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9月18日(金) [2009年09月18日(Fri)]

9月18日(金)

 11:00 篠原由宏弁護士

 12:00 インターン学生との昼食

 14:00 笹川記念保健協力財団・紀伊國献三理事長

 14:30 国土交通省・宿利正史国土交通審議官

 15:10 笹川平和財団・羽生次郎会長

「台湾出張」 [2009年09月18日(Fri)]

「台湾出張」


明後日9月20日より22日まで台湾を訪問。
馬英九総統をはじめ台湾要路の方々と懇談予定。
内閣総辞職の直後でもあり、台湾情勢をよく勉強して参ります。

プレアヴィヒア世界遺跡をめぐるタイ・カンボジア国境問題 [2009年09月18日(Fri)]


フン・セン首相(2009年9月に会談)


「フン・セン首相との会談」その3
〜プレアヴィヒア世界遺跡をめぐるタイ・カンボジア国境問題〜


カンボジアにはアンコール遺跡とプレアヴィヒア寺院の2つの世界遺産がある。

プレアヴィヒア寺院の帰属問題はカンボジア・タイ両国の長年の懸案であったが、1962年、ハーグの国際司法裁判所はカンボジア領と判断した。ただ寺院周辺の若干の土地の帰属は未確定のまま残され両国の懸案となっていた。

2008年の世界遺産登録には当初、タイの外務大臣の支持もあった。しかし、その後、支持したこと自体がタイの国内法違反とされ、7月に外務大臣が辞任。プレアヴィヒア寺院をめぐって両国の小競り合いが始まった。


【笹川】
タイの政治、社会は若干混乱している。カンボジアとも国境トラブルがあるようですが、タイとの関係は?

【フン・セン首相】
現況はタイ政府が国内管理できていなく混乱している。国王が万が一亡くなったら、さらにひどくなると思う。タイは国内の南方4ヶ所でトラブルを抱えている。タイは今、ミャンマーより不安定である。ラオス国境やカンボジアともトラブルを起こしている。

カンボジアとは2回にわたり互いの軍が抗争した。2008年10月15日と2009年8月25日。それぞれが国境線を主張しており、2回の抗争ではタイ側はカンボジアが主張する国境線を奪おうとした。4月3日にもいざこざがあったがカンボジアは軍隊の準備をしていた。

いざとなったら国境を防衛する準備はできている。タイ政府は私がタクシンを支持することになったら大変なことになる。支持しないように心を配ってもらわないと困る。(フン・センはタクシンと非常に仲が良かった)

タイの現政権の副首相と外相が2回ここに来た。彼らは私が赤いTシャツ(タクシン派)に傾いたら困ることになるので究極な対策をしないといけない立場にある。もっとも厳しく対立した2008年1月ごろ対立した。

遺跡の近くにあるお寺がの周辺に700人のタイ軍が滞在していた。現在はいい方向になっている。700人が今は30人になり、20人は軍服だが10人は平服。昨日のニュースによると、双方の20名ずつが一緒に夕食をしたという。一部の国境線はタイ軍とカンボジア軍が一緒に巡回している。また一部の国境ではカンボジア軍は水がないのでタイの水を使い、その逆もある。

9月にはダ・カウ地方のプレアヴィヒア遺跡から1キロ離れた寺にタイ、カンボジア軍人と住民、お坊さんが集まり一緒に法事をやろうという話しにもなっている。状況は落ち着いてきた。
この関係を保っていい関係に発展させたい。タイもカンボジアも戦争をしたくない。

タイのアピシット首相にカンボジアは卑怯なことはしないから心配しないでもらいたいと伝えた。タイが弱っているときに、卑怯なことはしない。

タイ国内では赤・黄・青・白が争っている。国境ではラオス、ミャンマー、カンボジアで混乱が起きている。さらにカンボジアを脅かす必要ない。よく考えて行動してほしい。

カンボジアは今、穏やかな時期。我々はミャンマーともラオスともうまくやっている。したがってタイと何かあったらそちらに一点集中できるからそれを考えるようにと伝えた。タイのリーダーたちは私とタクシンが古い友人であることをみな知っており仲を疑っている。しかも赤いTシャツの力は他の色より強い。資金力のある赤シャツを押さえられるのは軍隊だけではないだろうか。

(注)
赤はタクシン派
黄は民主市民連合(PAD:反タクシン派)
青と白は国旗(中立派)
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