「中国の小話」その128
―面接試験の練習―
王さんは花形の報道官の面接試験の準備のため隣人の劉さんに質問係を頼み、面接テストの練習を始めた。
劉さん:あなたは家庭内で奥さんや子供に暴力を振っているという噂がありますが、本当ですか?
王さん:私の家は貧しく、ご飯も腹いっぱい食べられませんでした。
お陰様で今の暮らしは本当によくなりました。
劉さん:家族に暴力を振るったことがあるかを聞いています。
王さん:家の生活レベルの改善は、大いに良くなりました。
劉さん:そのような事は聞いていません。
奥さんや子供に暴力を振るったことがあるかを聞いているのです。
王さん:家庭内暴力禁止を約束しました。
劉さん:約束を守ってきましたか?
王さん:約束はわが家庭内の内政問題です。
他人に干渉される筋合いはありません。
劉さん:本当に奥さんや子供に暴力を振ったのですか?
王さん:妻や子供に暴力を振う行為には反対です。
劉さん:家族に暴力を振ったことがあるかを聞いているのです。
王さん:このような質問をするのは無責任です。
面接官!! あなたは我が家に来た事がありますか?
今度我が家に来てその目で見てほしい。
劉さん:何遍聞けば分かるのですか。
私はあなたに奥さんや子供に暴力を振ったかを聞いているのですよ。
王さん:今の質問は我が家に対する偏見と傲慢に満ちています。
我が家はどんな善意の提案も歓迎します。
しかし、根拠のない批判はすべて断ります。
ですから、無責任な質問をするのをやめてほしいです
数日後、王さんは練習の成果が実り、見事に難関の報道官に合格た。