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resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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3月2日(月) [2009年03月02日(Mon)]



3月2日(月)

 09:00 アーダシュクシュ・コロニー(ハンセン病回復者定着村)訪問

 13:00 ホテル発 帰国へ

 17:00 ニューデリー着 空港で約3時間待機

 19:50 ニューデリー発

「英国の日本研究」 [2009年03月02日(Mon)]


日本研究の教授陣


「英国の日本研究」


近年、英国の伝統ある日本研究の優先順位が大学の資金難により急速に低下してきた。大学における日本研究の専攻・受講希望の学生数は増加(2006年、40%アップ)しているにも関わらずである。

また、若手研究者の活躍の場がないため、将来を担う若手研究者が中々育たないことも大問題である。これでは現在第一線で活躍している日本研究者の引退後はお先真暗の状態となるだろう。

危機感をもった日本財団の田南立也常務理事は、グレイト・ブリテン笹川財団と協力し、12の大学に講師ポストを設置。イギリスのみならずヨーロッパの日本研究の将来を担う次世代の養成と講師による講義によって、一般学生にも日本に関する知識・関心をもたせようと考えた。負担額は各大学と日本財団の折半で、一年に50万ポンド(約6000万)協力支援となる。

先般、ロンドンの日本大使館を拝借し、12大学で厳選された13人の講師の披露パーティーを行った。歴代駐日大使をはじめ、各大学の日本語・日本研究の専門家が一同に会し、賑やかなパーティーとなった。

各大学が選考した講師の一覧表を見ると、英国人が13人中たった2人しかおらず、「これはどうしたことですか?」との私の問いに、グレイト・ブリテン笹川財団のピーター・マサイアス会長(皇太子殿下の教官)は、「学問の世界もテニス同様、ウィンブルドン現象ですね。これで大いに結構。我々は日英関係のために誇るべき仕事をした。嬉しいね」と、和やかに隣のジョン・ボイド元駐日大使と共にうなづかれた。

*ウィンブルドン現象とは、テニスの聖地・ウィンブルドンでは、最近、外国選手の活躍が目立ち英国選手の不振から、単に「テニスコートだけを場所借している」ような状態をいう

以下は選考された各大学の講師のリストである。


(大学   講師ポストの分野   講師   出身国)
1. オックスフォード大学  社会学(日本のシングルマザー)  エカテリナ・ヘルトフ  ロシア
2. ケンブリッジ大学  科学史(日本の医療、医療政策など)  保明 綾  日本
3. シェフィールド大学  日本の労働市場、年金制度、高齢者  ハラルド・コンラッド  ドイツ
3. シェフィールド大学  日本の安全保障  ブビンダ・シン  シンガポール
4. リーズ大学 文学(近代・現代日本文学や映画)  イレーナ・ヘイター  ブルガリア
5. ロンドン大学、SOAS  現代日本の政治史  クリストファー・ガーティス  米国
6. ロンドン大学、バークベック校  カルチャラル・スタディーズ(日本のブランド)  大山 真司  日本
7. オックスフォード・ブルックス大学  文化人類学(環境、エネルギー政策など)  ピーター・カービー  米国
8. カーディフ大学  経済史(戦後の製薬業界)  梅村 真希  日本
9. ブリストル大学  社会政策(日本のNGO、福祉、高齢者支援)  山下 順子  日本
10.イースト・アングリア大学  社会学(日本のメディア、都市、国際交流)  ウルリッヒ・ハインツェ  ドイツ
11.ニューキャッスル大学  歴史(日本の宗教)  マーティン・デューゼンベリ  英国
12.マンチェスター大学  文化人類学(日本のメディア、マンガ、アニメなど)  シャロン・キンセラ  英国
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