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「東京大学海洋アライアンス・日本財団」 [2009年06月27日(Sat)]



「東京大学海洋アライアンス・日本財団」
共同シンポジウム


最近、日本財団の若手職員の発案で、大学とのコラボレーションが行われている。

千葉大学における「終末医療とホスピスナース」講座、京都大学における「海域陸域統合管理学」、横浜国立大学における「統合的海洋管理プログラム」の設置等である。

東大にはさまざまな海洋に関する組織が、縦割りとしてそれぞれの研究テーマのもとに存在していたが、小宮山前総長の肝入りで「海洋アライアンス」として総長室の直轄に組織変更。有機的な組織体に改組され、日本財団は人材育成と研究支援の2本柱で構成されている「総合海洋基盤プログラム」を設置、協力させていただくことになった。

東大教官約2900名の内270名もの海洋関係の教官がいたと、総長も驚かれていた。

東大の教官も「たまには学問世界の砦を飛び超えての民間人との交流も重要」と、東京大学海洋アライアンス・日本財団・共同シンポジウムが6月12日、日本財団の大会議室で開催された。

「東大構内でやりましょう」との当方の要望に、「民間人を対象としたシンポジウムなので、出前講座ということで私どもから伺います」と、濱田純一総長をはじめ、学者先生のお歴々が大挙しておいで下さった。

第1回目のテーマは「食卓に迫る危機」と題し、「30年後の海鮮丼は、マグロ、ウニ、海老、その他の魚介類は消滅し、深海魚のみの海鮮丼になる」と、衝撃的な話を中心に進められた。

満席の盛況で、日頃難しい言葉を駆使される先生方も、意識的にわかりやすい言葉で説明され好評であった。

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スピーチ・要旨


2009年6月12日(金)
日本財団ビル2階会議室



東大総長の濱田先生には、財団にまでお越しいただいて大変恐縮しております。

近年、日本財団と東京大学は緊密に色々な仕事をやっております。この海洋アライアンスもその一つですが、中国の北京大学と東大生との交流、日中間における歴史認識の問題については、中国の社会科学院と東大出版との間で翻訳プロジェクトをやっていただいております。

本来、東京大学の中で開催するべきだと思うのでございますが、「いやいや我々の方から出ていきましょう」という濱田総長をはじめ海洋アライアンスの先生方のご厚意で、財団で開催させていただくことになりました。

何といっても、東京大学でこういう事をやっていただけるという、象牙の塔と申しましょうか、学の中枢の方々が学問をもっと国民レベルで認識されるべきだというお考えに至って、こういう斬新なことを直接国民にわかりやすく話をしてあげようというご厚意でございまして、今日は第一回目でございますが、これからシリーズになっていくかと思います。

学者の世界では、難しいことを難しくしゃべるというのは誰でもできることだそうでございます。

難しいことを易しく話すというのは実に難しいことで、これが最もできた人が松下幸之助といわれていますね。あの方は小学校しか出ていませんから、難しいことを易しく説明できたのです。

今日私は、先生方が我々にどのように易しく理解できるようにお話していただけるか、特に我々の見えない海の世界において、特に水の惑星、地球の4分の3という面積の中で一体何が起こっているのか、非常に深刻な間題、楽しい話題を含めまして、見えない世界をのぞいたお話をしてくださるとのことでございまして、楽しみにいたしております。

また今日は、多くの方々にお越しいただきまして、さらにこれがユニークな出前講座というと失礼でございますが、大先生方においでいただいてお話をしていただける講座がうまく続けていけるよう、私たちも努力をして参りたいと思いますので、どうぞお聞きになれられた感想、ご指導もいただいき、実りあるものにしていきたいと思います。
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