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笹川 陽平
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【私の毎日】5月8日(水) [2019年05月08日(Wed)]
5月8日(水)

7:05 財団着
    書類整理、打合せ

16:20 成田着

17:30 成田発

23:15 インド・ニューデリー着

0:30 ホテル着
「インド出張」 [2019年05月08日(Wed)]
「インド出張」


今日からインドに出張いたします。

今年はインパール作戦75周年の節目の年であり、日本財団の支援で「平和と和解」をテーマにした「インパール平和資料館」がオープンすることになりました。

その準備と視察のため、インド東北部に位置するマニプール州インパールに出張いたします。

帰国は11日です。
「ミャンマー 新たな紛争」―ラカイン州アラカン軍― [2019年05月08日(Wed)]
「ミャンマー 新たな紛争」
―ラカイン州アラカン軍―


3月22日の深夜便で日本を発ち、国際的に注目されているムスリムの帰還問題の実情調査のため、ラカイン州に入った。

治安悪化の中での訪問にミャンマー政府は難色を示したが、最終的にはミャンマー国軍のヘリコプターを借用し、警察官の厳重な警戒態勢の中で、充分とはいえないまでも視察することができた。

ラカイン州の首都シットウェ郊外の第二次世界大戦で加藤隼(はやぶさ)戦闘隊で勇名を馳せた日本軍が拠点した空港から国軍のヘリコプターで出発し、約50分で今回の争乱の発祥地マウンドーに到着。バングラディシュに脱出した帰還民受入れ準備状況を視察した。

そこは帰還民の一時滞在所場所で、中国からの支援で仮設住宅も建設されていたが、コンテナを半分にしたような住宅には熱射が容赦なく照りつけ、私見ながら、使用に耐えるものではなかった。ミャンマー、バングラディシュ両国政府の交渉はまったく進んでおらず、多くの係員は手持無沙汰で仕事もなく、気の毒な状況であった。

B.JPG
中国が設置した仮設難民住宅

Cコンテナーの中はこのように単純なものです.JPG
コンテナーの中はこのように単純なもの


そもそもの発端は、ムスリムの中に過激派が入り込んで警察署を襲い、10数人が殺害されたことからミャンマー軍が出動。約70万人が隣国バングラディシュに難民として流出。海外のメディアからは多数の民間人が殺害されて多くの女性がレイプされたと報道され、ミャンマー政府が国際的に批判を受けた事件である。

真相解明と難民の早期帰還にはミャンマーとバングラディシュ両国政府の協力が不可欠だが、現在は遮断状態のままで、雨季に入り、万一台風がバングラディシュの難民キャンプのあるコックスバザールを襲うことがあれば大災害になると、関係者の全てが深刻に受け止めている。国連グテーレス事務総長の特別代表であるクリスチャン・シュレイナー・バーグナー・ミャンマー問題担当特使にも両国間への積極的仲介を強く依頼した。

A70万人以上が集中的に暮らしているというロヒンギャ難民キャンプ.JPG
ロヒンギャ難民キャンプ.
大量の雨が降ったらどうなるのか・・・


このような重大事件発生後、今年に入ってこの地域で新たな紛争が発生した。

アラカン軍(AA)なる少数民族武装勢力が闇夜に紛れ警察署など数箇所を襲撃した。元々AAは大きな武装勢力ではなかったが、突如市民に紛れるテロリストとして覚せい剤の大規模な密輸と共にラカイン州に出現したのである。覚せい剤に知識のない農民の中には、密売に係ることによって現金収入を得られることから積極的な協力者も出ており、近い将来、AAの拡大は覚せい剤の市民への浸透と共に、新たな混乱の要因として深刻である。

過去、ミャンマー国軍と少数民族武装勢力との戦いはお互い兵士であったが、ラカイン州に突如現われたAAは住民の中に紛れ込んでおり、おそらく、ミャンマー軍も非対象との戦闘は始めての経験であろう。現在のところAA は3000人程度の勢力というのが一般的であるが、現地の専門家は、既に1万人は入り込んでいると推測している。かつて、ラカイン州にはアラカン王国が存在していたが、ビルマ族に滅ばされた怨念もあり、住民の中にはシンパシーを感じているものも多いと聞く。

現在、ミャンマー国軍は一方的な4カ月間の停戦を実施中であり、この間での和解を模索し、日本財団は積極的な復興支援活動を行っているところで、ミャンマー政府からも高く評価されて入る。政府と少数民族武装勢力との全面停戦と政治協議の進展なくして、ミャンマーの悲願である「ミャンマー連邦共和国」の実現はあり得ない。

私はミャンマー政府、少数民族武装勢力との中間点で、粘り強く積極的に活動を展開し、日本方式による第三国の紛争解決を実現したいと願っている。


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