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笹川 陽平
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12月4日(金) [2009年12月04日(Fri)]
12月4日(金)

 08:20 書類整理、決裁、打合せ

 10:00 サモラノ・パンアメリカン農業大学 笹川奨学生

 11:00 海洋政策研究財団・工藤栄介顧問

 12:00 総務グループ(総務・企画担当)職員と昼食

 13:30 明石書店・石井昭男代表取締役社長

 18:00 駐日フィンランド大使館
 
「オバマの大使指名と日本大使」 [2009年12月04日(Fri)]


「オバマの大使指名と日本大使」


オバマ政権が誕生し既に一年を経過しようとしているが、政府高官人事は全体の4割も未定で、よくこれで行政が機能するものだと不思議である。ただ各国へ赴任する大使ポストが196ある中、80名は上院の承認を得ているらしい。

問題は国務省のキャリア外交官35人に比べ「政治任命者」が45人と多いことである。職業外交官大使と政治任命大使の比率はケネディ政権以降7:3が慣例らしいが、現時点での政治任命大使は約56%と異例に多い。

それにしても196のポストのうち、一年経過して80名しか決定していないとは、「世界の警察官」を自任していた看板を下ろしたとはいえ、悠長な話である。

日本のように、人物の識見にかかわらず外務省人事で決定されるより、アメリカのように上院での厳しい質問に答え審査をパスするプロセスの方がはるかに優れていることはいうまでもない。しかしオバマの大使人事は、自分を支持し、更に献金の多い人が多いのも特徴である。

ルース駐日大使(弁護士 献金額50万ドル)
リプキン駐仏大使(実業家 献金額80万ドル)
サスマン駐英大使(投資家 献金額50万ドル)
ソロモント駐スペイン大使(投資家 献金額50万ドル)
ウェルターズ駐トリニダードトバコ(市民活動家 献金額60万ドル)

オバマ大統領への直接献金は少ないが、民主党に長年資金提供してきた(マーフィーは150万ドル)献金家大使は既に10人以上も赴任している。

献金大使を含め大統領と親しい政治任命大使は、外交経験は欠けていても国務省の官僚システムを迂回するより大統領と直接話せるから効率よく進める上では利点も多いという「政治任命大使有用論」も、ワシントンでは根強いらしい。

私は112カ国を訪問した経験から、多くの日本大使と面談する機会があった。実に優れた大使がおられたことも事実であるが、「どうしてこの方が大使なの」と思う方も多かった。短い時間の面談の中での私の独断なのであまり当てにはならないが、多分、事務処理能力には優れているのだろうが存在感が乏しい大使が多かったように思う。

日本には政治任命大使はいない。かつて、小泉総理は民間人からの大使派遣を発言されたが、経団連の幹部は「そんな安報酬で誰が大使になりますか?」と一蹴したことがある。この発言に対して経済界からの反対意見はなく、日頃、天下国家を論じる経団連幹部をはじめ、経済界の人々の国家・国民を思う志のなさに愕然としたものである。

例えばトヨタ元社長、パナソニック元社長など、世界的ブランドの元経営者が主要国に赴任すれば、日本の顔として名刺交換の必要すらない。万一難しい外交交渉が惹起したときは、アメリカのように職業外交官をフル活動させればよい。国際的に日本の地位が急速に低下する中、日本の顔になりうる国際的なブランドの元社長を大使として大いに活用するのはどうだろうか。

大使の駐在国での役割は多種多様であるが、基本は可能な限りその国の有力者と交流を深め、情報を収集することである。そのための話術は勿論であるが、大使館で如何に素晴らしい料理と酒を出せるかも重要な外交ツールである。茶会のための亭主の目配り、気配り、心配りの準備は長時間を要する大変な仕事であるが、それと同じように、大使館でも招待者の心に残る持て成しをしたいものである。

しかしすばらしい料理と酒を供することは、最近の外務省予算では不可能になりつつあり、超VIPでも「日本大使館の食事だけは是非行きたい」と思うような魅力的な夕食会は、予算にとらわれず身銭を切れる大使の赴任が必要条件になってきたのではないだろうか。

かつて、薩摩治郎八なる人物がいた。勿論、大使ではなく私人で「木綿王」と呼ばれた薩摩治兵衛の孫であった。オックスフォード大学に留学しギリシャ演劇を専攻。パリでは実家から与えられた莫大な資金を元に、16区の高級住宅に豪奢な住居を建設。多くの美術、音楽、演劇などの文化支援に私財を投じ、その華麗で洒落た浪費ぶりから、バロン(男爵)でもないのに「バロン薩摩」と呼ばれ、パリは勿論、ヨーロッパの社交界にもその名を轟かせ、大使以上の役割を果たした。

1956年、日本に帰国。晩年は浅草のストリップ小屋の花形だった女性に看取られ、不遇の中、1976年、徳島で死去。

アメリカの大使交際費予算は充分過ぎるほどであろうが、政治任命大使は金持ちが多く、身銭を切ることも躊躇しない。

最近、中国が派遣する大使の羽振りもいい。

日本も大使の交際費をもっと増額すべきである。ODA減少の中で、駐在日本大使の存在は薄くなるばかりである。

かつて渡辺美智雄氏が大蔵大臣だった折、わずか2億円の交際費増額に骨を折ったことを憶えている。国民的話題になっている事業仕分けは私も賛成であるが、国家の大計を考え、出先の大使が心置きなく交際できる程度の予算は、是非、計上してもらいたい。

鳩山由起夫殿。その財産を活用して、総理退任後はフランスか英国大使は如何? 
実業家として大成功された孫正義さん、アメリカ大使は如何?

金をためることが人生の目的ではありません。如何に有効に活用するかが問題です。

日本国のためにご奉仕賜れる「志」をお持ちの方と確信致しております!
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