関連団体代表者会議 [2008年04月18日(Fri)]
Posted by
笹川 陽平
at 20:55 |
私の毎日 |
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「ヴァイオリンの名器が投資対象に」 [2008年04月18日(Fri)]
所有するストラディヴァリウス「パガニーニ・クヮルテット」 「ヴァイオリンの名器が投資対象に」 3月6日付、フジサンケイ・ビジネスアイの拙稿『世界の文化遺産 名器20丁』は読まれた方もいると思う。
私のアイデアではじまった世界の音楽家に無償貸与するヴァイオリンの名器は、現在、ストラディヴァリウスが18丁、名工・グァルネリ・デル・ジェスのヴァイオリンが2丁、都合20丁となり、世界一のコレクションとの評価を得ている。
コレクションのプロセスは3月11日のブログに掲載した。ご興味の向きはご覧いただきたい。
3月28日のサンケイ・エキスプレス紙によると、英国の著名ヴァイオリン修復家が、17、18世紀、イタリアで作られたヴァイオリン(我々がコレクションの対象としている名器)を投資対象とした「ファイン・ヴァイオリン・ファンド」を設定。
(グァルネリウス・デル・ジェス「ムンツ」) 募集目標金額約90億円で、既に1/3が集まり、年利12〜15%の投資利回りを想定しているという。
このところの爆発的なオイルの値上がりでロシアの金持ちが買いに参入し、その上投資ファンドまで参入してくると、限られたヴァイオリンの値段が急上昇することは間違いない。
当方のように、世界の若い優秀な音楽家のために無償で貸与している財団にとって、ヴァイオリンが投資対象になってしまったことは、誠に残念である。
幸い、当方は名器を非常に安価(今日の値段に比べると)で購入し続け20丁を取得したことは、望外の幸運であった。
「何丁収集すれば『笹川』は満足するのか」との陰口も全く無くなり、不満があるならいつでも1週間で購入価格の2倍で売却して見せると大見得をきる必要もなくなった。
世界のクラシック愛好家、数百、数千万人の人々に、えもいわれぬ音色を届け続けることができるのは、心静かな喜びである。(ヴァイオリンの貸与事業の実施者である日本音楽財団のホームページ)
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