事

9:30 2014年度国際協力事業打合せ

18:00 小泉純一郎 元総理大臣
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「グローバル・アピール2015」その1―ハンセン病の差別撤廃に向けて― [2015年02月09日(Mon)]
「グローバル・アピール2015」その1
―ハンセン病の差別撤廃に向けて―


第10回ハンセン病患者・回復者とその家族への偏見や差別撤廃を願う「グローバル・アピール2015」は、1月27日、ANAインターコンチネンタルホテル東京で開催された。

ISIS(イスラム国)での日本人人質事件への対応、国会の開催など超ご多忙の中、安倍首相は令夫人と共にご出席下さり、錦上花を添えていただきました。

私はハンセン病への闘いをオートバイで説明している。前輪は病気を治すこと、後輪は偏見や差別と闘うことで、両輪が同じスピ−ドで回転しないとハンセン病制圧とその差別のない社会という目的地には到達しない。

しかし、私の力はあまりにも非力で、多くの人々のご助力を得たいと考えた。

そこで下記に列挙したように、毎年、それぞれの分野で活躍されている指導者の皆さまのご協力を得て「グローバル・アピール」を発表し、世界の人々に一人でも多くのハンセン病についての正しい知識を伝えたいと始めたものである。

第1回 2006年 ジミー・カーター 元アメリカ大統領
         ダライ・ラマ師
         オスカー・アリアス 元コスタリカ大統領、
         デスモンド・ツツ大司教
         エリー・ヴィーゼル
        ★以上5名はノーベル平和賞受賞者
         ハッサン・ビン・タラル ヨルダン・ハシェミット王国王子
         ルイース・イナシオ・ルラ・ダ・シルヴァ ブラジル大統領
         メアリー・ロビンソン 元国連人権高等弁務官
         R.ヴァンカタラーマン 元インド大統領
         オルセグン・オバサンジョ ナイジェリア大統領
         ヴァーツラフ・ハヴェル 前チェコ共和国大統領
         笹川陽平 日本財団会長
         以上の12名で、インド・ニューデリーから発表された。
第2回 2007年 世界12カ国のハンセン病回復者の指導者と、フィリピン・マニラから発表。
第3回 2008年 代表的な国際人権NGO10団体と、ロンドンから発表。
第4回 2009年 世界の各宗教団体指導者17人が署名されて、ロンドンから発表。
第5回 2010年 世界的大企業15社のCEOが署名されて、ロンドンから発表。
第6回 2011年 世界著名大学103校の学長が署名されて、北京から発表。
第7回 2012年 世界医師会と50カ国の医師会が参加して、ブラジル・サン・パウロから発表
第8回 2013年 世界法曹協会と47カ国が参加して、ロンドンから発表
第9回 2014年 39カ国の人権委員会が署名されて、ジャカルタ・インドネシアから発表。
第10回 2015年 国際看護師協会と132カ国の看護師協会が署名・参加して、東京から発表。

尚、1月27日グローバル・アピールの式典およびシンポジウムと1月30日の文芸でみるハンセン病の講演会がそれぞれUstream上で公開され、今後3〜4週間ほどアクセス可能です。

アクセスについての関連情報は下記の通りです。
1月27日に開催されたグローバル・アピール2015 式典及びシンポジウム
2月26日までアクセス可能です。

1月30日に開催された「 文芸でみるハンセン病」講演会
3月1日までアクセス可能です。

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