はいチーズ!
第11回日本財団ホスピスナース研修会
―開会挨拶―
2012年3月1日(木)
於:日本財団
ようこそ全国からお集まり頂きまして、厚く御礼申し上げます。年に1度の会ではありますが、高い志をもってご参加くださっている皆さんに心から敬意を表します。
思い返せば、第1回目のホスピスナース資格取得のための研修には、全国から20数名の方がご参加されたと思うのですが、当時は「ホスピスの勉強などして一体何になるのだ」と、勤務先の病院の理解を得られず、退職なさってご参加いただいた方も多くいらっしゃいました。
それを思うと時代の変化というものに驚かざるを得ません。日本財団が支援をさせていただいたホスピスナースの数は今年で3,000人を超えます。ここまで発展してきたのは、ホスピスや一般病棟で活躍されている全国各地のホスピスナースの皆さんのご努力が医師たちの理解を変えていったからに他なりません。
当時と違い、今や診察を受けると「あなたは癌です」とはっきりと言える時代になりました。昔は医師が、いつ、誰に、どのようにして言うのが良いかということが悩みの種でしたが、そのような点では非常に割り切って対応するようになりました。しかし、受ける患者側の心理状況は昔も今も変わりません。従って、皆さんの日々のご努力は患者さんにとって本当に重要であり、「終わり良ければ全て良し」というシェークスピアの戯曲がありますが、最前線で活躍されている皆さんの手助け無くして有意義な人生の終末を過ごすことはできません。そのような意味で、皆さんの崇高な精神に、私どもは感謝の誠を捧げなければいけないと思っております。
我々は今、ここにいる皆さん、或いはこれまで参加いただいた方たちとの絆をどうやって強めていくかということに腐心しています。そこで是非皆さんにお願いしたいのは、まずはこの機会にできるだけ参加者同士の交流を深めていただきネットワークを拡大してもらいたいのです。皆さんがそれぞれお持ちの悩みや情報の交換が3000人の間で行われれば、終末医療における患者さんへの対応の在り方についての情報量が飛躍的に向上致します。このことは患者さんにとって大きな福音となるでしょう。
本来ならば日本財団が全額負担しなければいけないところ、皆さんには交通費も宿泊費もご負担いただき参加頂いていることに、心から感謝を申し上げたいと思います。どうぞ一つ、有意義な2日間をお過ごし頂きたいと思います。