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写真:ハンセン病の現場から「アフリカ・ピグミー族」

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東北地方太平洋沖地震応援基金
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琠獨楲瑳 (10/09)
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ハンセン病人権啓発レセプションで挨拶:6月6日(金) [2008年06月06日(Fri)]
6月6日(金)
 07:30 ジョン・フレモン・笹川アフリカ協会 朝食
 09:30 フェルナンデス・パラシオス・キューバ大使 於:キューバ代表部
 11:00 リー・中国大使 於:中国代表部
 12:30 ガマルディン・エジプト公使 於:エジプト代表部
 13:30 パレデ・ナシオンで昼食
 14:30 ノバック・スロベニア参事官
      ミワイル・ティエリー・アイルランド公使
 15:30 ラーマン・バングラディッシュ公使参事官
 18:15
  〜  「ハンセン病人権啓発レセプション」挨拶 於:日本国代表部
 20:40
 21:00
  〜  宮川大使主催夕食会 於:正陽
 23:00
産経新聞「正論」に掲載 [2008年06月06日(Fri)]
※5月30日付け、産経新聞「正論」に『自衛隊機の中国派遣を望む』が掲載されましたので、お時間がある時にでもご高覧いただければ幸いです。




【正論】日本財団会長・笹川陽平 自衛隊機の中国派遣を望む

2008/05/30
産経新聞


≪政府の前向き決断に期待≫
 報道によると、中国の四川大地震の被災者支援に向けて、自衛隊機が初めて中国の地に降り立つ可能性が高まっている。災害に伴う人道活動に政治や思想、宗教は関係ない。支援は少しでも早く、少しでも多く実施されてこそ初めて意味を持つ。

既に米国とロシアは軍用機でテントや発電機を被災地に運んでいる。政府の大胆な決断と、より積極的な対応を望みたい。

 自衛隊機は、中国側との調整がまとまるのを待って、派遣されることになるという。4500万人を超す人々が被災した現地では、水、食料、医薬品からテント、プレハブまで、あらゆる物資が不足し、感染症の拡大なども懸念されている。平和日本の国民は被災者の悲痛な叫びに耳を傾けるべきである。

 日本財団と笹川記念保健協力財団が協力して1987年から進めた医学奨学制度では2000人の奨学卒業生が中国医療の最前線で活躍する。今回の災害でも87人に上る四川省出身者を中心に多くの卒業生が、四川大学華西病院など被災地の医療機関の先頭に立って連日運び込まれる負傷者らの治療に当たっている。

そのうちの1人は、慌ただしい治療の合間を縫って「中国の災害看護は遅れている。日本の優れた災害看護を教えるため、大急ぎで日本語から中国語に翻訳している」とのメールを送ってきた。

 ≪中国の対応も冷静に分析≫
 現地を訪れた経験で言えば、厳しい被災地の地形などからNGOなど民間組織の活動には限界がある。これに比べ自衛隊には長年の災害支援活動で培った、世界最高レベルの豊富な専門知識や技術がある。

自衛隊機を見て旧日本軍を連想する向きもあるかもしれないが、中国共産党による「反日思想」で誤った日本観をもつ住民にとって、災害支援のエキスパートである自衛隊の活動は新鮮に映り、平和日本をアピールする機会にもなるはずだ。

 現に各国の援助隊、とりわけ外国から一番乗りした日本の援助隊は、ひたむきな活動と、整列して犠牲者に黙祷(もくとう)をささげた真摯(しんし)な態度が中国メディアにも大きく報道され、新華社通信は「中国国民は永遠に忘れない」と配信した。これまで反日色が強かったインターネット世論も、日本への好感を示す内容が目立って増えている。

 国や体制が違っても、現に困っている人が目の前にいる以上、助けるのが「人の道」である。どのように受け止められ、どう評価されるかは、事後の問題である。多くが懸念する中国政府の真意も、中国政府が日本の自衛隊機派遣を国民にどのような形で知らせるか、今後の展開を見れば自然に分かる。ここは誤解を恐れず、積極的に支援を実施するのが先決で、それが冷静な対応と考える。

 私はかねて、日中は近年の一時期を除き、2000年の長い歴史全体で振り返れば、世界でも珍しい良好な隣国関係を築いてきた、と言ってきた。笹川日中友好基金事業室が民間防衛交流のモデルとして始め、今年8回目を迎える自衛隊と人民解放軍の佐官級交流が始まった当初、当時の中国側責任者の遅浩田・国防部長(大臣)に「日中の軍事交流がさらに活発になり、PKO(国連平和維持活動)や災害救助活動で自衛隊と解放軍が協力する態勢が一日も早くできるよう願っている」と語り掛けると、遅部長が大きくうなずかれたのを記憶している。

 ≪平和日本の姿をアピール≫
 その佐官交流は政府間交流が途絶えた時にも続けられ、人民解放軍の重要な年中行事となっている。今年の佐官交流は中国側が軍を挙げて被災地の復興に当たっている関係で当初の予定を約1カ月遅らせるが、6月末には予定通り自衛隊の佐官15人が中国を訪問。秋には例年通り中国から約20人の佐官が来日し自衛隊との交流を進める予定だ。

 第1回の交流では、統合幕僚会議議長と海上幕僚長が来日した中国の佐官を自宅に招待、すき焼きでもてなした。夫婦でもてなす姿に中国の軍人は驚きを隠さなかった。中国で将軍になれば女中やコック、運転手が付くのが普通で、質素な姿が「軍国日本」のイメージと大きく違っていたからだ。

 自衛隊機による援助物資の輸送が実現すれば、歴史的であり、日中両国が真のパートナーシップを築く足掛かりになるとも思われる。国の指導者は時とともに変わる。しかし日本と中国の関係は地政学的にも未来永劫(えいごう)に続く。

日本国を代表した自衛隊機派遣は、中国人民に平和日本の真の姿を直接見てもらう格好の機会でもあり、地震大国日本の国際社会に対する使命でもある。政治的な背景や憶測を交えて人道活動を議論する愚は避けるべきだと考える。(ささかわ ようへい)
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