10月6日(月) [2008年10月06日(Mon)]
10月6日(月)
午前中 原稿のチェック
12:00 サウジアラビア・ナショナルデー 於:帝国ホテル
15:00 日仏財団・富永理事長
18:00 競艇振興会・小高幹雄会長
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Posted by
笹川 陽平
at 18:00 |
私の毎日 |
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母乳の宅配便 [2008年10月06日(Mon)]
大切な一人っ子(中国広東省・列車の中から) 「母乳の宅配便」
中国のマスコミでは、連日大手粉ミルクメーカー・三鹿集団のメラミン混入事件が報道されている。政府調査によると、全国で22社が製造した69種の粉ミルクにメラミン混入が認められた。
共産主義国家では共稼ぎが普通である。中国のように一人っ子政策の国では、こと子供に対する親の思いは常識を超えるものがある。汚染粉ミルク騒動は、母親をパニック状態にさせているのである。
被害が拡大する中、赤ちゃんを育てる母親を対象にした新商売が登場。杭州ではなんと、宅配業者が「母乳宅配サービス」を開始した。親が職場の休憩時間に搾った母乳を自宅に届けるサービスで、配達注文が殺到しており、いずれの業者も事業を拡大する予定である。
今回の汚染粉ミルク騒動で、多くの女性が母乳の大切さを再認識。何とかして子供に母乳を与えたいと願う母親のニーズに宅配業者が一回75円の料金で応えた形となった。
産休を終えてすぐに職場復帰した母親、また、手軽さと美容上の理由で生まれてすぐの乳児にも粉ミルクを与える母親も多かったため、小児科医らは乳児に必要な多くの免疫細胞を含む母乳の大切さを強調しているのも、宅配サービスの普及に一役かっているようである。
仕事で授乳できない人や仕事をやめても母乳が出ない母親からは、家政婦派遣会社に母乳の出る女性の派遣依頼が殺到しているが、派遣女性の健康状態の確認も難しく、うまくいっていないようだ。
しかしわずかではあるが、授乳派遣サービスを行っている会社もあり、相場は月最低4000元(約60,000円)から最高18000元(約270,000円)もする。農村出身者の母乳は安く、高学歴の母乳は高いとか。その人の乳を飲むと性格も似てくるといわれ、大事な一人っ子のためにお金持ちの若い夫婦は、高学歴で性格も頭もいい乳母を雇うため、高いお金を惜しまず費やしているという。
「必要は発明の母」というが、母が必要とするのは「母乳宅配便」のようである。
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