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5月22日(金) [2009年05月22日(Fri)]

北島大使(左)とピレー国連人権高等弁務官(中央)


5月22日(金)

 11:30 ピレー国連人権高等弁務官

 12:20 北島・ジュネーブ駐在日本大使主催 昼食会
      
 14:00 ジュネーブ空港へ直行

 15:30 ジュネーブ発パリへ

 20:00 パリ空港発 帰国へ
日馬富士関 [2009年05月22日(Fri)]

日馬富士関(左)とレンツェンドー・ジクジッド特命全権大使(中央)


「大相撲」その2
〜日馬富士関〜

先日、モンゴル大使館での夕食会で、モンゴル出身の日馬富士関と席を共にした。

関取は少し遅れての参加であったが、礼儀正しく挨拶をしてテーブルについた。あまり食事が進まないようなので「どうして召し上がらないの」と問いかけると「現在ダイエット中です」と言い、ちゃめっけたっぷりな笑顔を返してきた。

ご承知の通り、幕内力士の平均体重は150kg前後であるが関取は120kg台。幕内最軽量の小兵である。1kgでも体重を増やしたいはずの関取のユーモアある返事に、テーブルは一瞬にして明るい笑いとなった。

大使の勧めで「写真を一枚」といわれた時、関取は跪きながら、右手でモンゴル国旗の先端を押し戴き頭を下げたのには正直驚かされた。国旗や国歌を軽視する風潮の日本において、関取の態度は感銘を与えるものであった。

朝青龍との取組みでは、あの眼力とオーラに恐怖さえ感じたという。しかし、懸命に稽古を続ければ必ず勝てる日が来ると人一倍精進を続け、一度横綱に勝利してからは、不思議に対等に闘える気持ちになったという。小兵力士が大関になるまでの血の滲むような稽古は当然としても、モンゴル国旗への挨拶でみせた愛国心は、並のモンゴル人ではないと思った。

関取はモンゴルの子供の心臓病の救援活動もボランティアで続けており、「伊勢ヶ濱部屋のおかげで今日がある」と言い、「今のところ個人の後援会を設けるつもりはない」と、どこまでも好青年である。

外国人力士の増加は、朝青龍事件をみるまでもなく、「国技・大相撲が外国人に乗っ取られてしまう、日本の伝統が破壊される」等の議論が沸騰したことがある。

しかし、外国人力士批判は日本人の狭隘な精神である。外国人関取第一号・高見山関の入門以来、今日の大相撲の状況は予測できたであろう。

異次元の世界といっても過言ではない伝統と仕来たり。その上、言葉の問題もかかえてこの世界に飛び込み、日本人力士の何倍も努力する彼らを批判することはできない。批判されるべきは相撲道をしっかり指導しない親方や相撲協会の責任である。

日馬富士関の態度をみてそう実感した。

英国のウィンブルドンのように、英国の選手の活躍はほとんどなく、外国選手に占領された感のあるイギリスでも、観客は素晴らしいパフォーマンスには惜しみない拍手を送っている。

大相撲は今後益々、外国人力士の活躍が増えることだろう。

私はそれでいいと思っている。ただ一つの条件は、協会や親方が高見山関や日馬富士関のように、長い間に培われたしきたりや伝統、礼儀作法をしっかり教えることである。

そうすれば、日本の古式豊かな大相撲の伝統は、外国人力士によって守られ続けていくであろう。
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