• もっと見る
« 2011年03月 | Main | 2011年05月»
leprosy.jp
resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
Google
<< 2011年04月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

笹川 陽平さんの画像
笹川 陽平
プロフィール
ブログ
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
リンク集
https://blog.canpan.info/sasakawa/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/sasakawa/index2_0.xml

4月20日(水) [2011年04月20日(Wed)]


ダイムラー・ベンツ社から200万ユーロの寄付を受ける

4月20日(水)

 寄付金への礼状書き

 07:50 書類整理、決裁等

 09:00 災害支援打合せ

 10:00 ブルーシー・アンド・グリーンランド財団・広渡英治専務理事

 11:00 日本モーターボート競走会・皆川浩二会長

 13:30 蒲郡市・金原久雄市長

 14:00 小坂憲次参議院議員

 14:30 笹川記念保健協力財団・紀伊國献三理事長

 15:00 ダイムラー・ベンツ社 寄付金200万ユーロ契約締結式
      於:ドイツ大使館

 17:20 笹川平和財団・高木雄次副会長

被災地第二次支援策・記者発表 [2011年04月20日(Wed)]

「東日本大震災への救援活動」その53
―被災地第二次支援策・記者発表―


3月14日に発足した「被災者とNPOをつないで支える合同プロジェクト」、略して「つなプロ」が3月28日からの三週間、延べ400人が宮城県内600ヶ所の避難所で調査した結果は、既に4月18日のブログに掲載した。

宮城県の避難所は、ピーク時約1,200ヶ所から現在500ヶ所に減っている。また、避難された方も約30万人から5万人強へと減少している。しかし、まだまだ避難所における食生活、衛生環境設備等は決して十分とはいえない。

被災から約40日が過ぎ、被災者は自宅や親戚、友人、知人宅へと大きく移動しており情況は刻々変化する中で、日本財団は何をすべきかを真剣に探り、少しでも力になりたいと努力している。

以下、本日の記者会見で発表させていただいた第二次支援策である。

第一に、被災者の多くは各家庭に戻ったものの、テレビは勿論のことラジオもなく、生活に関する情報がなく孤立している現状が浮かび上がってきた。日本財団の弔慰金・見舞金の支給も、懸命の努力にも関わらず石巻市でもやっと50%であることは、情報が届いていないことが大きな理由である。又、入浴や炊き出し、衣服、食糧の配布等の生活情報が届かないことも問題である。

そのため、臨時災害放送局16件、内ミニFMからの切り替え5局、新規開設11局の4ヶ月間の開設費及び運営費の補助1億1,250万円を決定。

又、災害放送用のラジオも全くというほど不足しており、現在日本ではソニーやパナソニックからも入手が困難なので、中国に10万個を発注。4月27日には最初の1万個が到着する。ラジオは1個900円。5月連休明けまでに10万個が到着する予定である。

この仕事は政府の災害対策本部の仕事だと思うが、ブツブツ言ってもはじまらない。我々は出来ることは可能な限り敏速に、必要とする人に、必要な時に、必要なだけ届けるのを災害時の支援活動の心得と確信しているので、政府に対する不満はない。

第二は、有償ボランティアの医師・看護師・介護士の派遣である。
要介護、難病、メンタルケア等を必要とする在宅の方々は、全く手当を受けていないことが分かった。主に石巻市を中心に8人を1チームに3チームで徹底して巡回診療を行い、事情が許せばさらに拡大したい考えだ。

ある避難所では、医師団が避難所の外の仮設テントで9時〜4時の診療を行い、土・日は休みであるという。仮設テントまで移動可能な人が限られた時間帯でしか診療を受けられない実態の報告も受けた。驚くべき事実である。

第三は、被災地での妊婦は約5000〜6000人と推定される。被災者の中には今や都会でも珍しいストレス性胃炎による吐血も珍しくないとの報告も受けている。相談する相手もいない妊婦のお気持ちはいかばかりであろうか。東京助産師会と連携して、少なくとも、妊婦の1割は東京で安心して出産できる環境を整えることにした。

第四は、今年12月までに学生ボランティア、社会人ボランティア、NPO支援活動、医師・看護師の活動等を中心に、有償・無償ボランティアを少なくとも延べ20万人は動員し、被災地での活動を支援することにした。

記者会見には29社32名が出席してくれた。ありがたいことである。
我々の活動の励みになることはいうまでもない。

<救援物資>
株式会社重松製作所(防塵マスク60個、保護メガネ40個)
松田ブラシ工業所(歯ブラシ2,000本)
| 次へ