「ボルソナーロ大統領とSNSライブ配信」
―ブラジルのトランプ?―
2週間あまりの日程でブラジルを訪問し、WHOハンセン病制圧大使としてブラジル各地をまわり、関係者に協力を訴えました。
首都ブラジリアでは、ボルソナーロ大統領と会談しました。元軍人で映画俳優のようなさわやかなニ枚目です。
イケメンでしょう!
私が「ブラジルは世界で2番目にハンセン病患者が多い。啓発活動が必要」と伝えると、大統領は「では、今すぐ一緒に国民に呼びかけよう」と、上着から自分のスマホを取り出し、フェイスブックでライブ配信を始めました。
大統領府からの生中継で、大統領は「ハンセン病対策は政府が取り組むべき課題。笹川先生と協力して進める」と国民に力強く語りかけました。私は早期発見の具体的な方法を説明した上で「ブラジルのハンセン病をゼロにしよう」と訴えました。13分あまりの動画は掲載後再生回数が73万回を突破。コメントは1.9万人にまで増え、まだまだ増える勢いです。
ライブ配信中
SNSの発信を武器に泡沫候補から大統領選挙を勝ち抜いたボルソナーロ氏。過激な発言が多く、SNSを駆使する姿から「ブラジルのトランプ」とも呼ばれていますが、その行動力と即興性は圧巻でした。
会談に同席していた保健大臣、人権大臣、外務大臣にも次々とコメントを求める姿は、映画俳優というよりはワイドショーの司会者のようにも見えました。
これが人口2億人を超える南米の大国、ブラジルの大統領です。SNSは政治のかたちを根底から変えるかもしれないと強く感じた瞬間でした。
※ボルソナール大統領のfacebook